遺志を継いで。
4月16日、柴崎達雄先生を偲ぶ会へ行く。200名以上の方がお集まりになって、先生の足跡を改めて確かめ、そして、先生が生前、「しみったれた会にするんじゃなくて、将来につながる会にしてほしい」という意図の元、多くの方のご講演やあいさつを聞き、また、日本の地下水や環境問題にまっさきに取り組んだ先生のお弟子さんたちにお会いすることができた。僕の課題としては鶴岡の地下水源の次をどうするかをぜひ託すことができる研究者の方を見つけることであったが、今年朝日新聞BEに掲載された鶴岡地下水源の事情などについてお読みになり、関心をお持ちになっていた方が実は結構いらして、何の心配もなく数名の研究者の方を見つけることができた。
もうひとつ中越の現場、塩谷地区の水道水源について、だれか力になってくださる方がいないかという課題にも、新潟大学名誉教授をはじめ、柴崎先生が新潟大学にいらしたときの教え子の方で、小千谷市の地下水調査をおこなってらっしゃったという方までいて実に心強かった。
特に、鶴岡水源については、柴崎先生のレポートがあるわけだが、「もうそのデータは私のPCにインプットしてある。ぜひ次をやりましょう」と語ってくださったのは先生の息子さん、柴崎直明 氏だった。先生は今年から福島大学の教授として教鞭をとられるとのこと。実に心強い方にお会いできた。なんとかご一緒に次をやりたい。
いずれにしてもこの会で本当に貴重な、今後につながるいい出会いをいただいた。
柴崎先生の最後の著書は「農を守って水を守る」だ。90万人を地下水100%の水道水でまかなう熊本市周辺の市民の、上流から下流までのつながりをつくるプロセス。地下水涵養源としての田圃をしっかりと見直そうという取り組み。
そのメカニズムが記されている、貴重な書物である。
今週はアースウィーク。22日のアースデイ界隈に全国でいろんな事がおこなわれる。Think Globaly Act locally 地球規模に考えて、ローカルで動く事。「偲ぶ会」は、アースデイにふさわしいつどいだった。
4月22日、午後6時半より、柴崎先生のVTRを見ながら、次を考える集いをおこないます。
Caf_ Commons 鶴岡市道田町21-29.
明日は水の恩師を偲ぶ会
どうも風邪なのか花粉症なのか、体調はいまひとつ。事務所兼自宅は下水道工事と、懸案だったユニットバス工事の真っ最中。明日、東京 駒場エミナースで1時から 柴崎達雄先生の偲ぶ会がある。柴崎先生は、鶴岡市の水道にとって一番の貢献者であられる。53年から54年までの2年間にわたって、桑原英夫先生とともに鶴岡市の水源としての赤川扇状地の地下水を調査してくださった。その結果が25万トンの持続性補給量のある水源だということ。当時調査を依頼された水道用水52700トンのくみ上げは全然大丈夫との事である。80もの井戸を使ったデータを元に当時最新鋭のコンピューターによってシミュレーションしたデータに基づいた結論だった。今般の3月議会の討論でも、その件についてふれた。
いずれにしても世界的な地下水研究者である柴崎先生が真摯に取り組んでくれた鶴岡の地下水のデータは貴重な鶴岡の財産だ。柴崎先生こそ、名誉市民の一人として表彰されてもいい方だと思っている。いずれにしてもこのデータを活かして、次の世代に僕らの貴重な財産を受け渡せるようにしたい。
4月22日、今年のアースデイはカフェ・コモンズで柴崎先生の鶴岡での講演をみながら次を考える集いにします。4月22日午後6時半より。カフェコモンズにて。
鶴岡の桜は今週末からぼちぼちといったところだけれど、湯田川の梅林公園は真っ盛り。大山のカタクリは先週末最高で、今週いっぱいは楽しめるだろうと思う。いずれにしても鶴岡の春はとてもいい。
風邪ひきにつき。
うむ。この3日ほど風邪らしく熱がでて調子がいまひとつ。中越行きも3日間見送って事務所と実家を行き来しつつ回復のための調整といったところ。
3月議会もようやく24日で終了。反対討論、一般質問は後にアップするが、やはり今回もバイオベンチャーへの投資について、きちんと市民に説明するように問うた。しかしながら、またもおぼろげな答えしかかえってこず、戦略マップどころの話ではなかった。60億円の枠組みを超えてその研究所から生まれたバイオベンチャー企業をコーディネーターとして、さらに今年と来年14億つぎ込んでインキュベーション施設をつくるというものだ。
さてまずは、たまっていた日記から。
26日、行革関連のネットワークで知った「マニュフェスト」についての学習会へ。北川 元三重県知事をはじめ、とても刺激的な会だった。
