五十嵐先生とミーティング
今朝は八文字屋前、つじ演説。途中吹雪にあおられ雷2発。
午後から山形。お正月休みで河北町に帰省されていた、公共事業論でおなじみの五十嵐先生と県職の方と山形の紅の蔵(ここはなかなか)で新年のごあいさつもかねてミーティング。政権交代後の政府、また、周辺の状況。今後の課題などなど。「ガバナンス1月号で述べられていた「公共事業のパラダイムシフトを」というテーマでは諸々意見交換をさせていただいた。いずれにしても、脱ダムを象徴とする今後の公共事業のあり方をどうやっていくか。ということと、今の課題の、雇用をどうするか、地方経済をどうやっていくか。これを叶えていく新しいモデルをどうつくっていくかが課題。などなど、諸々。今日の新聞でも取り上げられているが、「政治と金」の問題。小沢さん、大丈夫なの? ということも、、、。
災害ボランティアと雪害。
今日は、山形の市民活動センター、Dコレクティブの千川原君を交えて、ボラセンでミーティング。
昨年末の2日間の豪雪とその対応をどう考えるか。そんなところから、ボランティアセンターの役割などなどについていろいろと興味深い議論が続いた。行政サービスの特性、社会福祉協議会の特性、民間会社の特性。それを踏まえた中でボランティアはどう行動をするか。 例えば、豪雪に対して、ほぼ大方は、じぶんの家族で対処する。また隣近所でなんとかする。自治会などで、近隣住民同士で担当者を決めて除雪ボランティアとしておこなう。足りなかったら近所の高校と連動する。そんなシステムは今、だいたいできあがっている。しかし、まだまだ、必要な手がいるところはないのだろうか。我慢させていまいか。など、雪の場合と地震や水害と、諸々比べながら、どこまでをニーズとし、どこまで関わるようなことにするのか。また、関わる人の意識をどう発想の転換をさせるか。などなど、議論は続いた。僕は、ボランティアの特性というか、存在意義というのは、「いかに眠っているニーズをとらえ、そこから新しいサービスを編み出し、提供して笑顔をつくれるか」にかかっているのだと考えている。
例えば、あの日本海重油災害の時、当時の神戸元気村の代表 山田和尚は、真っ先に現場に入り、漁師さんたちが呆然としながらも、ひしゃくで油をすくい始めていることを目にし、自分でもやって、「ひしゃくで油をすくうボランティアができる」と直感し、ボランティア募集を全国に発信をはじめた。こうした、新しい「サービス」の開拓するところがまさに存在意義であり「やりがい」なのだと感じている。
中越の時の「テント」もそうだった。 最近、被災地で僕は、「いかに被災者の方々が、避難所で快適に過ごせるか」というテーマをもうけて活動をしているが、まだまだやりようがあるように思える。
いずれにしてもなかなか意義深い議論でありました。感謝。
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仕事はじめ。
仕事初めですね。今日は市主催の新年名刺交換会。
今回は一市民としての参加でした。諸々、顔を会わせた方から励ましのお言葉もいただきました。ありがとうございました。
今朝の朝日の特集、離島 小値賀島や横手の倉の日をとりあげた特集「発掘 足元に宝物」はとても興味深い内容。神野先生は、「この20年、地方を支えたのは公共事業に助けられた建設業だった」ということと、「企業や工事など何かを外から持ってくるという発想を抜け出さなければならない。地域が育んだ環境や文化に根ざした発展シナリオを探すべきだ」といコメントしています。今、鶴岡も山形もその方向の光はじわじわと出始めているように思えます。でも未だにダムとハコモノで、、、という政治も根強かったりする。
「コンクリートから人へ」。まさに公共事業の大転換。いわばパラダイムシフトをしようというのが今回の政権交代の本意なのだと私はとらえています。ならば、現在国内で2000万人いらっしゃる建設業の方々の雇用に貢献するような新しい仕事づくりを考えていかなければならない。そうした新しい「経済」の構造をいかに地域につくっていくか。そうした大きな発想転換の時代であり、いまこそその構造転換をしなくてはいけない時なのだととらえています。
