持続可能な鶴岡ブログ

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カテゴリー: 環境

親と子のムッレ体験教室 第二弾! 10月17日


9月12日に第一弾をおこないました、親と子のムッレ教室「ブナの森で森のムッレといっしょに遊ぼう」の第二弾!

生態系サービス 月尾先生の講義


きょうは環境関連の打ち合わせや講座が午前中から、、夜鶴岡にもどってきておぼ1年ぶりの出羽修験塾、月尾嘉男先生の講義を聞いた。
 
  先生のお話は多岐に渡ったが、特に生態系サービスのところは、昨今の僕の関心ごとでもあり、ずいぶんと興味深く聞き入った。終わってからその算出方法は?と先生に伺いにもいった。
  生態系がありのままに維持されていることの価値ということについて、特に日本ではあまりにも「無料」と価値付けがされてこなかった。健全な水域、健全な森林、土壌。そうしたものがいかに私たちに幸せをもたらせてくれているか。ということについて、ほとんどの人々が関心を示さなかったし、政治的にも、それよりも開発のコストによる利権に重きがおかれていた。でもようやく、森林の価値、水田の価値が評価されはじめてきた。

月尾先生のお話では、日本の森林がもつ価値、70兆円。そして水田の価値、8兆2千億円。
10億円で釧路川の湿原でまっすぐになっていた川を、曲がった自然の川にする自然再生工事 10億円。
さらにアメリカでは、8000億円もかけて、エバグレース国立公園を再生しようとする試みがおこなわれている。ということ。

 生物多様性年の今年、改めて、この数十年で、日本という国が、そもそも持っていた生態系サービスをどれだけ失ってきたのか。しっかりと把握すべきだ。そして、その反省を元に、デビッドブラウアが唱える
CPR(conservation, preservation, and restoration )をいかにおこなっていくのか。持続可能な社会への転換をいかに果たしていくのか。考えるときなのだと改めて思うのだ。
 wikiによれば、現在この生態系サービスを経済的に評価する手法は以下。

代替法
そのサービスを人工システムと置換することができる場合の費用。例:キャッツキル水系の水浄化プラント建設費用[13]
トラベルコスト法
そのサービスを利用するために必要になる移動の費用。例:バードウォッチングやエコツーリズムの移動費用
ヘドニック法
そのサービスに関連して、土地・賃金など特定の商品に反映される付加価値。
仮想評価法(CVM・仮想市場法)
人々が付加価値を感じるかもしれないオプションの価値。通常、そのサービスにいくら支払うかをアンケートなどで調査し、価格を決定する。
Avoided Cost
そのサービスがない場合に必要となる経費として見積もる。例:廃棄物が分解されない場合に必要となる健康対策費
Factor Income
そのサービスが、収入の増加に関連する場合、その金額。例:漁場の水質改善は、漁師の収入増加につながる

どれも何か賛否両論あり、まだまだ確立していないような声も聞く。実際に日本の政策に反映されているという話はほとんど聞かない。
   もう、「もったいない」ことをしないために。また、生態系サービスに直に結びつく1次産業を環境の面からも光を当て持続可能なものにするために、こうした評価が今、強く求められていると考える。

こうした生態系サービスの、経済評価の良策、今のトレンドを知ってらっしゃる方はぜひ教えていただきたいと思うのだ。


   

今週末、ムッレ教室開催!


今週末の9月12日(日)、朝日村 ブナの森で親と子のムッレ体験教室を開催します。ただいま参加者募集中です。


各党の環境政策を聞く会


http://www.videonews.com/press-club/0804/001480.php#video

で実況中継中です。録画もご覧になれると思います。

菅直人 総理大臣 に期待する。




ついに、菅直人  総理大臣 誕生!

阪神淡路大震災の現場で。長良川河口堰の現場で。中越地震の小千谷市で、また、2006年には最上小国川のダム問題で、山形にいらして頂いた菅さん。
 
現場の市民運動の悩みが解る新総理大臣の誕生に心から期待する。

「公共事業」を持続可能な社会づくりの事業へシフトしよう! 


