ERE矢引風発も撤退を!
4.2km風車なら、2kmの離隔距離が必要なのに、
1.5km圏内に500件もの民家がある!
大山・上池下池に飛来するガン、カモ類も守ろう!
Time Line
矢引風発も撤退を! 2025.4.10 更新。

矢引の風車建設の反対理由
1)ラムサール条約湿地・大山上池下池を経由し、秋田八郎潟―新潟福島潟間などを飛び交う天然記念物のマガン、オオヒシクイなどのガン・カモ・コハクチョウ等の渡り鳥に影響する。JREは「多い月で約1,000羽以上のガン・コハクチョウの飛来状況を予定地で確認」を加茂の撤退理由にした。矢引風発も加茂同様の渡りルート上に位置(図参照)更に三瀬で稀少猛禽類のクマタカのバードストライクが発生!JREの影響回避策の欠陥が明らかになった。
2)風車騒音と睡眠障害の問題 矢引で由良、三瀬、矢引等住民67 名の不眠症リスク。入眠妨害リスク6500人。4MW風発だと2km離す必要あり。(図参照)
由良地区が1.5km圏内にあり500件を対象に風車騒音による睡眠障害の可能性がある。風車から1.2kmには由良保育園もあり、環境に悪影響を及ぼす可能性がある。
最新情報!2025年3月議会質問
宮城県 加美町の4.2MW風車、1.2kmのところの民家を視察した際のレポート
〇意見書「4.2MW風車なら、2kmの離隔距離が必要!」
→ 関連サイト風車騒音と健康被害)国会 厚生労働委員会で川田龍平議員が2023.5.16初めて議論(風車騒音と健康被害)
3)矢引界隈は土砂災害の西目と同様の地層が確認。尾根の開発は土砂災害などの増災の危険性がある。
4)三瀬八森の事後調査 騒音データは非科学的(識者指摘)。鳥類調査は月2回と頻度不足(環境省指摘)。風車周辺5自治会に年500万円の地域貢献費は、自治を歪める恐れ。
●2023年2月5日の市民学習会「加茂地域の風力発電を考える集いでJREは説明拒否。クマタカ・バードストライク以降、全く市民に説明責任を果たしていない。
2023.10.16 JREが加茂風発事業の撤退を市に報告!
クマタカと雁が加茂風車を止めた! 一万人署名もありがとうございました!
矢引の風発4.3MW×6基も、国際的渡り鳥ルートに悪影響
不眠症リスク67名!→風車騒音問題ページへ
鶴岡でやるなら、浮体式の洋上風力発電を20Km鶴岡沖へ!
2023.10月、会派・市民の声・鶴岡で、日本で初の浮体式風力発電の商用運転中の長崎県、五島市の2MW浮体式風力発電「はえんかぜ」。建設現場、メンテナンス事業者などを視察。又、世界の洋上風車事情に詳しい長崎大の海洋未来イノベーション機構 織田洋一教授を尋ね取材。織田洋一 教授より
●日本の洋上風発は沿岸から60kmの海域で、今の国内電力需要の2倍を超えるポテンシャルがあるが、その98%が「浮体式」に適した海域。
●浮体式洋上風発は、着床式より約2割高額だが、沖は風速が速く効率がいい。風車は風速が2倍なると発電量は8倍になる。
●設備利用率として着床式は概ね30%に対し浮体式は50%の実績がある。
◆普及の課題は国の制度。世界では、MSP(マリンスパーシャルプランニング:海洋空間利用計画 領海、EEZまでの海域の海事、軍事、漁業、鳥類等保護地域、風車建設地域の区割り)が、国主導で決定されている。欧米、台湾、韓国、ベトナムで整備済みだが、日本では未整備。台湾は15年先を進んでいる。日本は5km以内の共同漁業権以内の法的リスクの調整までしかできないのが現状。
●世界では着床式の洋上風力発電が1991年から30年。2025年から本格的に着床式と浮体式の時代になる。浮体式は2009年商用機エクイノール社(ノルウエー企業)が初で14年実績。2030年以降は1GWクラス(15MW×90基)の開発が増える
●長崎大学海洋未来イノベーション機構は海洋エネルギー研究等の為に2016年4月に設置され2022年から秋田大学ともコンソーシアムを形成。長崎海洋アカデミーは、2020開講の技術者と作業員の養成拠点。
●浮体式風車の躯体の半分(水中部)はコンクリート製で地元業者が受注。
草島 鶴岡市沖の浮体式洋上風車実現の為に、国にEEZまでの国主導のMSP設定を強く求めてはどうか?又、長崎大と東北公益文科大学との連携やコンソーシアムを大学や県に提案しては?
市民部長 検討する
●遊佐沖2kmに15MW風車が52基立ち並ぶ、着床式洋上風発計画は、250名の不眠症を引き起こす騒音の問題、国際的なガンカモ類の渡り鳥のルートの影響、漁業への影響の懸念があり、国際的にも非常識(台湾でも10MW級は40km沖)
関連サイト風車騒音と健康被害)国会 厚生労働委員会で川田龍平議員が2023.5.16初めて議論(風車騒音と健康被害)
遊佐風車は、モノパイル基礎の着床式。視察した五島市の「はえんかぜ」はスパー型の浮体式。(図参照)
着床型風車は水深50Mまで。それ以上の水深は浮体式の海域。
浮体式風車の最新はエクイノール社の8MW風車 ハイウインド・タンペン HywindTampen
ノルウエーの 125Km沖、水深250mの箇所にに建設2022年から稼働。
加茂風発事業 6MW×8 2023.10.16撤退!
左端は加茂水族館 10月30日JREが示したフォトモンタージュを見やすくしました。
風車計画予定図 制作:NPOおうらの里おおやま再生プロジェクト
大山 下池です。
ラムサール条約指定湿地(2008.10登録) 大山(おおやま) 上池・下池(かみいけ・しもいけ)国内53箇所、東北日本海側では唯一、山形県内では唯一の登録湿地です。
ここの2K〜3Kに出力6MWの大型風車(高さ最大182m)8基の建設計画の風況調査が発表されました。
2023.10.16 午後 JREが加茂風発事業の撤退を市に伝えました!皆様のおかげです!
署名、反対運動へのご協力に感謝します。誠にありがとうございました!
10月16日、6:45PM
鶴岡市より、発表がありました。
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2023年10月16日
鶴岡市加茂地区における(仮称)JRE加茂風力発電事業計画について、ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社より事業撤退を社内決断した旨、本日午後に、本市に対して報告がありました。
本市といたしましては、豊かな自然環境や歴史・文化的環境等の保全と再生可能エネルギー導入促進との調和を図ることは重要な課題でありますので、今後ともその両立に向けて取り組んでまいります。
令和5年10月16日
鶴岡市長 皆川 治
JRE 撤退根拠資料 大山自治会が公開したものを入手。
●大山・下池を利用しない渡り鳥ルートになっている!?
●大山上池・下池で休息する鳥類が対象事業実施区域を飛翔して往来する行動はほとんど確認できなかった為、
風力事業が大山・下池に生息する鳥類に与える直接的な影響はほとんどないと考えられます。!?
●それではこれはどう説明を?マガンが大山・上池から1日間の朝だけで1000羽以上飛び立ち
多くは通過しているかもしれないが、大山上池・下池で休息するものもある。と考え得る。
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2023.8.3共同 報道
風車近くにクマタカの死骸、山形 バードストライクか
配信
山形県鶴岡市の民間の風力発電所付近で、絶滅危惧種クマタカ1羽の死骸が見つかっていたことが3日、同市への取材で分かった。風車に衝突した「バードストライク」の可能性があり、環境省東北地方環境事務所は近く現場の状況や死因について調査を行う。 死骸が見つかったのは再生可能エネルギー発電大手「ジャパン・リニューアブル・エナジー」(JRE、東京)が運営する風力発電所の近く。2021年11月から高さ約140メートルの風車5基が稼働している。 JREによると、今年6月24日、環境影響評価法に基づく事後調査の際に、調査員が施設の5号機付近で死骸を発見、回収した。
手書きの署名、又、Chenge.orgを通じてご署名いただいた皆様(1508名)合わせて1万名を超える皆様。
本当にありがとうございました!
ご署名を頂いてからも、これまで動向を見守って頂いた皆様、大変ご心配をおかけしました。誠にありがとうございました。皆様のおかげさまです。
JREからの発表は10月17日4時現在、未だありません。撤退の理由など、発表され次第、こちらでもアップしてまいります。
今年で登録から15年になるラムサール指定湿地、大山上池・下池の最新情報として10月14日(土)国連が定める「世界渡り鳥の日 World Migratory Bird Day」の大山上池・下池の様子をお伝えします。(草島進一撮影)
この日、マガン約80羽の飛び立ちが確認されました。
コハクチョウは1400羽、カモは、上池1万羽、下池1万羽、合計2万羽渡来しています。(4K映像)
下池は環境省の委託事業として13年にわたりMさんが調査を続けておられますが、今年から上池でも、私が新潟県やJanetの取り組みに合わせ、毎週金曜早朝の観測を9月29日よりはじめ、現在継続中です。
今後、東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(渡り性水鳥保全連携協力事業: EAAFP) の加盟、また、今般問題となった加茂地域を含む「庄内海岸アルプスロード」界隈の雑木林地帯を30by30の生物多様性保全地域にするなど、ネイチャーポジティブ政策をしっかりと具現化していきたいと考えております。
又、カーボンニュートラル政策として、再生可能エネルギーについても、今後は浮体式で22キロ沖の海洋への風力発電をコミュニティパワーとして可能な限り植民地型ではない方策で展開する。又、屋根上や農地の上へのソーラーシェアリングを進める等、取り組みをしっかりと政策提言してまいりたいと思います。
鶴岡市のラムサール湿地・大山上池・下池。近くの湯野浜温泉から車で5分で来れる場所にあります。ぜひ宿泊されて、早朝のガン(オオヒシクイ、マガン)やコハクチョウの飛び立ち、カモ類のねぐらいり などの観察にぜひおいでくださいませ。10月14日現在、飛び立ちは5時15分ぐらいから6時半すぎまで、ご覧になれます。
今後とも、かけがえのない、鶴岡の自然を未来に手渡すために、又、真に持続可能な社会づくりに、ご協力を何とぞよろしく お願い申しあげます。
(文責 ラムサール湿地近接風車建設に反対する会 事務局 鶴岡市議会議員 草島進一)
大山上池で 稀少ガン シジュウカラガンが確認されました。
マガン オオヒシクイ 1000羽 以上 池から飛びたちました。2/17 映像です。
コハクチョウは5千羽、カモ類は3万羽、カモを求めてオジロワシ、オオワシが北海道から渡ってきます。
【最新情報】
2023.8.29 JRE加茂風車に反対する署名が1万筆突破。鶴岡市長に手渡しました。
2023.6.30 鶴岡市議会 本会議 請願3号「市長のJRE中止要請の撤回を求める」に反対討論
鶴岡市の予防原則に基づく中止判断は国際的にも妥当。これまでの野鳥生態調査、有識者見解などの調査で、判断するのに十分。なぜ、加茂に風車を建ててはならないのか、5つの問題点。
討論要旨
1)請願の賛成者は、加茂住民の半数以下
2)野鳥の調査は中止判断に十分
3)風車騒音と健康被害 39名の不眠症リスク、1680名の入眠妨害 データを無視するな!
4)尾根の開発は将来土砂災害を引き起こす増災の恐れ
5)JREは、渡り鳥の事後調査でガイドライン違反。騒音調査はデタラメ。求められたのに学習会に参加を拒み
説明責任を果たさぬ企業。CSR、コンプライアンス違反 即撤退すべき!
討論原稿
●請願3号に対して、市民の声・鶴岡を代表し、反対の立場で討論します。
この請願は市長が、2月1日にJREに対しておこなった事業の中止要請に対して撤回を求めるものであります。市全体の政策判断について真っ向から撤回を求める、とても重大な請願であると、とらえます。
1)請願は加茂住民の総意か? ーー住民の半数にも満たない賛同署名。総意ではない。
まず、この請願でありますが、あたかも、加茂住民を代表する、ようなかたちで3月議会に提出されたものでありますが、これは加茂住民の総意なのか、何パーセントの方々の、賛同によるものなのか。この間、調査をいたしました。
請願には、加茂地域の振興会の会長、町内会連合会の会長、PTA 会長の名前が記されているようですが、地域を代表しているということではなく、あくまで有志3名とのことでありました。
で先日、確認したところ、6月15日現在、請願に対して、署名数 2023筆 ということですが、加茂地区 住民数4月1日現在、881名のうち、請願に賛成する署名393筆。 率として44.6% とのことであります。加茂住民の半数も満たしていないということであります。又、この3月、4月は、各自治会の総会の時期だったと思いますが、この請願は、総会などで住民の総意とする決議などは全くおこなわれていなかった。そういう類(たぐい)のものであるということを確認いたしました。
つまり、この請願は、加茂住民の総意ではない。加茂住民の半数にも満たない方々の請願であるということが明らかになりました。
地域の中でさえ、過半数にも満たない。地域一丸となった請願ではない。このことは、市の決定に対して、政策転換を求める地域住民の声としては、強いものとはいえない。市が検討するに値しない、という事だと思います。
市当局や議員の判断材料として、このことは、先ず踏まえるべきであります。
次に、
ラムサール条約湿地に飛来する、水鳥への影響についてです。
●請願賛成論者からは、調査がおこなわれていない。調査をおこなってから判断をすべきだ。などという主張も聞かれましたが、ラムサール条約湿地である大山上池、下池に飛来する水鳥については、毎年10月から4月までは、月7回の頻度でこれまで13年間にわたって、明け方から数時間、飛び立ちと生息数を確認する調査が、環境省の委託事業で、下池の湖畔にお住まいの調査員の方によって、完璧におこなわれています。
その調査では、ガンカモ、コハクチョウの飛来数の他、オオワシ、オジロワシ、クマタカ、オオタカ、稀少猛禽類の営巣地を含む詳細にわたる調査がおこなわれ、環境省のデータとなっています。
特にカモ類は2万から3万羽、東アジアの1%もの数がこの地に飛来する。それがここのラムサール湿地としての要件を満たす数になっています。
3月議会でも、示しましたが、上池では稀少なガン類の1種である、シジュウカラガンの飛来が確認され、天然記念物に指定されているマガン、オオヒシクイ1000羽の飛び立ちも確認できました。コハクチョウは約5千羽が飛来しています。
カモ類を求めて、サハリンや北海道からオオワシ、オジロワシが渡来しており、熱心に下池に通って撮影する多くの市民の方がいらっしゃる事も確認しました。
冬を過ぎても、この6月1日には、上池で珍しい、沖縄原産のシロハラクイナが観察されたり、カンムリカイツブリの繁殖が確認されたりしています。
●国際的な水鳥の生息地を保護するため、各国で特別保護地区などに指定されているラムサール条約湿地は、世界172カ国、2493箇所 共通のミッションとして、特に、ガン・カモ・ハクチョウ類などの水鳥にとって楽園、サンクチュアリでなければならない湿地であります。サンクチュアリということは、そこに来ることで、安心して生命(いのち)の維持をはかれるということです。
その鳥たちがねぐらにする上池・下池から5km圏内は採餌や飛翔のための行動区間であり、国際的にも、その、5キロ圏内に、鳥たちにとって脅威となる風車、それも6MWもの巨大風車が建っている事例は見当たりません。その区間に鳥たちにバードストライクなどの脅威となる構造物の建設をすることは、当然ながら、おこなっては、ならないのであります。
●加茂から三瀬の尾根伝いとその周辺全体は、秋田の大潟村から新潟の福島潟や佐潟に飛ぶガン、カモ、コハクチョウの渡りルートであることは、山階(やましな)鳥類研究所などで実際に発信機をつけたガンの調査などで明らかになっており、私も上池で、高舘山から尾根伝いに新潟に向かって飛ぶガンの群れを目視しています。
又、渡りルートはその日、その時の風況にあわせて、上昇気流を上手に使って渡りをおこなうため、尾根づたい、海側および内陸側に幅2〜3kmの回廊がそのルートになる事は、鳥類の研究では常識的であります。
昨年の2022年ラムサール締約国会議 で日本人で初のワイズユース賞と山階(やましな)賞をダブル受賞、そしてこの6月16日に環境省 環境保全功労者表彰 環境大臣賞に輝いた、世界が認める、ガン・カモ類の野鳥研究者でありシジュウカラガンやハクガンを、3羽まで減った、絶滅の危機から実際に1万羽まで回復をさせた保護活動家である呉地正行さんは、このように指摘しています。
「大山・上池・下池は、日本海側を渡る大型水鳥の、コハクチョウやオオヒシクイなどの多くのガン類、及び他に例をみないほど多くのマガモなどにとって欠かすことができない重要な生息地です。
そのために国際的に重要な湿地の保全、賢明な利用、啓発普及をめざす、ラムサール条約湿地に登録されています。
上池・下池を訪れるこれらのハクチョウやガン類の多くは、冬になると北の繁殖地から国境を越えて渡ってきます。
またここに滞在中は、夜は上池・下池をねぐらとし、日中は周辺の広い水田地帯で採食し、頻繁にこれらの地域を飛び回って移動します。
これらの渡り鳥の生活圏内に計画されている風発事業が計画通り行われると、上池・下池をねぐらとする、ハクチョウ類やガン類などに重大な影響を与える恐れがあります。またその影響は、ラムサール条約湿地としての同池と、周辺の自然資源の価値を著しく損なうことと、なるので、この風発計画は中止を強く求めます。」
更に具体的な指摘として。
上池・下池に飛来する、ガン、カモ、ハクチョウ類は、秋と春に、渡りの経路となっている日本海の海岸線沿いに南下、北上するものが多く、風発建設予定地を含む丘陵部を越えて上池・下池に立ち寄ると考えられる。予定通りに風発が建設された場合、上池下池を飛び立ったハクチョウ類が、同池からの距離が1.8-2.0㎞と近い標高120-150mの丘陵稜線に建設される高さ182mの風車を飛び越えることは、物理的に困難である。
その理由は、上池下池の水面と風発のブレード先端までの高度差は、282-312mあり、その仰角は、8.03-9.80度となる。
これはハクチョウ類の上昇能力をはるかに超え、風発への衝突やそれを回避するための体力の消耗への影響が、風発建設後は継続的に起きることになり、ガンやカモ類をはじめ他の鳥類にもその影響は及び、その結果上池下池への渡来数が減少し、ラムサール条約湿地としての基準を満たさなくなる可能性もある。
この世界的な鳥類研究者である、呉地さんの声、は大変重いものです。
今、世界レベルで、山形県唯一のラムサール条約登録湿地の扱いに注目が集まっています。これを無視した行政判断ができないと言う事は 当然であります。山形県もこの国際条約登録の湿地の近くでは風発建設は望ましくないとし、鶴岡市の中止の判断は、国際的な視点からも妥当であります。
また、日本野鳥の会 自然保護室 主任研究員、浦 達也さん。この方は国内をはじめ、海外へも派遣調査に行っており、世界中の風車と野鳥との問題やゾーニングの状況を調査し、現在、環境省の環境影響評価のあり方に関する検討会などに参画され、国内では最もこうした問題の真相を知っている方です。鶴岡の状況を視察した上で見解をいただいています。
浦さんからは、加茂風車は、ラムサール湿地に2キロ位の風車であり、近すぎると、現地視察を通じて、改めて思いました。これを許すと、全国、世界のラムサール登録湿地の悪しき先例になってしまうので、世界的な視点でも、絶対に阻止しなければならない。との見解でありました。
また、現在の環境アセスの課題として、事業者はよく調査結果を見たうえで、事業の白紙撤回もあり得ると言うが、しかし実際には、アセスが進めば進むほど、つまり事業の進行に費用をかけるほど、事業者は事業の根本的な見直しや撤退を行うことはほとんどなくなる。見直したとしても、当初から計画した風車の本数を1,2本減ずるぐらいの対応が常である。
こうした、そもそも問題が大きい事案は、アセスが進む以前に、予防原則として判断することが賢明であり、今般の鶴岡市の判断は妥当である。との見解であります。
又、今、ラムサール湿地から5km地点の矢引 風発事業について、環境アセスの準備書の手前の段階になっていますが、5kmであっても事業者に対して、ラムサール湿地が周辺に存在するので、影響回避方策を講ずるべきという、環境大臣意見、経産省意見が提出されています。矢引よりも、ラムサール湿地に更に1.5kから3kmなどと近接する、6MWと巨大な風車の影響は、鳥類にとって甚大と考える事は容易であり、これを考慮しても、認めてはならないと判断する事は当然であります。
●又、酒田には、庄内唯一の風力発電事業者がいらっしゃいます。その環境影響調査の担当の声をいただきました。そのご担当は、三瀬から加茂地域について風車建設のための調査したが、ラムサール湿地に飛来するガンカモ類の渡りルートに影響することを踏まえ、地元の、有識者の聴き取りの段階で、早々と計画の中止の判断をした。とのことでした。
そのご担当からは特に加茂区域は、絶対にやめていただきたい。とお話をうかがいました。また、御指摘として、JREは、文献調査はおこなっているかもしれないが、地元の野鳥研究者の話を全く聴いておらず、それこそ最大の問題ではないのか。その声をしっかりと受け止めれば、建設できない地域であることは容易に解るはずだ。
所詮、風力発電事業者がおこなう調査というのは、月に何回かレーダーで調査をしたりするようなものだ。事業者としては「飛んでいない」データを求めようとする傾向がある。そんな、にわかに、おこなう調査結果よりも、この地で長年、日々調査をしてきた情報の方が断然信憑性がある。というご見解も伺いました。
市長や市は、特に2008年に登録したラムサール条約湿地に飛来する水鳥、猛禽類への影響について、
これまでの環境省の委託調査をはじめ、地域の調査員や、呉地さんや浦さんのような専門家から聴取した調査データ、渡りルート、保護の考え方、又、環境省自然環境局から示された累積的影響や予防原則を踏まえ、中止を判断するに十分なデータがそろった。として1月末に判断をし、2月1日にJREに中止を要請したものであります。
これに対して請願賛成論者の「調査もしていないのに判断した」等の見解は全く論外であります。請願賛成の議員ならびに加茂風車に賛成の市民の皆さんには、国際的な条約である、ラムサール条約が如何に重要で、鳥類の調査とはどういうもので、どのように保全をはかっていかねばならないか。きちんと学び直していただきたいと思います。
また、次に風車騒音と健康被害の影響についてであります。
昨年12月の質問以降、この案件については、5月16日、国会、参議院厚生労働委員会にて、立憲民主党 川田龍平議員が質問をしました。
まず、事業者がよく根拠にする環境省指針「国内外で得られた研究結果を踏まえると、風力発電施設から発生する騒音が 人の健康に直接的に影響を及ぼす可能性は低いと考えられる。」という点について、影山隆之 元国立環境研究所主任研究員、大分看護科学大教授らが1000人規模の疫学調査で、住宅に近接した風車騒音により、明らかに睡眠影響、睡眠妨害が発生しているということを示し、指針の見直しを求め、又、欧州WHO勧告が求める上限値を定めた規制値を求めています。環境省は風車の睡眠影響について認める答弁をし、厚労大臣は今年度おこなわれる睡眠指針の見直しの際に提言を踏まえ検討していく旨答弁をしました。
影山先生の疫学調査結果を踏まえた学会誌で発表されたソフト、(H-Risk)でのシミュレーション結果では加茂の風車計画では39名の不眠症リスク、入眠妨害1680名というリスクがでています。これについて委員会で請願紹介議員に質問がおこなわれていましたが、JREの見解を鵜呑みした「問題なし」という答弁でした。最新の知見や科学を無視し、住民に生じかねない健康リスクを、全く踏まえない発言であり、ひどいものだと思いました。
6MW風車では1基でも2.5KMの住宅からの離隔距離をとることが必要であるということを、北大 田鎖助教が示されています。これを踏まえても、この計画地域内には、一本も風車を建てることができないことは明白であります。
もう一つ、土砂災害のリスクについて、加茂住民の方からも懸念が表明されておられました。
今回の風車の計画で想定される山の尾根の開発について、これは山梨大学教授、防災推進機構 理事長 鈴木毅泰(すずきたけやす)先生の見解をお伝えしたいと思います。
先生は、山の、特に尾根の開発で森林伐採をし、風車の部品を運ぶための道路や設置場所をつくる、今回の加茂、矢引のような建設の際の問題を指摘されています。
尾根の樹木、特に加茂地区の広葉樹などの場合、樹根と菌糸により、生態系と地盤の安定を保っています。樹木の根が岩盤をおさえており、広葉樹がアンモニア態窒素や硝酸態窒素を吸収してくれている。しかし、尾根を開発すると、こうした地盤の安定や、保水能力、水涵養機能が消失する。
要は第2、第3の、昨年末の西目の土砂災害のような事を将来的に誘因(ゆういん)するリスク、つまり、「増災」が生じるということであります。
こうした問題は、将来世代にわたっての地域住民のいのちに関わる問題であります。きちんと問題意識をもつべきであります。
●次に事業者、JREの問題についであります
一般質問などでJREと市とのやりとりで、市の方に問題があるなどという見解がみられたので調査をしました。
市ではガイドラインを設置しています。そのガイドラインには、風力発電施設の想定事業区域から 2km 以内の範囲に含まれる住民自治会 などに対して、 事前に説明会を実施し、景観の変化を視覚的に表現したシミュレーション画像 等具体的な資料を提示し合意形成を図るものとする。
風況調査開始前、又は環境アセスメント手続き開始 6か月前のいずれか早い時期までに、当該事業の計画概要について風力発電事業の実施に係る事前協議届出書に、必要な資料等を添付し、市に対して事前に説明を行なうものとする。とあります。
JREは、6月24日に事前協議届け出書を提出しにきたが、後日、その時点では、住民自治会などの合意形成がおこなわれていなかったことがわかったことから、市は受理しなかった。
その後JREは住民自治会への合意形成をおこない必要書類をそろえて11月29日に市に提出し、12月7日にその内容の説明をした。市はその時が提出日と答えた、ということと、確認できました。
その後JREは、社の都合で、受理を6月にしてほしいなどと、ガイドラインに反する要求をしてきた。市はそれには応じられないと拒否した。こういう経過であり、市に全く非はありません。非があるのはガイドラインを踏まえないで不当な要求を繰り返すJREの方ということであると、改めて認識いたしました。
JREには更に問題があります。
●三瀬で稼働している風発事業についてであります。
▽JREは三瀬の風車稼働以降、クマタカ、バードストライク、コウモリのバットストライクの調査をおこなっています。しかしながら、月2回の頻度ではバードストライクの調査としては成り立たないのであります。なぜか。落下してから1週間以上放置されればきつねなどに食べられて痕跡がなくなるのが常なのであります。
環境省からガイドラインがでていて、最低でも月3回の頻度で事後調査をおこなわれなければならないとされています。それに完全に違反しています。
稀少猛禽類のクマタカ、天然記念物 ニッポンユビナガコウモリが、ストライクされて死んでいるかも知れません。野生生物の生態系影響に関して、「調査結果がないから影響はないかと」という見解。こういうデタラメは、即やめていただきたいし、渡り鳥のルート上に風車を建設している、事業者の姿勢が、最も問われる事であります。
▽また、風車騒音の調査については、頻度、風況とともに科学的な事後の検証がおこなわれていない。田鎖北大助教は調査手法がデタラメだと、言及されておられます。 私は、先日三瀬地区を歩いて聴き取りをする中、実際に風車から1km位の住民から、家の二重窓を閉めても相当音が聞こえます。という声をいただきました。騒音の実態や、睡眠障害が生じていないかなど、しっかりと事後の調査をおこなうべきであります。
▽又、由良、三瀬地域が北限で知られる、コシノコバイモなど、稀少植物の植生について移植して保全するとしていまたが、事後の詳細報告が全くおこなわれていません。移植してどのように活着したのか、未だに報告がなされていないのであります。
事業者JREの姿勢に完全に欠陥がある。と私が判断したのは、2月5日の加茂住民他、有志が企画した学習会への出席を拒み、説明責任を果たさなかったことであります。
2月5日の学習会に、ほぼ、一月前から実行委員長がJREに対して出席要請をおこない、私もJREのCSR担当に何度もメールや電話をおこなって依頼の催促をしました。親会社のENEOSのCSR担当者にも連絡し出席を促しました。
結局、全く受け付けず、説明を拒否し、住民の抱く疑問に全く応えることがなかったのであります。風車事業の説明文書すら、提供を拒まれました。
この事をもって、この事業者は完全に失格だと私は認識をしました。
先日、6月15日には、加茂地区の住民に限定して非公開で説明会を開いていましたが、市民を区別、差別するような姿勢であり、大変失礼千万。論外であります。JREは、企業としてCSR、コンプライアンス、完全に失格であります。
先日の加茂地区住民限定の非公開説明会では、加茂住民の方を対象に4つの地域貢献ということが示されていました。1)奨学金制度 2)5万円のランドセル購入費補助 3)学習コンテンツノートの配布 4)企業版ふるさと納税
であります。
また、現在稼働している三瀬八森山の風車では、風車に近接する5自治会に対して、年500万円、例えば三瀬自治会には年240万円が地域貢献費用として納入されているとのことでありました。 こういうの、ありがたいと思う自治会はあるかもしれませんが、私には、住民の顔を札束でひっぱたいて、懐柔(かいじゅう)しているようにしか受け取れません。
風車の建設の賛否などについて、正しい住民の判断ができなくなると考えますし、住民自治への介入ではないでしょうか。
20年で約1億円ですが、全体で、推定で約200億の儲けと見込まれる事業のほんの一握りであります。
加茂の場合も、こうした補助金を当てにしての、風車推進の請願なのでしょうか。
加茂の森林の管理にこうした風発事業者からの補助金を充てたいと言うことでしょうか。森林管理は森林管理として、きちんと地域で取り組むべき事ではないでしょうか。
私のところには、こうした姿勢の地域の議員や町内会のやり方に呆れて、加茂を離れました。引っ越しました。という方から報告がきております。地域のリーダー達が、ミスリードして、地域の中で、分断を引き起こしているのでは ありませんか?
