持続可能な鶴岡ブログ

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月別ア―カイブ: 4月 2010

にわか船頭役をさせていただきました。


桜満開! いい天気で鶴岡公園の桜も最高。土、日と1週間延期になっていた「桜小祭」がおこなわれ、私は、にわか船頭役をおおせつかり、2日間にわたって和船の船頭をやっていました。この船はNPOが働きかけ、温海杉を使い、尾花沢の船大工に造っていただいたもの。こうした乗船に使うため、通常の藻狩り船よりも幅が若干広く、また長さも長めにできています。これを竹竿一本で動かすのは、我々のカヌーとは分けが違います。やってみてよーくわかりました。下りはよいよい。でも流れに逆らって、そしてこの日は風にも逆らって上に行くのは大変です。汗だくになりながら上っていました。ところが、ベテランの川漁師さんたちは違いました。もうじき80になる佐藤あきらさん、「腕でやるんじゃなくて、体重をかけるんだよ」といいながらひょいひょい上にのぼっていくのです。

Sakura



最高の船下り日より

アースデイのゲスト。



アースデイの本日、朝一の街宣をスタートに、役所で地下水関連の情報公開、又、渡辺議員に、総合計画の3カ年実施計画のドラフトを見せて頂き意見交換。
先日も鶴岡にいらしてくださった足温ネットえどがわの大河内さん。足温ネットとは、「足下から地球温暖化を考えるネットワークえどがわ」http://www.sokuon-net.org/index.htmlという老舗のNGO。ご住職としてのお仕事の合間に、solaiに立ち寄ってくださり、自然エネルギーの事、原発、ネオニコチノイド問題、エコハウス、天然住宅、皮むき間伐の事、出羽三山、宗教観など、広範なテーマで諸々意見交換しました。今後、一緒にえどがわー鶴岡交流について新しいあり方を考えていきたいと考えています。

明日、4月22日はアースデイ。真に持続可能といえる地域社会へ。


明日は、アースデイ。地球の声に応え、行動する日。
地球の声に応え、行動する。この事は、私自身の行動指針として踏まえ、これまでも水問題や海洋ゴミの問題、ダムをはじめとする環境破壊の問題などに取り組んできました。
今日、改めて、この日を受け止め、改めて今後の取り組みについて、お伝えしたいと思います。

それは、「持続可能な社会」を実現するための行動です。

今の社会が持続可能な社会かと問うたとき、「そんな大きな問題は、国がやることだから、国がなんとかしてくれる」と考えがちでした。
しかし、様々な環境問題も、たとえば災害時の対応であっても、現場で問題解決のための先例をつくるところからはじまります。矛盾を抱えた問題について、先ずは声をあげること。そして問題解決のために行動すること。とことん貫くこと。ということが先ず大事だと考えています。そして民主的な議論、関心を高める運動をともないながら、決定していくこと。そして、それは国に働きかけも必要ではありますが、地域や個人の行動から変えて行くことが必要と考えています。

この間、鶴岡の水道問題や県内のダム問題に取り組む中、不毛といえる議論をいかに解決していくか、また、日本のエネルギー政策、環境アセスの課題などを知る内に、一つの事に気がつきました。

これまでの政治政策の判断基準に「環境」や「持続可能」の意識付けが希薄なこと。それよりも「利権や「しがらみ」「慣習」が上位にあること。ではないのだろうか。それと、「次の選挙のため」という判断基準がまかり通っているのではないか。ということでしょうか。

私は、98年お会いしたデビッドブラウアー氏の言葉「地球がなくなったら、どんな経済も成立しない」 

ここにいつも原点回帰させられます。そして、そのデビッド・ブラウアー氏が、98年のブループラネット賞授賞式の際のスピーチで触れていらした、スウェーデン発の環境NGO「ナチュラルステップ」の活動に参画しています。

「持続可能な社会」には、定義があります。20年前に「ナチュラルステップ」創始者であり小児がんの細胞の研究者であるカールヘンリクロベール氏は、40名ものスウェーデンの科学者とともに持続可能な社会の定義を生み出しました。そのコンセプトには当時 のスウェーデン国王も応援し、スウェーデンの全家庭にそれを解説するブックレットとカセットテープが配布されました。

その定義とは、次の4つのシステム条件を満たすもの。としています。

Natural Step の 4つのシステム条件

1)自然界に地殻から掘り出した物質の量が増え続けない

2)自然界に人間がつくり出した物質の量が増え続けない

3)自然が物理的な方法で劣化しない (エネルギー循環の基盤である生物多様性が失われない)

4)人々が満たそうとする基本的なニーズを妨げることをしてはならない。


1)から3)までは、エコロジー 自然循環の法則が基盤となっています。4については、社会面をとらえており、人間の「基本的なニーズ」を大原則として生命の維持があり、他、保護、愛情、理解、自由、創造、参加、アイデンティティ、レジャーと、この9つのニーズとしてとらえています。