アースデイのゲスト。



アースデイの本日、朝一の街宣をスタートに、役所で地下水関連の情報公開、又、渡辺議員に、総合計画の3カ年実施計画のドラフトを見せて頂き意見交換。
先日も鶴岡にいらしてくださった足温ネットえどがわの大河内さん。足温ネットとは、「足下から地球温暖化を考えるネットワークえどがわ」http://www.sokuon-net.org/index.htmlという老舗のNGO。ご住職としてのお仕事の合間に、solaiに立ち寄ってくださり、自然エネルギーの事、原発、ネオニコチノイド問題、エコハウス、天然住宅、皮むき間伐の事、出羽三山、宗教観など、広範なテーマで諸々意見交換しました。今後、一緒にえどがわー鶴岡交流について新しいあり方を考えていきたいと考えています。

明日、4月22日はアースデイ。真に持続可能といえる地域社会へ。


明日は、アースデイ。地球の声に応え、行動する日。
地球の声に応え、行動する。この事は、私自身の行動指針として踏まえ、これまでも水問題や海洋ゴミの問題、ダムをはじめとする環境破壊の問題などに取り組んできました。
今日、改めて、この日を受け止め、改めて今後の取り組みについて、お伝えしたいと思います。

それは、「持続可能な社会」を実現するための行動です。

今の社会が持続可能な社会かと問うたとき、「そんな大きな問題は、国がやることだから、国がなんとかしてくれる」と考えがちでした。
しかし、様々な環境問題も、たとえば災害時の対応であっても、現場で問題解決のための先例をつくるところからはじまります。矛盾を抱えた問題について、先ずは声をあげること。そして問題解決のために行動すること。とことん貫くこと。ということが先ず大事だと考えています。そして民主的な議論、関心を高める運動をともないながら、決定していくこと。そして、それは国に働きかけも必要ではありますが、地域や個人の行動から変えて行くことが必要と考えています。

この間、鶴岡の水道問題や県内のダム問題に取り組む中、不毛といえる議論をいかに解決していくか、また、日本のエネルギー政策、環境アセスの課題などを知る内に、一つの事に気がつきました。

これまでの政治政策の判断基準に「環境」や「持続可能」の意識付けが希薄なこと。それよりも「利権や「しがらみ」「慣習」が上位にあること。ではないのだろうか。それと、「次の選挙のため」という判断基準がまかり通っているのではないか。ということでしょうか。

私は、98年お会いしたデビッドブラウアー氏の言葉「地球がなくなったら、どんな経済も成立しない」 

ここにいつも原点回帰させられます。そして、そのデビッド・ブラウアー氏が、98年のブループラネット賞授賞式の際のスピーチで触れていらした、スウェーデン発の環境NGO「ナチュラルステップ」の活動に参画しています。

「持続可能な社会」には、定義があります。20年前に「ナチュラルステップ」創始者であり小児がんの細胞の研究者であるカールヘンリクロベール氏は、40名ものスウェーデンの科学者とともに持続可能な社会の定義を生み出しました。そのコンセプトには当時 のスウェーデン国王も応援し、スウェーデンの全家庭にそれを解説するブックレットとカセットテープが配布されました。

その定義とは、次の4つのシステム条件を満たすもの。としています。

Natural Step の 4つのシステム条件

1)自然界に地殻から掘り出した物質の量が増え続けない

2)自然界に人間がつくり出した物質の量が増え続けない

3)自然が物理的な方法で劣化しない (エネルギー循環の基盤である生物多様性が失われない)

4)人々が満たそうとする基本的なニーズを妨げることをしてはならない。


1)から3)までは、エコロジー 自然循環の法則が基盤となっています。4については、社会面をとらえており、人間の「基本的なニーズ」を大原則として生命の維持があり、他、保護、愛情、理解、自由、創造、参加、アイデンティティ、レジャーと、この9つのニーズとしてとらえています。

実際、これを自治体の指針としてスウェーデンはすでに77のコミューンで実践されていますし、今年バンクーバーオリンピックの開催値であったカナダ、ウィスラーもこの基本原則を踏まえて2020年の計画をたて、地域、特にオリンピック村のエネルギーを再生可能エネルギーに転換したり、建築物を米国グリーンビルディングLEEDの認証建築にする、また、周辺公園を農薬フリーの公園にするなど、取り組みがおこなわれました。

こうした真の持続可能社会への転換の羅針盤であり牽引する基準がこの4つのシステム条件なのです。
この条件は、熱力学第一、第二法則に基づいた自然の法則であり、これを政治的に変えたりすることは不可能です。

   このコンセプトについて、私は、2006年から国内の講座等で学び、2008年におこなわれた国際エコ自治体会議(スウェーデン・ヘルシンボリにて開催)では、このナチュラルステップの創設者 カールヘンリク=ロベール博士と、9つの基本的ニーズを提唱しているマンフレッドマックスニーフ博士の講演を聴き、集まった自治体職員、首長、議員らと諸々意見交換を交わしました。