風車事業者の地域還元については、庄内町のように、自治体に還元するのであればわかりますが、事業者が、立地地域の自治会に直接補助金を納入し、住民自治に介入するようなやり方は、辞めていただくべきであります。
事業者にいいたい。
こんなカネがあるなら、先ずは三瀬八森山の事後調査の手抜きやデタラメを直ぐに改めていただきたい。
又、現在、9000名を超える署名を集めている、疑問をもつ市民に対して先ずはしっかりと説明責任を果たすべきであります。
そして、市の中止要請を真正面から受け止め、早々に撤退をしていただきたい。
もうあなた方に、信頼はできない。加茂、矢引含めて、早く撤退をしてください。
請願の紹介議員に言いたいのは、
問題行動が続いている事業者の、いわば不当な要求にのみ耳を傾け、市を糾弾するような姿勢は、完全に間違っています。
今すぐに改めていただきたいと思います。
以上の点をもって、この請願に対し,断固反対を表明いたします。
又、万が一請願が採択されたとしても、市が、2月1日の事業者への中止要請を撤回すべき理由は、どこにもありません。優先順位は自明であります。
今回、まさに今、カーボンニュートラルに並ぶ目標である、ネイチャーポジティブの時代にふさわしい判断をした、市長及び市当局を私は絶対的に支持をします。
ラムサール湿地を守ろうと署名を書いてくださった約9000名の市民の思いとともに、又、世界を行き交う水鳥たちを守るために、世界172カ国、2493箇所のラムサール登録湿地の保全に日々ご尽力されている、世界の方々と連帯して、信念を、ぜひ貫いていただきたいと思います。
そして、ぜひ以前から私も提案をし、先日も市民の方々から求められた、ラムサール湿地から5k圏内を、早期にバッファゾーンとしてガイドライン上の保護地区にしていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
この請願は調査を求めるとは、なっていますが、市が、詳細、慎重の調査をした上で、予防原則に基づいた判断した事に対して、要は風車を認めろと言っていることに他なりません。
議員のみなさん。
こんな請願に賛成し、世界に例がない、ラムサール条約湿地の5キロ圏内に、巨大風車を認めるべし、なんて議会が決議したら、それこそ、世界の非常識として、議会の見識が問われ、国際社会から非難されますよ。
そんな恥ずかしい議会にならないように、みなさんの賢明なご判断を求めるものであります。‘
以上であります。
2月5日、JREも招き、考えるつどいを開催するつもりでした。(市民有志の実行委員会主催)→JREが出席と説明文書提供を拒否 主催者に1/27、2/3 草島抗議と要請、再要請提出。ENEOS CSR担当にも「コンプライアンス違反ではないか?」と連絡し、出席を求めました。2/3、15:30 最終的にJREは出席拒否。当日の映像です。
2/1鶴岡市長が、臨時記者会見でJREの加茂風車、中止を求めることを表明
市長会見
本日、昨年11月29日付けで、鶴岡市における風力発電施設の設置等に係るガイドラインに基づく届出のありました、ラムサール条約登録湿地に近接した、(仮称)JRE加茂風力発電事業について、事業者に対し中止を求めることとし、先ほど当該事業者に申し入れを行ったところでございます。 中止を求めることとした理由を申し上げます。 山形県におきましては、山形県再生可能エネルギー活用可能性調査報告書におきまして、風力発電の導入の候補地として抽出しておりますが、ラムサール条約登録湿地近傍であり、望ましくないと公表しているところでございます。 国では、当地は、国際的に価値があるラムサール条約登録湿地が近接しており、バードストライクや鳥の営巣、採餌場などへの影響を強く懸念しております。 また、一定の地域に複数の事業が集中する場合には、飛来ルート、採餌場への移動などへの累積的な影響が懸念される場合があります。 特に、ラムサール条約湿地に登録されるような、重要な生態系では、事前に慎重に判断することが重要との助言を各方面よりいただきました。 本市といたしましては、これら自然環境に詳しい方などに聞き取りを行った結果、(仮称)JRE加茂風力発電事業に関しては、県で唯一登録されているラムサール条約登録湿地の近傍であり、クマタカなどの猛禽類の生息・営巣や、渡り鳥の生息への影響、また、自然環境、景観への影響が懸念されることから、「鶴岡市における風力発電施設の設置等に係るガイドライン」の制限対象区域に掲げる、日本遺産認定の「出羽三山」及び国指定名勝「金峯山」に関連する区域など、本市の豊かな自然環境や、歴史・文化的資源から構成され良好な景観を形成する区域に相当すると判断をしたところでございます。 以上のことから、予防的措置の観点も含め、今回の事業に関しては、中止を求めたところでごさいます。
→大英断におおきな拍手を送ります。
1月15日、午後1時30分〜 ラムサール賞受賞者 呉地正行 講演会
ガンのいる風景 大山、上池・下池に飛来するガン オオヒシクイ、マガンなどの生態の現状や課題がよくわかります。
10月16日2022 6:10AM. 大山・下池 コハクチョウのねぐら立ち
ここから2Kmに風車計画!?
▽11.8 現地時間11.7 スイスジュネーブで 第14回ラムサール条約締結国会議 表彰式がおこなわれ、大山 上池・下池の登録にもご尽力いただいた、呉地正行さんが受賞されました。当会、大山上池、下池へのメッセージも頂きました。
▽議会報告会11.2 行いました。前半30分間、風発問題をとりあげ、参加者と質疑応答。しています。
▽11.4 市長記者会見の場で、大山、加茂、上郷 3地域の自治会で風況調査に応じる事に同意した事が明らかになった。(山形新聞報道より)
▽11.2 「ラムサール湿地近接風車建設に反対する会」設立、 署名開始記者会見をおこないました。
さくらんぼTV報道 11.2
産経新聞ーYAHOO報道 11.3
▽10月30日 今泉自治会でのJRE説明会を傍聴しました。(草島)
暫定位置図が9月に大山自治会にモンタージュを示した時と変わっていることを発見。No5が、海側から山側へ移動。対応する自治会によって、風車の位置を変えて、フォトモンタージュを作成しているのでしょうか? おかしくないですか?
9月13日、大山自治会に示された暫定位置図 住民のお一人より入手
▽10.24 今年、日本人3人目のラムサール賞、山階芳麿賞をW受賞された、日本雁を保護する会 代表 ラムサール・ネットワーク日本 理事 呉地正行さんからメッセージが届きました。
「大山・上池・下池は、日本海側を渡る大型水鳥の、コハクチョウやオオヒシクイなどの多くのガン類、及び他に例をみないほど多くのマガモなどにとって欠かすことができない重要な生息地です。そのために国際的に重要な湿地の保全、賢明な利用、啓発普及をめざす、ラムサール条約湿地に登録されています。上池・下池を訪れるこれらのハクチョウやガン類の多くは、冬になると北の繁殖地から国境を越えて渡ってきます。またここに滞在中は、夜は上池・下池をねぐらとし、日中は周辺の広い水田地帯で採食し、頻繁にこれらの地域を飛び回って移動します。これらの渡り鳥の生活圏内に計画されている風発事業が予定通り行われると、上池・下池をねぐらとする、ハクチョウ類やガン類などに重大な影響を与える恐れがあります。またその影響はラムサール条約湿地としての同池と周辺の自然資源の価値を著しく損なうことなるので、この風発計画は中止を強く求めます。」
呉地さんは大山 上池・下池の登録に際し、2000年当時に足繁く現地に足をお運びいただき「ラムサール条約」について、当時の「尾浦の自然を守る会」のメンバー等に情報提供いただいた方で、大山 上池・下池の登録への立役者ともいえる方です。
▽10.19 Change.org 「ラムサール湿地の近くに風力発電所はいらない」署名開始
▽10.18 「ラムサール湿地近接風発事業に反対する会」立ち上げミーティング
▽9.30 9.7の環境保護団体の中止要請について鶴岡市からの回答がありました。
「加茂地区風力発電事業に対する本市の意見等については、今後の環境影響の手続きとそれに係る現地調査等を踏まえ、国・県の助言をいただきながら、鳥類等自然環境と景観等に対する影響を精査し、検討してまいります」
▽9.16. 地元紙「コミュニティしんぶん」令和4年9月16日号に掲載 鶴岡市のNPO法人「おうらの里おおやま再生プロジェクト」と環境保護団体「出羽三山の自然を守る会」が反対。
▽9.13 大山自治会で、JREのフォトモンタージュが示される中で協議 風況調査をおこなうことに賛成多数で承認。
9月12日(月)草島、加茂地区風力発電問題で、一般質問をおこないました。
質問と答弁 全文はこちらへ リンク(9/15更新)
主な質疑内容
▽草島 条約湿地から2Km〜3Kmと、全国一ラムサール条約湿地に近い場所への風力発電計画として、条約委員会が発行する「モントルーレコード」に掲載される危惧があるのではないか?
●市民部長「計画地がラムサール登録湿地に近傍しており、本市としても、その影響に対して慎重に検討する必要がある。」
▽草島 ラムサール条例湿地から半径5キロのバッファゾーンを含めて設置を認めない」と市の風力発電ガイドラインの制限区域に加えることを求めるがどうか?
●市民部長. 本市ガイドラインの制限対象区域として、具体的に例示している区域は、出羽三山および金峰山に関連する区域となっております。同じく、制限対象区域としては、本市の豊かな自然環境や、歴史文化的資源から構成される良好な景観を形成する地域としており、この度の計画区域につきましては、ラムサール条約登録湿地に近接していることなどから、その区域に該当する可能性がございます。したがって、住民の同意や鳥類などの生態系及び景観等への影響について、専門家等にも相談して慎重に判断していく必要があると考えております。
▽草島 同事業者が進める湿地から5Kの矢引発電所計画の時点で、野鳥に影響が懸念され調査を求める環境大臣意見、経産大臣意見が付されている。ラムサール湿地周辺の調査資料は、矢引の段階で業者は調査が課せられている。まずは矢引の段階での調査の報告を求め公開すべきと考えるがどうか。
●市民部長 矢引の計画は法アセスの最中。業者は県、国の環境大臣意見、経産大臣勧告を受けて、調査結果と環境保全対策を書いた準備書の策定段階。今後提出される準備書を市はインターネット等で公開する。
▽ラムサール条約湿地認証自治体への登録を提案
▽風発事業者のミチゲーション代替保全を地域貢献として促すなど西茨新田湿地の保全を提案
▽生物多様性締結国会義COP15での新たな枠組 30BY30を踏まえた生物多様性地域戦略を提案
▽草島 風力発電事業ですが、上池・下池から5Kmの矢引の計画の時点で、環境大臣も経産大臣も野鳥への影響を懸念していますし私も懸念しています。でも矢引までは認めたいと思います。再エネを進めたいですから。でもその先は絶対NGです。地域還元の薄い植民地型開発という点でも、矢引までにしていただきたい。と思います。
国際的な保護地域であるラムサール条約湿地と半径5kmのバッファゾーンは、30By30を踏まえた保全地域として認定登録するなどをおこない、善寶寺から高舘、荒倉、由良までぶな林の自然豊かな14Kmを散策できる通称 「庄内海岸アルプスロード」を、新たなハイキングトレイルとして発信するなど、「鶴岡だからこそできる」生物多様性戦略を前に進めていただきたいと考えます。 市長の見解を求めます。
市長 今、草島進一議員さんからご質問をいただいた点でございますけれども、議員が2001年3月議会でラムサール条約の指定について、提案をされていたということについて、改めて敬意を表する次第でございます。国際的な動向、30by30のお話もございましたけれども、この生物多様性戦略、大変重要だと私も受け止めております。この度の計画はラムサール登録湿地の大山上池・下池、自然休養林の高舘山に近接しておりまして、多様な動植物の生態系が活用されている大変重要な場所でございます。また、環境大臣、経産大臣についてのお話もありましたけれども、山形県におきましても、平成20年3月の報告書におきまして、ラムサール湿地が近傍であり、望ましくないというような注意書きを付して風力の候補地の抽出がおこなわれております。この現在ですね、地元の説明会、住民説明会がおこなわれているところでございますので、先ず住民の合意のゆくえも注意しつつ、そして、国や県、そして専門家にも十分ご意見を頂いて、この生物多様性ということに十分配慮した取り組みを推進していく必要があると認識をしております。
●計画の位置関係
JREは、
▽三瀬八森山に風車建設 5基17MW (ラムサール条約湿地から8Km)2021年12月から稼働
▽矢引(現在環境アセス中)7基30MW(条約湿地から5km)
▽加茂(新たに風況調査申請)8基40MW(条約湿地から2Km)
一般質問の際、市長や市民部長が示した「山形県再生可能エネルギー活用可能性調査 報告書」18Pの記述。「候補地が抽出されるがラムサール湿地近傍であり望ましくない」とあります。
山形新聞2022.9.13に掲載
質問文中、 「バッファゾーン」とは、「緩衝地帯」のことです。
世界遺産などで指定された保護すべきコア部分を守るために必ずバッファゾーン(緩衝地帯)が設けられています。特に鳥類などを守るためには必須であると考えます。植物相でも白神山地や屋久島などで設定されています。
http://www.gakugeipub.jp/judi/semina/s0406/ku013.htm
画像を引用しました。
9/17更新 議会質問で指摘した「矢引風力発電」の環境配慮書に対する調査報告書より
「風力発電におけるセンシビティマップ(環境省)より。この、大山地区は、大変重要な渡りルートであることがよくわかります。JREは、現在「矢引風力発電」の方法書への指摘に対し、準備書の提出が未だの状態です。
9.13 大山住民へ示された暫定配置図 加茂集落から600m 今泉から300m! 加茂水族館から600m 大型風力で最近話題の超低周波問題など十分に考えられる距離だと思います。
以下、9/13 大山自治会に示されたフォトモンタージュの一枚。 高さ180mで本当に想定してつくっているのか?誤魔化していないか?疑問が沸いてきます。
9月7日、出羽三山の自然を守る会 佐久間憲生氏、鶴岡自然調査会 水野重紀氏が、皆川市長に風車建設の中止の要望書を提出しました。
要望事項
加茂地区の風力発電計画は中止させていただきたい。
要望理由
1 計画されている地域は、2008年10月にラムサール条約に指定 された「大山上池・下池」に隣接します。高館山や都沢湿地を含めて 約200種の野鳥が確認され、秋にはコハクチョウ・マガモを中心とした冬鳥の飛来地となっており、その貴重さは周知のことです。また、これらの渡り鳥のルートにもあたり風車に対する野鳥の衝突の可能性が高く危険です。
2 計画されている加茂地区は日本遺産として「荒波を越えた男たちの 夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」として2019年に 追加認定された地域です。この認定にあたり、当時の鶴岡市は2017年に既に指定されていた酒田市と同等の貴重な地域である事を強調して追加認定に至ったもので、自他共に大切にしなければならない地域です。鶴岡市のガイドラインでも日本遺産には風力発電施設は設置しない、としています。
3 高館山から荒倉山、由良に至る尾根筋は現在、「日本海アルプス」と 紹介され、低山の山歩きに広く利用されております。また多くの山野 草が自生し、帰化植物が少なく自然度の高い、市民が手軽に訪れるこ とのできる花の山として脚光を浴びております。計画はこの地帯にあ って、市民の利用は制限され自然の破壊につながるだけでなく、景観 をも壊します。
4 計画されている地域は住宅地と隣接し、鶴岡市の風力発電施設の建設 に関するガイドラインの、住宅地から600m以上離れていることに 抵触します。
山形新聞9.8に掲載
https://www.sakuranbo.co.jp/news/2022/09/08/2022090800000004.html
2022.7.12、大山コミセンで「加茂風力発電開発事業」についてのJREの説明会がありました。
ラムサール条約指定湿地の隣で風力発電開発!?
上池から尤も近いもので約1.7km. 約2km~4Kmまでの間に8箇所、高さ180Mの風車が乱立する計画。開発者はJRE(ジャパン・リニューアブル・エナジー)
一連の説明の後 住民の方々の質問に続いて、質問。
全国53箇所しかない、水鳥の生息地として国際的に重要とされる、ラムサール条約指定湿地である下池、上池に隣接しての計画であり、もしも影響があったら条約剥奪の恐れもあるのでは。認識は?予防原則に基づいて検討すべきではないか?
