持続可能な鶴岡ブログ

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月別ア―カイブ: 3月 2006

北前船コリドール構想


酒田の公益文科大学の新しいホールでおこなわれた、北前船コリドール構想のシンポにいった。秋田から庄内まで、知っているようで知らない地域連携で発信していこうという構想。秋田公立美術工芸短期大学 学長 石川 好氏の絶妙のコーディネートで結構興味深かった。

●高速道路無料化論で知られる元、ゴールドマンサックス投信株式会社代表取締役社長 山崎氏の発言は興味深かった。
シリコンバレーは、ど田舎 ビーチ、米国は、30年前に都市集中をやめた。
ビジネスは田舎で興す時代
この30年間にでてきた企業は、町じゃないところでできている。
●農業と観光と医療 の融合。

●斉藤 経済産業省は、新経済成長戦略 として2つあげ
1)アジアとともに発展していく日本
2)地域 ひとつの市町村ではなかなかできないことを連携してやる。県をまたがる 元気のある産業 地元の資源を使ったモノに対して
地域の資源をいかにつかっていくか。 5月に最終答申
中国の北京勤務 各地域と地域が結ばれることが大事
中国の北米航路が東北をでていく。
中国も東北の時代。それと日本の東北との交流
2つのテーマ 7割がサービス業に依存している。サービス業が製造業のように、国際影響力がでてくるようになれば。

●IT業界のイマジニア神蔵氏は、
山形は蔵王にいることが多い。2週間から3週間スキーをしながら、仕事をしたい。温泉もいい。保養所 →開発部隊をもってきた。 夏は軽井沢 アメリカのITの会社は、本社は、地方都市だったりする。 どうやったら自分が快適になれるか
というところに、アドバンテージがあるのではないか。
新幹線、飛行機代が安ければいうことない。 
●コメの収穫まで、モバイルで発信しながら、自分の田圃を売っている。コマースの方式もやっている。これは3倍ぐらいの値段で売れる。
米は1年ちょっと、さくらんぼは1.5年。やり方次第ではやれる。

●佐高さんは、次、西郷隆盛と庄内のことを書く。西南戦争で2人死んでいる。歴史の中のつながり。上海は長崎のつながりが大きかった。じかにソ連や中国とつながることが大事になってくる。大分県知事 平松さんが、「グローカル」といっている。
今、特に首相がなんだがよくないので、そこを飛ばしていく。
IT開発の合宿を蔵王でやるんだったら、羽黒の宿坊でやりなさい。超能力高まるから」などと言ってウケていた。

●荘内銀行頭取 町田氏は、今、「風のはるか」でやっている湯布院は、観光と農業。日本の食料自給率は4割 東京は1% 1,北海道、2秋田、3、山形。この順番で自給率が高い。時代が変わっているから、東京では空気が悪く 水がのめない。庄内はすごい。鳥海山、山はすごい。最上川、平野。観光を通じて何がかわるか。意外といいものをもっているじゃないか。自覚する。誇りになる。それが大事。

●小松先生 いい住宅街をつくったら人は相当くるんじゃないか

などなど、キーワードをいろいろ頂いたような気がしてい る。

山崎さんのHPhttp://www.yamazaki-online.jp/のミッションにはこうある。
“不条理な社会のシステムには、おかしいとはっきり声を上げること”
“自分の保身のためではなく、公=おおやけのために果敢に行動すること”
“他人に依存しないで、自主・独立の信念をもって、地域や職場をひとつひとつ改善すること”

うむ。大事ですね。

最上小国川の流域委員会 傍聴


雪が降る中、新庄へ。最上小国川の流域委員会。
先日、意見書も出したが、漁協が協議に参画しないような会議ではお話にならない。
穴あきダムについて、様々な疑問が全国で指摘されている。
当日、東北大学の風間先生は、穴あきダムの場合、ダム下流部が水の流れによって掘削される傾向がある。また、流木や土砂などが穴に詰まってしまう場合は、対処しにくく、最悪の場合、ダムに貯留した水が越流することも考えられる」と述べた。
また、穴あきダムとしても水系に全く影響がないかといえばそうではなく、現段階では、環境と治水の両立は困難だとの見解だった。
 最上町の委員の一人は、「これまでたった一人の反対者のためにこの会議は延々と延びてきた。、、、」云々の話しをした。この発言は、県の招集した委員の構成がいかにおかしく、これまでの会議がいかに不当だったかを物語っている。

 鮎のアドバイザーとして一人の先生が発言していたが、「私は一般論は述べられるが小国川に固有な生態については漁協の方の方が詳しくご存じと思う」との発言からはじまった。地元の川や地元の小国川の鮎の事を知っている人がいない。こんな流域委員会はナンセンスだ。

改めて正当な会議への再構築を望む。

庄内浜 最高!