実際、これを自治体の指針としてスウェーデンはすでに77のコミューンで実践されていますし、今年バンクーバーオリンピックの開催値であったカナダ、ウィスラーもこの基本原則を踏まえて2020年の計画をたて、地域、特にオリンピック村のエネルギーを再生可能エネルギーに転換したり、建築物を米国グリーンビルディングLEEDの認証建築にする、また、周辺公園を農薬フリーの公園にするなど、取り組みがおこなわれました。

こうした真の持続可能社会への転換の羅針盤であり牽引する基準がこの4つのシステム条件なのです。
この条件は、熱力学第一、第二法則に基づいた自然の法則であり、これを政治的に変えたりすることは不可能です。

   このコンセプトについて、私は、2006年から国内の講座等で学び、2008年におこなわれた国際エコ自治体会議(スウェーデン・ヘルシンボリにて開催)では、このナチュラルステップの創設者 カールヘンリク=ロベール博士と、9つの基本的ニーズを提唱しているマンフレッドマックスニーフ博士の講演を聴き、集まった自治体職員、首長、議員らと諸々意見交換を交わしました。

確実に次の社会に移行する動きが、世界中で起きています。私はこの理念を踏まえて、これまで以上に、鶴岡、山形を、真に持続可能といえる地域にするために行動を興して参りたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

●アースデイクリーンアップ 4月25日(日)午前8時から

今週末の日曜日 午前8時から湯野浜海水浴場で恒例のアースデイ ビーチクリーンアップをおこないます。
調査型のクリーンアップです。約1時間半ぐらいを予定しています。

ボランティア募集中です。寒くない格好と軍手 長靴持参でお越し下さい。

日時 4月25日(日) 午前8時 湯野浜海水浴場 ホテル海山前、北側駐車場 集合。

Think globally, Act locally. 地球の声に応え、行動しよう。

草島進一




吉村誠司氏、 中国の震災支援へ


玉樹共同】中国メディアは20日午前、青海省地震による死者が19日夜までのまとめで2039人になったと報道。被災した同省玉樹チベット族自治州玉樹県の震災対策本部が明らかにした。不明は195人で、死者・不明の合計も2234人に増えた。現地では人民解放軍などを中心に計1万7千人以上の救援部隊が救助活動を続けているが、地震発生から7日目に入り、犠牲者はさらに増えるとみられる。
ーーーーーーーーー以上転載ーーーーーーーー

災害当初から気になっていた中国青海省での地震。犠牲者数が2000人を越えました。
神戸や中越の現場で一緒に活動した親友、吉村誠司氏が、21日、中国の震災支援に出発するとメールがありました。

民間の草の根ならではの支援をやってくれると思います。
みなさん、ぜひご支援、よろしくお願いします。 草島進一

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【21日(水)に中国へ向かいます!】吉村誠司の地球日記

この間、「ヒューマンシールド神戸 吉村誠司の地球日記ブログ」http://chikyunikki.spaces.live.com/ にて、昨年のインドネシア地震などの救助活動や国内外の動きなどお伝えして参りました。

先日、中国青海省と隣接する四川省のチベット自治区に被害を出した大地震について、初動の救助活動には間に合いませんが、四川省からの民間支援の動きを支える為にも、まず四川省の成都へ向かう決断をしました。

この間、何度か現地と連絡をする中で、アクセスが悪く、現地への規制があっても民間での支援が始まっていることがわかりました。

 2年前、成都から13時間をかけ標高4000mの峠を越えて向かった四川省山岳地のチベット族の方々が住む被災地では、地震後に初めて来てくれた外国人からの支援だったと感激され、その笑顔、涙が心に残っています。

●どうか、お力をお貸しください!
昨年のインドネシア・パダン地震では、48時間以内にインドネシアに入り、1週間にわたって民間での救助活動に参加しました。行方不明の家族が見守る中、生存者の発見は出来ず、変わり果てた9人の遺体を瓦礫の中から運び出し、帰国をしました。

正直、何度か夢の中にその悲惨な光景が浮かんできて、「助けたい!助けられなかった・・」と今も自分の心に小さな傷が残っていますが、動く原動力は地震発生から4日目に到着して「遅かった!」と後悔した阪神淡路大震災。
●一人の笑顔の為に・・・
自分が一人を支えることが出来たら幸いだろう・・・と思う。

そして、再び2年前に降り立った四川省成都へ向かう21日のフライトを予約した。
現地でともに、汗と涙を流した仲間とできることをやりたいと思う。
一人の力は小さくても顔と顔が見えることで出来る事はあると信じて・・・

【緊急募金へご協力お願いします】
4月20日15時までに入金くださると、第1次隊に間に合います!