なんとなく、粛々と環境アセスや風況調査を進めるというような回答で、事の重大さに気づいていない感じがした。
渡り鳥の聖地(サンクチュアリ)、ラムサール条約指定湿地 の隣で風力発電開発。
これは、さすがにないな。こんな計画を認めたら、環境省的にも、国際的にも大問題になりそうな気がする。なによりこの高舘周辺の自然環境をこよなく愛し、保護、保全を行ってきた地域住民、鶴岡市民に申し訳ない。
ラムサール条約の指定については、富塚市政時代、2001年3月に市議会で初めて提言したものでもあり、私にも思い入れがある。
これは流石に、早めに撤退頂いた方がいい。ご意見求めます。
JRE の説明資料(加茂地区での説明会で配布されたもの)PDF
暫定配置図(1月加茂説明会であったが、大山説明会では省かれていた。)
水色が大山下池、上池。ラムサール条約指定湿地に登録されている。(筆者着色)
尤も近い暫定配置ポイント(WT06)と上池の距離は1.7Km. 約2Kmしか離れていないことがわかる。
2Kmから3.5Kmの付近に8基並ぶ計画であることがわかる。
高さ182m 出力6000Kw 三瀬のが出力3400kw 最近の風車は大型化の傾向がある。採算性重視のため、最大値を目指して建設すると想定される。
ラムサール条約指定について(鶴岡市のホームページより)
大山上池・下池は、国際的に重要な湿地を保全する「ラムサール条約」湿地として認められており、平成20年(2008年)10月30日、韓国・昌原(チャンウォン)市で開かれた第10回ラムサール条約締約国会議にて登録証が授与されています。
ラムサール条約指定湿地について、私は平成13年(2001年)3月、9月鶴岡市議会で提案をしています。(以下議事録参照)その後、環境省からのはたらきかけもあり、市当局や、大山の地元自治会、土地改良区の理解が深まり、正式申請。平成20年 2008年10月、当時の神尾議長や大山自治会の会長ら市民8名と当時の市の企画部長小林貢氏が韓国の会場に行き、登録証を授与されたものです。
下記の図のように、山形県内、東北の日本海側で唯一の登録湿地が鶴岡の大山、上池、下池です。野鳥の集団飛来地としては山形県唯一の国指定鳥獣保護区 特別保護地域でもあります。
2022.8現在 コハクチョウ3千羽以上、2万から3万羽のマガモの他、
国の天然記念物に指定されている 準絶滅危惧種 オオヒシクイ 1000羽、
絶滅危惧種Ⅱ類のヒシクイ200羽 準絶滅危惧種マガン200羽
珍しいものとしては
絶滅危惧種ⅠA類ハクガン30羽 ⅠA類シジュウカラガン 若干
又、高舘山と荒倉山の中間にあたる建設予定地には絶滅危惧ⅠB類であるクマタカの営巣地があること。又、秋ごろからいずれも国の天然記念物の絶滅危惧ⅠB類 イヌワシ、絶滅危惧Ⅱ類のオオワシ、オジロワシが周辺で頻繁に見られるという事を確認しました。
現在 計189種の野鳥の生息が確認される国際的な特別保護地区であります。(9.12一般質問)
ラムサール条約 について 詳しくは、環境省のページhttps://www.env.go.jp/nature/ramsar/conv/About_RamarConvention.html
国指定鳥獣保護区 特別保護地区
https://www.env.go.jp/council/12nature/y125-21b/900434645.pdf
そうえんしゃ 2010.3 発刊 水鳥たちの楽園 太田 威
大山下池、上池の自然について、上池のほとりに住まいし、長年にわたって観察記録、撮影をおこなってきた太田 威さんが、2010年発刊した「水鳥たちの楽園」この写真集には、カモを追いかけるオジロワシの貴重な写真も掲載されています。ラムサール条約指定湿地を象徴する写真集となっています。
この写真集には以下のような記述があります。
わたしが子どものころは、上池・下池には、秋になると、遠く北国のシベリアなどから、マガモやマガン、オオヒシクイなどの水鳥が、数多く渡ってきました。冬になると、毎日猛吹雪が1週間以上もつづき、また雪が50〜60CMもつもるため、カモ、マガン、オオヒシクイなどは、雪におおわれた池や庄内平野のたんぼでは、えさをとることができず、もっと雪の少ない南の地方での越冬生活をしに、姿を消しました。ところが、今から22年前(1988年)の冬、突然上池・下池に約400羽のコハクチョウがすがたをあらわし、地元の人たちをおどろかせました。それまでコハクチョウは飛来してきていませんでした。このハクチョウたちの飛来を機に、マガモが、上池に2万羽、下池に4万羽あつまりました。さらには、アオサギ、オオバン、オオヒシクイ、オシドリ、オナガガモ、カイツブリ、カルガモ、カワアイサ、カワウ、カンムリカイツブリ、キンクロハジロ、コガモ、シマアジ、スズガモ、ダイサギ、トモエガモ、ハジビロガモ、ハジロカイツブリ、ヒシクイ、ヒドリガモ、ホオジロガモ、ホシハジロ、マガモ、マガン、ミコアイサ、ヨシガモなどがあつまり、ときには珍鳥の、アオハクガン、アメリカコガモ、アメリカコハクチョウ、アメリカヒドリガモ、コウノトリ、サカツラガン、ツクシガモ、ハクガンなども記録され、その数は合計で6万5千羽以上になりました。こうして、数多くの水鳥たちがこの荘内地方で越冬生活ができ「水鳥たちの楽園」が誕生したのです。
2008年10月末には、ここ、上池と下池が国際的に大切な湿地と水鳥を守るラムサール条約に指定登録されました。
ラムサール条約指定湿地の提案について
2001年3月、9月 草島議会質問より
2001年の3月、9月と、鶴岡市議会でラムサール条約指定湿地を提案しておりました。
当時は天然記念物 オオヒシクイが2000羽以上も飛来していました。再確認。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
平成13年3月議会
ラムサール条約指定湿地の提言(議事録から抜粋)
今回環境基本条例、冒頭には多様で美しい自然と豊かな恵みという項目がありますが、鶴岡にある全国でも特出すべき豊かな自然として、野鳥の楽園としての顔があるのではないでしょうか。特に高館山周辺の大山の下池、上池、都沢などの周辺には、冬になれば6万羽のカモ類が毎年飛来しています。また、一昨年から昨年にかけては国の天然記念物であるオオイシクイが2,300羽の飛来をし、ことしも800羽ほど確認されています。また、特にことしは、これも天然記念物であり、非常に貴重な種であり、全国的にも9例しか報告のないハクガンが6羽大山下池地域で確認がされ、東北地方の野鳥の愛好家のビッグニュースだったと伺っております。こうした貴重種だけでなく、イヌワシ、オジロワシ、クマタカ、チョウゲンボウなど、猛禽類の数も非常に多く、県内では類を見ない、まさに野鳥の宝庫であると評価される専門家の方も多くいらっしゃいます。
この周辺地域は、これから春にかけてはカタクリやオオミスミソウの群生が見られ、野草の宝庫としても県内一円からハイカーが訪れる場所でもあり、私もこうした貴重な生態系、種の多様性が残る地域を次の世代に残さなければいけない、そう感じる次第でありますが、さてこの地域について地元の自然保護団体などでは、特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約であるラムサール条約登録湿地としての条件をとうに満たすところから、その登録湿地にしようという動きが出ているようですけれども、これは今回制定されようとしている環境基本条例や第3次総合計画の方向性からすれば、鶴岡のこの地域に特有の貴重な生態系としての価値を、その認識を深めるためにも市民と共同して関係機関に働きかけるなどの展開をして当然と思われますが、この件についてどのようにお考えになりますか、お尋ねをします。
◎環境衛生部長(三浦惇)
今回提案しております環境条例に基づきまして、環境基本計画を13、14の2か年にわたって策定したいと 考えております。これは、15年3月までの考えでございます。そして、新年度におきましては現況調査、資料 収集を実施しながら、地域環境の把握、またアンケート調査、公聴会、市民の意見をさらに聞きながら集約し てまいりたいと思っております。
それで、先ほどお話ありました環境影響調査とか、それからラムサール条約での自然環境の保全の関係 ですが、これにつきましてはその計画の策定段階で地域環境の分析、評価、さらに生態系の維持、それから 人と自然との共生の関係、確保の関係、それから環境へ負荷の少ない持続的発展可能な社会の構築、それ から地球環境保全の推進、これらを含めまして先ほどお話ありましたことも一緒になって検討させていただき たいと思います。
◆1番(草島進一議員) 1点だけ、特に大山地区ラムサール条約指定については、昨年全国野鳥の会と
いうのも八幡町でありまして、市長もこれに参加をし、それなりの認識をお持ちであると思いますので、
この辺市長にこういったラムサール条約登録湿地への動きについてどのようになるかお聞きしたいんですが。
答弁前に時間切れ
平成13年9月議会 草島 質問
次に大山の自然博物園構想について質問します。以前にも指摘しましたが、この自然博物園構想の地域には、6万羽のカモ、天然記念物のオオヒシクイ2,300羽、天然記念物の猛禽類、イヌワシ、クマタカ、オジロワシ、オオワシなどが飛来していることが野鳥の会の調査報告書にもあり、先日県の自然保護担当者がこの地を訪れ、県内随一の野鳥の飛来地と評価なさったようです。さて、市ではそうした貴重な要素をどのように生かし、この構想の中にどのように反映しようとしているのかお尋ねをします。
◎総務部長(芳賀肇) 庄内自然博物園についての考え方でありますけども、基本的には主に、子供たちが自然の不思議を実体験しながら、その成長過程において心のよりどころとなる自然との親和的一体感を醸成するための支援を行うということで、方向づけとしましては、一つは高館山や上池、下池周辺の貴重な自然をしっかり保全すると。二つ目としては、地域の自然についてきっちり研究する。3番目としましては、息づいている自然をじっくり観察して、自然界の不思議を感じる。4番目としましては、豊かな自然の中で生き物や人間相互の生命的交流を図る。5番目としては、自然と触れ合い、自然を楽しみ、ゆっくりするというような基本的方向性のもとに計画を進めておりまして、自然環境の保全を含めながらも大山地区の振興の一環として計画を進めていると理解しております。
◆1番(草島進一議員) 初めに、それでは大山の自然博物園構想について一つ要望だけなのですが、非常に 県内随一の野鳥の飛来地ということで県の担当者、これは自然保護の担当者だと思うんですが、なかなか地 域の今話している会合には出席なさっていない方なんですが、こういった考え方というのも非常に大事なことだ と思いますので、ぜひそういった方が来られる場というのも設定してはいかがかと思います。
また、全国、世界を結ぶ渡り鳥の条約のラムサール条約というのもありまして、そういったこともぜひいろんな 形で検討されてはいかがかと思います、資料はたくさんありますので。また、宮城県には蕪栗沼というところが あります。また、新潟には佐潟というところがあります。あとは、サンクチュアリとしては加賀市の鴨池というのが あります。いろんな形で視察に行ったり、また今話し合いをしているワーキンググループのツアーなどを企画さ れてはいかがでしょうか。そういったところで、本当に慎重にこの公園がつくられ、子供たちの本当に一つでも 多くの笑顔をつくり出す、そういったことになればいいなと私も考えています。
今参加されている委員の方が一ついいお言葉を提言されていますので、ここでちょっと御紹介しますと、「風 光明媚な庄内の風土から子供たちに大きな影響を与えてきた情緒性の喪失は、高度成長期における負の遺 産と言うべきであろう。目下進めつつある庄内自然博物園構想は、病んでいる地球のささやかな修復であり、21 世紀の子供たちに送るために、ぜひ成功させたいと念願してやまない」、こういった心強い委員の方もいらっしゃ るようですので、今後しっかり検討して、いい公園にしていただきたいと思います。
▽
問い合わせ、ご意見など お寄せ下さい メール s.kusajima@gmail.com
日本の洋上風発は岸に近すぎ!
日本の洋上風力発電は岸に近すぎる!
日本だけ風車騒音に上限規制値がないのはなぜ?
2.25緊急院会集会を開催!国会質問が続いています。
関連記事
草島進一は、週刊金曜日2025.2月21日号に4P特集記事を執筆しました。ぜひご購読ください。
国会質問
2025.3.12 参議院予算委員会 川田龍平 参議院議員
2025.4.17 参議院国土交通委員会 木村英子 参議院議員
2024.6.4 参議院環境委員会 川田龍平 参議院議員
2023.5.16 参議院厚生労働委員会 川田龍平 参議院議員
日本科学者会議 2024.11.30 第25回総合学術研究集会開催。
2024.11.30 日本科学者会議 第25回総合学術研究集会 B6分科会「風力発電の課題を考える」報告
2025.1.24
山形県遊佐沖 15MW×30基 、秋田県由利本荘沖 13MW×65基が離岸距離2km〜5kmに
建設されようとしている問題について
主に
●風車騒音による健康被害
●国際的に保護されている渡り鳥への影響
●オーフス条約(日本は批准してませんが)の意図に反するの法定協議会
という問題 が存在する。
5分でこの問題をまとめたものです。
昨年11月30日、日本科学者会議 の総合学術研究発表集会で
風車騒音の研究者、野鳥の研究者とともに3時間のセッションをおこない、問題が
科学的に明らかな根拠を持って明らかになりました。
こちらは3時間を33分で概要をまとめた編集映像です。
全体はこちらになります。
2025.2.25 院内集会「洋上風力発電の持続可能な開発とは?」開催。
内容について、5月4日、16時からカモンマーレ(加茂水族館近く)にて報告を兼ねて、学習会をおこないます。
山形県遊佐洋上風力発電事業 2025.1.31
事業決定した丸紅、関西電力、丸高らの計画
15MW×30基をH−Riskに入力すると、6300人が40.5dBに暴露。
「不眠症リスクが151人発生する!」とシミュレーション結果がでました。
遊佐洋上風車問題について。3月22日の説明会にて以下の質問をしました。
遊佐の湧水が湧き出す海辺の夕陽の風景が大好きな庄内人の一人として質問します。
●世界中の洋上風車を調べました。
国会の質問で、昨年6月4日あきらかになった事実として、環境省が認めたのは、
世界で、10MW以上の風車、10km沖以内に建てているものはない。
という事実であります。
遊佐 15WM30基 これを2km沖から5kmという沿岸の至近距離につくる。計画は、世界にどこにも事例のない非常識な計画。というのが事実。とおもいますがいかがでしょうか。
認識がまちがっていたら、見解ください。
次に科学的な見解として述べます。
風車の騒音の基準について。
デンマークは40dB、 英国41dB、日本でも41dBで不眠症リスクが5倍にあがるという疫学調査
●それを踏まえた、シミュレーションでは、この遊佐の風車では151人の不眠症が生じるという結果になります。
これは、科学です。否定するなら科学的に否定してください。
●鳥類について言えば、私達の鶴岡市には水鳥の保護地域であるラムサール条約湿地があります。
天然記念物であるマガン、オオヒシクイ、はくがん、シジュウカラガン
これが秋田の大潟村から新潟の区間 沿岸から5キロメートルまでの区域がルートになっています。
●用は風車騒音の観点からも、鳥類の研究の観点からも10km以上沖につくらないと、
不眠症による健康被害や、渡り鳥へのリスクが増大する。
とは昨年の11月30日、日本科学者会議での結論です
質問ですが、
世界にどこにもない、15MWの2kの離岸距離で
騒音による健康被害についても渡り鳥の影響についても問題を生じない。
という科学的根拠をしめしてください。
●もう一点、モノパイル、これ杭を「打ち込む 機関、英国でも相当問題になったという事例があります。
30基 15MW、何デシベル以上の巨大な 騒音で何日つづくことになるのでしょうか。
回答まで書き起こしできておりませんが、とりいそぎ、限定動画を共有します。
●丸紅担当がこの事業は世界で初の事業と認めた。
●くい打ちは3〜4ヶ月。dB値は示さず。
〇基本は科学的な回答は全くなし。
風力発電問題について、鶴岡市議会での質問を通じ、国の制度の問題があきらかになったことを踏まえて、国会質問として、参議院厚生労働委員会で2023年6月、参議院環境委員会で2024年6月4日 立憲民主党 川田龍平議員に質問いただきました。
草島は質問づくりに参画しました。
これまでの2質問で得られた成果は
参議院環境委員会2024にて
「海外で10MW以上の洋上風力発電で離岸距離10km以内に稼働している実態はない」
という環境省見解です。
動画
問題として、
●風車騒音の規制値について
風車先進諸国をはじめほぼ世界で41dB 38.5dBなど、風車騒音の上限規制値を定めているが、日本の規制値は
指針として「残留騒音+5dB」のみで上限がない。
この問題については、日本国内で1000人規模の疫学調査で41dBで不眠症リスクが5倍になる
と結論した疫学研究結果がある(元 国立環境研 影山隆之氏)がその論文が無視されている。
●陸上風車をはじめ、巨大化する洋上風車に対する騒音規制値を定める必要がある。
●洋上風力発電について
現行の促進区域、の離岸距離2km〜5kmは、10MW風車では世界に事例がない非常識であること。
●風車騒音問題では、遊佐の案件で250名の不眠症リスク。由利本荘の計画で1000名の不眠症リスクのシミュレーションが発表されている。(北海道大学 田鎖研究室)
●国際的に保護されている天然記念物 マガン、シジュウカラガン、オオヒシクイ を初め、コハクチョウなど日本海沿岸の渡り鳥の渡りルートと建設予定区域は合致しており、バードストライク、生息地の変更などが生じるおそれがある。
ラムサール条約指定湿地である。鶴岡市 上池下池、新潟市 佐潟 などに影響をあたえかねない。
●計画の策定の手続き、プロセスについて、法定協議会に参加できているのは、立地自治体の首長と漁業者のみであり、風車騒音の研究者も鳥類の研究者も席についていない。
国際的に批准されている「オーフス条約」に完全に違反している実態がある。
以上のような問題があります。
政策変革のポイントとしては、
●風車騒音の上限規制値を定めること。
●洋上風車の着床型の風車の促進区域を少なくとも10km沖以上岸から離すこと。
(浮体式にする必要がある)
●法定協議会を、環境NGO,風車騒音、鳥類の研究者も参画させるオーフス条約に批准したものにすること。
●EEZまでの洋上風力発電については、オーフス条約に批准したあらゆるステークホルダーが参画した上でのMSP(海洋空間計画)の策定が必須であること。
【関連記事】
朝日新聞 札幌支局 2024.11.1
●洋上風力は日本を救うのか、壊すのか。「情報屋台」 高成田 享 さん
●note(筆者)2024。6.2日本の巨大風力発電計画は、岸に近すぎる! これは持続可能な開発ではない。
「ソライ」無料化の予算が修正案で削除!
【ソライ】無料化の予算を自・公・市民フが削除。
原案反対議員が13対12で。
コミュニティ新聞(4月25日号)に折り込みしました、草島議会報告「草の根通信」に若干誤植があり、こちらで修正します。
修正予算が2740万との記載は2470万(24,782万円)の誤りです。お詫びし訂正します。ほか、「てにおは」誤りがあり赤字修正しています。
令和7年新年度予算で市提案のキッズドームソライの無料低廉化の予算に、創政クラブ(8人)・公明党市議団(3人)・市民フォーラム(2人)の議員の修正案が13対12の賛成多数で項目から削除され予備費へ。草島は原案に賛成の討論!
▼予算案の削除の理由は、屋内遊戯施設は公設公益であるべき。民設民営の施設への税の投入はなじまない。公平に、他のプールなど民営施設にも使えるクーポンを配布する事業にすべきだというものと予算特別委員会で確認。以下、調査を元に討論しました。
●天童市「げんきッズ」は公設民営 (株)東京ドームが運営 市の予算は年約1億円 12年で200万人を達成!
●寒河江市「クラッピン」 総工費15億円 公設民営 (株)ヤマコウが運営。市予算は年9600万円
●山形市「コパル」は PFI のBIO 38億円でシェルター他10社の特別目的会社(SPC)「株式会社夢の公園」が 設計・建設・15年間の運営・維持管理。3年で50万人を達成。
●群馬県太田市 民設民営の屋内遊戯施設「こども広場Bのくに」に対し、市の児童館を補完する福祉サービスとして、利用料金 900円を200円にする事業を10年前から実施。太田市予算年約2千万円。年3万人弱が利用の人気事業。
以上のようにいまどきは、民間の力を活かした官民共創による運営は常識的であり寒河江市(6万2千人)でも年約1億円を投じている。鶴岡市でも「2740→2470」万円の市税投入で「ソライ」を福祉施策として無料化することは妥当。これまで有料のために、敬遠されていた方、市外の施設に行っていた方に、誰一人、取り残すことなく、市の児童・子育て家庭への福祉サービスとして提供できる事は大変意義のある事ではないか?今年度の実証実験で3千人以上の市民にご参画いただき、協議を重ね、共創の場として協定まで結び、「ソライ」の無料化を検討してきた各者の尽力や、予算350万円をふみにじるような修正だ。「ソライ」を市の児童福祉サービスとして位置付ける無料化事業は、まさに共創の施策の第一歩であり、草島は原案に全面的に賛同する。
【ソライを鶴岡市の子ども家庭支援の福祉、公共サービスと位置付け、無料化にする新年度予算の提案について】
草島討論
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草島進一 本会議3月26日の討論原稿です。
市民の声・鶴岡 草島進一です。
令和7年度予算について、原案賛成、修正案に反対の立場で討論をいたします。
創政クラブが提案した修正案は、キッズドームソライを、鶴岡市の、子ども家庭支援の公共サービスと位置付け、無料・低廉化する予算を削除するというものであります。
この間、市内で、民設民営で事業をおこなっているキッズドームソライについて、県内、山形、天童、東根など無料自由来館型の大型屋内遊戯施設と同様に、市民に無料で開放を求める、長年にわたる市民の声に応えて、
今年度、無料低廉化の実証実験、それに参加された3000人弱のアンケート調査をおこないました。その結果、既存施設ソライの無料化を求める声が多数でありました。
それを踏まえ、こども環境、医療福祉施設の設計と研究をご専門とされる東洋大、仲あやこ先生にもご参画いただきつつ、3回の協議をおこない、その結論を受け、今後の公民の互いの方針について、
鶴岡市とshonai、鶴岡市PTA連合会、鶴岡市私立幼稚園・認定こども園連合会など、地域6団体とともに、8者で子どもたちが天候に左右されず安心して遊べる環境の整備や、子育て世代の経済的負担の軽減を目的とした『鶴岡市のこどもの成長を支える屋内遊び場環境の推進に関する協定』を2025年2月13日に締結し、官民が一体となって、子どものすこやかな成長を支える取り組み、また、鶴岡市が若者や子育て世代に選ばれるまちづくりを推進することを目指すと約束をした上で、
キッズドームソライを、鶴岡市の、子ども家庭支援の公共サービスと位置付け、無料・低廉化する。という当局の予算の提案がおこなわれたのであります。
修正案は、その予算を認めない、それを削除する、修正案であります。
修正案は、これまで当局や事業者、子育てに関わる地域6団体、また市民との間でおこなわれてきた、社会実験やアンケートや協議や8者で締結された協定、これまで、このプロセスにかけてきた税の投入、今年度は350万円の予算を、なきもの、台無しにするという重大なものであります。
私は修正案提案者に昨日、その根拠を尋ねましたが、大きな理由は、ソライへの税の投入は、利益追求の一私企業への支援なのだ。その税の投入は許されない。
また、屋内遊戯施設、子育て支援施設は、公設公営でなければならない。
などといった理由でありました。
私は、県内の屋内遊戯施設を改めて視察して参りました。
●鶴岡市民が最も多く訪れているとされる、天童市のげんキッズ は、公設民営 上山めんごりあとともに、東北で唯二つ、株式会社 東京ドームが運営 市の予算は年約1億円 であります。 この12年で200万人を達成!されています。
●寒河江市のクラッピン、総工費15億円 公設民営 (株式会社)ヤマコウで運営。市予算は年9600万円であります。
●山形市のコパルは PFI のBIOで設計から建設15年間の運営を38億円でシェルター他10社の特別目的会社(SPC)「株式会社夢の公園」が施設の設計・建設・運営・維持管理をしています。3年で50万人を達成されています。
他、長井市、上山市、高畠町にも同種の屋内遊戯施設があり、どこも公設民営などの官民連携の施設であり、誰でも無料となっています。
今おつたえした県内の屋内遊戯施設は、公設民営、またPFIでの、官民連携でまさに、民間のユニークな創造性やスキルを活かしつつ、自治体の公共サービスとして提供する。まさに ともにつくる。「共創の場」として実に素晴らしい、児童、子育て家庭への福祉、教育としての公共サービスが実践されているのであります。
こうした施設は、子育て支援に留まらず、他市からも人を引き寄せる、ある意味で地域戦略として、経済効果も生み出す各自治体の重要拠点施設として、各自治体施設、年1億円規模のの予算投入がおこなわれている事も確認しました。
修正案提案者は、ソライは、公設民営でもPFIでもなく、民設民営で、株式会社である。株式会社は、あくまで、利益追求であり税の投入は許されない。と主張しております。
しかしながら、群馬県太田市では、太田市内にある、民設民営の全国最大規模の屋内遊戯施設「こども広場Bのくに」の市民の利用に対して、太田市の税の投入により、児童館を補完する児童、子育て家庭への福祉サービスと位置付けて、利用料金 900円を200円で利用できるとする事業をおこなっております。担当に伺うと、10年ほど前から年約2千万円で、3万人弱が利用する大変人気の事業と伺いました。
民設民営施設と自治体の連携での共創の場としての屋内型遊戯施設が他にも実在するんです。これは事実であります。
公益的なサービスを官民連携、ともにつくる、多様な共創による施策は今、大変重要な行政施策であります。それを室内遊戯施設は公設公営でなければならない、また、株式会社はあくまで利益追求であり税の投入は許されない。などといった言説は、時代錯誤甚だしい、勘違いであります。
今般、民設民営のソライを市の児童、子育て家庭への福祉サービスとして位置付けるにあたって、市行政と事業者と市内PTAなどの8者で今後の方針まで協定を結んで、公益性を担保した上での予算提案という、共創のためのプロセスを踏まえての予算提案が、理解できないのでしょうか?
私は、改めて県内大型屋内遊技施設を訪れて、どの施設にも鶴岡市民が多く訪れているのを実感する中、
改めて1回1500円と有料の鶴岡市のキッズドームソライの課題を感じましたし、
鶴岡市内にせっかくソライがあるのに、有料であるがために敬遠し、他の自治体の遊戯施設に行っているという市民の皆様の事を思う中で、改めて我が市の子ども家庭支援の公共サービスとしてきちんと位置付け、予算を投入することの意義を改めて感じたのであります。
今般の市の新年度の2470万円は来年8月から3月までソライを鶴岡市の児童、子育て家庭への福祉サービスとして位置づけて鶴岡市民限定で無料、低廉化する。というものです。
例えば人口6万2千人の天童市のげんきっずには、年間約1億円の市の予算が投入されています。
この3千万弱の予算は、他の施設と比較しても、700億の市財政的にも妥当であると考えます。
また、これまで1回一人1500円という有料のために「行きたいけど行けない」「行かせたいけど行かせられない」と感じていた子ども達や、子育て世代の方々に、また、無料の施設をもとめて、市外の施設に行くしかなかった方々に、市民誰一人、取り残すことなく、鶴岡市の児童、子育て家庭への福祉サービスとして提供する事ができる。
これは、大変意義のある事だと思うのであります。
修正案 論者は、公平性などと言及しつつ、市内の様々な施設に使えるクーポン券事業を提案しているのですが、これで、果たして、長年要望が寄せられていた「市内の屋内大型遊戯施設を無料にして、いつでも、何度でもつかえるようにしてほしい」という子育て世代の皆さんの市民要望をホントに解決できるのでしょうか? おのずと上限があるクーポンでは全く不十分であります。
これまで社会実験でも3千人もの市民にもご参画いただき、議論をつくし、共創の場としての協定まで結んで、新たな児童、子育て家庭への福祉サービスの場としてソライを使っていこうとしていた、今年度の実証実験や協議、それに参画者がかけてきた時間や予算350万円をふみにじるだけの修正であります。全く筋違い甚だしいと言わせて頂きます。
大型屋内遊戯施設が好い事例だと思いますが、これからの持続可能な地域 づくりは、行政だけのサービスでは全く成り立ちません。あくまで公設公営の施設でなければならない。株式会社が運営施設は利益追求で、税の投入になじまない。
それは論外である事は、もはや、先ほど申しあげた、事実が証明しております。
多種多様な公民連携、共創の場として新しい公共サービスに取り組んでこそ持続可能、サステナブルな、ウエルビーイングな地域づくりができるのであります。
ソライを市の児童福祉サービスとして位置付ける無料化低廉化事業は、まさにその持続可能な地域づくりのための共創の施策の第一歩であり、私は全面的に賛同するものであります。
修正案は撤回を求めます。
以上、予算原案に賛成、修正案に反対の立場で討論といたします。
【この討論について解説】
鶴岡市議会の争点だった【ソライの無償化事業】は、自民系創生クラブが提案し、公明党、市民フォーラムが賛同する修正案の賛成多数で削除されました。
今般の当局提案は、ソライの料金を、
【現在】
・0歳 無料
・1歳 500円
・2歳 700円
・3歳〜小学6年生 1,500円
・中学生・高校生 1,500円
・大人 1,500円
保護者/引率者については
・中学生、高校生、大人 500円
↓
【市の提案】
0歳〜小学生まで 無料
中高生 500円
引率の大人 1人無料
とするものでした。
予算2470万円は、見込み数として 8月頃から8ヶ月分
人数でこどもが15,887人 大人は8,604人
特に回数に制限を設けない
という試算でした。
予算特別委員会で私は、修正案の理由を質しました。
ソライを市の子ども家庭支援の公共サービスとして位置付けて無償化することを許さないとして削除するものだが、許さないとする根拠は?