なかなか



チットモッシェに大阪、東京のゲストとともに行く。サクラマスいい企画。 おつかれさま。

出羽三山の本質。


月カフェvol.1大成功。
山伏 星野尚文さんのお話。世界遺産の運動には、出羽三山の本質をまず知ることが大事。山を駆ける修験とは何か。そして、月山の送り火と迎え火について、1時間のトーク。来場者みんな真剣に耳を傾けていた。
 月山炎のまつりの当初から関わった岡野弘幹氏は、今、世界中の聖地での奉納演奏や国内ではフジロックフェスティバル、天空祭り、世界最大規模のグラストンベリーフェスティバルなどをはじめ、ヨーロッパ各地での演奏活動をおこなっているが、月山に毎年来たくなるその魅力を語った。同じくMOOKY氏も様々なミュージシャンが月山のまつりに注目していること。と、フジロックなどとは一線を画した月山炎のまつりの魅力などについて語った。

その後、岡野弘幹氏は、シンセとインディアンフルートなどの民族楽器を駆使した音楽を披露。聖地などのDVD映像とともに東田川文化記念館一杯に音が広がった。最高!でありました。
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昨日はゲストの皆さんと湯田川温泉につかり、本日は11時30分からその温海町のチットモッシェの特別ランチに行く予定。

さて、これからつじ立ち議会報告だ!ーーー



月カフェ



2時から月カフェです 東田川文化記念館

18年度予算 反対討論




本日。鶴岡市議会 最終日 18年度予算についての討論をおこないました。

*最後まで読むと 結構 笑えます。ホントです。
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18年度予算に対して、反対の立場で討論いたします。

「出羽庄内に多様性が生き、新しい時代のいのち輝く希望の町 新鶴岡市」を基本理念とした、市町村合併後の新鶴岡市初の通し予算ということでありますが、15万人の新市住民にとって合併のメリットが感じられるような予算になっているか。これまでのそれぞれの町 の特性やサービスを後退させることなく、住民の笑顔や生活の質の向上に通ずる施策の充実が見られるか、といった視点で審査しました。

主なものを上げます。


まずはじめに、合併当初から設置された行政顧問の制度についてですが、18年度も半年分の報酬額が提案されております。月一回の招集と、富山市の特別参与と変わらぬ拘束時間で、富山市の月額報酬17000円に比較して、月額報酬27万円という金額は、私は理解できません。
 また以前にこの場で指摘したとおり、行政顧問と市長の会議は全て秘密会になっており、情報公開を求めても内容について情報開示されませんでした。こうした不透明な市政を助長する施策としても私は大きな疑問をもつものであります。


また、次に、先端生命科学研究所支援事業の3億1千500万円、また、それに関連するバイオベンチャーの育成施設の整備事業 4億326万円。あわせて7億円についてであります。

 旧鶴岡市では、慶応大学生命科学研究所として、第一期として土地、建物あわせて約40億円分を提供し、さらに助教授で1千万円、講師で790万円の年収を確保する人件費などを根拠としたソフト支援約20億円をこの5年間、投入しつづけ、また、その関連施設として、一昨年と昨年で約11億、18年度提案されている4億円の約15億円のバイオベンチャーの育成施設である産業支援センターをつくりました。

 平成18年度の提案は、さらにこの上に、概ね5年間、市として年、3億1千5百万円の補助金を慶応大学の研究所へ支援して取り組もうという第二次の計画であります。

議会の審議の中でも、18年度から、新たな枠組みで研究所へ投入される県と市の補助金と、基金あわせて8億4千万円について、その算定の根拠も、今後の研究の具体的な内容も、今後5年間にわたる第二期事業の成果目標についても、全く明らかにされませんでした。

これまでの十分巨額といえる支援の上に、なぜ、さらに年間これまでの3倍もの支援がないと大学の研究プロジェクトがおこなえないのか、財政がどんどん厳しくなっていく一方で、こうした補助金による支援が必要だという根拠についても当局は全く答えませんでした。

助教授一人年収1千万円の算定根拠をもとに、人件費を拡大し、研究者数を2倍に拡大するということなのでしょうか。
10億から100億円、投入しても成功率10%に満たないといわれるバイオベンチャー企業の育成への公的投資でありますが、
以前当局が国の地域再生計画に示した 1000名の雇用という段階までには、一体いくら市民の税金を投入するつもりなのでしょうか。

議論を通じて、市当局には、慶応大学の支出をチェックする姿勢が見られず、こうした支出に対して、市民に十分に説明しようとする姿勢が欠如していることを再認識しました。

また、そもそも、住民公的サービスとは全く関係ない、特許などは全て慶応大学に帰属する、慶応大学の助教授へ、年収1千万円の人件費を算定根拠とした補助金を市民の税金から投入することに、住民の理解が得られるのか、私は甚だ疑問であります。


全く予算についての説明責任を果たしていないと考えます。私は、こうした不透明な財政支出を私は認めるわけにはいきません。


 さらに、議論の中でうかがって、こうした研究所の環境的な安全性のリスクマネジメントについても、現在も、今後の体制についても、全て大学に丸投げ状態であることには驚きました。極めて不十分と考えます。
 研究所のとなりには、子供達が通う中央高校があるということを踏まえれば、安全対策については国の法律以上に自治体としての姿勢が問われるところと考えますが、当局は、全くそうした姿勢が見られないのであります。