その後、徳島市議、村上君に「中越の現状と地域防災の話を」との事で、東京から飛行機で徳島へ。軽く夕食をすませた後、第十堰の運動の拠点としてみんなでつくったというリバーハウスへ。ほとんど地元材をみんなで切り出してきてハンドメイドしたといわれた施設の立派さにびっくり。その日は、長年専従スタッフをやってくれた方の送別会ということで、我々の水の運動の恩師ともいえる姫野さんをはじめ、多くの生き生きとした笑顔に会うことができた。
吉野川の川の学校のプログラム他、参考にしたいことだらけだった。
次の日、村上君の新居の近く、町内会の自治会館のようなところで30名ぐらいの方にいらしていただいて、お話をした。皆さん本当に真剣に聞いてくださり、また、南海地震のための備えとして、何をしておけばならないかということについて、熱心な質問もいただいた。とても充実した会だったと思う。
30日は長浜市に行く。バイオ大学への市の対応について伺うためである。
年度末のいそがしい時ではあったが、担当職員の方にいろいろ伺うことができた。長浜バイオ大学についての市の支援としては開学の時の14億円程度の出資のみということである。あとは、独立した私立大学として歩んでいるだけである。このバイオ大学に関連するものとして、この地でもサイエンスパークの構想がもたれており、それ用の土地が造成され、インキュベーション施設がかんがえられていた。
つづきは後日。
中学、小学校の卒業式の狭間で
昨日は中学、今日は小学校の卒業式に出席。これから合併委員会。その間に中越に車をとばし、地元ライオンズの皆さんの会合で講演。20日の打ち合わせを現地スタッフとおこなってきた。夜でるとやはり朝に鶴岡に着くことになる。ふう。明日は、東京で政策勉強会をやって渋谷FMにでてから中越に寄る感じだ。ああ、諸々事務仕事がたまっちょるなあ。
市議会予算審議もだんだんおおづめ。討論作成中。
一般質問、委員会審議についても要旨アップできるように準備しとります。ああ、秘書がほしい!
一般質問は明日
明日、一般質問。昨日から鶴岡市議会は一般質問が続いている。
合併を10月に控えた鶴岡で何を議論するか。
僕はこれからの発展軸の方向性をききたいと思いつつ、総括、一般質問の項目をつくったつもりだ。
一般質問では、大学院とライブラリー、図書館政策、藤沢周平記念館について問う。
大学院がようやく今年からはじまる。公益文化大学大学院。市のど真ん中の市民公園そばを占有するかたちで建てたため、3千名の署名運動など市民からえらい反感を買った施設だ。
「わたしたちのまちがキャンパスなんだ」とキャッチをよく使っているけれど、今は、慶応の人たちに 「わたしたちのいなかのキャンパスなんだ」と言われているぐらいの話にしかなっていない。
いかに市民のための大学院施設にするのか。これが大きな課題だ。
みなさんのご意見もぜひぜひ。寄せてほしいと思う。
なお、一昨日アップした総括質問は、要旨をメモしたものからアップしたものです。きちんとした議事録は2ヶ月後に完成するので詳細はそちらをご覧くださいませ。
中越は今。キャンプ協会
今朝。中越からもどって議会対策に追われています。ああそうだ。ボブブラウンのインタビューもまとめなっくっちゃ。
5日は、新潟県キャンプ協会の方々の会で、津南町のマウンテンパークのロッジで講演会。県内や福島県から20数名お集まりになって、1時間の講演と夜中までずいぶんといろいろなお話をしました。中には長岡で被災された方もいらして。また鶴岡周辺の温泉ファンという方もいらっしゃってうれしかったです。
被災地で、笑顔をひとつでも多くつくること。それを目的に動いたら、変わる。つながる。そして、被災地で犠牲者になるか生存者になるか、助ける側になるかという決めては、思考停止になるか、クリエイティブになるか。ということ。
動く、クリエイティブな、いろんな壁をとっぱらったファミリーのような輪がどんどん広がってまちをつくっていく。そこに僕らの生き甲斐ややりがいがある。
それが元気村であり、僕がやりたいまちづくりだと感じている。
今朝、毎日新聞の合併の論議の中で、新藤宗幸 氏が、いっている。「まちづくり事業も行政直営や民間委託のみが方法ではない。徹底した情報公開のもとで、住民とのコラボレーションが問われる。今回の合併劇が教えているのは市町村と都道府県の関係の再編成であり、自治体事業領域の再考である。」
他、片山知事の発言も示唆に富んでいる。いい特集、ありがたい。
元気村だが、3月12,13日、住宅相談会 「建ておこし」「曳く技術」「太陽建築」についてをおこなう。また、マトリクスリローデッドのシーンの音にも使われた和太鼓集団GOCOOや、今、話題のシンガーソングライター 3月20日は春よ来いまつり
これからが勝負! 9日の一般質問、10日の委員会質疑、きばるぞ!
