持続可能な鶴岡ブログ

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月別ア―カイブ: 3月 2013

除洗労働の問題


昨晩の福島に寄り添う集会。福島の除洗の問題。除洗労働=被曝労働なのだということ。ゼネコン、東電の関連会社、等々を経て下請業者から発注される低賃金の問題。発表された方がこの問題に関わることになった除洗の問題は、本格除洗の前の先行除洗であっても楢葉町20集落に11億円も税が投入されていた。その際、住民はほとんど効果がないと指摘していたし、ゼネコンも除洗して1年後には元に戻っているといっていた。本格除洗になると一ケタ高くなるつまり、20集落だと110億円もの税金を投入する除洗事業になる。被曝労働を助長し、全くいくらかかるかもわからない、そして、地元労働者には全くいい仕事にはなっていない。負の連鎖のような「仕事」なのだと発表されていた。これは深刻な問題。改めて受け止めた。その方からのお話では、山形からもそうした作業の仕事をしに来られているかたがいらっしゃるそうだ。最近メディアによってその除染の問題が明らかにされはじめているが、どうも闇が深い。こういう連鎖を断ち切らないと「人間の復興」から更に遠ざかることになる。

山形県議会 25年度予算についての討論。


2月議会も終盤戦にさしかかっております。
本日 採決と討論の日。
以下のように討論をおこないました。


草島進一です。
私は改めて吉村知事の再選をお喜び申し上げます。そして今期の所信に掲げた「自然と文明が調和した理想郷・山形 」は、ポスト3.11にふさわしい意欲的な目標として大いに共感、賛同するものであります。
 しかしながら、議33号25年度一般会計予算の内、最上小国川ダム関連予算5億7千2百万円は、知事が掲げる理想郷を台無しにしかねない重大案件の為、この案件にのみ反論を申し上げます。

 県内内水面漁業の要(かなめ)の川であり、国内有数の清流環境の自然破壊が全国的にも問題視されている最上小国川ダム建設事業については、昨年9月25に住民訴訟が提訴され、口頭弁論が続いています。

 県が「最近でも頻繁に洪水被害がおきている」などと流布してきた実態は、川が溢れ堤防を越える水害ではなく、周辺から集まってきた水の排水処理の不具合による「内水被害」であり、ダムではむしろ防げない事。また、最上町の85%が署名したとされるダム建設推進署名は町が職員等を総動員しておこなったいわば「官製署名運動」であり住民の本心が反映されたものではない事などが流域住民により明らかにされております。 漁業権をもつ小国川漁協は反対を貫いており、本体着工は事実上不可能であります。にもかかわらず、周辺工事が強行され、更に25年度も続行の予算がついており大きな問題であります。工事差し止め、事業の中止を要求します。

 又議44号、電気事業会計の内、県が酒田市十里塚で計画している風力発電計画について、県は酒田市と隣接地域で同時期の開発を発表しながらも、目的が違う別事業だとして、国の法アセスを回避して進めようとしておりますが、「脱法行為ではないか」との指摘が寄せられています。私は今後目指すべき普及のためにも、民間の開発等に規範(きはん)を示すべき県の風力開発として、法アセスを実施すべきと考えます。

 「自然と文明が調和」する理想郷の実現のためには、ならぬことは、ならぬものであります。

3月11日の東日本大震災から2年。私達は今一度福島や被災地に寄り添うとともに、その教訓を踏まえ、これまでの開発行政の下で押しつぶされてきた声なき声にも声に寄り添うことが必要ではないでしょうか。

更に生物多様性の重要性が叫ばれる今の時代を踏まえ、如何に持続可能といえる社会のための開発のあり方に進化させるか。当局には県民の体温が通う徹底した議論を尽くす姿勢を求め、反対の討論とします。

三瀬だけで7千万円 地域のお金の循環、つながりを考えよう!


3月2日の三瀬でのエネルギーのワークショップ、3日の日曜日は辻信一さんとのローカライゼーショントークで、如何に地域ならではの資源に目を向けお金の地域内循環をつくりだすかを改めて重要視している。当日のプレゼンによれば、三瀬の地域だけで、エネルギーで熱+電気で2億円が外に流出している。これを熱だけでも薪など森林バイオマスでまかなえば7千万円のお金が地域に循環するようになる。今、雇用創出が大きな課題だが、パイの拡大よりもむしろ、お金の流れをより考えることが重要に思えている。地域の中に循環する金か、外に流出するお金かということだ。
 三瀬の勉強会で面白かったのは、以前は子ども達は薪を集め、家家で割り箸をつくって小さな仕事にしていたとのこと。まさにカスケード利用で、森の資源を活かしてお金とエネルギーに変えていたというのだ。それが灯油に替わり、結果、熱エネルギーとして1億円外に流出する社会になっている。ローカルな循環を取り戻すことが、地域に経済をとりもどし、つながりをとりもどし、結果的に持続可能な値域となる。

 今日、いや今、モノを買う。その行動の時、その対価としてのお金はどこに流れるか。パン、牛乳、卵 野菜 、、食にかかわるものは、地域の野菜を産直の店で買うか、スーパーのものを買うか。いや、スーパーの中の産直コーナーという手もあるぞ。その前に外食か、自分でつくるか。ということもあるな。外食でも地域の食材をつかったレストランならいいのか。身の回りのものでいえば、服、自動車、家、電話、パソコン、エネルギー?
大きな買い物だと家か。ハウスメーカーさんの家だとほとんど地域にお金は循環せず外にいってしまう。地元工務店の家ならば、地域にお金がまわる。
ちょっとみなさん、考えてみましょうよ。そして、今日から行動してみましょうよ。

日曜日に3度目に観た「幸せの経済学」でもヘレナが最後に話す。「人の人とのつながり、自然と人のつながり」こそベーシックヒューマンニーズなのだ。と。
「つながり方」としてのお金の循環により着目していこうと思う。