さらに、18年度から理化学研究所の植物バイオの共同実験が始まるにもかかわらず、本市の農業者への影響が心配され、遺伝子組み換え作物の栽培実験などについての認識がありませんでした。
これは、旧藤島町で取り組んできた「人と環境にやさしい町条例」として遺伝子組み換え作物にの栽培について規定している方向性とは逆行しているのではないでしょうか。

 市の産業や、まちづくりの戦略論としてこの研究所を位置づけ、市民の税金をこれだけ投入しているにしてはこうした姿勢はあまりにもお粗末であります。
 
 こうしたことでは、この今後5年間15億7千五百万円もの市税投入について、旧鶴岡市の市民はもちろん。この事業を初めて耳にする市民の皆様は、なおさらにご理解いただけないのではないかと思うものです。

これらの計画については予算執行の前に、これまでの成果、今後の新規事業について、住民への説明会を早急に行い、説明されることを強く求めるものであります。

さて、こうした旧鶴岡市での新規事業は、他の施策などに影響を与えていないでしょうか。

旧櫛引町は、広報や情報共有といった点で山形県内で最も透明度が高いと山形市民オンブズマンでも評価を得ていたところですが、合併後、透明度は高いままでしょうか。県内でも低レベルの鶴岡市レベルに落ちていないでしょうか。。また、住民との情報共有といった点でケーブルテレビの活用。また各種施策への映像による取材活動や講演などのの映像録画、動画のホームページなどは、新市で拡大して活かされるのでしょうか。予算には見られません。

次に農業施策について、この地域ならではの資源を活かし、やりがいや生き甲斐を感じられる農業政策として、旧藤島町のエコタウン事業やバイオマス事業、また学校給食への取り組みは具体的な成功例であると評価するものですが、今回の予算組の中では、そうした政策をこの鶴岡全域に広げていこうという積極性は見られません。
  また、林業予算については、鶴岡の森再生構想という地域再生計画そのものは優れていると評価するが、それを旧温海町や旧

25日のお知らせ。


議会の最終討論の原稿をかきつつ。お知らせです。

■月山炎のまつりPRESENTS  月CAFE  PROJECT
羽黒山伏 星野尚文 氏
音楽家 岡野弘幹 http://www.okano-hiroki.com
MOOKY www.empathy.co.jp

■期日     2006年3月25日(土)
■開催場所   県指定有形文化財 東田川文化記念館(鶴岡市藤島)2F明治ホール
■入場料    前売り¥1,000  当日¥1,500

岡野弘幹氏は、日産のCMなどの音楽を担当している日本のニューエイジミュージックの草分け的存在。大阪をベースに天空オーケストラ、風の楽団のリーダーとして、また、テレビCM、BGMなどで活躍中の音楽家です。




月山 最高!





スローフードの祭典


藤島町であった地産地消とスローフードの祭典へ。

イタリア、マルケ州アルチェビア町長、シルビオさん、イタリア農政評議会議長 カルラヴぃリーリさん、交流のきっかけになった、La terra e il cieloのブルーノさんらとスローフード協会会長若生氏、料理誌の編集長らの豪華メンバーのフォーラム。
 駆け出しに地産地消給食の試食会もあり、工夫が見られた。毎回感心してしまう。

 庄内の食文化を支える在来作物や有機農生産物。そしてそれを食す庄内の文化。特に藤島の地産地消の学校給食など、そこにはイタリアの方々もジャーナリストの皆さんも非常に関心していた。
 イタリアとの交流は。ブルーノさんがつくるオーガニックのオリーブオイルがきっかけということだった。あるけっちあーの奥田さんが、このブルーノさんと交流をもちはじめ、当時オーガニックな農業や環境にやさしいまちづくりを政策としてがんばっていた藤島町とコンタクトをとり、交流が実現したということだった。

 彼らの生産物は http://www.laterraeilcielo.it/giapponese/indexjp.htm イタリア国内をはじめ、全世界に輸出され、オーガニックで高品質な製品として評価されている。はじめは、とても大変だったのだが、、、から続くブルーノさんの話しには、生産者の誇りのようなものを感じた。

ひととおりスピーカーからの発言が終わり、一言質問してみた。イタリアは有機農業者はどのくらいのパーセンテージで、政府や自治体はどんな支援をしているか?

「イタリアでは有機農業者の数は3%。この2年間ぐらい、急激にのびている。
イタリアの政府の支援としては、慣行農業から有機農業に切り替える農業者への支援として、穀物であれば、200ユーロ/ha, 葉物では700ユーロ/ha 直接支払いが行われるとのことだった。」ふむふむ。直接支払いか。

この数年、急激に有機農業者が増えているのは、有機農業の法律が制定されたからかもしれない。

この人たちのフォーラムは明日は第一ホテルに移しておこなわれる。興味のある方は聞きにいくべしである。