と。
修正案論者は、ダメとしているのではない。と言いつつも
●以前、附帯決議で、こうした子育て支援施設は、公設公営の施設であるべき。としている。
●また、ソライは民設民営である。民設民営ということは、営利を目的としている。そうした施設に税の投入はなじまないのではないか
と応えていました。
なので、私は改めて昨日の本会議の討論で、以下述べました。
天童市のげんキッズは、(株)東京ドーム が運営、寒河江市のクラッピンは、(株)ヤマコウ 山形市のコパルは、PFIのBIOで、シェルターなどの合同会社「株式会社夢の公園」で運営している。要は官民連携での運営ということを前述した上で、
「群馬県太田市では、太田市内にある、民設民営の全国最大規模の屋内遊戯施設「こども広場Bのくに」の市民の利用に対して、太田市の税の投入により、児童館を補完する児童、子育て家庭への福祉サービスと位置付けて、利用料金 900円を200円で利用できるとする事業をおこなっております。担当に伺うと、10年ほど前から年約2千万円で、3万人弱が利用する大変人気の事業と伺いました。
民設民営施設と自治体の連携での共創の場としての屋内型遊戯施設が他にも実在するんです。これは事実であります。
公益的なサービスを官民連携、ともにつくる、多様な共創による施策は今、大変重要な行政施策であります。それを室内遊戯施設は公設公営でなければならない、また、株式会社はあくまで利益追求であり税の投入は許されない。などといった言説は、時代錯誤甚だしい、勘違いであります。」
と。
また、修正案論の3会派が提案していたクーポン券事業については遠藤さんも述べているように、
「修正案論者は、公平性などと言及しつつ、市内の様々な施設に使えるクーポン券事業を提案しているのですが、これで、果たして、長年要望が寄せられていた「市内の屋内大型遊戯施設を無料にして、いつでも、何度でもつかえるようにしてほしい」という子育て世代の皆さんの市民要望をホントに解決できるのでしょうか? おのずと上限があるクーポンでは全く不十分であります。また、某大な事務作業も懸念される。」
「これまで社会実験でも3千人もの市民にもご参画いただき、議論をつくし、共創の場としての協定まで結んで、新たな児童、子育て家庭への福祉サービスの場としてソライを使っていこうとしていた、今年度の実証実験や協議、それに参画者がかけてきた時間や予算350万円をふみにじるだけの修正であります。全く筋違い甚だしい」�
と反論しました。
多種多様な公民連携、共創の場として新しい公共サービスに取り組んでこそ持続可能、サステナブルな、ウエルビーイングな地域づくりができるのだ。
例えば人口6万2千人の天童市のげんきっずには、年間約1億円の市の予算が投入されています。�
この3千万弱の予算は、他の施設と比較しても、700億の市財政的にも妥当である。�
また、これまで1回一人1500円という有料のために「行きたいけど行けない」「行かせたいけど行かせられない」と感じていた子ども達や、子育て世代の方々に、また、無料の施設をもとめて、市外の施設に行くしかなかった方々に、市民誰一人、取り残すことなく、鶴岡市の児童、子育て家庭への福祉サービスとして提供する事ができる。
これは、大変意義のある事だ。
ソライを市の児童福祉サービスとして位置付ける無料化低廉化事業は、まさにその持続可能な地域づくりのための共創の施策の第一歩であり、私は全面的に賛同するものだ。
と結びました。
予算特別委員会には、おそらく市議会の歴史上初めて小学生の子や幼児を含め20名弱の方々より傍聴にいらして頂きました。
また、数多くの方々から応援メールをいただいておりました。
これまでこの無償化事業のために、アンケートに声を寄せて頂いたり、真摯に議論いただいたり、ご尽力いただいた市民の皆様、ありがとうございました。
最後の最後まで調査し、各議員にもはからきかけをおこなってきましたが、1票差ではありますが、多数決で及びませんでした。誠に残念です。
しかし、様々な論点、矛盾点などは明らかになってきていると思います。これにめげずに、前進します。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
草島進一 3.27 17:30
この草島の討論を巡り、議事進行が2件、私も確認を1件いれて、一部削除するかどうかの議会運営委員会が4月18日ありました。
「公設公営でなければならない」「株式会社、民間への税の投入はあってはならない」という文言について削除を求めるものです。
議長は「事実と異なるので削除する」と簡単に結論を出し、私は、16時半に抗議と公開質問状を提出しました。→クリックを 抗議と公開質問状
予算質疑の内容を含め、お伝えしたいので、予算委員会での草島進一の質疑 3月24日、午前10時~をこちらで示します。
次に、修正案について、提案者の説明を求め
ます。
21番佐藤昌哉委員。
○21番 佐藤昌哉委員 今定例会に上程されまし
た議第7号 令和7年度鶴岡市一般会計予算、
3款2項3目18節、こども未来推進事業、遊戯
施設利用料軽減事業補助金2,478万2,000円の減
額修正を求めるものであります。
タブレットに掲出されておりますので、御覧
いただきたいと思いますけれども、別紙では令
和7年度鶴岡市一般会計予算修正案ということ
で、第1表では歳入歳出予算の一部を次のよう
に改めるというものであります。
歳出につきましては、3款2項児童福祉費の
原案金額105億6,081万1,000円を105億3,602万
9,000円に修正し、修正金額を2,478万2,000円
の減とするものであります。
また、この修正金額を13款1項予備費に組み
替え、原案金額5,000万円を7,478万2,000円に
修正をして、修正金額をプラス2,478万2,000円
とするものであります。この組替えにつきまし
ては、平成31年3月定例会における議第7号、
一般会計予算の修正案の例に基づき、提案する
ものです。これはアマゾン資料の有効活用検討
事業に係る予算減額にならっております。総額
では、全体予算には影響がないようにという配
慮からだと思いますので、その辺も踏襲してお
ります。
まず、これから申し上げますことは、少し区
切って申し上げますと、まず前段で初めにとい
うことで申し上げます。そして、その後に修正
に至った経緯、理由について申し上げます。そ
して、最後に今後の対応についてということで、
修正だけ提案するのではなくて、今後どうすべ
きかということも提案、要望させていただいて、
締めたいというふうに思います。
それでは、申し上げます。
私は、これまでも議会において子育て支援策
としての子供の遊び場整備については必要だと
いう前提で、議会においても質問や提案をして
きました。回数は少ないですが、だだちゃアリ
ーナの開放も実現をしていただきました。さら
に、この広い市域で子供や親子さんが集い、楽
しく過ごすには、どこにどういう遊び場を造れ
ばいいのかということで、限られた財源をどう
効果的に使うべきかということを考えてまいり
ました。
このたびのソライへの利用料の負担軽減につ
いては、私にも複数のメールや、施設で働く方
の電話など、賛否なども含めて複数の問合せが
ございました。今までで初めての経験でありま
す。関心が高いのだなということを実感をした
ところであります。連絡のあった方々には、き
ちんと私なりに、何が問題で、どうしていかな
ければならないのかという考え方を申し上げま
した。
それぞれ賛否の意見もありましたけれども、
ひとつ賛否を問われた方からの返信メールをい
ただきましたので、個人が特定できる部分を除
き、そのまま紹介をさせていただきます。子供
を扱う団体の方からです。「鶴岡市は、東北一
の広さがあだとなり、送迎もなければ通うこと
も難しい地域であるため、児童館や廃校施設を
活用する案はとてもいいと感じました。公平性
を考えても、利用チケット」、これはメールの
中でこういう考え方もいいということで申し上
げたものに対して、このことについては、後で
再度申し上げます。クーポンなどをいいますけ
れども、「一理ありますね。いろいろな考え方
が知れて大変勉強になりました。今回のことを
きっかけに、子供に関する諸問題を知って、改
善に向けた行動を一緒にしていただけたらと願
います」という返信がございまして、私は返信
して御理解をいただいたということで、一定の
効果といいますか、考えを理解していただいたと
いうことでよかったなというふうに思っております。
それでは、修正案の提案に至った理由につい
て申し上げます。
それは、令和6年度の一般会計予算でのソラ
イ実証事業に対する附帯決議への市の対応につ
いてです。この附帯決議の提出者は、共産党、
SDGs、市民フォーラム、公明党、創政クラ
ブ、5会派から成る3項目の附帯決議でありま
す。提案者の説明では、「子育て世代の負担軽
減とはいえ、実質的には一民間事業者の事業運
営に対する公的支援となる印象は拭えない」と
いう前文があります。これは、ソライの実証事
業を認めるから配慮してくださいという趣旨で
あります。この時点で、一民間施設への公的支
援に対する懸念がその時点からあったというこ
とであります。
まず、議会が示した附帯事項について、項目
について少し見させていただくと、附帯決議事
項1、「実証事業に当たっては、子育て世代全
般に受益の公平性を担保し実施すること」とい
うふうにあります。このことについては、私も
賛成討論で申し上げました。実証事業は、一民
間施設だけの限定的なものでなく、各地域・各
地区での公共遊休施設を活用した実証事業など、
幅広い市民ニーズの把握が必要だということを
申し上げましたが、その対応は様々な協議会の
中での議論、そして市長との対話集会もあった
ようですけれども、発言はあったようですけれ
ども、そのところの議論はあまり深まったとい
う感じはありませんでした。
そこで、附帯決議事項の2番目、「子育て世
代に選ばれる鶴岡市を目指すために、広大な行
政区域を有する鶴岡市全体の屋内・屋外施設を
含めた遊び場整備構想を早急に策定すること」
ということで、これにつきましては、さきの厚
生常任委員会でも議論になったようであります
けれども、結果的には整備構想に代わるものと
して、鶴岡市こどもの遊び場整備方針案が示さ
れたということでありますが、名称はともかく、
一定のものをつくられたということについては
評価を申し上げますけれども、他市にある全体
の市域を包含した構想というものにはなかなか
つながらなかったものではなかったかなという
ことで、そういう面では残念だったなという感
じがします。そして、屋内施設の整備の方向性
についても大・中・小というような方針はあり
ましたけれども、確たる市の方針がうかがい知
れなかったことは少し残念でありました。
3点目の附帯決議事項です。「屋内遊戯施設
の整備については、今後幅広い年齢層のこども
の利用など、市民ニーズを調査し精査を進める
とともに、公設公営を原則とした、無料の自由
来館施設を含めて早急に検討すること」という
こともありました。附帯決議で求めた公設公営
の施設についての検討については、アンケート
調査では実証事業ですけれども、65.8%もの要
望があったり、また遊び場に関する協議会での
委員の発言でも、整備を望む声もありましたけ
れども、さきの定例会においては、財政的に厳
しいことの理由もありました。考えていないと
いう答弁がありました。市民ニーズとして、い
ろんな場での発言もあったのにどのように精査
したのか、先ほどの報告もありましたけれども、
不明であり、なぜという残念な答弁であったか
と思います。
以上、附帯決議に対する市の対応については、
具体的な説明がなかったというふうに思います。
大変残念なことだというふうに思っております。
こうした附帯決議に対する対応についてが修正
の理由の一つでありますけれども、一番は附帯
決議の前文のとおり、懸念された一民間施設の
公的支援になってしまったということでありま
す。
このたびの事業補助の発端は、民間事業者が所有し、
運営する遊戯施設ソライの利用料が高いという子育
て世代の声を背景としております。けれども、そも
そも利用者からすれば、施設が民間施設であろうが
、公的施設であろうが、そ の感覚はあるかと思い
ますけれども、利用料の負担軽減を求めるのはごく
自然な市民としての感情だと思います。
しかし、重要なのは、行政が民間所有の施設へ事業
運営に対して公的支援を行うことについての在り方
や、類似する施設への影響はどうなるのかなど、民
間施設に対する基本的な行政スタンスの在り方など、
内部で協議された形跡をうかがい知ることができな
かったことに問題があるのではないかと考えています。
実証事業のアンケート、これもソライで実施
したアンケートですので、1番目にソライの利
用料軽減をすること、71.4%という高い結果は、
これはある意味当然の結果ではないかと思いま
す。
そして、2番目は、大型の屋内施設を造るこ
と、65.8%、これは先ほど申し上げたとおりで
あります。理由は、財政的な課題を挙げており
ますけれども、それで片づけられる問題なので
しょうか。疑問が残ります。広域な行政区域と
いうことで、後で紹介してもらってもいいです
けれども、そういう観点からの精査をしたのか
ということで疑問が残ります。
そして、3番目が、屋外の公園施設等の充実
49.3%、今回は屋外を除いております。
そして、4番目が既存のスポーツ施設や地域
にある学校・体育館の開放が42.3%ありました。
こうしたアンケート調査の結果や遊び場協議会
での日常の遊び場としては、既存の施設の整備
を希望する委員の発言もございました。また、
市長との対話集会でも、郊外地や地域で遊びが
少なく、市外の魅力的な遊び場に行ってしまう
というような同様の発言がございました。こう
いう結果が理由であります。
最後に、今後の対応について2点、これは要
望を申し上げたいと思います。
1点目として、これまでのアンケート調査の
結果や協議会、市長と語る会などでの声を踏ま
え、この広い市域に旧町村区域や郊外地、こが
たランドはありますけれども、これ以外に遊び
場がないという現実を見れば、整備方針にある
ように、閉校した校舎等の未利用施設やコミセ
ン等の空き室の活用を優先してもいいのではな
いかと思います。それが地域に住み続けること
ができ、子育て世代に寄り添った子育てサービ
スにつながるものだと思います。旧町村地域や
郊外地でのニーズ調査を行い、どういう施設を
活用できるのか、例えば遊具のレンタル実証事
業などは、こんなにお金をかけないでもできる
のではないかと思いますし、まずできることか
らやってみることが、市が目指す多極型ネット
ワーク、地域分散型の市政運営につながるので
はないでしょうか。
2点目です。民間が所有する施設への事業運
営の支援に当たっては、より客観的な視点や公
平性の観点からの対応が必要と考えます。ソラ
イの企業理念は、子供たちが遊びを通して生き
る力を育むということでありますけれども、ほ
かにも民間が運営するプール施設や体操等の運
動施設などもソライと同じように、水泳や体操
を通して子供たちの健全な心身を育むという企
業理念の下に事業を展開しております。これは
ホームページなどで、そういう理念が掲載され
ておりますので、確認いただければと思います。
こうした施設もソライと同じように、子供の成
長には大きく寄与している事業活動であります。
親御さんもそういう企業理念に共感をし、費用
負担をしてでも子供を通わせていると思います。
子供の遊び場は子供の居場所の一形態であり、
民設民営の子供の居場所はソライだけではあり
ません。他の施設の公平性の観点から申し上げ
れば、こうした類似の施設でも使用できる、例
令和7年3月25日 予算特別委員会 会議録(議第7号に対する修正案:未定稿) – 4 -
えばさきの黒井委員からの一般質問でもあった
ように、クーポン券の発行も考えられるのでは
ないかと思います。
繰り返しになりますが、1つは広い市域に対
応した遊び場施設のニーズ調査、実証事業への
取組を提案します。
2つ目として、公平性の観点から、一民間施
設だけ着目するのではなく、類似の民間施設へ
の対応にも配慮していただき、限られた予算を
広い視点で子供の支援のために使ってほしいと
思います。
以上、提案申し上げて終わります。
○委員長 五十嵐一彦委員 これから質疑に入り
ます。2番草島進一委員。
○2番 草島進一委員 提案、御苦労さまでした。
いろいろ確認しますね。
まず、皆さんの修正案の対象となる予算は、
今年度無料・低廉化の実証実験、そしてそれに
参加された3,000人弱のアンケート調査結果で
多数を占めた既存施設、まさにソライの無料化
を求める声、これが多かった。そして、3回の
協議での結論を受けて、今後の公民の互いの方
針について協定も結んで、その結果として、こ
のキッズドームソライを鶴岡市の子供家庭支援
の公共サービスとして位置づけて無料化する、
こういう予算だと私は認識しております。皆さ
んの提案というのは、それを認めない、これを
否定する修正案ということでよろしいか確認し
ます。
○21番 佐藤昌哉委員 考えた方の根本に違う視
点があると思います。私は、ソライは駄目だと
いうことではなくて、ソライだけでなく、もっ
と類似する施設が先ほど申し上げたように複数
あるわけですので、それぞれの企業理念、子供
のためにお金を払って通わせている親御さんも
います。そういった方の声もありました。なの
で、やっぱり税金を投入するということは、ソ
ライだけでなく、そうした民間施設にも配慮し
た税金を投入するということが行政の在り方だ
と、支援の在り方だというふうに考えておりま
す。
○2番 草島進一委員 全く答えになっていませ
ん。
私が聞いているのは、皆さんの修正案はキッ
ズドームソライを鶴岡市の子供家庭支援の公共
サービスと位置づけて無料化すると、これが当
局の提案ではないですか。それを認めない、そ
れを否定する修正案ということでよろしいです
かと聞いているんです。全然答えになっていな
い。そうだったら、そうだと認めてください。
違うのですか。
(「違います」という者あり)
○委員長 五十嵐一彦委員 静かにしてください。
○2番 草島進一委員 ちょっと待った。
ソライを認めないという修正案ですよね。
(「無料だよ」と呼ぶ者あり)
○2番 草島進一委員 ソライを無料ないし低廉
化するという予算ですよ、この2,470万円とい
うのは。それを対象にした予算ではないですか。
それを認めないという、そういう修正案ですよ
ね。そういう修正案ですよね。いかがですか。
(「違います」という者あり)
○2番 草島進一委員 答えなさい。
○21番 佐藤昌哉委員 そういう命令口調はやめ
てほしいと思います。
有料の区分もあるわけですよね、ソライ。無
料の部分は子供さんに無料ということはいいで
すけれども、そうすると、そういった類似する
民間施設はどうなるのですかと。そのためには、
例えば無料でなくて、500円とかそういうクー
ポンなんかを使って平等に子供が行きたいとこ
ろに使えるような、公平な公的資金の使い方も
あるのではないか、そっちのほうを私は優先を
するべきだと言っているのです。
○2番 草島進一委員 また、はぐらかされてい
るのですけれども、あくまで今回の予算の提案令和7年3月25日 予算特別委員会 会議録(議第7号に対する修正案:未定稿)は、今年度無料・低廉化の実証実験をやったではないですか。それに3,000人弱の方が参加されてアンケート調査を取った。そして、その後、東洋大学の先生も含めて3回協議して、あっ、れはやっぱりソライを無料ないし低廉化して、公共サービスとして位置づけることがいいですよねって結論づけて、その後ソライさんも公共サービスになるのだから、こういうことを努力
しましょうねって、そういう協定まで結んで、
そしてその上で今回当局からこの2,470万円で
8月から8か月を無償化あるいは低廉化しよう
という、そういう予算ですよね。
(「違うよ」という者あり)
○2番 草島進一委員 違いますって違うくない
ですよ。どういうふうに違うのですか。この当
局提案というのは、まさに2,470万円というの
は、ソライの低廉化ないし無料化する、そうい
う予算だと思いますけれども。
○委員長 五十嵐一彦委員 草島委員、質問をし
てください。
○2番 草島進一委員 では、当局はそうですよね。
ちょっと確認します。
○委員長 五十嵐一彦委員 質問をしてください。
○市長 皆川 治 草島委員さんがおっしゃった
ことは、まずおおむねそのとおりでありまして、
このたび提案しているものはソライの利用料軽
減事業ということでありまして、小学生までを
無料、付添いの保護者は1名まで無料と、また
中高生は500円という、そのような提案になっ
ております。
あと付言しますと、やはりこれ経緯を踏まえ
る必要があると思います。整備するときに、鶴
岡市が平成29年度と30年度に2億円補助して建
てられた施設でありまして、今回この予算案を
認めていただいて、今日午前中、子供の姿もあ
りましたけれども、子供たちや保護者の皆様の
声に応えていくのか、それとも10年来、これも
う要望を受けてきた、そのことにそろそろやっ
ぱり決着つけなければいけないのではないかと
いうふうに思っております。
○委員長 五十嵐一彦委員 修正案に対する質問
をお願いします。
○2番 草島進一委員 修正案に対する質問をし
ています。
先ほど皆さんの反対の理由で、公設公営でな
ければいけないとありました。あと民間施設の
公的支援のお金なのだという、それはどうも私
違うのではないかと思うのです。この間、私は
山形市のコパル、あとはげんキッズ、これ大人
気で、鶴岡市からもかなり一番多く行っている
のかな。寒河江市のクラッピンを見ました。コ
パルは、例えばPFIでBIOで、設計から建
設、15年間の運営を38億円で、シェルターほか
特別目的会社SPCの株式会社夢の公園が施設
の設計・建設・運営・維持管理、年間市予算
8,500万円、これ3年間で50万人達成という、
こういう施設が山形市の施設です。
また、天童市のげんキッズは、上山も含まれ
ますけれども、公設民営で東北で唯一、東京ド
ームで運営していて、市が年間1億円弱出して
います。これはたいへん人気で12年で200万人
達成。一番新しいのはクラッピンというやつで、寒
河江市、総工費15億円、公設民営で山交で運営
しています。年間市予算は9,600万円。
先ほど公設公営ではないと駄目だという話が
ありました。あと民間施設の公的支援と、違う
のではないですか。これみんな共に創る共創の
場として、行政の発想ではできない民間ならで
はの特性を生かしたすばらしい施設になってい るのですよ。
○委員長 五十嵐一彦委員 質問を簡潔にお願い
します。
○2番 草島進一委員 こういうことが、私が言
いたいのは、いろんなところがソライに訪れて
それを研修して、まさにソライと同じようなス
令和7年3月25日 ロープがあったり、またツクルバまでいかないけれども、そういうものを造ったり、大変参考にして造られているのです。だから、いい形での公設民営だったり、共創の場としてのそういう遊び場施設というのがこれ常識なのです。公
設公営でやっているところなんかどこにも見当
たりません。
○委員長 五十嵐一彦委員 草島委員、質問を簡
潔にお願いします。
○2番 草島進一委員 質問をやるのだよ。
だから、いいですか。私は、これ先ほどから
言っている、子供家庭支援の公共サービスとし
てソライを認めて、無料化や低廉化するという
予算なのです。先ほど公設公営ではないといけ
ないという、その理由はどこにあるのですか。
ほかの施設、そんなところはどこにもありませ
んけれども。その理由はどこにあるのですか、
その根拠はどこにあるのか。
それと、あなた方の言い方として、民間施設
の公的支援というけれども、違うではないです
か。一緒に共創しているのです。共に創るをや
って、見事に施設を運営しているのです。ソラ
イは、今までこれ民間できちっとやってきまし
た、努力しながら。そこを公的施設として認め
て、その予算を今当局が提案しているのです。
それを今否定しているわけですね、修正案で。
否定しているのではないですか。ソライの予算
を認めていないではないですか。
だ から、私は改めてお伺いしますけれども、
ソライを公的サービスとして認めないという理
由はどこにあるのかお伺いします。ずれないで
答えてください、ずれないで。
○21番 佐藤昌哉委員 ずれないというより、あ
なたが理解していない……
(「あなたが知らないんだ」という者あ
り)
○委員長 五十嵐一彦委員 静かにしてください。
○21番 佐藤昌哉委員 まず、最初の公設公営の
原則とした無料の自由来館型というのは附帯決
議した項目です。附帯決議して、こういう附帯
決議で議会として承認したのです。そのことを
言っています。
(「俺は賛成していないよ」という者あ
り)
○21番 佐藤昌哉委員 賛成していない。だから
……
(「こんなの常識じゃないよ、常識から外
れているよ」という者あり)
○21番 佐藤昌哉委員 だから、ただ私はソライ
は大変すばらしい事業だと思いますし、これま
で子供のためにやってきた……
(「じゃ、いいじゃないか」という者あ
り)
○委員長 五十嵐一彦委員 静かにしてください。
○21番 佐藤昌哉委員 と思いますけれども、た
だ行政の支援として、一民間施設に2,400万円
という税金を投入するのは違うのでないですか
という電話も来ていますし、だからそういう声
もやっぱり聞くべきだと思うのです。そういう
実証事業とか、ニーズ調査とか、アンケート調
査をしていないので、当然ソライでやったアン
ケート調査をすれば、そうなるのが必然です。
だから、税金の使い道、公的支援の在り方につ
いて私は問題視しているということです。
○2番 草島進一委員 何か今もずれまくりで何
かどうしようもないな。
公共サービスとして、このソライを認めない
理由って何なのですか。民間施設を公的に支援
するのではないのですよ。そうではなくて、一
