持続可能な鶴岡ブログ

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月別ア―カイブ: 2月 2006

3月議会はじまる


今日から3月議会。

18年度予算。合併後、560億円の予算の使い道全般についての審議。
市長提案の後、総括質問。
今回の議案。
1億円以上の予算事業は次のとおり。


先端研究産業支援センター整備事業 400326
先端生命科学研究所等支援事業 357072

農林水産 産地づくり推進事業 127898
健康づくり 健康診査事業 254741
少子化子育て 児童手当支給事業 970882
民間保育所への各種補助事業 143097
学校教育 鶴岡第二中改築事業 909030
櫛引南小学校改築事業 739271

僕の一般質問は6日。研究所関連を質問します。6日、4時半ぐらいの予定です。
傍聴大歓迎です。

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民主党、永田議員、うーむ。

宇根 豊 さんの講演


午前中議案チェック。午後、環境保全型農業の勉強会 参加。
宇根豊さんのお話。農業の根本を考えさせられる、凄い講演だった。
田んぼの生き物調査の話し。農産物の内と外の話し。減農薬という概念。感動。
東北大の研究者が、18年度、藤島、三川で冬季湛水田の研究をするそうだ。

自然や景観を守るための農業。「環境支払い」という政策を考える半日だった。

地産池消フェスティバル 創作丼大会


藤島地区地産池消フェスティバル、創作丼大会ということで藤島公民館へ。
地元の食材をいかして創作丼をつくりそのコンテストをおこなおうというもの。参加者300名。
前半、アルケッチアーノの奥田さんの講話。日本国内で最も四季がはっきりしているのが実は庄内。そして月山、鳥海山と土も多様で水の軟質から硬質まで多様。おいしい食材はたくさんある。ということを庄内の絵地図で示しながら話す内容はとても興味深かった。たとえば地域の野菜を愛すと、生産者とつながり、結局地域を愛し、子供達の食育にもなる。なるほど。
 メインのコンテストだが、高校生から湯田川地区のおかあさんらまで自慢の創作丼を披露。それぞれ写真のトレイにもりつけていただき、全員で食べて審査。
 地域の食材の発見、創作力の発見。実際、高校生が創作した庄内麩の料理は改めて麩のおいしさを再発見できた。集まった方々も子供からお年寄りまでわいわい盛り上がっていたし、どれも甲乙つけがたい料理を味わって悩みながら審査していた。
 スタッフの皆さんも生き生きしていてすごく好感がもてたし、地域を再発見する、すごく有意義なイベントだと思った。これ、発信したら全国から人がやってくるかもしれない。

 さすがはエコタウンの藤島。このイベント、それぞれの地区もちまわりで定期的に開催してもおもしろいかもしれない。
 お疲れ様でした。

戻って4時、パル前で街宣。「あさってから3月議会がはじまります」


NO !小国川ダム 流域委員会 傍聴


天然鮎が年間150万匹も遡上する山形県随一の清流、最上小国川。そこに穴あきダムをつくろうと流域委員会がおこなわれている。午前10時、新庄市に行き傍聴。
1400名の組合員をもつ小国川漁協長は今回、欠席。事実上この流域委員会から決別したかたちになっている。これは、これまでの委員会のもちかたに大いに原因がある。
傍聴にいってわかるのは、漁協をのぞいてはほぼダム推進派で占められているということだ。一人、委員からは声があがった。「なぜ、漁協長が辞退されているのか、理由を聞かせてほしい」当然だ。最も川の事を知り、年間2億円もの漁獲高をこの川で挙げている漁協がぬけては、流域委員会は「民意を反映している」とはとても言えないからだ。
 県の、この委員会のもちかたがやはりお粗末なのだ。
穴あきダムへの今本先生の異論について、県担当者は知っていたようだが、もちろん委員には知らせていない。とにかくダムにとって不利な情報は与えず、都合のいいつじつまばかりが目立つ。このような流域委員会であれば漁協は決別するしかない。これまで10人中一人でダムに拠らない治水を訴え続けるしかなかった漁協長の苦労をかみしめた。
 
 とにかく、この不当な流域委員会を改善すべきだ。

衛生処理組合議会 ゴミ行政


衛生処理組合の議会があり議論。リサイクルプラザの有効活用のために、インターネットなども活用してリサイクル情報の「あげます。」などの情報などを発信するなどを提案。また、総括的なゴミ行政について、ダイオキシンへの認識と、キャンベラ、サンフランシスコ、徳島県 上勝町などでとりくまれているゼロウエイストへの認識などについて聞いた。その後、消防、月山水道企業団委員のみなさんと懇談。
 県はゼロウエイストを意識し、発信しはじめているが、しかしながら、施設をもっていないから言えるのだ、、、との指摘あり。うーむなるほど。しかし、、、、・

議案配布。


3月議会、議案説明がおこなわれる。
午後7時から、三川町民のみなさんの合併や新市を語る集いに参加。
水道問題から、合併後の新市の問題までいろいろお話させていただいた。
基本的に右肩下がりの時代、住民自治をいかに高めていくか。課題は多い。
こうした機会をもっともてたらいいと強く感じた。