特集には、ずいぶん前にこのブログでも紹介した「犬と鬼」の著者、東洋文化研究者 アレックスカー氏と、「地元学」の結城登美雄さんのコメントがのっていました。
カー氏のコメント「地方の危機感、挑む力に」はとても共感。
「明珠在掌」(明珠、掌に在り)。なるほど。
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年明け街頭演説。
パル前にて今年初の街頭演説。吹雪結構冷たかった。今年もみなさん、いい年にしましょう。

初飛翔ー大山下池。
新年早々、ものすごい吹雪の早朝。朝、六時からおこなわれた探鳥会にいきました。ラムサール条約指定湿地である大山下池。

主催団体 尾浦の自然を守る会の宮川さんによれば、昨年半ばの雪の影響で、オオヒシクイ、ハクチョウともに、太平洋側にねぐらを移してしまったりしていて、オオヒシクイは、10羽前後、ハクチョウも数百羽ぐらいが下池にいるとのこと。参加者8名。午前六時半ぐらいから観察小屋からじっとみていて、午前7時20分ぐらいにバッと一列に飛び立つオオヒシクイの一群を見ることができました。いつもは明け方ぎりぎりの感じなのですが、天候の関係もあって一時間遅れの飛翔。18羽。鴨類は、トモエガモなど、珍しい種類のものもはいっているそうです。
午後から藤島・谷地興野、酒田坂野辺の親類の新年会。農業関連の話題等々を諸々聞かせて頂きました。
年頭ごあいさつ
謹賀新年 2010.1.1
2009年は、鶴岡市長選挙に挑戦。本当に沢山のご支援、ご協力、本当にありがとうございました。改めて感謝を申し上げます。残念な結果でしたが、26,828名もの市民の熱いご支持をいただいた責任を改めて強く感じつつ、次を構想中です。
「神戸」から頂いた市民の力、水辺の周辺を中心とした環境問題への市民活動をベースに、今後、地球の自然資本をこれ以上破壊せず、それらを最大限活かし、いかに地域に希望や勇気をつくりだせるか、更に探求して参る所存です。
今年は国際 生物多様性年。じっくり地域を歩きながら、以下の「持続可能な社会」の判断基準に基づく、真の「持続可能な地域社会」を叶えるための行動を起こして参りたいと考えております。
Natural Step の持続可能な社会の4つの定義
1.自然界に地殻から掘り出した物質の量が増え続けない
2.自然界に人間が作り出した物質の量が増え続けない
3.自然が物理的な方法で劣化しない。
4.人々が求める基本的なニーズを妨げることをしてはならない。
今後とも、何とぞご指導、御鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
鶴岡 Green Map もはじめました。ご協力頂ける方を求めています。
〒997-0837 山形県鶴岡市道田町21-29
草島進一・裕子
stern8@mac.com www.kusajima.org
新年。

松例祭。2010年。満月。合祭殿をでると月食が見えた。
謹賀新年。あけましておめでとうございます。
真に持続可能な鶴岡・山形のために。今年も一歩。行動の年に。
今年もよろしくお願いします。
心、食、自然。
Bs で佐藤初女さんの一年を追った特集。思わずじっくり見入ってしまった。
おいしいとか、おなかがいっぱいになるということだけではなく、心が満たされたり、元気になったりする食。
丁寧に心を傾けて、素材の声に耳を傾けながら、つくる。
「今、社会には、受け入れてくれる人がいない、だから今、多くの人が悩んでいる。私は、無条件でお会いする。それだけ。それと、食を通して、、、
それほど心をストレートに 食べておいしいと感じたときにそのときにすぅっと変わっていくんですね。」
と語る初女さん。八七歳。
地球交響曲第二番でその活動を知り、家族で訪れたことがあった。1997年夏。当時僕は神戸の仮設住宅支援で一人暮らしのお年寄りにお米を届ける活動をしていた。帰省も兼ねての夏、その活動の東北キャンペーンと称して各県を回りつつ、妹や家族ととに、弘前、森のイスキアを訪れたのだった。