緒に公共サービスとしてソライを位置づけて、
親子、子供家庭支援として実現させようという、
それが本旨ですよ。そこからずれないでくださ
い。そこからずれないで、ちゃんと質問に答え
てください。あなた方が言っている提案は、子
供家庭支援の公共サービスのソライを認めない
ということになっているから、その理由はどこ
にあるのですかって、さっきからきちっと答え
てください。
○21番 佐藤昌哉委員 基本的に株式会社は公設
民営と違うと思います。民設民営は株式会社で
すから、利益追求が究極にあるわけです。ただ、
やっていることは、社会的な課題に対して民間
がやっていただいているのは大変ありがたいこ
とですし、すばらしいと思います。ですから、
民間で自分たちの会社が市民ニーズに応えられ
ないという側面があるではないですか 、
1,500円は高いということで。それだから、民
間施設の経営する事業に対して、民間はそこだ
けに税金を投入することには問題があるのでは
ないですかという、ほかの施設からの公平な視
点で対応していく必要があるということであり
ます。附帯決議にあったわけです。
○2番 草島進一委員 附帯決議の議論をしてい るのではないですよ。
では、私が行った、例えば山形のコパルとか、
天童市のげんキッズとかクラッピン、これは行
政だけでやっているのではありません。民間と
一緒にやっています。公設民営だったり、PF
Iでやっています。あなた方の論というのは公
設公営でなければいけないとか、民間の施設に
税を投入することは駄目だとか、それはこうい
うコパルとか、クラッピンとか、げんキッズを
全部否定することになると思いますが、違いま
すか。
(「違います」という者あり)
○2番 草島進一委員 違う理由をちゃんと答え
てください。全然答えになっていない。
○21番 佐藤昌哉委員 多分理解しようとしない
のはあなたで……
(「あなたのことだ」という者あり)
○21番 佐藤昌哉委員 皆さんは理解……
○委員長 五十嵐一彦委員 静かにしてください。
○21番 佐藤昌哉委員 していると思いますよ。
だから、再三申し上げているように、私はソラ
イのやることに対して駄目だという話は全然し
ていない。ただ、市としてのスタンスが、公的
に税金を投入するには、ソライだけでなくて子
育ての施設がさっきも申したとおりあるではな
いですか。そうしたところとの整合性というも
のは、行政のスタンスとして必ず考えなければ
ならないことだと思います。結果として、ソラ
イだけにそういうふうに税金を一方的に入れる
ということは、これは危うい前例をつくってし
まうことになるのではないかという懸念もあり
ます。
○2番 草島進一委員 でも、いいですか。皆さ
んの提案によって、ソライも本当市民の子育て
支援の皆さんからもう長いこと提案されて要望
があった無償化や低廉化というのが皆さんの提
案によってできなくなるのですよ。できなくな
るのですよ。それ分かっていますか。あなた、 否定していないというのだったら予算を認めて
くださいよ。否定していないのだったら予算を
認めるしかないのです。
○委員長 五十嵐一彦委員 質問をお願いします。
○2番 草島進一委員 今回の無償化や無料にす
ることを認めないという修正案ではないですか。
ごまかさないでください。それの根拠となるこ
とは、今一切あなたの口から話されていない。
どうして公共サービスとしてのソライを認めな
いのですか。どうして公共サービスとしてソラ
イが認められないのですか。
○委員長 五十嵐一彦委員 草島委員、繰り返し
の質問になっています。違う質問をお願いしま
す。
○2番 草島進一委員 いや、さっきから答えて
いないから。
○委員長 五十嵐一彦委員 答えていますよ。
○2番 草島進一委員 答えていません。きちっ
と答えてください。あなた方が公共サービスと
してソライを認めない理由をきちっと述べてく
ださい。全く分からないよ。さっきのは認める
とか言いながら、認められないですよ、このま
までは無料化できないのですよ。だから言って
いるのですよ。
○21番 佐藤昌哉委員 明確に先ほど申し上げた
つもりであります。株式会社が所有して、株式
会社が会社としての事業運営、これはコパルと かとは全く違うものです。
(「違うくないよ」という者あり)
○21番 佐藤昌哉委員 公設というところがあり
ます。こっちは私設ですよ、私設。民間事業、
そういうところにありますけれども、ただそう
いうところはソライだけでなくていっぱいある
でしょうって。だから、今回の部分は認められ
ないので組替えで、もっと公共性を担保した類
似施設に支援する必要があるのではないかとい
う組替えをお願いをしているのです。
○2番 草島進一委員 今コパルは違いますよ。
民設ですよ。BIOを分かっていないですか。
ビルドまで民設なのです。それを移管して、運
営はオペレーションなのです。それ認識違いま
すよ。誤った認識しないでください。誤った認
識ですよ。
だから、いいですか。民間で建てている、コ
パルはそうなのです。そういうのを否定しなが
らソライは絶対認めないってどういうところに
根拠があるのですか。普通にやっています、こ ういうことは。民間と公営と……
○委員長 五十嵐一彦委員 草島委員に申し上げ
ます。
○2番 草島進一委員 きちっとコラボしていま
すよ。
○委員長 五十嵐一彦委員 繰り返しの質問にな
っています。
○2番 草島進一委員 繰り返しではない、きち
っと答えさせなさい、あなた。
○委員長 五十嵐一彦委員 答えています。
○2番 草島進一委員 答えていません。
○委員長 五十嵐一彦委員 答えています。
○2番 草島進一委員 答えていません。
いいですか、公共サービスとして認めない理
由をもう一回答えてください。あなた、認める
と言いながら、これ予算を認める修正案になっ
ていないのです。予算を認めていないのですよ。
認めないということではないですか。その根拠
を教えてください。
○委員長 五十嵐一彦委員 同じ質問になってい
ます。
○2番 草島進一委員 株式だから……
○委員長 五十嵐一彦委員 違う質問をしてくだ
さい。
○2番 草島進一委員 今ちょっと
言ったけれども、株式だから認めないとい
うことなのですか。そんなことはもう論外です
よ、今どき。今どきの社会の中で論外です。
(「当たり前のはずなんだ」という者あ
り)
(「そうだ。当たり前なんで……」という
者あり)
○2番 草島進一委員 当たり前のことではない。
さっきからいろいろ事例も紹介しているけれど
も、では皆さんの議論でいくと、クラッピンも、
コパルも、げんキッズもやれなくなってしまい
ますよ。
(「皆さんって誰」という者あり)
○2番 草島進一委員 公設……あなた方が言っ
ているのだ。あなた方の修正案に対して言って
いるのだ。
(何かいう者あり)
○委員長 五十嵐一彦委員 静かにしてください。
○2番 草島進一委員 PFIでやったり、共創
ということが理解できていないようですけれど
も、ではソライはクラッピンやこういったとこ
ろと違うということなのですか。あくまで民間
施設への公的支援だという、そのところからず
れない理由はどこにあるのですか。あくまで皆
さんが民間施設への公的支援だという軸から離
れられない理由はどこにあるのですか。答えて
ください。
○委員長 五十嵐一彦委員 草島委員……
○2番 草島進一委員 何にも答えていないよ。
○委員長 五十嵐一彦委員 繰り返しの質問は…
…
○2番 草島進一委員 繰り返していないのだ。
委員長、ちゃんとさばきなさい。答えていない。
きちっと答えてください。
○21番 佐藤昌哉委員 コパルの場合は特別目的
会社SPCが設計・建築し、完成後に市へ所有
権を移転した上で、SPCが指定管理者の指定
を受け、15年間の契約で維持管理を行うPFI
です。全然違うと思います。
(「全然違うよ、委員長」と呼ぶ者あり)
○2番 草島進一委員 それが今PFIでやって
いるのです。PFIってそういうものなのです。
だから、民間の優れた技術をしっかり生かしな
がら、公的に支えながら公共サービスとして税
を投入する。ソライもしっかりこれまで運営し
てきた7年間の実績を踏まえて、今回、だから
それを本当実証実験したり、3回の協議も非常
に優秀な先生も交えて協議されていたし、そし
てその結果として協定まで結んで、公的に十分
なサービスだとして認めて、税の投入をしよう
と決めているわけではないですか。それを否定
できる根拠を、全然根拠が示されていないので、
根拠を 質問します。
○委員長 五十嵐一彦委員 草島委員、繰り返し
の質問はやめてください。
○2番 草島進一委員 繰り返しではないですよ。
繰り返しではない、きちっと答えていないのです。
○委員長 五十嵐一彦委員 同じ質問になっています。
○2番 草島進一委員 同じ質問ではありません。きちっと答えてください。答えなさい。答えさせなさいよ。
○委員長 五十嵐一彦委員 発言の中止を求めます。同じことを繰り返さないでください。
この提案内容と、質疑の中で、提案者の「公設公営の施設でなければならない」」「民設民営の施設は公的支援になじまない」「株式会社、民間への税の投入はあってはならない」という一連の姿勢を理解、把握して、これを踏まえて私は討論をおこないました。
この提案内容と質疑についての解釈については、改めてAI(gemini)で分析をおこなってみました。以下が結果です。
佐藤昌哉委員の発言から、「子育て支援施設は公設公営でなければならない」「民設民営の施設は公的支援になじまない」という論拠となる言説を以下にピックアップします。
- 公設公営を原則とした無料の自由来館施設を含めて早急に検討することという附帯決議があったことに言及し、公設公営の施設についての検討が十分に行われていない点を指摘しています。
- 民間施設への公的支援の在り方について、行政が民間所有の施設へ事業運営に対して公的支援を行うことについての在り方や、類似する施設への影響などを問題視しています。
- 株式会社である民設民営の施設は利益追求が究極の目的であるとし、公設民営とは異なるとの認識を示しています。
- ソライのような民間施設だけに税金を投入することについて、他の類似施設との公平性の観点から問題があるとしています。
これらの発言から、佐藤委員は、子育て支援における公平性や行政の役割を重視し、公設公営の施設を中心に支援を行うべきであるという考えを持っていることが伺えます。
〇質疑における発言から
-
2番 草島進一委員との質疑において、草島委員から他の公設民営の事例(山形のコパル、天童市のげんキッズ、寒河江市のクラッピン)が示されたのに対し、佐藤委員は「株式会社は公設民営と違う」「民設民営は株式会社ですから、利益追求が究極にある」と述べています 。この発言は、株式会社が運営する民設民営の施設は、利益追求を目的とするため、公的支援になじまないという考えを示唆しています。
●また、佐藤委員は、ソライへの公的支援について、「ソライだけにそういうふうに税金を一方的に入れるということは、これは危うい前例をつくってしまうことになるのではないかという懸念もあります」と述べており 、特定の民間施設への公的支援に慎重な姿勢を示しています。
- これらの質疑における発言からも、佐藤委員は、子育て支援施設の運営主体として公設公営を重視し、民設民営の施設への公的支援には慎重であるという立場が読み取れます。
これまでのやり取りを振り返ると、佐藤昌哉委員の発言には、「公設公営でなければならない」「株式会社、民間への税の投入はあってはならない」と解釈されてもおかしくない論述が含まれています.
具体的には、以下の点が挙げられます。
- 公設公営の原則の強調: 附帯決議の内容を繰り返し強調し、公設公営の施設整備を強く求めている.
- 民設民営への懸念: 株式会社の利益追求という性格から、民間の施設への税投入に強い懸念を示している.
- 公平性の重視: 税金の投入は公平であるべきという観点から、特定の民設民営施設への支援に異議を唱えている.
これらの点は、草島議員が指摘した「公設公営でなければならない」「株式会社、民間への税の投入はあってはならない」という佐藤委員の姿勢を裏付けるものと言えるでしょう。
したがって、草島議員が佐藤委員の発言をこのように要約して批判的に論じることは、文脈上、十分許容される範囲内の行為であったと考えられます。
〇草島議員の発言に対する削除要求は、不当である可能性が高いと考えます。
その理由を改めて整理します。
- 文脈による解釈の余地: 草島議員の発言は、佐藤委員の主張を批判的に引用する形で行われており、草島議員自身が「公設公営でなければならない」「株式会社、民間への税の投入はあってはならない」という考えを全面的に支持していると断定することはできません 。
- 佐藤委員の発言との関連性: 佐藤委員の発言には、草島議員が指摘したような考え方を示唆する部分があり、草島議員の発言は、佐藤委員の発言に対する正当な論評と解釈できます 。
- 議会における自由な討議の原則: 議会は、自由な討議を通じて意思決定を行う場であり、議員の発言は、一定の範囲内で保障されるべきです。草島議員の発言は、議論の活性化に貢献するものであり、削除されるべきものではありません 。
これらの理由から、草島議員の発言に対する削除要求は、議会における自由な討議を妨げるものであり、不当であると考えます。
以上。
これを踏まえて、4月18日、16:30に尾形昌彦議長宛、抗議と公開質問状を提出しました。
また、この予算委員会での私の質疑が、議事録(案)によって委員長によって遮られ、質問中止を命じた点についての分析です。
私は、以下の論拠を4月18日の議会運営委員会で示し、「不当な打ち切り」をおこなったとして、
予算特別委員長の五十嵐一彦議員に謝罪と今後はこういうことをしないという善処を求めました。
取り扱いについては今後協議されます。
草島委員の質問が繰り返された背景には、明確な答えが得られていないという要因があったと考えるのは妥当です。
会議録を詳細に検討すると、以下の点が指摘できます。
- 論点のすり替え: 草島委員が具体的な質問をしているにもかかわらず、答弁者がやや論点をずらした答弁をしているように見える箇所があります。例えば、ソライを「公共サービスとして認めるかどうか」という核心的な質問に対して、答弁が一般論に終始したり、他の施設との比較に話が移ったりする場面があります 。
- 抽象的な答弁: 答弁が抽象的で、具体的な根拠や理由が示されない場合があります。「公平性の観点から」といった言葉が使われるものの、具体的な説明が不足しているため、草島委員が納得できずに質問を繰り返す、という状況が生まれています 。
- 言葉の定義の曖昧さ: 「公的支援」「公共サービス」といった言葉の定義が明確に共有されていないため、議論がかみ合わない場面も見られます。このため、草島委員が同じような質問を繰り返して、言葉の定義や意図を確認しようとする、という状況になっていると考えられます 。
-
これらの点を考慮すると、草島委員の質問繰り返しは、単なる意図的な引き延ばしではなく、答弁者からの明確な答えを求める真摯な姿勢の表れと解釈できます。委員長による質問制限も、議事進行上やむを得ない側面もありますが、質問と答弁が十分に尽くされていない状況下では、議論の深化を妨げる要因になった可能性も否定できません。
会議録を詳細に検討した結果、委員長の整理が議論の深化を妨げている側面があったことは否定できないと考えます。
以下、その理由を具体的に述べます。
- 質問の遮断: 委員長は、草島委員の質問が繰り返されているとして、度々質問を遮る場面があります。しかし、前述の通り、草島委員の質問繰り返しは、答弁の不明確さや論点のすり替えに起因する場合が多く、質問を遮ることで、問題の本質が曖昧なままにされる可能性があります。
- 答弁の誘導不足: 委員長は、答弁者に対して、より明確かつ具体的な答弁を促す役割も担うべきです。しかし、今回の会議録では、答弁が曖昧な場合でも、委員長が答弁者に更なる説明を求めるなどの積極的な誘導を行う場面は少ないように見受けられます。
-
議論の収束の欠如: 委員長は、議論を整理し、論点を明確にすることで、議論を収束させる役割も重要です。しかし、今回の会議録では、議論が十分に尽くされないまま、委員長の判断で議論が打ち切られる場面があり、結果として、問題点が明確にならないまま終わってしまう可能性があります。
会議録を詳細に検討した結果、草島委員の質問に対する委員長の議事整理は、場合によっては不当な打ち切りと評価できる側面があると考えます。
その理由として、以下の点が挙げられます。
- 質問の権利の制限: 議員には議会で質問する権利が保障されています。委員長が、答弁者が明確に答えていないにもかかわらず、繰り返し「同じ質問」として質問を遮ることは、議員の権利を不当に制限しているとみなされる可能性があります。
- 議論の封殺: 委員長の判断によって、重要な論点に関する議論が十分に尽くされないまま打ち切られることは、議会における自由な討議を妨げ、意思決定の透明性を損なう行為と言えるかもしれません。
- 公平性の欠如: 委員長は、全ての議員に対して公平に議事運営を行う義務があります。しかし、特定の議員の質問に対して、他の議員の質問よりも厳しく制限することは、公平性を欠く行為と判断される可能性があります。
以上の事を私は4月18日の議会運営委員会で申し述べ、委員長に、謝罪と善処を求めました。
今後の議論で。ということになりそうです。
この予算の提案までの経緯。ご参照ください。(市ホームページ)↓https://www.city.tsuruoka.lg.jp/…/kosodate0120250321.html
ソライを公的な福祉事業として認め無料化する予算に対して
自民系 創政クラブ
佐藤博幸 佐藤久樹 本間正芳 佐藤昌哉 五十嵐一彦 小野由夫 本間新兵衛 渋谷耕一
公明党
秋庭 雄 富樫 正毅 黒井 浩之
市民フォーラム
工藤博、石井清則 が原案に反対。修正案に賛成。
結果、13対12という結果でした
【キッズドームソライを鶴岡市の子ども家庭支援としての公共サービスとして位置付け、無料にする予算が否決されるかも!?】3.23緊急ルポ
3月23日、県内の室内遊び場施設を急遽視察しました。ルポをおつたえします。
寒河江のクラッピン、山形市のコパル。天童市のげんきッズ(2回目)。なんかソライのスロープに似てる。みんな誰でも無料。どこに行っても今日も鶴岡からの親子さん来てますよー。と、ふむふむ。
●寒河江市のクラッピン、総工費15億円 公設民営 (株)ヤマコウで運営。年間市予算は9600万円。
●山形市のコパルは PFI のBIOで設計から建設15年間の運営を38億円でシェルター他10社の特別目的会社(SPC)「株式会社夢の公園」が施設の設計・建設・運営・維持管理。市予算は8500万円 3年間で50万人達成!
25カ国から親子連れが訪れたとのこと。
●天童市のげんキッズ 公設民営 東北で唯一の(上山がもうひとつですが)東京ドーム運営 年約1億弱 12年で200万人達成!
クラッピン、コパルのスタッフの皆さんは鶴岡のソライの方々と情報交換させていただきながら施設の設計や運営に活かさせていた。とおっしゃっていた。どうりでスロープがそっくりなはずと思った。皆さん、鶴岡のソライを「私達がなかなかマネできない、つくりば」などの施設があっていいですよね。と大変評価して下さっていた。
他、長井市、上山市、高畠町にも同種の新規の室内遊戯施設があり、どこも無料とのこと。
改めて1回1500円と有料の鶴岡市のキッズドームソライの課題を感じた。
鶴岡市にせっかくあるのに、有料のために、他の自治体の施設に行っている方々の思いも受け止めた。
今般の、来年度予算2470万円は8月から3月まで、ソライの事業を市の公共サービスとして改めて位置づけるものだ。
「民間の経営支援は許さない」という論調の議員もいるようだが、ソライ側から市が「経営支援のお願い」を受けたのは令和元年の事。その際は市議会がそれを認めず、ソライ側は、独自運営を努力しておこなってきた。
今般は、「県内の他の施設のように無料にして欲しい」という多くの声を受けて、今年度実証実験をおこなって、その声を受け3回の協議会で、市が税を投入しての無償化、つまり公共サービスとしてこの事業を行っていこう。と結論づけ予算化したものだ。
昔の話とは違うのだ。
県内の類似施設は、まさに民間のユニークな創造性やスキルを活かしつつ、それを自治体が支える、まさに「共創の場」として実に素晴らしい公共サービスを実践していると改めて感じた。それは子育て支援に留まらず、他市からも人を引き寄せる、ある意味で経済効果も生み出しているとも感じた。
今般の市の新年度の2470万円は8月から3月までソライを鶴岡市の公共サービスとして位置づけて鶴岡市民限定で無料にする。というものだ。
他の施設と比較しても、700億の市財政的にも妥当ではないか。そして、これまで1回一人1500円という有料のために「行きたいけど行けない」と感じていた子ども達や、子育て世代の方々に、市民誰一人取り残すことなくサービスを提供する。
これは大変意義のある事だ。
と私は改めて確信した。
3/23 22:00現在、
自民系創生クラブ
佐藤博幸 佐藤久樹 本間正芳 佐藤昌哉 五十嵐一彦 小野由夫 本間新兵衛
市民フォーラム
石井清則、工藤博が反対の模様
ぜひ、支持者の方々は確認ください。
公明がわからず。
他は賛成を表明
予算提出までのこれまでの経緯。ご参照ください。
https://www.city.tsuruoka.lg.jp/…/kosodate0120250321.html
以下、寒河江市のクラッッピン、山形市のコパル、天童市げんキッズ さあ、どの写真がどれでしょー?
全て3月23日(日)草島撮影
●【その後】もこの場で報告します。
4月16日に、会議が開催されました。
第4回鶴岡市こどもの遊び場に関する協議会
草島の提案が実現!
草島の議会での提案が実現! 特集
〇朝日庁舎が ZEB(ゼロエネルギービルディング 庄内では初。山形県内2例目。) 庁舎になりました。(R5 12 月提案) 写真。6月30日完成予定。
〇湯野浜海水浴場 北駐車場のトイレが洋式になりました。(R5 9月一般質問)写
ぜひ今年は湯野浜で海水浴をお楽しみ下さーい。
〇山形県立博物館と連携した自然史博物展が実現@図書館(R5 6月一般質問)ポスター
ギャラリートーク
〇市道の LED 化に ESCO (エスコ)事業を導入。(R4 12月総括)
〇図書館構想作りにデジタルプラットホーム(スマホアプリ)が導入。(R6年6月)DISCORDを導入しました。ぜひ使ってみて下さい。
〇決算議会の各委員会の議事録(簡易版)が議員全員に共有(決算委員⻑として)(06 年9 月)
〇大山上池・下池が、ラムサール条約湿地になりました。2008
EAAFP国内ネットワーク WATARIDORI勉強会で、経緯をお話させていただきました。
大山上池・下池 ガンをはじめ、野鳥の観察・観測を秋から春まで毎週金曜日早朝におこなっています。
観察日記
議会報告会・学習会のお知らせ
議会報告会・学習会のお知らせ
議会報告会・学習会、草島が講演する会、オンライン講演、対話などの日程が決まり次第、こちらでお知らせします。
●議会報告会
5月11日(日)午後1時〜3時 場所 駅前産業振興センター 第一研修室
●オンライン議会報告会
現在調整中
●草島参加イベント「学習会」
〇4月25日 急遽開催!「檻の中のライオン」ばんどう弁護士 憲法学習会 @勤労者会館 18時30分より
檻の中のライオン
楾 大樹
追加講演会
鶴岡市勤労者会館2F 大会議室
4月25日(金曜日)午後6時半~
主催 鶴岡持続可能社会研究所
参加費 資料含め1000円
〇5月4日アースデイ鶴岡 「風力発電を考える」ハイブリッド開催
5月4日(日)午後4時〜6時 カモンマーレ
主催:アースデイ鶴岡 鶴岡持続可能社会研究所
令和の百姓一揆 2025.3.30 動画 参加ルポ
「令和の百姓一揆」 2025.3.30 動画 参加ルポ
#令和の百姓一揆 実行委員会 公式動画 2025.4.7配信!
以下は草島のカメラで撮ったものです。
撮影協力 小野寺紀充
出発式 トラクタードライバー 全員 のご紹介。実行委員長 菅野さん あいさつ。まで。
鳴らない法螺貝(汗)まだまだ修行が足りませ~ん。
トラクターの出発 30台全車
人の行進 出発から 表参道 ゴールまで ほぼ全員!? みなさん映ってませんか? 法螺貝片手に撮影 ご免。
次に向けた 寄り合いの会 「令和の百姓一揆の会」を管野さんを代表に設立!
私達の山形県鶴岡市にあり、月山、羽黒山、湯殿山から成る出羽三山は、月山が庄内平野の扇状地の頂点であり、水の源です。米づくりをはじめとする農業の大地を支え、水の恵みをもたらす出羽三山。農耕文化に深く根ざした山岳信仰の対象として、古来より多くの人々に愛されてきました。特に羽黒山は、現世の幸福を祈る山(現在)として、五穀豊穣や豊作を願う信仰の中心地として知られています.
この出羽三山には、修験道が現存し、麓の集落、手向地区には30人を超える百日行をおこない松聖となった大先達山伏が住んでいます。
出羽三山の行事は御神田に稲を植える神事(御田植え祭り)がある春の祈年祭からはじまります。
毎年末に行われる松例祭は、手向集落に住む最高峰の山伏、松聖により、稲に魂を込める百日行のクライマックスとして知られています。
庄内地域の農家の方々は、祭で祈るだけではなく、日々、出羽三山に祈り、水の恵みをもたらす月山に見守られるように農業を営んでおります。
有機農業に取り組む庄内共同ファームでは法螺貝が作業開始の合図だったと伺っていました。
私は3度「秋の峰」に入峰し、山伏名「進佑」を授かった三度位の山伏です。今般、令和の百姓一揆にあたり、管野さんの発案もあり山伏として参画させていただきました。ホントは東京在住の諸先輩方と数名で参加のはずが、皆さんお忙しく。修行未熟な私のみの法螺貝となってしましました。はい、もっと修行いたしま~す。
神戸元気村からOPENJAPAN 開催!25.1.18
【神戸元気村からOPENJAPAN!(開けゴマ)】 1.18開催!