3月総括質問 質疑要旨
3月3日、市議会総括質問、慶応大先端生命科学研究所への公共投資の件、市長と激論しました。
● 鶴岡市議会3月議会総括質問
●
● 先日、2月11日から13日まで、京都議定書発効直前の京都で、アジア太平洋地域の緑の党に属する議員の国際会議があり、参加して参りました。私たちの共通理念は、目先の利益のためではなく、次の世代のために行動する、政治をおこなうということであります。
私もその一人でありたいと思いつつ、上程されております。平成17年度予算に対し、総括的に質問します。
まず、慶応大学先端研究所と北部サイエンスパークについてですが、
今まで、全体フレームで市は、慶應大学先端生命科学研究所と、公益文化大学院と、大学関連事業に対して約60億円もの支出をしてきたと認識しているわけでありますが、今回の予算案にはそのフレームのほかにさらに、その研究所から派生するバイオベンチャーに対してのインキュベーション施設として9億828万円、今年と来年度で、14億円をかけて関連事業をおこなうということであります。
● インキュベーション前回補正で組まれた先行投資分は、3室ともHMT社が使用するというものであります。事実上、慶應の大学ベンチャーという一私企業のために市がつくった施設となっているわけであります。
私は、2点を理由に、このインキュベーション施設について疑問をもつものであります。
1)三位一体の改革などの影響で財政が厳しい状況の中、公設の幼稚園を廃止し、民間委託を奨励し、するなど、まさに民間ができる事は民間にまかせるという中で、市でも、なぜ公的資金を一私企業や民間支援のためにこれだけ投入しなけれんばいけないのか、それから、世界的に優秀な研究として認められ、食品関連会社や製薬企業と恊働研究がおこなわれているHMT社をはじめとするバイオベンチャーですが、そうした力がある企業であれば、土地の所得から建設まで、自律して研究所を建設したり、運営する力はあるのではないですか。また、それだけ有望な研究であれば、地元企業や地元銀行に出資していただいて、施設整備をおこなえる性質のものだと思いますが、
なぜ、今、更に、バイオベンチャーの一民間企業の保護政策のようなことを、それも市の単独事業として必要なのか、はなはだ疑問であります。
また、先に申し上げたとおり、バイオベンチャーの特性は、非常にお金がかかるということ、そして地域間競争が厳しいということでありますが、よほど、市長は確信があり、そして必要な投資とお考えなのかもしれませんが、その根拠をしっかりと示していただきたいと思います。
まず、これまでのこのバイオ関連一連の投資額というのは、当局はどうとらえているのか、。また、これまでの具体的な成果は何なのか。
また、この事業の最終目標や成果目標はどこにあるのか、。そしてそれはいつ実現するものなのか、具体的に示していただきたいと思いますがいかがでしょうか。
また、今、大阪市などで、フェスティバルゲート失敗後の責任問題が浮上しておりますが、この事業が失敗したときの、リスクマネジメントはどのように考えていらっしゃるのですか。
● 次に災害対策と市民活動の育成についてです。12月議会の指摘に対し、さる2月17日に防災担当者が小千谷市を訪れ、取材をされてきたそうで、一定の評価をするものです。が、なんで、その際に米沢市総務部の方々がおこなったように、被災社と直面し、新しい公的サービスを提供しはじめている、ボランティアの現場を見きてくれなかったかなとも思うわけでして、私の評価として20点ぐらいだと述べておきます。
● 社会福祉協議会が主体となって運営するボランティアセンターが、12月の19日に閉鎖してから私の主宰する中越元気村をはじめ、民間ボランティアグループが仮設住宅の特に高齢者支援や雪堀りの支援をおこなっております。阪神大震災から10年、そして中越での教訓ということもあり、様々な自治体で、防災を考える上で民間ボランティアの特性をいかしつつ、その連携をどうするかを検討しています。
中越の現場でも、大雪の中で仮設住宅や中山間地 の雪堀り、をどうするかという時点では行政サイドは全く機能せず、民間ボランティアの力に頼り切りになった現場がありました。報道や、行政のレポートでは描かれない被災地の現場があります。現地にいけば今、住宅再建支援の大変な現状、また、中山間地の地区をいかに再生させていくかなど課題を共有することもできるし、
● そうした事を職員が現場をふまえることは、確実に私は当市の防災対策に役にたつものと考えています。
12月議会で指摘した2件についてお訪ねします。
