持続可能な鶴岡ブログ

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月別ア―カイブ: 6月 2008

入札制度と下請け業者の保護について


火曜日は総務常任委員会、水曜日は市民生活常任委員会がおこなわれています。ぼくの所属は産業建設常任委員会ではありますが、l毎回ほぼ傍聴にでております。
さて、火曜日の総務常任委員会では、総括質問などでも今般取り上げる方がいらした、入札に関わる下請け業者の方々の所得の改善などについて、いろいろ議論になっていました。

空調工事だったと思いますが、低額入札の業者に対しての審査が今般もおこなわれています。その審査について、何をどのようにしているのか。下請け業者の方々の賃金のところまで考慮されているのか。という質問にたいし、あまり明快な応えがかえっていないように感じました。

 こうした案件については今後、注意深くみていかなくてはならないと思っています。

入札について、一般競争入札にすべてやればいいという考え方もありますが、地元業者がとれなくなって、地域に地元の公共事業が貢献しなくなるという考え方もあります。今市内業者の指定競争入札でおこなっているのはそうした考え方からということは理解しています。

でも、昨年でしたか、談合情報が寄せられ、その談合情報そのままの業者が落札したというケースもありました。設計などについてはコンペやプロポーザルで、市民がオープンに選ぶということをやっている自治体もみかけます。

可能な限り開かれたかたちで、不正や不透明が行われない方法。しかも地域の経済の貢献する方法について、どんな方策がもっともいいのか、僕自身も悩ましい課題として考え続けております。

一般質問 質疑内容慶応


一般質問の内容を記します。なお、これはネット動画、当日メモから書き起こしたものです。正式版は2ヶ月後に議事録になります。
動画は、「鶴岡市議会」のページでご覧になれます。
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慶応大学研究所について

● 私は、先般、ベンチャー産業のさかんな米国でさえも30年間、ほとんどのバイオベンチャー産業は、赤字を垂れ流している状況であるというハーバード大ビジネススクールのゲイリー教授のレポートを提示し、かなりリスクの高い投資事業に鶴岡市民が巻き込まれていることをご紹介申し上げました。

私はまず、これまですでに7年間にわたり、50億円以上の市税が投入され続けている研究所の成果としての、バイオ企業の現状の経営状況については、市税投入の結果責任を負う議会にはもちろん、税を納めている市民には、まず詳細が明らかにされて当然であると思います。

市長の説明では、知的な第三次産業などといっているわけですが、産業というからには、市民にどんな利益をもたらしているのか、具体的に示されるべきであります。
 改めて、研究所、また、研究所から派生したベンチャー企業の経営状況、また、収益から市税へ還元された金額をうかがいます。

また、その収益や市税への還元は、第二期を終える2年後、また、5年、10年後、どのような年次計画をもち、どのような見通しなのか具体的にうかがいます。

また、慶応大の研究所は農業分野で地域で共同研究しているという話がたびたび説明されますが、農業関係者は分析について、1検体あたり数万円など、負担を強いられているようでありますが、多額の補助金を投入してなお地域では、実費負担しなければならないのですか。どういうことなのか、おたずねします。

自然保護について。
●春先に咲き乱れる野草の花々で知られる大山、高舘の界隈では、山野草の盗掘があいついでいることが今年も大きく報道されました。関係者の方々のお話をまとめてみますと、シュンラン、オオミスミソウ、シラネアオイ、ルリ草、など、がどんどん消滅しています。
 また、春の女神、ギフチョウ は、北限に近い貴重なギフチョウとして、捕獲され、インターネットオークションで販売されています。私も、今年の春、高舘や金峰山の現場で、遠方から採取に来ている方3名と遭遇しました。またその食草であるコシノカンアオイを卵ごと盗掘し、収集するといった悪質なケースもあると聞いております。

高舘山塊周辺は、ラムサール条約の指定にむけた動きが順調にすすんでいる状況のことですが、指定後はこの地域に更に多くの愛好家の方々がいらっしゃることが想定されます。であれば、こうした植生や希少昆虫を保護するシステムを今、構築しないと、次々とせっかくの貴重な自然資源が消滅しかねないと考えます。
高舘山塊、金峯山、羽黒山、また、国立公園内で地域指定の保護条例をくむ。また、天然記念物の制度を活用して保全することを提案しますが、見解をうかがいます。

また、自然保護政策について、いまこそ、自然保護課を環境部の中につくり、環境省、月山ビジターセンター、また、自然保護団体との連携での自然保護の体制づくりを提案をしますが、見解をうかがいます。


次に●温暖化対策についてですが、市当局内部の温暖化削減のためのアクションがやっとはじまったことは評価します。実質的には、市の公共建築物のソフト、ハード両面のエコ化が必要なものと思います。
さて、質問しますが、新規の建築が今年も計画されていますが、その省エネ化、CO2削減に対してどのような指針をもっているか。また、カーボンニュートラルで、地域の森林資源を有効活用できるバイオマス燃料ですが、例えば、改築された2中では全体的に電気暖房にして、校長室だけにペレットストーブを置いているのみでしたし、森林資源に隣接した鼠ケ関小学校でも電気暖房と聞きました。建物全体のペレットボイラーやウッドチップボイラーなどの導入の検討はしなかったのか。また今後新規公共建築物に検討しないのか。
うかがいます。