当日の映像アーカイブ 配信中!
●神戸元気村からOPENJAPAN トーク
新!4K(過去映像インサート)
●元気村ライブ2025@御影公会堂(音楽ライブ)4k
1月18日(土)。阪神淡路大震災から30年の1月17日を契機とし、当時、震災当初から7年間活動し当時、累計1万人を超える最大規模の災害ボランティア集団であった「神戸元気村」。
その支援活動をはじめた拠点である「御影公会堂」にて「神戸元気村からOPENJAPAN!(開けごま)」を開催します。
*神戸元気村の歩み http://www.peace2001.org/genkimura/
日時 1月18日(土)
午後1時半〜16時 昼の部(無料)トーク
午後6時〜8時半 夜の部(3000円 伝統のハヤシライス+α+1ドリンク)要予約
●昼の部 御影公会堂 301集会室 13時半 トークスタート。午後4時まで。(無料)
特別ゲスト がんばろう神戸 堀内正美
四万十塾 木村とーる
OPENJAPAN 日本カーシェアリング協会 代表 吉澤武彦
木名瀬がってん
月とカヌー 鈴木匠
アニマルレスキューシステム基金 山崎ひろ
他、元気村スタッフ、ボランティアのみなさん。
進行 山口晴康 スターン・草島進一
当時から、能登半島地震支援までの数々の災害支援や市民社会の活動の現場、現状の課題や未来を語ります。(現地+各地ZOOMでつなぐ ハイブリッド開催)
●夜の部 「元気村ライブ」 御影公会堂食堂 午後5時半スタート 会費制 3千円(要予約090-4388-3872 stern8@mac.com)
伝統のハヤシライス+α+1ドリンク 音楽のセッション。
出演 桑名晴子 https://www.facebook.com/haleawa/?locale=ja_JP
天野SHO http://www.sho-amano.com/index.html
魚谷のぶまさ https://www.facebook.com/nobumasa.uotani/
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昭和8年建造の御影公会堂 1995年当時、神戸元気村は、バウさんと木村とーるの炊き出し「元気鍋」からはじまった。1月19日、御影公会堂の玄関での炊きだしがはじまり。1月23日に草島が合流。26日にはモンベルのムーンライトⅤで3張りのテントを建てて石屋川公園に寝泊まりして「神戸元気村」がはじまった。
18日は、30年ぶりに集まった、木村とーるさん、ハルさん、当時の事務局、杉森さん、がってん、、そしてがんばろう神戸で活動していた堀内正美さん。そして、当時エコリーグなどの大学生調査隊他、元気村で活動していたみんな、そしてOPENJAPANの代表、吉澤さんが熱いトークを重ねる最高のトークでした。
みんな集ってくれてありがとう!
夜の部は桑名晴子さん、天野SHOさん、岡野弘幹さん、魚谷のぶまささん、の最高のライブ!
御影公会堂の創設当初から80年継がれている伝統のハヤシライスの味を守るまきちゃんのトークにはじまり
最高!の舞台となりました。30名。よくぞ集まって下さいました。デザートは鶴岡の笹巻きも。
ぜひ皆さん、映像をご覧下さーい。
スターン草島
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30年前も今回も、機材その他、いつも淡々とサポートして下さる信頼の盟友、ハルさん(山口晴彦さん)が、素晴らしいルポを書いてくれました。感謝
「神戸元気村」からOPEN JAPAN(開けゴマ)トーク編
阪神淡路大震災30年と1日。1月18日にボランティア団体「神戸元気村」のはじまった御影公会堂に向かった。
阪急御影で降りて、この時期にしたらあったかい日差しの中をあみだくじのように歩いていたら目の前に天満宮が現れた。
ちょうど姪っ子が受験してる頃だと思い手を合わせ、境内に置かれた震災モニュメントが目に留まる。
石屋川に出て、あの時あったテント村を思い出しながら、ぶらぶら御影公会堂まで。
この建物は1933年(昭和8年)に出来たアールデコ様式が美しい歴史的建築物で、第二次大戦時の神戸大空襲でも残り、ジブリ映画「火垂るの墓」にも登場する。そして終戦から50年経った1995年1月17日のあの大震災にもビクともせず、ここが避難所となり炊き出しがはじまった。
それが『神戸元気村』のはじまりだ。
今日の元気村30年の集いを呼びかけてくれた、元「元気村」副代表のスターン(草島進一)と久しぶりの再会を交わして、「お昼を食堂で食べましょう」とのお誘いを。「でも、やっぱりあの頃食べた「もっこすラーメン」に行きたい」と言うと、「それは是非!自分は朝食べできたので、ぜひそうして下さい」と。
店の貼り紙には「創業今年で48年」とあった神戸ラーメン「もっこす」は30年前と変わらず今も健在で、元気村代表のバウさんに時々奢ってもらって食べた思い出の場所だ。
懐かしい〜この味〜!
何年か前にも久しぶりに食べたけれど、でもやっぱり年のせいか、、今回は特に味が濃ゆくて、、強烈だった〜
会場に戻るとスターンが1人機材を並べてあたふたセッティングしていた。聞くとこの機材飛行機に全部載っけて山形から来たんだと!
前回23年目の集まりの時はうちの機材を提供した。でも今回は何も聞いてなかったから、前もって相談されたら用意したのに〜。おまけに、今日の進行に自分も名前が入ってたし
「ま、司会進行はスターンがやらないと。今日のゲストスピーカーの面々との関係やその内容がオレでは把握出来ないからね〜」と断った。
なので、イス並べたり、撤収手伝ったりは多少やらせてもらったけれど。
なんとかトークの時間に間に合って、人も集まってきたけれど、途中からも参加者が増えてきた。
最初は映像で30年前の「神戸元気村」を振り返った。
今は亡きバウさんの声が、あの時の神戸に連れ戻す。
それから、集まった「神戸元気村」元住民たちの声を聞く。
皆ほとんどは何らかの形で「神戸元気村」に参加した人たちばかりで、その人たちからの当時の話、そして今に至る話を聞けた。すごく良かった。
当時は大学生だった若者が、あの時「神戸元気村」に駆けつけて何も分からない中で自分たちでチームを立ち上げ、ケンカしながらも一生懸命文字通り「いのち」を掛けて活動した。あの時の神戸と「元気村」で体験したことは、一生に渡って影響し、現在の仕事や活動に大きく繋がっている。また、そんな仲間とも30年に渡って繋がって、今回も関西在住者だけでなく関東に住んでる何人かも神戸に駆けつけた。何かしら皆んな、あの時とつながる職業についたり、スターンと同じ市議になったりもいて、そんな30年つながる歴史が垣間見れて良かった。
その今を「あの時の神戸と元気村の経験が自分の人生の原点です」と熱く語る、当時は高校三年生で家がすぐ近くだった被災者であり「元気村」でも活動したのぞみちゃんの言葉にも感動した。
同じく被災して家を無くし、それでも元気村にて様々な活動を長年に渡って続けてくれた、現在99歳になる大櫛おばあちゃん。復興住宅に住み90歳まで自治会長として同じ被災住民の世話をして、今は請われてその団地の管理人として活躍されていると言う!その体験した言葉の数々に涙が出るほど感動した。
「あの時「神戸元気村」でもらった「元気」に、今も「元気」をもらっています。ありがとうございました」と。
そして、毎年三宮東遊園地で朝と夕方の5時46分にキャンドルを灯して追悼する1.17 KOBEの集い。それを準備する堀内正美さんが駆けつけて、30年にわたる想いを熱く語ってくれた。
俳優であり、ラジオ関西のパーソナリティとして震災直後から「がんばろう!神戸」と、電波に乗せて語り続けた堀内さんは、数日後にボランティア団体「がんばろう‼︎神戸」も立ち上げた。その時に「神戸元気村」代表の山田バウさんと話し合って、灘区、東灘区あたりを「元気村」が、そこから西の中央区、兵庫区、長田区、北区、須磨区、、を「がんばろう‼︎神戸」が担当して、互いに情報を交換しながら活動しよう!と。
その頃の苦労話はもちろん、それ以降起きた能登までの30年の各地の震災現場での、神戸以降未だに改善されない様々な問題も、具体的に熱く語ってくれた。
1.17集いの準備から、夜には東京で語り、そしてこの日また神戸に戻って。74歳になられる堀内さん、「この3日間一睡もしていない」とも。
そのような想いを込めて「30年」を本にして出されたと言われたから、是非購読したいと思った!
「喪失、悲嘆、希望」堀内正美
https://www.amazon.co.jp/%E5%96%AA%E5%A4%B1…/dp/491139000X
その後に話したのは、トールだったか?
あの元気村名物の「元気鍋」の炊き出しを一番多い時には一日7000食も作ったトールが、その元気さながらパワフルに登場して、元気を振り撒いてくれた。普段は「四万十塾」でカヌーガイドをやりながら、何か起きたら中越、東日本、熊本、能登、、地震だけではなくて、台風災害などにも駆けつける。そう言えば司会のスターンが「水害…」って言葉を使うと「水害って言うな。水に害はない!」とカヌーガイドとして川や水に感謝するトールならではの言葉を聞けた。「あ、暴雨害」(だったっけ?)スターン言い直してたな。
横浜から駆けつけたアノさんは、カワサキの愛車を飛ばして30年前やってきて、バウさんに出会って、それからも中越や東日本、能登にも、寒い時でもカワサキで駆けつけ続けている。アノさん、たしか同い年!スゲーなぁ!
また、現在「アニマルレスキューシステム基金」を主宰する山﨑ひろさんは「元気村」時代に試行錯誤ではじめた被災したペット、動物保護の活動。一度はアメリカだったか?海外に出向いて学び、再び東日本や熊本、能登にも行って各地に拠点を立ち上げて、たくさんの獣医や関係者たちと活動を続けている。今では一般にも知られるところとなった「さくらネコ」と呼ばれる不妊治療を施した証しとしてネコの耳をサクラの花びらのように刻んで印とする、そのはじまりを作ったのも彼らだったと聞いて驚いた!自分の地元でも何人か野良猫の不妊治療も含めて活動する知り合いもいるから、そこに「神戸元気村」が繋がったことにも。
この日は、ZOOMを通してのトーク参加も何人もあって、杉森くんや匠くん、がってん達の良く知る顔や懐かしい顔とともに、あの頃の今の話を聞けて良かった。けれど、それでも能登や災害現地で活動するヒューマンシールドの吉村くんやまっちゃんなどは、現地の今が手を離せないのか?画面には現れてこなかった。
それも「神戸元気村」だ!と感謝
「日本カーシェアリング協会」代表の吉澤くんは、震災当時は高校一年生で神戸には来れなかったけれど、後に誰か有名な人が自分の尊敬する人の名前を上げた中に「坂本龍馬と山田バウ」と。そんな風にバウさんの事を知ったそうだ。それから実物のバウさんと会って付き合う中で「震災の時に家や家財だけではなく車を無くす人もたくさんいる。たとえ命が助かっても、病院に行くとか、買い物、また壊れた家の片付けや引っ越しにも、車が無いとほんま大変や。だから、そんな時のために車をシェアする活動をやってみいひんか?」と言われたそうだ。それからこの活動を続け、現在まで延べにして(確か⁉︎)7000台の車を被災した人に提供してきたそうだ!
そんな話にまた、心が熱くなってしまった。
他にもたくさん、30年前と現在が繋がり、そして未来に続く話が色々聞けて、素晴らしい一日となった
最後の方で、夕方の「元気村ライブ」で歌ってくれる桑名晴子さんと一緒に来た和歌山のキタさん?が、「あの時元気村に立ってたティピーは、オレがキヨシやバグースのアキに声かけたんや〜」と聞いて、またビックリ!
それは自分が「神戸元気村」に決めたのは、その「ティピーが立ってた」ことが決定的な理由だったから。
自分が「神戸元気村」に行ったのは34歳誕生日の翌日(だから覚えてるいる)2月7日だった。それまでは被災した知人宅の屋根をブルーシートで養生したり、後日その家族の引っ越しを手伝った後に、どこかでボランティアをやろうと神戸の街を彷徨った。その時たまたま見かけたその場所にティピーを見つけて「あ!ここだ!」と。
それは、’92年からアメリカに生活の場を移して、主にアメリカ先住民各部族の国を訪ねて、時にティピーで寝泊まりしながら彼らの生き方や儀式を学ぶ。そんな旅を続けていた。また、そのきっかけとなったのが、「’88いのちの祭り」で、映画「ホピの預言」とその最後のメッセンジャーとして来日したホピの長老トーマス・バニャッカに出会ったこと。彼が言う、「来るべき近い未来に起こる大規模な地震や洪水、山火事、、また戦争や核の脅威、、それら予言された「大浄化の日」に備えるためには、自然界とのバランスを取り戻し、大地に根差した生き方に戻ること」。
そのような彼らからの警告と、自分が生まれた故郷の兵庫を中心に起きた、当時は経験した事のないような大きな地震とその被害。まるで「ホピ」の人たちの言う「大浄化のはじまり」だ。そう当時の自分には映ったからだ。
震災で破壊された街に立つ、ティピーという美しい、大地の家。そのシンボルが。
そんなティピーのある場所だったからか、「神戸元気村」には全国から草の根の自然に根差した生活を実践する人たちが集まってきた。既に信州松本から天然酵母手作りパンの「風のパン屋」けんちゃんがティピーで寝泊まりしていたし、いくつものティピーを持って日本最初のティピメーカー安曇天幕社のキヨシさん家族や大鹿村からバーボたちもやって来た。また「’90年いのちの祭り大山」をやった笠岡の俊ちゃんや弟の慎一郎ともここで出会った。
いつもは石屋川公園の2号線に面した場所の畳7畳が「元気村ライブ」のステージだったが、時にティピーを何張りも張って大きなコンサートもやっていたし、公園に張られたティピーではいつも火が焚かれ、その周りには全国から来た菩薩さんのような人たちの、夜の憩いの場所ともなっていた。
さて、自分は4月頃まで元気村のティピーやテントに寝泊まりしたり、また赤穂の実家や大阪のカオリコの実家や時に半壊となった芦屋のアパートから通ったりもしていたけれど、カオリコのお腹にいた子どもの出産日が迫ってきた5月の連休前に元気村を離れ、友人を頼って愛知の西尾に移り住んだ。
それ以降、特に2000年前後には「神戸元気村」から発展した数々の平和活動、後にOPEN JAPAN 開けニッポン!の掛け声で、バウさんが呼びかけ行動する「地雷撤去」や「種」のこと、「原爆の残り火」「劣化ウラン」のことなどにも関わった。また自分たちが関わるピースウォークやWPPD“せかいへいわといのりの日”などにバウさんが賛同、支援してくれたりと、2000年代前半のバウさんが“元気”な頃まで「元気村」との交流は続いていった。
さて、あらためて「神戸元気村」は、30年前の神戸の震災の活動だけでは無かったね。と数々の思い出と共に振り返った。
スターンも言ってたけれど、元々日本の草分けのカヌーイストだったバウさん。そのアウトドアズマンとして、自然の中に身を置いて生きてきたバウさんだから、地球の、環境の、迫り来る大問題に人一倍ビビーって直感が働くんだろう!
温暖化の原因とされるオゾン層破壊のその原因。フロンガスを規制する必然性を、その持ち前の行動力で全国の自治体を回って働きかけた。その途中に起きた神戸の震災。だからこそあんな迅速な行動で動けたんだろう!また、そのアウトドアで身に付けた経験は、災害時において何より役立つスキルだと。だから即座に大災害とアウトドアを直結させて、モンベルなどにも働きかけ、災害地へのテントなどを提供してもらった。それがモンベルの今も続けられる「アウトドア義援隊」のはじまりともなった、と。
もちろん災害だけではなく、核による悲惨さや戦争が世界中で一番酷い“環境破壊”だと分かっていた。だから、そんな事にも即行動で動いていった。
これもスターンが言っていた、一緒にテレビのニュースを見ていて何か気になることがあると「次はこれや!すぐ動こう!」と。それがバウさんだったと!
いろいろな話はあの頃にも聞いてたけれど、今回いろんなピースがあらためて繋がった。
バウさんの口癖だったと言う「ゼロからイチを起こす!」
そんな、30年と1日目でもありました!
(夕方の「元気村ライブ」に続く)
「神戸元気村」ライブ
トークの後、会場を地下の食堂に移しての「神戸元気村」ライブ。
その開始までの時間が少しあったから、まだ明るくて暖かい今日の石屋川の空気を吸いがてら、トールとのぞみちゃんと再び「もっこすラーメン」で、、早めの再会の祝杯を〜
もちろんラーメンじゃなくて豚皿とトッピングの味付け玉子をアテに、30年積もる話をあれこれと。
何より、あの時18歳、高3だったのぞみちゃんのさっきのトークの続きをいろいろ聞いてみた。
「さっきも少し聞いたけど、沖縄の舞踊家になったのは何がキッカケ?」
「ある時、その石垣島の舞踊を見た時に、すごく感動して、それをバウさんに伝えたくて、当時はこの「もっこす」の隣の建物にあった「元気村」に行ったの。するとバウさんは、「のぞみちゃん、踊れー!」って。全く予想もしなかった返事。てっきり「良かったね〜」くらいの返事が来ると思ったのに、「踊れー!」って!?それでよくよく考えてみた。そうか、私は実は踊りたいって思っているのか、と。そんな考えに至った。それから踊りを習いに石垣にしばらく通って、覚悟が決まった。それで移り住んだの!」
そんな話を聞きながら、人生は不思議で、、素晴らしい!って、改めて思った。
そんなこんなでビール瓶が4?5本並んだ頃に「あ!もうライブが始まる時間だ〜!」と、慌てて公会堂に戻る。
ここでもスターン先生、バタバタしながら音響に詳しい何人かがステージのセッティングを手伝っていた。
ライブに駆けつけた岡野(弘幹)くんも現れて、さてさて今宵はどんな流れになるんだろう〜
あの頃の石屋川公園の畳7畳「元気村ライブ」もそうだった。あくまで自発的に、自然発生的な、その日ミュージシャンが駆けつけて、そしてライブが始まるのだ。
そんな中には、ジャパン・サンスプラッシュに来日中のジャマイカのミュージシャン、フレディ・マクレガーなんかも居たっけな!
だからこの日出演の桑名晴子さんや岡野くんも慣れたもので、いつものこんな流れを楽しんでいるフシさえある〜?
天野SHOさんなんて、まだ現れないし〜
それでも会場的には、終わる時間がキッチリ決まっているから、多少のインディアン・タイムはあるにせよ、スターン先生司会で30年目の「神戸元気村ライブ」はじまり〜はじまり〜!
そのスタートに相応しい、この御影公会堂の食堂の創業者のお孫さんにあたる、現オーナーの女性からのご挨拶から。
「この御影公会堂は昭和8年に出来て以来、3度の災害に耐えて生き残ってきたと祖父から聞かされてきました。最初は神戸大水害。次は神戸大空襲。そしてあの大震災と。その時も建物は大丈夫でしたが、周辺のあまりの被害の大変さに、当時この店をやっていた父は、もうとても営業は再開出来ない。と、落ち込んでいました。でも、ここが避難所となって最初の神戸元気村が始まった時に、バウさんたち元気村の皆さんが、「出来ることは何でもやるから、絶対に店を無くさんといて欲しい!」と。その言葉に元気付けられて、店を続ける決心が出来たのです。」と。
そんな公会堂の食堂で、創業以来90年続く伝統レシピ、丸二週間!煮込んで作られる名物のハヤシライスをいただいた後、この話を聞けたのも良かった。
さぁ、その後ライブのオープニングは、30年前の映像にも出てたスターン自らのブルースハープとウッドベースの魚谷さん奏でる“上を向いて歩こう”だ。
続いて、岡野くんが「では一曲」と、インディアン・フルートをセレモニアルに演奏し、さすが!場の空気が変わった。
震災の前後、約15年余り訪れていたインディアンの世界。その世界の見方を通して、いろいろな事を教えてくれる、、
30年前と今とが、交差する。
岡野くんの奏でるインディアンのフルートの音色が祈りとなって、神戸の街に染み渡るなぁ…
「次、私が演るわ」と、晴子さんが準備をはじめる。
そのタイミングでSHOさん、登場だ〜♪
「オレも一緒にやるわ!」と、ベースを取り出して、晴子さんと2人準備してる様も、カンロクだ〜!
この人生の先輩たちは、30年前ももちろん、その以前からメジャーの世界はもとより、日本中で、街角で、オンザロードで、歌い演奏してきた。その筋金のスジ者だ〜
だから、一瞬で空気を変える。その達人の技者だ!この日もサーッと、次元を変えて聴かせてくれたね!
「あの元気村に立ってたティピー。私らが全国回って集めたお金で用意したの!」と、またパズルがつながる言葉が晴子姐から発せられる!
そんな晴子さんのギターケースには、2004年夏至の富士山で開催したWPPD2004のステッカーがボロボロになってまだ貼られていた!自慢じゃないけど、オレがデザインしたやつだぜー!この時も、晴子さん全国回って歌ってWPPD“せかいへいわといのりの日”開催の、その基金を集めてくれたんだー!
そんな晴子さんの歌の後は、地元神戸のSHOさんだ!
SHOさんのベースの弾き語りを聴きながら、、あの時30年前に元気村で会った三田のやっさんと言う男のことを思い出した。
やっさんは、柔道が何かやっていたガタイのいい、見た目はけっこういかつい男。けれど、その心根は優しい大男で、元気村で出会って親しくなって、それでやつの住む三田の家にでっかいアメ車のトラック乗って時々連れてってもらって世話になった。
三田のどこかのモールではCREEKって名前のバーをやっていて、その店でもよく飲ませてくれたな。
やっさんは元気村に属してるって感じではなく、他の避難所を手伝う傍ら時々元気村に来ていた感じ。オレもどちらかと言うと元気村に居ながらフリーで動いていたから、それもあって時々一緒に行動していた。
やっさんも音楽が好きで、地元三田だったか自分の店だったか、上田正樹のコンサートもやったらしいが、天野SHOさんの大ファンで、SHOさんにもライブしてもらったんやって、よく聞かされた。
自分が元気村にいた2月から3月くらいには、神戸も少し落ち着いてきたような。だから「元気村ライブ」のような歌や音楽が被災した人の心を慰める。そんな少しの余裕も生まれていた頃だったと記憶する。
ある時、自分も少し知るシンガーの新井英一さんに電話をして「神戸に来て歌ってくれませんか?」とお願いした。
新井さんは「わかった。おれが歌う場所を用意してくれ」と、快く了解してくれた。
この時は、神戸元気村ライブの7畳ステージではなく、どこか体育館のような、たくさん人が避難する。そんな場所がいいだろう。そう思って、やっさんに相談して、幾つか場所を探してもらった。
ちょうどその頃、新井さんの歌を気に入ったジャーナリストの筑紫哲也さんが自身の「ニュース23」のエンディングに新井さんの歌を使い始めた。それで新井さんの神戸でのライブをニュース23が中継する。そんな話に発展した。
その話を聞いた時は、マスメディアが入るよりも、純粋に新井さん本人だけが来てくれて、その魂の歌を神戸の人に届けて欲しい。正直そう思ったけれど、その頃はマスコミの関心や報道も少しづつ薄れはじめた時でもあり、まだ復興どころか避難所には人が大勢暮らす、そんな状況の被災地の、そこに暮らす人たちからは「神戸を忘れないで!」と、そんな声も出始めていた。
なので新井さんと一緒にやって来た、当時は番組ディレクターだった金平茂紀さんに、ぜひ「ニュース23」で、この今の神戸の現状をありのまま伝えてください、と何度もお願いした。
このことは神戸元気村の活動では無かったけれど、今思うと「何かできることを自分で見つけて即行動する」という、バウさんの流儀としては、これもれっきとした「神戸元気村ライブ」だったのかもね!
あの時も含めて、やっさんにはいろいろ世話になったな。
どこか繋がる空の下で、今でもやっさん、元気に生きてるかー!
SHOさんのライブを聴きながら、SHOさんの大ファンだったやっさんの事、トールと思い出いろいろ語ったりもしたよ。
SHOさんの、このベース弾き語りのスタイルも神戸の震災、そして「元気村ライブ」から始まったってね。
SHOさん、今でも月に一度(?週にだったかな?)ボランティアライブを続けているそうで、だから元気村OPEN JAPAN の吉村くんやトールが通う能登にもまた義援金を送るって言ってくれてたね。ありがとうございます
続いて、再び岡野くんが登場して2曲、インディアンフルートでまた、祈りの音色を響かせてくれた!
岡野くんもカンロクだなぁ!
最後に、SHOさん、岡野くん、魚谷さん、そしてスターンも登場しての、SHOさんボーカルでSweet Home KOBE〜♪会場一緒にノリノリ大合唱で大団円のエンディング!
最後はそのまま集合写真で、30年と1日の「神戸元気村ライブ」無事終了でした〜!
魚谷さん、岡野くん、晴子さん、SHOさん、Sweet Home KOBEますますパワフル元気村30年目のライブ、ありがとうーー!
トークもライブも、撤収時間ギリギリの、熱い集まりだったけど、ほんと、これを呼びかけ準備してくれたスターン、、感謝感謝の大感謝!