一件は、小千谷市では、今も、行政職、技術職ともに派遣職員を大募集しているようですが、職員の派遣を行うことについて市長はどう考えているか、また、中越地震については、市当局は、今年25日まで募金窓口をもうけるようですが、私は市独自のボランティア基金として集め、現地に通うボランティアの交通費補助に使うなど、より顔の見える市独自の支援のかたちにしたらどうかという提案をしたわけですが、どうでしょうか。
● ジャスコ撤退後の活性化策について。
ジャスコ撤退後、についてはいろいろ案がでているようですが、先日、京都議定書発効の際来日した、ノーベル賞受賞者、ワンガリマータイさんが、「もったいない」運動をくりひろげていまして私も賛同者の一人ですが、もしそのまま解体されるなんていうことになればs実にもったいない話です。まだ、建造して20年しかたってないことや、800台の駐車スペースがある駅前のジャスコ、マリカ周辺を考えれば、このままつぶすにはもったいない施設だと思います。
ひとつご提案を申し上げたい。
合併をひかえて、また現状の鶴岡の状況をふまえ、また、今、今、私たち市民が必要なものは、人と人、情報と情報をむすぶ、というべき場であると考えます。観光面でも様々な団体が単発的には非常にがんばっていろんなことをやっているけれど、いまひとつ面とならないので発信が弱い。
やはり駅前周辺が酒田市のようになる前に、市民が集う場として活用すべきであり、市民と行政が恊働で運営するかたちの図書館の分館、周辺市町村の情報や関連書籍や郷土資料も含めた情報センター、また、各地の市民活動をネットワークしエンパワーメントをはかる市民活動支援センターなどを提案したいと思う。
また、当局は、NTTの施設跡地に総合福祉セ
3月議会はじまり!
明日から3月議会がはじまる。先週から鶴岡にじっくり腰をすえて、、、。予算書とにらめっこ。明日の総括質問。やはり、大きな投資事業のひとつとして予算書にもられている慶應先端生命科学研究所とサイエンスパーク事業について問う。慶應大や、公益大学関連で、鶴岡市は今まで約60億円もの投資をしてきた。そのフレーム外で更にバイオベンチャーを中心とする新規産業のインキュベーション施設に投資する9億円である。この構想を市民の多くが理解できていないと思う。合併を10月にひかえた予算案が、こんなかたちでいいのか、僕ははなはだ疑問である。ほかに市民活動の育成について、また、ジャスコ撤退後の駅前活性化策について、質問する。
傍聴者大歓迎。さあて、勝負だ!
仙台にてみどり東北会合
昨日 仙台でみどり東北の会合がおこなわれました。
みどりのテーブルの運営委員に 山崎るみ子さん、草島進一を選出
あとは、VTRで、みどりの京都会議のラッシュ版20分、タスマニア伐採問題9分の映像とともに報告会。その後、非暴力平和隊の説明報告。中越元気村の報告などをおこない、次のアクションを考えるといった会でした。
山崎さんは、今、溶融炉問題に徹底的に取り組み署名活動などをおこなっています。僕はあいかわらずダム問題。そして以前、ウイルダネスソサイエティのアレックスマーさんが来日したときに会合をもちましたが、今回ボブブラウンがもってきたかなり衝撃的なDVDをみて、なんとかタスマニアの原生林伐採問題をもりあげていけないかと策を練っています。あとは中越の支援策ですが、これも、これから中山間地支援のモデルづくり、また、超高齢化社会の縮図とよくいわれる仮設住宅ケアのモデルづくりにどしどしとりくんでいきたいと思っています。
タスマニアの森林伐採問題ですが、今、サッカーフィールド44個分の原生林が一日に失われ、ナパーム弾のようなものをヘリコプターから投じやきはらい、紙をつくるのに都合のいい単一のユーカリの植林がおこなわれます。そしてその芽を食べないように1080という毒入りの人参をばらまいて野生動物が虐殺されています。多様性に富んだ原生林の森の、80メートルもの木がウッドチップになって、90%は日本に輸出され、紙になっています。日本製紙、王子製紙、三菱製紙の三社が、その伐採をすすめているガンズ社ととりひきしているようで、実際日本製紙に確認したところ、使っているウッドチップのうち、タスマニアから30%はいっているとのことです。国内の森林伐採問題とからめながら、そして「紙」について考えるアクションを全国で展開できないかと感じています。
被災地での誕生日
2月22日、草島、40歳の誕生日。小千谷でむかえました。いそがしい中、スタッフがつくってくれたケーキやごちそうに感激。23日、市議会の議案説明のため、深夜には鶴岡にむかわなくてはいけませんでしたが、みんなに感謝です。
30歳の誕生日は神戸の元気村、40歳の誕生日は中越の元気村。うーむ。ふしめふしめと被災地にいる偶然。山伏名「進祐」は、一昨年の秋の峰で緒方宮司より「人を進んで助ける」の意味であると授かったもの。こうした運命なのかもしれませんね。