● 次に水道事業についてですが、今般の質問は水質の事であります。
この数年間の水質データをみると夏場、発ガン性が指摘されている総トリハロメタンの値が基準値0.1mg/lの2分の1を時には超える、高濃度をしめしております。昨年19年度データでは、8月、馬場町で0.045mg/l,中山で0.053mg/l、11月、朝日、上田沢で0.050mg/lを示しており、地下水を原水とした櫛引上山添(かみやまぞえ)地域の0.003mg/lに比べて17.6倍も高い値を示しています。このトリハロメタンの値は、より頻繁に検査をおこなっている朝日浄水場では昨年9月に0.062mg/lを記録しています。

要するに夏場、特に月山ダム原水からの水道水質が悪化しているのであります。
このトリハロメタンですが、例えば岐阜県の水道事業体では、低減下対策がとられ、基準値の4分の1におさえる努力がおこなわれています。
この対策ですが、従来の鶴岡の水源であった地下水については、日量1万トン取水可能だが特に合併後全く使われていない現状のようですが、夏場、このトリハロメタンを減少させる対策として、地下水を最大限ブレンドすることを提案をしますが、見解をうかがいます。

●総務部長
慶応のこの研究所などの収益とか市税の状況というご質問でありましたが、
でまず先端研に関します、法人等の市税に関しましてですけれども、
先端研の母体である学校法人である慶応義塾大学は地方税法の規定により基本的に非課税ということになりますけれども、研究所発のベンチャー企業でありますHMT社や先端生命科学研究センターに入居している法人につきましては、特に法人市民税が課税対象になっております。また、当該法人の従業員で本市に居住する方については個人市民税、その方が固定資産を求めれば固定資産税が課税対象になります。その他、間接的には取引企業など、そして従業員の方の市税が波及効果をもたらすことになり、こうした関係先も今後さらに増加できると考えております。ただ、全体の市税額を集計をするといったことは事実上困難であるということをご理解いただければと思います。
 また、HMTにおきましては、バイオマーカーの探索であるとか、発酵食品技術のメタボローム技術の応用と、メタボローム解析用製品の販売などの事業を展開し、資本金は更に増資され、資本金4億5千6百万円、社員も35名まで拡大しておりま

さて一般質問。


私の一般質問は本日。午後4時ぐらいからと思います。ご期待ください。


1)先端生命科学研究所関連産業の見通しについて。

2)環境政策について ●地球温暖化対策について ●自然保護について

3)水道事業について


の3点です。

岩手・宮城内陸地震の被災地を振り返って。


岩手・宮城内陸地震の被災地から、正午ぐらいに鶴岡にもどりました。現場での携帯からのメールでは大変言葉少なで、失礼いたしました。
まず、残念なことに山形県人の犠牲が発表されています。今般の地震被害で犠牲になられた皆様に対してご冥福をお祈りいたします。
 今回は神戸、中越で動いた仲間とのネットワークで、今後のボランティア活動の可能性の調査としての先遣部隊として現場に行って参りました。
 途中、ヒューマンシールド神戸の吉村氏と合流し、鳴子町付近からR457を北上。途中から栗駒ダム方面に向かい、駒の湯に行く手前まで行きました。行く途中、R457沿いには倒壊家屋は見当たらず、途中いくつかの石碑が倒壊している現場、学校の途中の崖がくずれている現場、また、水がストップして、給水車にポリタンクで並んでいる市民 の皆さんの様子がみられました。
駒の湯温泉には以前行ったこともあり、また、孤立した地域にはいっている栗駒自然学校では、川のレスキュー講習でお世話になったこともあり、行きたかったのですが、手前での土砂崩れでその先にすすむことができませんでした。マスコミで報道されている土砂崩れの現場を見、そしてその手前にあった栗駒焼きの窯元で、店内にガラスや陶器が散乱し途方にくれているようだったご主人に様子を尋ねながら、2時間ほど、地元の有志の方々と一緒に片付けのお手伝いをおこないました。75歳という陶芸家のご主人は、ずっと造り続けてきた作品を中につめ、火入れ寸前の状態で、窯がくずれてしまった事をとても残念がっておりました。もっていったうちのシュークリームをとても喜んでくれ、ガラスや陶器のかけらが飛び散っていた店内が、ささやかではありますが、きれいになったことにとても喜んでいただきました。作業中の2時間の内、10回以上は余震がきて家の中がビビンと揺れ、そのたびにビクリとしましたが、中にいる住民の皆さんは既になれっこになっているように感じられました。でもあんな状況ではとても安心して眠れるようなことはないだろうと思いました。 余震などが完全に収まって落ち着いてから、窯の解体作業の手作業をボランティアがおこなうような可能性を考えつつ、握手をし、ご主人のいる現場を後にしました。その後、対策本部や様々な現場をリサーチした吉村氏をはじめ、皆さんと一関で合流。食事しながら、1時間ほどミーティング。「今回の被害は山の中に集中している」「震度の割に中越と比べると被害が少ない」などが報告されました。大規模な全国的なボランティアの必要性については今のところ様子をみるといった結論となりました。深夜の帰路、鳴子付近で車中泊。早朝から最上、赤倉温泉を訪ねましたが、「山鳴りと突き上げはすごかったけれど、被害はない」とうかがって安心しました。もどって、管内羽黒方面に取材に。

 
 

さてと


帰路 栗駒辺をめぐり 栗駒ダム傍の分断された場所 そして その手前の栗駒焼きの窯元のかたずけを手伝い よろこんでいただいた ライフラインとして水がでない地域はあるが今日見た限りでは倒壊家屋はみあたらなかった 中越と比べると 被害は少なく感じたし さっきまでミーティングしたみんなもそんな印象のようだった しかしながら 被災後一日もたっていないので 油断も早合点も禁物だ。


栗駒焼きの主人



HDVカメラで取材したモニターを携帯カメラで撮ってアップしています。









第一現場