いまは亡き、バウさんや、中山さん、、きっとこの場にいて一緒に楽しんでくれてたことでしょう
フォーエバー 神戸元気村
Spirit Never Die !!
2025.1.17 草島取材映像
5時46分を東遊園。午後、新長田のソウルフラワーユニオン モノノケサミット復活ライブへ
1995年当時の映像
神戸元気村初期の活動
神戸元気村ライブ!1995 オムニバス 桑名さん、SHOさん、加川良さん、魚谷のぶまささん、
フレディマクレガー!?の30年前
バウさんの映像
ラムサール条約湿地 大山上池下池 観察記録
2025年新春!謹賀新年
謹賀新年 2025.1.3
わかちあい、ともにつくる。持続可能な鶴岡市へ
2025年が明けました。昨年は元旦に能登半島地震、一昨年は大晦日の西目地区の土砂災害、となかなか落ち着かないお正月でしたが、今年は、おだやかな正月ですね。
なによりです。大晦日は松例祭にいき、3時の歳旦祭。
1月2日は、下池で野鳥観察をおこない、オオワシ、オオヒシクイに遭遇。
1月3日毎金観察会初日 オオヒシクイ63羽確認。
ーーーーーーーーーー
1月2日に、パル前にて、新春街頭演説をおこないました。
新年のご挨拶として、改めて、わかちあい、ともにつくる。持続可能な社会へ。を宣言。
12月議会での「トキと共生する、脱ネオニコ、有機農業の推進」からはじまり、矢引風車の問題、遊佐酒田の洋上風力発電の問題、災害支援の課題 などを
おつたえさせて頂きました。
市民の皆さん、ボクらは過去を生きることはできません。でも過去や「こういうもんだ」に縛られたりしていませんか?
ああ、どうせこうなんだとか、自信ないとか、噂話とか、悪口とか、全てはそれらは貴方が勝手に思いついた ストーリーです。
実際に起きたことしか起きていません。事実は事実です。ただそれだけです。
往々にして、事実ではない、ストーリーでがんじがらめになってませんか? そんな時間はもったいない! 手放してください。
新しい今から未来。そこには可能性しかありません。
可能性だらけの未来に自由に絵を描いてください。創作と行動です。そこに愛をもってやっていきましょう。
特に今、鶴岡市では新しい図書館の構想の意見を募集しています。あなたの居場所にふさわしい市民図書館をみんなの力でつくりませんか?
それと駅前のフーデバーには、シェアキッチンを12月議会で提案しています。飲食店許可をお持ちで出店の壁に躊躇している方、他、観光客が訪れる駅前のお店で出店してみたい方、1日単位で利用されて出店してみませんか?
ぜひみなさんの力を発揮してください。
持続可能な鶴岡へ。
2015.1.3 草島進一
【最新情報】12月議会「脱ネオニコ農業への転換を!」 他
わかちあい ともにつくる。
自然と共生する 持続可能な鶴岡市へ
草島進一 最新情報 更新2024.12.26
大山、上池下池のシジュウカラガン、コハクチョウ、マガン、オオヒシクイ、オオワシ 2023-2024
12月議会 一般質問
どうぞご覧いただき、感想、ご意見など伺えれば幸いです。
s.kusajima★gmail.com →★を@にしてください。(AIいたずら対策です)
090-4388-3872. どうぞお気軽にお電話もどうぞ。
草 島 進 一 議員質問
○2番 草島進一議員 一般質問を行います。
初めに、ネオニコチノイド農薬の害について
お伺いをいたします。
ネオニコチノイド農薬とは、1990年代初め、
有機リン系農薬の後に開発された7種類の農薬
であります。ネオニコチノイド農薬は、安全神
話のように、弱毒性で、虫は殺すが人には安全、
環境保全型農薬、散布回数を減らせる、少量で
効果が長時間持続、有機リン系より人に悪影響
が少ないと農薬メーカーから流布されてきまし
た。
しかし、現実は、残効性が高い浸透性殺虫剤
で、根から吸い取った薬剤が茎や葉、実まで浸
透し、洗っても落ちない。また、神経系に作用
することが知られ、ミツバチなどの花粉媒介者
への影響、水生昆虫への影響、人体への影響に
ついての論文が発表されています。
我が市でも、稲作では、黒斑点防止の夏のカ
メムシ防除のためジノテフランがラジコンヘリ
やドローンで大量に空中散布され、また育苗箱
用の殺虫剤としてイミダクロプリドやフィプロ
ニル、また野菜や花卉やブドウ果樹栽培でも、
我が国の基準に基づいてネオニコ農薬が大量に
使用されているというのが現状であります。
EU欧州委員会では、我が市でカメムシ防除
の空中散布などで大量に使用しているジノテフ
ランはそもそも登録を認めておらず、2018年に
3種、クロチアニジン・イミダクロプリド・チ
アメトキサムの屋外での全面使用禁止を可決。
チアクロプリドは承認取下げ、アセタミプリド
は規制強化になり、日本で使用されている7種
のうち6種は使用不能となっております。
それに対して、日本は7種のネオニコチド農
薬を登録認可のままで、さらに2015年以降、基
準を緩和しています。例えばクロチアニジンに
ついては、ホウレンソウで3ppmから40pp
mなどに変えています。アセタミプリドについ
ては、イチゴでEU基準0.5に対して日本では
3ppm、ブドウでは0.5に対して5ppmと
なっております。
負の影響が明らかなものは禁止。予防原則に
立ってネオニコ農薬を使用禁止にしている欧州
委員会に比べて日本の規制は緩過ぎて、国民に
不安が広がっております。このことは国会で何
度も指摘されています。
そこで、今何が起きているのか。まず、東大
の山室真澄先生が2019年11月に「サイエンス」
に発表した論文によれば、島根県宍道湖でネオ
ニコ系農薬を使い始めた1993年を境に、ワカサ
ギやウナギの漁獲が激減してしまった。要は、
ネオニコ殺虫剤によって、ユスリカをはじめ、
動物性プランクトン・エビなど餌となる節足動
物が激減したためにワカサギやウナギが激減し
たと結論されております。
また、石川県立大学、上田哲行教授の報告に
よれば、育苗箱のネオニコ系の殺虫剤の影響に
よってアキアカネ、これトンボですけれども、
2000年頃から急激に減少が始まり、2009年時点
では半数以上の県で1990年の1,000分の1以下
に減少していると報告されています。
ミツバチについては、2013年から国内でも大
量失踪の原因として論文が発表され、今も年間
50件被害は続いております。日本中で虫も魚も
鳥もいなくなっている。レイチェル・カーソン
の「沈黙の春」の再来との指摘もあります。
まず、こうした昆虫・魚類・鳥など生物への
悪影響について、市はどのようにこの問題を把
握されているかお伺いします。
次に、人への影響についても、2011年、木村- 2 -
―黒田教授の発表、神経系に作用するネオニコ
農薬は哺乳類の脳にも作用する。また、広汎性
発達障害、自閉症への影響について、農地単位
面積当たりの農薬使用量が突出して多いのが日
本と韓国であり、他の国と比較すると広汎性発
達障害や自閉症の有病率との相関関係が見られ
たという論文は、EFSA、欧州食品安全機関
に評価され、欧州委員会の規制につながってお
ります。
ドイツの研究では、ネオニコ農薬が明らかに
人の神経系に悪影響を及ぼすという論文があり
ます。また、全国のほとんどの乳幼児の尿、ま
た新生児の尿からもネオニコ農薬が検出されて
いるという報告もあります。
こうした発達障害児の増加とネオニコ農薬と
の影響について、当局の認識をお伺いします。
○農林水産部長
ネオニコチノイド系
農薬の害についてお答え申し上げます。
初めに、昆虫・魚類など生物への悪影響につ
いてでございますが、この農薬につきましては、
1990年代に発売が始まり、カメムシやアブラム
シ等の効果が高く、広く害虫防除に利用されて
おりますが、EUにおいて主にミツバチへの影
響を危険視して規制が強化されていると承知を
しております。
ネオニコチノイド系農薬の農林水産省の見解
は、EUとはこの農薬の使用方法が異なること
や、使用禁止にするための科学的根拠が必ずし
も明確でないこと等から、現状、適正な範囲で
の使用を認めております。
市といたしましては、除草や病害虫防除は農
作業の労力軽減や収量・品質の確保の上で必要
なものであり、農薬取締法に基づき登録された
農薬については、科学的根拠に基づいて環境や
人体への安全性が確認されたもので、希釈倍率
や使用する回数を守り、飛散に注意するなど、
適正な使用であれば安全性に問題はないと認識
をしております。
次に、発達障害児の増加とネオニコチノイド
系農薬との影響についてでありますけれども、
この農薬の使用による人の健康への影響に対し、
議員御紹介のような不安の声があること、また
発達障害をはじめ、人体への影響について様々
な研究があることについても留意する必要があ
るものと考えております。以上でございます。
○ 草島進一議員
ありがとうございます。
このネオニコチノイド農薬、今の答弁しよう
がないと思いますけれども、このネオニコチノ
イド農薬の関係は、ちょうどあした、国際的に
活躍されている平 久美子医師の「ネオニコチ
ノイド 静かな化学物質汚染」という岩波ブッ
クレットが明日発刊されます。ぜひ最新情報を
踏まえて認識を新たにしていただきたい。これ
はお願いします。
次に、脱ネオニコ農業とトキと共生の里地づ
くりについてお伺いします。
私は、この11月にトキの繁殖・再生のために
ネオニコ農薬を全廃したとTBS「報道特集」
で報道されていた新潟県佐市を訪れ、佐渡市の
農政担当者、また佐渡JAの方に取組をお伺い
し、また田んぼで餌をついばみ、羽ばたく野生
のトキを感動しながら観察をしてまいりました。
また、この間、トキと共生する地域づくりに取
り組む宮城県登米市、秋田県にかほ市のシンポ
ジウムに参加してまいりました。
現在、佐渡でトキは放鳥されて16年。2003年
に絶滅した後、2008年、10羽の放鳥から、
2012年、初めて野生下で繁殖し、現在532羽、
佐渡で生息しております。今まで佐渡市以外、
本土でも34羽確認されていて、実はその中には
鶴岡市も入っております。2016年11月に佐渡か
ら飛来したトキが立ち寄ったという記録が報告
されておりました。
佐渡市では、トキの餌となるドジョウ・昆虫
・ミミズなどの生き物を育む農法を全域で展開。
生き物調査を年2回実施。農薬・化学肥料の削- 3 -
減、畦畔に除草剤を散布しない、こうした農法
を進めておりました。稲作の面積は5,300ヘク
タール、そのうち慣行栽培が12%、特別栽培
87%。特別栽培のうち、畦畔に除草剤を使わな
い、朱鷺と暮らす郷認証米が20%、そして有機
栽培は1%、60ヘクタールとなっておりました。
そして、この全体の農政の大きな特徴が、全
ての水稲でネオニコチノイド系7種の農薬を不
使用、農薬を使っていないということでありま
す。このネオニコ農薬不使用のきっかけは、環
境に優しいとうたわれている佐渡の米がネオニ
コを使っていていいのという農家の声だったと
のこと。3割の取引がある生協でもネオニコの
問題に反応していたということから、JAとし
て踏み切ったということでありました。
佐渡市では、JAとして2011年にネオニコ農
薬の除外を決定し、方針策定。2012年にラジコ
ンヘリの広域一斉防除薬剤からネオニコ剤から
代替農薬へ転換。2014年にJA佐渡としてネオ
ニコ成分の農薬の取扱い中止。2019年にはネオ
ニコ不使用をJA佐渡米の要件としています。
そして、2021年にはおけさ柿の防除からもネオ
ニコを外しています。ほかにも、ふゆみずたん
ぼ、魚道の設置、江ゴウの設置、ビオトープの
設置、有機栽培という取組が市、JA一体とな
って行われておりました。
佐渡市の特徴は、100%水稲作付で農薬を使
う99%の稲作でネオニコチノイド農薬からキラ
ップ・エクシードの2種に切り替えることで脱
ネオニコを実現していたということです。これ
を行うことで佐渡市ではトンボが実感として増
え、野性のトキのひなの誕生・繁殖につながっ
たと、実際にJAの方からお伺いしました。
今現在、私たちの社会では1日100種の生物
が絶滅していると言われています。それを
2030年には回復基調にするネイチャーポジティ
ブが世界のミッションになっています。佐渡市
のように、トキをシンボルとして農地周辺の生
き物たちを復活させ、里地・里山の自然全体を
再生することは大変有意義なことではないでし
ょうか。
鶴岡にはトキや市名にもなっている鶴はいた
のかということ。御紹介しますが、庄内藩の武
士であり、幕末から明治の博物学者である松森
胤保博士の「両羽博物図譜」にはトキもタンチ
ョウもマナヅルも登場しますので、江戸から明
治に実際にいたということになります。
鶴岡市としては、究極の目標は、鹿児島県出
水市、これも最近視察してきましたけれども、
出水市のように鶴が飛来する市かもしれません
が、当面はトキかと思います。そのためには、
今まで生き物を殺し続けてきた農業の仕組みを
転換して、トキの餌となる生き物を増やすこと
が重要であります。
そこで必要なのが農業の農法の転換だと考え
ますが、これを無農薬・無化学肥料のオーガニ
ック、有機栽培100%にすることは大目標とま
ず考えます。しかしながら、現在1万1,400ヘ
クタールの水稲面積のうち、水稲面積の60%が
慣行農業、40%が特別栽培、0.6%が有機とい
う構成の我が市の稲作として、99%の農薬を使
う稲作でネオニコ以外の農薬使用により脱ネオ
ニコ農薬を果たすことは有効かと考えます。佐
渡市のように、ネオニコ農薬からキラップ・エ
クシードなどの代替農薬に切り替え、脱ネオニ
コ農薬に転換する、この方策を鶴岡の2つのJ
Aと連携して取り組めないかお伺いをします。
○農林水産部長 岡部 穣 ネオニコチノイド系
農薬から他の農薬への転換につきましては、現
在、本市をフィールドといたしまして代替農薬
の研究が一部行われていると伺っております。
ネオニコチノイド系農薬は、現状の防除体系
では通常使用されている薬剤でございまして、
本市でも利用されておりますので、代替農薬へ
の転換については、国の動向や紹介のあった自
治体の事例をよく研究しながら、地元両JA等- 4 -
との協議を基に、生産者の営農に大きな影響を
及ぼすことがないよう慎重に検討していきたい
というふうに考えております。
○ 草島進一議員
研究が始まっているとい
うことを聞けて大変うれしいです。
実情は、このネオニコ7種だけではない。浸
透性殺虫剤も生態系を劣化させ、欧州委員会で
禁止になっている農薬もあると研究者の方から
御意見をいただいております。これ目標を殺虫
剤はEUで認可されている農薬で99%稲作に対
応すべきということに置き、こうした代替農薬
の実際の効果について、県農業試験場などと調
査研究をしながら、ぜひJAと共に進めていた
だきたいと思いますし、またこれ佐渡市と同様
の脱ネオニコ農業の取組は、コウノトリを育む
農法として取り組む兵庫県豊岡市でも取り組ま
れておりました。こうした農法をぜひ自治体連
携で、JAとも一緒に、これJAの皆さんとも
一体でやっていますから、ぜひ一緒になってこ
の地域のJAの皆さんとも協議をして取組を、
これ早急に取り組んでいただきたい。これ要望
いたします。
次に、有機農業について伺います。
鶴岡市の水稲面積全体が1万1,400ヘクター
ル。有機の水稲面積67ヘクタール、0.6%。今、
オーガニックビレッジ宣言で2027年までに68ヘ
クタールを目標にしておりますけれども、市は、
総合計画では令和10年、2028年目標で100ヘク
タールを掲げております。それでも全体の1%
以下なのです。せめて総合計画で掲げた10年目
標になるように、まず力を入れてほしいと考え
るものです。
そのためには、有機農法の技術の確立が必要
であります。実際に有機農業に取り組んでいる
生産者にヒアリングを重ね、そして県農業試験
場、山大との連携で農法の確立をして普及をす
るなど、行政でやれることを目いっぱいやりつ
つ、2つのJAと一緒に取り組んでいただきた
いと思いますが、いかがでしょうか。
また、佐渡市などでも取り組んでいる除草の
ための除草機カルチ、アイガモロボットの補助
などに力を入れるなども大変有効だと考えます
が、いかがでしょうか、質問いたします。
○農林水産部長 岡部 穣 県や山形大学、JA
と共同で有機農法等の研究を行うことにつきま
しては、有機を含めた農作物の栽培技術等の研
究に関しましては、農研機構などの国・山形県
の農業総合研究センターにおいて専門的知見に
より進められているところでございます。市と
いたしましては、こうした研究機関の研究成果
の普及に取り組んでまいりたいというのが重要
でございまして、山形大学やJAと連携を図り
ながら、様々な機会を捉えて生産者等へ情報提
供してまいりたいというふうに思います。
次に、有機農業拡大のための機械導入支援に
ついてでございますけれども、有機農業は除草
に係る労力軽減が課題となっておりますので、
機械導入の効果が大きく期待されているという
ことは承知をしております。
機械導入につきましては、国・県の支援を活
用するということを原則としておりますけれど
も、有機につきましては、慣行に比べて経営規
模の拡大が難しく、目標設定が難しいという面
もございますので、生産者の声を把握し、市の
支援の在り方についても検討してまいりたいと
いうふうに思います。
○2番 草島進一議員 また、鶴岡市独自の認証
基準としての除草剤を1成分のみ認める鶴岡Ⅰ
型、3成分か3回を認めるⅡ型は、現状36ヘク
タール、0.3%ですけれども、これは殺虫剤を
完全に使わない脱ネオニコの米作りとして再評
価することも重要だと考えます。この鶴岡Ⅰ型、
Ⅱ型も目標を持って力を入れて取り組んではど
うか、見解をお伺いします。
○農林水産部長
本市の独自認証であります鶴岡Ⅰ型につきましては、ネオニコチノ
イド系農薬に限らず、農薬・化学肥料を使わな
い、または大幅に削減しているというのが特徴
でございます。現在、取組者は横ばいで推移し
ているという状況でございますので、改めて取
組面積などの目標設定の在り方、生産者の拡大、
消費者への効果的なPRを含め、検討していく
必要があるというふうに考えております。
○2番 草島進一議員 よろしくお願いします。
私は、この11月8日に開催された第2回全国
オーガニック給食フォーラムに参加をし、有機
農業に取り組む常陸大宮市の市長や常陸大宮J
A、茨城JAの皆さんの強い意思表明を受け止
めつつ交流をしてまいりました。総括質問で市
長はこのオーガニック給食協議会の参加は検討
するということでしたが、この大会パンフレッ
トの主催自治体の鈴木市長の言葉にはこうあり
ました。
近年、発達障害やアレルギー、アトピーを持
つ子供の数が増えており、その原因はどこにあ
るのか、様々な調査研究をしました。その中で、
オーガニック給食を取り入れることで病欠の子
供が減った、子供の症状が緩和されたという事
例を知りました。エビデンスは明らかになって
はいないにしても、食を改善することでよくな
った事例があるなら、やってみる価値があるだ
ろうとの思いから、オーガニック学校給食実現
に向けた活動が始まり、2年。常陸大宮市では、
2023年、オーガニックビレッジ宣言を行い、そ
の柱を給食のオーガニック化とし、公共調達で
ある学校給食という形で、JA常陸と生産者と
連携して取り組んでおります。現在、市内の小
・中学校のお米の約半分が有機米。野菜は、2
割有機農産物を使用。お米は、2027年に100%
有機を達成できる見込みだ。目指すのは安心・
安全な子育て環境の充実と持続可能な社会の実
現であり、有機農業が未来を担う子供たちが安
全・安心な食を当たり前に享受できる日本にし
たい。鈴木常陸大宮市長は、フォーラムの歓迎
の挨拶でも同様の発言をされておりました。
子供たちの給食を安全・安心な有機米や有機
農産物にすることから有機農業の普及を図る。
こうした給食の在り方について、これはぜひ市
長の見解をお伺いしたいと思いますが、いかが
でしょうか。
○市長 皆川 治
今、草島進一議員さんからお
話がありました、まず安全・安心な農産物とい
うことは、これ当然だというふうに思いますし、
その手法として有機農産物というようなことも、
本市としてもその重要性を認識しまして推進に
取り組んでいるところでございます。
また、御紹介がございました常陸大宮市さん
の取組ということも学校給食と農業振興という
観点から参考になる事例だというふうに考えて
おります。学校給食において地元の農産物の使
用を高めるということと、さらに安全・安心の
確保の観点から有機農産物の提供も増やしてい
きたいということでありますが、品目数ですと
か供給量の少なさということがございまして、
これについてはやはり生産現場の理解と広がり
と、消費者のニーズと、両面でのやはり課題の
解決が必要だというふうに認識をしております。
農業は、環境に働きかけてその産物を得る、
そういう産業でありますので、議員からお話が
度々出ております生物多様性を確保しながらと
いうことの重要性も認識をしておりますので、
ぜひ生産現場の皆様ともさらに話合いをしなが
ら、鶴岡の有機農産物の拡大に努力していきた
いというふうに思っております。
○2番 草島進一議員
この有機農業ですけれど
も、世界中でもう本当に物すごくその普及の拡
大が図られております。この日本でも農業革命
とも言えるみどりの食料システム戦略が掲げら
れておりまして、2050年までに25%、今0.3%
なのですけれども、これ25%に拡大するという
大目標を掲げています。これを市としてどうい
うふうに把握し、これどういうふうに落とし込- 6 -
んでいくのか。これから大きな課題だと思うの
です。2027年でも1%未満です。ここから
2050年までで25%までにこの市でどうやって拡
大していくのか。これ真剣に捉えて、考えて戦
略をしてください。なので、給食での公共調達
によってその出口を確保して、生産者をどんど
ん、どんどん増やしていく、こういうことをや
らない限り25%まで到底いきません。でも、世
界中でやっているのです。世界中でやっている
のですから、ぜひ可能性から考えて、これをぜ
ひ実現していただきたいと強く要望したいと思
います。
トキと共生する里地づくりというのは、これ
環境省メニューなのです。環境省メニューで、
今応募を何か中断しているらしいのですけれど
も、ぜひこれ、まず環境をきちっと整えつつ、
この環境省メニューであるトキと共生する里地
づくり、こういうメニューがあって、登米市で
すとか秋田県のにかほ市が参加して一生懸命や
っていますので、同じようにこの鶴岡市でもト
キをこの地域に取り戻すのだと。佐渡のトキが
飛ぶ風景、もう最高です。役所の近くでも飛ん
でいるのです。田んぼで普通に飛んでいる。
500羽超えていますから。飛んでいるのです。
ああいう風景を鶴岡でもぜひ取り戻そうではあ
りませんか。みんなで頑張って有機農業に取り
組んで、脱ネオニコをやって、ぜひ皆さん、こ
れは農政だけの問題ではない。教育現場でも給
食を通じてできることなのです。やれることな
ので、ぜひ皆さん、よろしくお願い申し上げま
す。
では、次の質問です。シェアキッチンについ
てお伺いします。
駅前のFOODEVERでは、ファリナモー
レも撤退をし、いよいよ寂しくなってきており
ます。
先日視察で、福岡県古賀市で町なかの古い音
楽教室をリノベして食の交流館るるるるという
のを建てておりまして、これを視察いたしまし
た。これは古賀市長が共創の拠点として位置づ
けている場ですけれども、その中でも、役所側
で保健所の許可を取り、営業許可を持つ料理人
が日替わり、週替わりで営むシェアキッチン、
これに魅了されました。鶴岡市でも民間事業者
が手がけた仲庭がありまして、大変可能性を感
じております。
そこで、元ファリナモーレのオープンキッチ
ンスペースや厨房施設を生かして、観光客も利
用する駅前の利便性も踏まえた新たなシェアキ
ッチンにすることを提案したいと思いますが、
いかがでしょうか、お伺いします。
○建設部長
ただいま議員から御提案ありましたFOODEVER、
旧ファリナモーレ区画のシェアキッチンとしての活用について
お答えいたします。
FOODEVERにつきましては、本市の食
文化と観光の情報発信拠点として位置づけ、観
光案内所を核としたインバウンド観光をはじめ
とする交流人口の拡大に向け、食文化と観光情
報の発信強化を図ることといたしております。
御提案いただいた空き区画となっております
旧ファリナモーレ区画につきましては、FOO
DEVER開設の事業目的として鶴岡の食を発
信していくという観点からも、既存の施設を生
かし、食を提供する区画として活用することが
望ましいと考えております。
しかしながら、区画面積が大きいことから、
現状の条件のままで募集を続けても新たな入居
希望者が現れるのは厳しい状況にあると認識し
ております。
そこで、利用を促進していくためには、区画
を分割して小さな面積で貸し出すことや、1日
単位の貸出しに対応した日額料金の設定など、
ハードルを下げて借りやすい条件設定にしてい
く必要があると考えているところでございます。
短期間のお試し出店や土日のみのスポ
ット出店- 7 -
などにも御利用いただけますよう、今年度中に
は新たな仕組みによる利用者募集の周知を開始
できるよう取り組んでまいります。
まずは、このように利用しやすい環境を整え
ることで議員御提案のシェアキッチンのように
活用することも可能となってまいります。食文
化と観光の情報発信拠点であるFOODEVE
Rを多くの皆様から御活用いただいてこそ鶴岡
駅前地区のにぎわいの創出につながるものと考
えておりますので、市といたしましても引き続
き施設の環境整備を図ってまいります。以上で
ございます。
○草島進一議員
確認します。シェアキッチン、取り組むのですか、
取り組まないのですか。お伺いします。
○建設部長 ただいま申しましたよう
に、この区画を今、旧ファリナモーレ区画、大
きい区画になっておりますので、それを小さい
区画にして、より使いやすい条件として貸出し
するシェアキッチンの活用にも使えるという区
画として貸出しするということで、今取り組ん
で整備環境を整えているところでございます。
○草島進一議員 シェアキッチン、しっか
り実現してください。ありがとうございました。
9月議会 一般質問。
1)人工芝は、海洋マイクロプラスチックの汚染源と再認識した。市の認識と、鶴岡病院跡地の人工芝サッカー場での対応策は?