日差しが強い夏の日だった。あたたかく迎えてくれた初女さん。「一緒に食べましょう」といってスイカを一緒にいただいた。食べながら、お茶を飲みながら、お話をした。その時だ。初女さんは僕に、「東北の自然を本当に本気で守ってくれる人がいたらいいのにね」と一言お話になった。今日、テレビでそのイスキアを巡る初女さんの営みを見ていて、そのときの情景がぱあっと頭に浮かんできた。僕はその時一つの大きな使命を与えられたような感じがしたのだ。
神戸から鶴岡に戻って活動をする。その原点を今、噛みしめさせられている。
「思いをもって行動すれば、同じ思いをもつ人たちとつながり、必ず、社会をより良く変えることができる。」
がれきになってしまった社会に笑顔を一つ一つつくりだしていく市民の力を僕は現場で強烈に感じ、その力に突き動かされるようにして僕は生きてきた。
そして、同時に関わり続けてきた長良川河口堰の問題、諫早湾干潟の干拓事業 の問題など、この数十年で破壊し続けてきた自然を更に破壊する。そうした現場の活動に直面し、問題を強く感じ続けてきた。
精神や心の問題を解決する、本来の人の元気の力は、本来の美しさをもつ自然とのつながりから生まれてくるものではないか。ということ。
そして特に、水の周辺の自然がこの数十年で大きく変容され続けてきたのではないか。いや、本来の水辺の風景、本来の日本の水の文化が破壊され続けてきたのではないか。ということを感じ続けてきた。
月山ダムの問題もあり、鶴岡の本来の食文化、生活を支えてきた、良質な地下水の利用を失おうとしていた。
そんな事を背景として 出羽の国から水を考える。WaterWatch Network を立ち上げ、「水から問う」活動を展開してきた。
地下水100%の水源だった水道がダム水源に変えられる事への問題。庄内浜のプラスチックゴミの問題。ダムによる環境影響の問題など、諸々取り組んできたが、今、改めて、地域の水をこの地域の自然資本、自然資源として守っていかなければならないと考える。そして水辺の周辺から、この地域を見つめ直したいと考える。
そして、これは水問題、ダム問題などを抱える地域の問題に取り組みながら、いかにそれを扱う特に政治が不毛な状況なのかを痛感した。あんなに多くの市民が皮膚感覚で感じることを、無視し続ける政治が存在し続けている。そんな不毛であり続けてきた議論を、同じテーブル上で語り合えないだろうか。と希求し出会ったのが、「持続可能な開発」という思考であり、「持続可能な社会」を定義づけた国際的な環境NGO「ナチュラルステップ」の活動、そしてそれを「まちの政策基準」として掲げて歩む環境と経済を両立させた「エココミューン」の活動だ。要するに「中、長期的に地域の持続可能なまちづくりのための選択肢として、どちらを選ぶべきなのか」という視点をもっともつべきでありそれを、「目先の利権」や「前例踏襲のしがらみ」に負けないで、きちんと議論するための「判断基準」をもつべきではないかということだ。
ダムも原発も、ナチュラルステップの判断基準に照らすと、明快に「持続不能な方向に導く施策。つまり、選択すべきではない道」として定義づけられる。
リオの環境サミットで「アジェンダ21」がこの「エココミューン」をモデルとして作成され、各国の環境先進自治体は判断基準としてそれを受け止め、まちづくりに活用されてきた。
日本の自治体ではなかなかそうした情報が伝播しなかったように思える。
来年は国連の生物多様性年であり、日本でその国際会議がおこなわれる年でもある。特に、今ある自然が更に破壊される公共事業には、しっかりと目を向けていかねばならない。ダム事業はその最たるものだ。
生物多様性、地球温暖化、環境破壊。プラスチックゴミの問題。
先ず、東北の今ある自然を守り、こうした環境の課題を解決しながら、経済としても環境産業の方向性を徹底的に探る。地球の道に反しない社会インフラの整備を進めていく。そうした真の「持続可能」な社会のしくみづくりを、鶴岡をベースに展開する。政治的には、常に切磋琢磨するまともな社会づくりのための政治を実現する。これを改めて私の使命としてとらえ直したい。
「東北の母」佐藤初女さんの日々の活動に敬意と感謝を込めて