●三菱東京UFJ銀行 明石支店
普通 4576874
「ヒューマンシールドコウベ」

●郵便振替 
00980−7−264796
「ヒューマンシールド神戸」
通信欄に「中国地震救援活動へ」など明記ください。

(振込み手数料の負担をお願いします。税控除はありません)


人口減少



全国で18万3000人山形で減少率0.81%全国で6番目に落ち込み率が大きかった
とのこと 注視すべきことだ

綴れ織りの作品展。遠藤虚籟


   昨晩、丙申堂でおこなわれる綴れ織りの会場設営へ、遠藤虚籟のすばらしい綴れ織り「水辺」は最高!必見です。みなさん、ぜひ足を運んでください。
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   鶴岡の工房 きょうから初の展示会

「絹のまち」再生めざす

 鶴岡出身の綴織(つづれ・おり)工芸作家、遠藤虚籟(きょ・らい)(1890〜1963)の技術を受け継ぎ、「絹のまち鶴岡」再生をめざす女性たちが17日から、旧風間家住宅「丙申堂」と「釈迦堂」で初の展示会を開く。

 綴織は、京都の西陣織など花鳥、風物、人物などを絹糸で織り出したもの。書や絵、写真が自由に表現できる。遠藤虚籟(きょ・らい)は荘内中学を中退、画家をめざしたが、京都の綴錦織の技法を学んだ。日本美術工芸展に入選、帝展で特選となり無鑑査になった。1944年に鶴岡に疎開し、52年まで釈迦堂や天沢寺(丸岡)などで制作を続けた。

 同市西荒屋で農家レストラン「知憩軒」を経営する長南光さん(62)らは、綴織を学ぼうと91年に修業を始めた。京都の織元を訪ねるなど研修を重ね、昨年3月には、仲間3人と天沢寺境内に工房「つるおか綴(つづ)れ 虚籟庵(あん)」を立ち上げるまでにこぎ着けた。

 工房は、地元産の絹にこだわり、地産地消型商品開発として県の農商工連携ファンドに採択された。養蚕農家や製糸メーカーと手を結んで、新製品の開発を進めてきた。

 展示会には、奈良・薬師寺の聖観音像を3カ月かけて紡いだ作品、サクラをデザインした帯、スカーフや懐紙入れ、名刺ケースなど小物類など会員の作品30点、虚籟の壁掛け「水辺」など6点、虚籟の弟子で、千葉県館山市の和田秋野さん(101歳)の作品も展示する。

 「虚籟・秋野の心を紡ぐ つるおかの綴織展」は17〜25日、同市馬場町の丙申堂と釈迦堂で。入場料300円。18日午後1時半、晩年の虚籟を知る和田修二・名古屋女子大教授の講演も。問い合わせは知憩軒(0235・57・2130)へ。

農作業 



本日は半日、依頼のあった友人の農場で田植え用の稲の種まきのバイト。土はどこから来るか、そして肥料をどうするか、モダンタイムス的な作業の中で諸々伺う。最近の寒さでちょっと計算が狂っているとか。ここも有機系の稲と藤島型を中心にやっているので、結構諸々工夫がありました。生の農業の声を聞きつついい体験になりました。もし人手が足りないとか、いうところがあれば、ぜひお教えください。
   午後、高専のT先生らがおこなっている庄内のエネルギーの意見交換会にてNaturalStep とエネルギーシフトのプレゼンをさせていただきました。「持続可能な社会の定義」をできるだけ多くの方に正しく伝えていくことを地域でやっていきたいと考えています。



燻炭。


集落の中、煙が上がっている場所。何かと思えば、この光景。燻炭といって、籾殻を炭化させる方法。

農家の不安。


藤島地域。大きな敷地と立派な家屋。80歳を超えるご主人から、「今の課題はなんといっても農家の後継者問題」と伺った。近所でもそうした問題を抱えていることが多い。とか。300年続いてきた家業としての農業。私の代で終わらなければならないかと思うと、心配で寝てもいられない。とのこと。今は、トラクターや軽トラックを運転し自分でやっているが、いつできなくなるかわからない。婿はいるが、農家を継ぐ気は今のところ見られない。どうしたもんか。何か方策はないものか。と真剣に問いかけられた。 訪れるいくつもの農家が高齢世帯。とても広い敷地と家屋に高齢のご夫婦という世帯も少なくない。ご子息は旧鶴岡市内か、時には東京にいらっしゃる方もいる。
10年後、どうなっているか。農家を不安なく継げる社会システムをどうつくっていくか。これは食の都、農業が基幹産業の庄内・鶴岡にとって最大の課題なのだと改めて思い知らされた。

農村部の高齢世帯では、車にいつまで乗るか、そして車に乗らないことを決めたら、どんな交通手段を使って、自分の思うところにいくか。これは相当な課題になる。80歳を超えても車でゲートボール会場まで通っているという方。また、高齢で不安があるから、車に乗るのをあきらめ、バスやハイヤーを使うと決めたものの、以前、一ヶ月600円のハイヤー券が廃止されて、困惑しているという方にも実際に出会った。
  「持続可能」といえる農業、農村をいかに実現していくか。乗り越えていかねばならない課題だ。