貴船神社


京都に立ち寄る。貴船神社 参拝。

直木三十五記念館視察 民間活力。


その後、大阪、4時に待ち合わせて直木賞の直木三十五の記念館をど民間で運営しているというところとコンタクトをとり、2時間ほど視察。いってみると古い長屋をリノベーションした一室にそれはあった。直木氏の自宅も黒壁に統一されていたということで、同様に黒く塗られたシックな空間。手作りの棚などに資料が陳列されていた。
 また、大阪芸大とのパートナーシップで購入したという直筆の書簡などもあり、なかなか楽しめた。ひとつひとつの壁、棚、陳列するバナー、タペストリーなど、いろんなもちより文化の結集といった感じ。手作りでつくればおのづと心のはいる空間になる。事務局長の小辻さんからは、熱っぽく、丁寧にいろいろお話いただいた。藤沢周平記念館構想についても諸々ご意見もいただいた。お休みのところ、時間をとっていただいて感謝します。
 いってみると、まちづくりのお手本にしたいような、空堀地区の町屋や長屋を3軒リノベーションしてつくった店舗をてがけているということで、散策をしながらご案内いただいた。
 ボックス貸しのギャラリー、カフェ、チーズ屋さん、オーガニックなパン屋さん、貸し自転車やさん。それぞれの店が手作りっぽくて元気で、なおかつ共有する古くて新しい空間が生きている。なかにはここに来て、大阪随一の有名チョコレート店になったところもあるのだと聞いた。訪れるお客さんもなんだか楽しそうだ。これらをつくったために、この周辺の交流人口が一挙に増えたのだと聞いた。彼らはこの5年間ほどこうしたまちづくりの活動をし、行政もこの大阪中心部の修景事業に補助する制度をつくりはじめたのだと聴いた。HOPEゾーン事業http://www.sumai.city.osaka.jp/subpage.php?p=7693&t=1138778376 として改修などの際の支援をしているのだそうだ。店舗は利益を追求する。でも共有する町屋や、長屋、まちを大事にしようと考えている。そしてみんなで共栄のためのクリエイティブを発揮している。ちょうど僕が訪れたときには店主会議がおこなわれていて、様々な課題などについて話しあっていた。町中を案内してくれた、松富さんは、CASE まちづくり研究所というのをやっていて、からほり倶楽部「長屋ストックバンクネットワーク」代表理事。http://www.eonet.ne.jp/~karahoriclub/nsbn/
 専門はコレクティブハウジングなどの設計だそうだ。
最後に長屋をリノベーションしたディサービスセンターも拝見した。なかなか素晴らしかった。
 古きよき長屋を再生しつつ、地域の活力を高める。民間活力の凄さを見せつけられた思いがした。
 予期せず、この界隈に「ちんどん通信社」を発見。神戸では大変お世話になった。

こうしたにぎわいの文化を伝えるコモンズがここにはあるなあと感心。

突然の訪問に快く応えてくださった小辻さんと松富さんに感謝。ありがとうございました。

東海高校、中学 サタプロ ボランティア


昨晩名古屋駅の近くに泊まり、朝10時からのサタデープログラムhttp://www.satprogram.net/というのに講師として参加。このプログラムは、国会議員から、放送作家、ジャーナリスト、アーティストなど、高校生や中学生が「話しを聴いてみたい!」という人を呼んで講義をしてもらうという画期的なプログラム。川上たかし代議士に久々の再会。ジャーナリスト大谷さんにもお会いできた。
 1時限目の講師として災害ボランティアの現場からという内容で、神戸、重油災害、そして中越と順番に話をした。中学生で昨年元気村で活動した男の子の姿も見えたし、また名古屋界隈、栄の繁華街に11年毎月17日に募金箱をもって立ち続けている「贈る会」の元会長の女の子なども来てくれた。1時間半。断片のひとつでもみんなの心の中で次の行動の糧になれば幸いだ。
2時限目は国会議員のバトルをちょっとだけ聴いて、その後、パキスタンの支援活動の報告を聴く。高校生を連れて行こう!と、一心で連れて行った久田先生の力には敬服する。昨年の中越にも、「まず現場を知ることだ」と決めて動いてくださったのはまさに久田先生の行動力によるものだ。現場のあの空気と状況の中でいかに行動できるか。パキスタンの学校で飴をくばり、ごみをひろい、「とにかく何かやる」と決めて行動してきた高校生の生き生きとした発表には心うごかされるものがあった。

動けば変わる。そして世界中の仲間たちとつながる。

この貴重な文化をもっともっと!



国会 ホリエモン がせネタ 懲罰動議


国会論戦。ホリエモンのメールと武部幹事長二男との関係について民主党と自民党が争っている。全く信憑性もないものを国会に持ち込むわけはないし、出所を全て明らかにすれば、ホイッスルブロワー法もない日本では、本当に不利益をこうむったり、危険な人もでてくる。自民党は、裏付けがないがせネタとして懲罰動議をかけようとしている。
 このやりとりをみていて、鶴岡で2001年、広域水道切り換え直後の鶴岡市議会での私の発言をめぐる懲罰動議事件を思い出した。政府や与党に都合の悪いことになると、本質のところをさけて「議会の品位を傷つけた」などとして懲罰動議をだす。
品位だ、品格だ、などというよりも、なによりも真摯に国民の疑問や矛盾に応えることこそ大事にされなければならないはずだ。
 ともすれば、「仕事に差し障りがあるから、言いたいけれど言えない」事が多い社会なのかもしれないが、情報提供者や内部告発者をしっかりと守り、不当な圧力のない中で真実を明らかにし、矛盾を正していく必要があると思うのだ。