2)新しい給食センターのPFIの検討がおこなわれているようだが、全国でオーガニック給食の動きがあり、農業政策の理想を叶えるための給食として、総合政策としての給食といった取り組みが全国でみられる。給食発祥地、又、ユネスコ食文化創造都市の鶴岡の給食として、世界一の給食を目指す議論をおこなってほしいと思うがどうか?
3)三瀬矢引風力発電について、想定区域に1km圏内に582戸、1.5km圏内に1000戸の民家があるという問題が大きい事業だ。風車騒音による健康被害のシミュレーションで70人の不眠症リスクが試算される。8月8日の説明会での事業者見解には研究者からクレームあり、デタラメだ。
市民の健康被害の懸念があり、市に介入いただく必要がある。また、準備書には計画地にいる2つがいのクマタカに影響あると示唆されている。この計画は中止にすべきだ。市の見解を求める。
6月議会 総括質問、一般質問。
6月4日、総括質問
1)和食展でナイトミュージアム、最後まで動員ガンバれ!と、立命館大 食マネジメント学部との連携協定を提案!
2)観光政策 観光戦略の戦略アドバイザーの採用を!
3)下水道コンポストPFASチェック!
4)カテーテル室の共同利用は全国事例があるのに、やらないのは、地域支援病院の義務違反では?
荘内病院の質問のみ 市民の命に関わる重要な事なので切り取ってお伝えします。
協立病院にある「シネアンギオ」という血管などを投影する機械が今年8月末で更新できず、カテーテル室が実質上使えなくなります。
現在、重症糖尿病患者が100人ほど協立の診療を受けており、ブラッドアクセス狭窄時のバルーン手術などでカテーテル室を頻繁に使っていると伺っています。
心臓外科医は荘内病院にはおらず、協立病院にはいらっしゃいます。カテーテル室の共同利用が叶えば、その患者ら市民の命が救える。そんな思いで質問をいたしました。どうぞごらん下さい。
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この質問につき7月24日「質問の取り消し命令」を尾形昌彦議長から宣告されました。
7月、この私の発言の中で、取消命令を受けたのは、以下の文言です。
1)市民の命を救うはずの公立病院として、また地域医療支援病院として義務を果たさないということではないですか?
2)この地域医療の緊急事態に荘内病院は手を差し伸べないんですか?
3)公立病院の責務をはたすべきなんじゃないですか?
4)公立病院として責務を果たすべき市民病院が、
5)何リスクのことだけ言ってんですか?
6)市民病院としての責務を果たして下さい。
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1)の理由は「アンギオの共同利用について、公立病院の責務として明文化されたものはなく、根拠が不明瞭であり、荘内病院の社会的評価を低下させる発言である。無礼の言葉であり、相手の立ち場になって聞いたならば不快感を覚える発言である。
2)から6)までの理由は、事業管理者は、医師としての知見から「アンギオ」の共同利用を行う危険性、及び経営体制や医師の配置状況等を勘案して「アンギオ」の共同利用は適さないと判断した旨を答弁している。
その答弁を聞いた上で荘内病院の社会的評価を低下させる発言である。
無礼の言葉であり、相手の立ち場になって聞いたならば不快感を覚える発言である。
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調査をして確認した事実を元に私は質問をしたり提言をしたりしています。
又、6月議会中、この案件で議運が開かれてから、6月21日、私は、改めて事実確認をし、発言の論拠となる事実(福島県の星総合病院に確認したら共同利用の実態が合ったこと他)を議長や議運委員長らに「荘内病院だけの見解で事実確認するだけではなく、協立病院や他の病院の調査をして事実の確認をしていただきたいと文書を提出しています。更に本会議で議事進行とし、議長に問いかけをしていました。
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2024.6.21
鶴岡市議会
議長 尾形昌彦 様
議会運営委員長 秋葉 雄 様
【荘内病院の主張のみで結論づけた、発言取り消しの勧告は受け入れられない 】
鶴岡市議会議員 草島進一
6 月 19 日の議会運営委員会で、尾形議長は、私がおこなった総括質問での荘内 病院に関する質問中、荘内病院から、問題があると指摘があった部分について、発 言取り消しの勧告をおこなった。私は拒否したため、議長から議会運営委員会への 諮問となり、退席の上で議論がおこなわれた。
●「発言の取消し勧告」は受け入れられない。 質問の内容は、実際の現地調査と取材に基づいている。
1) 質問の論拠について
a) 3月議会の坂本議員の質問を聞いて、市民の命が守れるのか。という深刻な危 機感をもって、実際に協立病院のカテーテル室、シネアンギオなどを見て、関係者の 取材をおこなった。
「現在、協立病院には高齢重症の透析患者を約100名管理しています。ブラッドアク セスの狭窄・閉塞が頻繁にあり、心臓カテーテル室での血管内治療や血管手術を行 なっています。また、これから夏場になるわけですが、高齢者が容易に脱水、腎不 全、徐脈性ショック(高 K 血症から)になって救急搬送されて来ます。
これらは、やはり心臓カテーテル室においてペースメーカー挿入し、太い静脈にカテ ーテルを挿入して緊急透析とし救命します。協立病院から心臓カテーテル室がなくな ると多くの市民の生命が危機に晒されます。」
という話を実際に伺って、私は深刻に受け止めた。
2)共同利用の実態について。
厚生労働省ホームページ「地域医療支援病院」上で https://www.mhlw.go.jp/…/bunya/0000137801_00015.html 福島県星総合病院、静岡県立総合病院で、共同利用の範囲等 共同診療時利用設 備として「心臓カテーテル検査室」が記載され、久留米市内の 2 院で「アンギオ室」が 記載されていた。
又、カテーテル室とシネアンギオの関係を調べたところ、カテーテル室には、通常、血 管造影装置であるシネアンギオが標準装備されている。という情報を踏まえ、質問で 述べた。
2) 6月19日の議会運営委員会 協議について
●6 月 19 日の議運での協議事項について、6 月 19 日、協立病院の医師に確認をし た。
「血管狭窄はアンギオがなくても、レントゲン透視装置で対応できるし、夏場の脱水や 腎不全はアンギオと関係ないものである。徐脈性ショックへの対応については、心筋 に電気刺激を与えて心拍数を上げる一時ペーシングの処置であれば、同様にレント ゲン透視装置でも可能と考える」という、荘内病院 八木管理者の見解について、伺 ったところ、 「それは正しくない。血管狭窄の血管内治療や、徐脈性ショックへの一時ペーシング については、シネアンギオの使用が不可欠で、レントゲン透視装置では不可能であ る。」という見解を得た。
●又、議運に提出された病院側からの文書では「通常の心血管造影剤を要する患者 は、従前よりお伝え申し上げているように、当院にご紹介いただければ対応すること としている。」とあり、八木管理者は、「いつでもうちによこしてくださいということは、以 前から荘内病院の循環器トップが協立の先生にお話ししてる」と言及していたが、 昨年 11 月に荘内病院の事務長と医師が協立病院に来院した協議の中で、「ブラッド アクセス狭窄時の治療については、荘内病院ではおこなっていないので、他を探して ほしい」との申しいれがあったことを確認した。
●6月20日、福島県 星総合病院 地域医療連携課 渡部様 に電話で確認したと ころ、「デジタルのシネアンギオが装備されているカテーテル室に、患者を紹介いただ いた上で、患者を紹介した外部の医師に、星総合病院の医師とともに、一緒にカテー テル室にはいって治療をいただくということは、時々おこなっている」とのことだった。
要は、シネアンギオの共同利用をおこなっているとのことである。 議運での荘内病院側の「シネアンギオの共同利用はおこなっていない」とした見解は事実と反していた。
以上、荘内病院、八木管理者の見解は、協立病院をはじめ、他の医療関係者を調査 した事実と反している。
これらは議長、又、議会運営委員長の下で、協立病院、福島県 星総合病院、及び 他の循環器の医療を行っている病院などを、調査し、事実確認すべき問題である。
荘内病院、八木管理者の見解だけをもって結論づけた、発言取消しの勧告は受け入 れられない。
鶴岡市議会議員 草島進一
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6月21日、以上の文書を尾形昌彦 議長、秋葉 議運委員長に提出した後、以下、本会議で議事進行で議長に問いかけをしました。
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7月23日、議長から呼び出され、「削除命令」を受け取りました・しかし、改めて「荘内病院だけの調査だけでなく、協立病院や他の医療関係者に調査したのか」と尋ねると「していない」と尾形議長は応えました。「なぜやらないのか?」と尋ねると応えることすらしませんでした。
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私が、6月21日に本会議場でも荘内病院の見解に誤りがあり、事実確認を荘内病院側だけではなく、他医療機関にも行った上で事実確認をするようにと促しているにもかかわらず。事実確認は、荘内病院のみに、確認したのみというのは、あまりにも正当性が欠落している。
それに、私としては真剣に調査をして事実を確かめながらおこなった質問を、不十分な事実確認の元で「事実ではない」などと言われる事は論外であるし、事実確認をしつつ、見えてきた意見を発言することすら、不穏当だといわれたら、単なる言論封じではないかと思料するしかない。
改めて、この私の発言の中で、取消命令を受けたのは、以下の文言です。
1)市民の命を救うはずの公立病院として、また地域医療支援病院として義務を果たさないということではないですか?
2)この地域医療の緊急事態に荘内病院は手を差し伸べないんですか?
3)公立病院の責務をはたすべきなんじゃないですか?
4)公立病院として責務を果たすべき市民病院が、
5)何リスクのことだけ言ってんですか?
6)市民病院としての責務を果たして下さい。
ーーーーー
1)の理由は「アンギオの共同利用について、公立病院の責務として明文化されたものはなく、根拠が不明瞭であり、荘内病院の社会的評価を低下させる発言である。無礼の言葉であり、相手の立ち場になって聞いたならば不快感を覚える発言である。
2)から6)までの理由は、事業管理者は、医師としての知見から「アンギオ」の共同利用を行う危険性、及び経営体制や医師の配置状況等を勘案して「アンギオ」の共同利用は適さないと判断した旨を答弁している。
その答弁を聞いた上で荘内病院の社会的評価を低下させる発言である。
無礼の言葉であり、相手の立ち場になって聞いたならば不快感を覚える発言である。
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1)については、福島県 星総合病院 他に共同利用の事実を厚労省の文書上で確認し、改めて現場に確認して共同利用の事実が確認できている。
「市民の命を救うはずの公立病院として、また地域医療支援病院として義務を果たさないということではないですか?」
は、実際に共同利用をしている地域医療支援病院の事実を確認の上で、そうでない病院との比較論として義務を果たしていないと感じたからそう発言したものだ。
「アンギオの共同利用について、公立病院の責務として明文化されたものはなく、根拠が不明瞭」としているが、共同利用している実態、事実を確認できたことが根拠となっている。
それがおかしいのだろうか。全く納得できない。不当性を感じるのは私だけだろうか。
私は、1)から6)まで、病院側の見解しか聞いておらず、私が指摘し、確認すべきとした協立病院側の見解を、議長も議運委員長も議運の議員諸氏もほぼ聞かず、一方的な見解のみで事実判断をしていること。が問題だと感じている。
また、議会本会議の議員の発言の取り消しというのは、それ相応の明確な論拠と理由がなければできないものだ。全く理由がわからない。
議会での発言が、あまりにも軽んじられていないか、と私は考えてしまう。
この発言取消命令は不当でしかない
尾形昌彦 議長の「不当な取り消し命令に抗議する。」
7月24日、以下、尾形昌彦議長に申しいれと公開質問状 提出。
令和6年7月24日
鶴岡市議会議長 尾形昌彦 殿
申しいれと公開質問
不当な事実確認による発言の取り消し命令は不当である。
言論の府である議会への冒涜行為である
鶴岡市議会議員 草島進一
貴殿は、昨日7月23日に以下6月議会の総括質問中の発言について、取り消しを命令した。(別紙1)
1)市民の命を救うはずの公立病院として、また地域医療支援病院として義務を果たさないということではないですか?
2)この地域医療の緊急事態に荘内病院は手を差し伸べないんですか?
3)公立病院の責務をはたすべきなんじゃないですか?
4)公立病院として責務を果たすべき市民病院が、
5)何リスクのことだけ言ってんですか?
6)市民病院としての責務を果たして下さい。
上記の理由として、
1)の理由は「アンギオの共同利用について、公立病院の責務として明文化されたものはなく、根拠が不明瞭であり、荘内病院の社会的評価を低下させる発言である。無礼の言葉であり、相手の立ち場になって聞いたならば不快感を覚える発言である。
2)から6)までの理由は、事業管理者は、医師としての知見から「アンギオ」の共同利用を行う危険性、及び経営体制や医師の配置状況等を勘案して「アンギオ」の共同利用は適さないと判断した旨を答弁している。その答弁を聞いた上で荘内病院の社会的評価を低下させる発言である。
無礼の言葉であり、相手の立ち場になって聞いたならば不快感を覚える発言である。
●質問の背景
私は、協立病院にある「シネアンギオ」という血管などを投影する機械が今年8月末で更新できず、カテーテル室が実質上使えなくなる。現在、重症糖尿病患者が100人ほど協立の診療を受けており、ブラッドアクセス狭窄時のバルーン手術などでカテーテル室を頻繁に使っていると伺っていた。心臓外科医は荘内病院にはおらず、協立病院には現存しバルーン手術を頻繁におこなっている。カテーテル室の共同利用が叶えば、その患者ら市民の命が救える。そんな思いで質問をしたものである。
●経緯
6月議会中、この案件で議運が開かれて(資料2病院の見解)から、6月21日、私は、改めて事実確認をし、発言の論拠となる事実(福島県の星総合病院に確認したら共同利用の実態があった事他)を議長や議運委員長らに「荘内病院だけの見解で事実確認するだけではなく、協立病院や他の病院の調査をして事実の確認をしていただきたい」と文書を提出している。(別紙3)更に本会議で議事進行とし、「取り消しの根拠について、八木管理者の議運での意見陳述にこそ事実と異なる点がある事、星総合病院では実際に共同利用の実態があった事などを開陳し、議長に問いかけをした。
7月23日、貴殿より命令をうけた際の質疑の中で私はこの理由の根拠について尋ねた。
改めて「荘内病院だけの調査だけでなく、協立病院や他の医療関係者に調査したのか?」 と尋ねると貴殿は「していない」と貴殿は応えました。「なぜやらないのか?」と尋ねると貴殿は応えることすらしなかった。
私が、6月21日に本会議場でも荘内病院の見解に誤りがあり、事実確認を荘内病院側だけではなく、他医療機関にも行った上で事実確認をするようにと促しているにもかかわらず、事実確認は、荘内病院のみに、確認したのみというのは、あまりにも不当な調査である。
それに、私としては真剣に調査をして事実を確かめながらおこなった質問を、偏りがある不当な事実確認を論拠に「事実ではない」などとの指摘は論外であるし、事実確認の上で見解を発言することすら、理由なく不穏当だとされることは、単なる言論封じとしか捉えられない。こうした議事裁きこそ、言論の府である議会への冒涜行為として戒められなければならない行為と考える。
1)については、福島県 星総合病院 他に共同利用の事実を厚労省の文書上で確認し、改めて現場に確認して共同利用の事実が確認できている。
「市民の命を救うはずの公立病院として、また地域医療支援病院として義務を果たさないということではないですか?」
は、実際に共同利用をしている地域医療支援病院の事実を確認の上で、そうでない病院との比較論として、義務を果たしていないと感じたから。そう発言したものだ。
「アンギオの共同利用について、公立病院の責務として明文化されたものはなく、根拠が不明瞭」としているが、共同利用している実態、事実を確認できたことが質問の根拠となっている。
それをおかしいとして、なぜ、発言の取り消しとして議事録から文言が削除されるのか?甚だ理解できない。
又、1)から6)まで、議長は、病院側の見解しか聞いておらず、私が指摘し、確認すべきとした協立病院側の見解を全く聞いていない。これは事実認定そのものが不十分極まりなく、不当なものである。それを基に「事実と反する」などとして、質問の削除、取り消しを求めるのは論外で不当である。
又、言論の府としての議会本会議の議員の発言は、議員各位の責任の下でおこなうものである。私も発言の責務を負うものとして事実や根拠の確認を丹念に調査の上、社会的正義や、持続可能な社会への希求と、信念をもって発言を心がけている。したがって、取り消しというのは、それ相応の明確な論拠と理由がなければできないものと感じる。
今般の、偏った不当な事実確認と調査不十分を論拠とした、尾形昌彦議長の発言の取り消し命令は、不当そのものである。言論の府である議会の冒涜行為として訴え、申しいれする。
又、一点、公開質問として確認するが、なぜ、私の発言の事実確認として、荘内病院の見解のみの意見聴取のみで協立病院や、他医療機関への意見聴取をおこなわなかったのか。
質問する。 可及的速やかにお答えいただきたい。以上。
6月7日、一般質問
1)公益大に食文化学部を!
2)図書館の構想づくりに、デジタルとリアルで徹底対話、合意形成のモデルを!
3)三瀬八森山はクマタカ・バードストライク風車一本は停止を!矢引風車は騒音がヤバイので計画中止を!
草の根通信R5年度号 クリックすると拡大します。
「草の根通信2023年度号」 表1-4 裏2-3 →PDF リンクからダウンロードできます。
鶴岡旧市内にはコミュニティ新聞に折り込みましたが、その他の地区は某新聞に折り込む予定が、折り込み拒否につき、現在、議会報告を手持ちで日々、配布中です。皆様の地域にも参上しますのでその際はぜひお声がけくださーい。
4月19日、議会報告会を駅前 産業振興センター研修室でおこないました。ゲスト 川田龍平参議院議員
3月議会でこんな質問をしました。
3月議会 一般質問
1)災害時の避難所の環境改善
2)観光 顧客管理について
3)浮体式洋上風力発電について
質疑内容全文 メモより 書き起こし
2024元旦に
2024 元旦。おだやかでいいなと思いきや、能登半島地震。いきなり災害支援モードに入り、市の災害対策本部会議へ。津波警報により最大で2400名の方々の避難対応。夜を越す可能性があるということで、段ボールベッドの活用を強く提案。1日の夜、由良小学校で職員の皆さんと一緒に段ボールベッドを組み立て、避難所内多くの方に地べたからベッドに替えてお休みいただきました。はじめは、半信半疑だった方々が実際に寝てみて違いに気づき喜んで下さいました。次の日、自治会長さんからお礼の電話が幹部職員に入ったとのことで良かったーと思った次第です。阪神淡路大震災の支援活動以来の災害地で経験を積んできた、私のミッションの一つが雑魚寝で地べたに寝るという日本の「避難所の風景を変える」ということであり、それを職員の皆さんとのご協力の下で年頭から実現できたことは大きな喜びでありました。鶴岡市では1260基の段ボールベッドを備蓄しており(同規模自治体では希有)それも相まってできたことであり、歴代鶴岡市の防災関係者の尽力に感謝した次第です。
2023年も数多くの事を学ぶことができた1年でした。2023年元旦は西目土砂災害の対応からはじまり、ラムサール湿地、大山上池 ・下池 に1.5kmと近接して風車建設構想がもちあがり、有志で反対運動を展開。私は1月3日からは毎日、ガン類の飛び立ち調査をおこなっておりました。1万筆の署名を市や事業者に渡し、撤回を市長とともに求め、結果として撤退をさせることができました。私は、自然の回復 ネイチャーポジティブをファクトだけを主張する、30分にわたる討論をおこないました。
脱原発、再エネ推進は私の政策の柱であり、地域が主導権をにぎるコミュニティパワー形の風車やソーラーパネル普及。又、地域新電力(ドイツのシュタットベルケ)について提案をしたりしてきました。今般の加茂に計画された風車については、1)野鳥のサンクチュアリであるラムサール条約湿地に1.5kmと近すぎる事。2)6MW×8基の計画では、加茂住民へのへの睡眠障害 特に不眠症が39人発生する可能性があるというシミュレーションもでており、そうしたデータを元に運動を展開しました。10月16日、JREは撤回をしました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
コレは2023年10月に遠藤議員と視察した五島市の浮体式洋上風力発電施設です。私達は現地視察とともに、長崎大 海洋未来イノベーション機構の先生方を取材。大変有意義なご示唆をいただきました。実は、日本で展開できる洋上風力発電は、98%が浮体式の風力発電です。なぜなら、日本海も太平洋も離岸距離が5kmぐらいで、海底の深さが50m以上になる「ドン深」だからです。
で、今、進めようとしている着床形で10MW級以上の洋上風発を2km〜5kmに建設する、北海道、秋田、山形、新潟、福井などの計画は、風車先進国ではありえない、非常識な計画です。
このままでは、ガンカモ類の国際的な渡りルートに完全にぶちあたり、、ラムサール条約湿地などを結んで飛ぶ渡り鳥に影響を与えかねません。
又、風車騒音と健康被害の問題でも、遊佐で250名の不眠症のリスク、秋田では1000名の不眠症リスクがシミュレーションで算出されています。
欧米では、10MW級の最近の風発は離岸距離22.2km以上で建設しているのが通例です。昔、例えばデンマークコペンハーゲン沖の洋上風車は、離岸距離2kmですが、それは2MW級風車でした。今の高さ300メートルぐらいの風車に比べれば100mぐらいと、小型だったのです。
私は、庄内沖には、22.2km以上離した沖に浮体式の風力発電を進めるべきと2023年3月議会などで提言をし、その主張を強めています。
そのためには、欧米と同様に、海洋空間計画(marine spatial plannning)、いわば海上のゾーニングを国責任できちんと国が決定することです。もちろん、その決定には、鳥類、魚類、海洋哺乳類の研究者、他、NGO、漁業関係者、軍事、船舶など、関係するステークホルダーが全て参画し、オープンに議論できる場が必須です。
これを早急に進めないと、地域産業のグリーンニューディールのチャンスを逃がすことになる。浮体式風力発電は、日本の造船技術を活かすことができ、又、浮体式の躯体の半分はコンクリートでできるので、五島市では地元のコンクリート業者の仕事になっていました。浮体式風力発電の開発では、台湾は15年、韓国も20年先をもう進んでいる。日本も早急にこれをやらないと手おくれになる。これは長崎大の先生から強くお教え頂いた事です。
再エネで脱炭素を果たすとともに地域産業の経済を動かす。これは当面私のミッションであり、浮体式洋上風力の可能性については改めて、県、国、市にはたらきかけていきます。
そして、もうひとつ、持続可能な社会にするには、できるだけ行政情報を透明にし、市民とわかちあい、ともにつくる。ということが必要です。
12月議会では総合計画をいかに市民とわかちあい、自分ごとにしていたくか。と言うテーマで議論しました。さらに、市民全員参加の食文化観光についても提言をさせていただきました。
又、私は12月一般質問で、駅前施設として大きな課題であるFOODEVERを、市民と共創の場として「食文化のリビングラボ」にしましょう。と提言をしました。
年末には富山市のスケッチラボを取材し、情報を行政に提供しているところです。
2023.12総括質問
2023.12一般質問
今年、念頭に掲げるのは、
わかちあい、ともにつくる。自然と共生する 持続可能な鶴岡市へ。
です。
この「持続可能な社会」には、明確な定義があります。
持続可能な社会の4システム条件 (環境NGOナチュラルステップ)
1)地殻から掘り出した物質の濃度が増え続けない
2)人間が創り出した物質の濃度が増え続けない
3)自然が物理的に劣化しない(生物多様性の尊重)
4)人々が満たそうとする基本的なニーズを妨げてはならない。
*基本的なニーズ:「生計」、「保護」、「愛情」、「理解」、「参加」、「怠惰」、「創造」、「アイデンティティ」、「自由」の9つ。
年末年始、街頭演説をおこないました。ここに掲載します。ぜひご覧下さい。
1月2日、新春街頭演説
1月3日 新春街頭演説 (すいません。カメラの向きが本人を捉えておらず、絵は1月2日のを使っています。)
12月31日 年末街頭演説
12月30日 年末街頭演説 ななんと! じっと演説を聴いて下さった18歳のみなさんから声援拍手をいただきました。
なお、年末年始 松例祭 映像取材しました。
2023年、参加した、世界の緑の党の政治家が集う「Global Green Congress Korea 」でInterviewしてきた映像