確実に次の社会に移行する動きが、世界中で起きています。私はこの理念を踏まえて、これまで以上に、鶴岡、山形を、真に持続可能といえる地域にするために行動を興して参りたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

●アースデイクリーンアップ 4月25日(日)午前8時から

今週末の日曜日 午前8時から湯野浜海水浴場で恒例のアースデイ ビーチクリーンアップをおこないます。
調査型のクリーンアップです。約1時間半ぐらいを予定しています。

ボランティア募集中です。寒くない格好と軍手 長靴持参でお越し下さい。

日時 4月25日(日) 午前8時 湯野浜海水浴場 ホテル海山前、北側駐車場 集合。

Think globally, Act locally. 地球の声に応え、行動しよう。

草島進一




「持続可能な社会」の意識づけの必要性。


改めて、29日にあった公益文科大学の地球温暖化のフォーラムをふりかえってみる。

茅陽一先生のお話はとても参考になった。co2を地中に閉じ込める科学技術、原発に頼らざるを得ない日本の事情など、これまでの日本のエネルギー政策の象徴的な軸を開陳していただいた感がある。

しかしながら、私が全体的に感じたのは、「持続可能な社会」「持続可能な開発」の意識付けが希薄な感じがする。ということ。それから、どちらかというと、バックキャスティングというよりも、現状積み上げのフォアキャスティング的な考え方で25%は無理。というオンパレードになっていたのではないか、ということ。

午後の議論展開でも、エネルギーというと高エクセルギーの電力の事しかとらえられていなくて、低エクセルギーの熱利用については考察が及んでいなかった。住宅のエネルギー利用といった場合、エネルギー転換の先が太陽光発電しか触れられなかったことは、まさにそのエクセルギーの高低などの認識に疑問が残る。ISEPの飯田さんも最近特に指摘されているのだが、家庭のエネルギー利用の半分が温熱エネルギーなのだということ。半分というのは東京の話だから山形だともっとなのかと思う。
たとえば、スウェーデンのエネルギー転換政策のひとつの柱となっているのは、低エクセルギーの温熱利用のところだ。スウェーデンではこの20年で温熱利用において確実に脱石油を果たし、石油84%(1981)を7%(2004)にしている。その分を木質バイオマス29% 、余剰熱12%、ゴミ11%など、代替している。

 あとは、原発についてだ。「持続可能な社会」からバックキャスティングして、、、といった時の「持続可能な社会」に、原発は認められない。なぜか。ナチュラルステップの掲げる持続可能な社会の4つのシステム条件の4つ、どれにも抵触するからだ。

1)地殻から掘り出した物質の量が増え続けない →ウラニウムは化石燃料。枯渇が懸念される
2)人間が創り出した物質の量が増え続けない → 放射性廃棄物、プルトニウムの問題。
3)自然が物理的な方法で劣化しない → 事故の際には放射能汚染が広がる。原子炉による海水高温化などの生物多様性への影響
4)人々が満たそうとする基本的なニーズを妨げない。 → 「被爆労働者」の実態を考えると、最たる人権問題が発生している。

これはgoogleで「被爆労働者」と検索してみていただきたい。動画で日本では放映できず、英国で放映されたドキュメンタリーを見ることができる。これは健全な社会のあり方とはいえない。先日鶴岡にいらした、行動するご住職、大河内さんからお教えいただき、改めて僕も気づかされた。http://angel.ap.teacup.com/hitococi/  すでに40万人以上の被爆労働者がいるとか。

原発を推進とする時、それに投資される分、自然エネルギーの開発が止まる。低炭素社会へのインフラ整備が遅れる。ずうっと、こんなことを繰り返してきたのが日本だ。

今、話題になっている地球温暖化対策基本法案でも、このあたりが問題の焦点になっている。
私は ISEP(環境エネルギー政策研究所)の「原発の推進は持続可能な社会を実現しない 地球温暖化対策基本法案への明記は中止を!」 に賛同する。

話の冒頭に戻るが、地域のエネルギー開発を考えた際、全体的に根本的な「持続可能な社会」「サスティナビリティ」のとらえ直しが必要なのだと考える。また、議論すべきは、特に冬、暖房に石油をどんどん使ってきた山形県の暮らしでは、暖房をどう切り替えるか、要するに低エクセルギーの温熱エネルギーの転換をどうするか。だ。ここにバイオマス利用もある、バイオガス利用もあるだろう。パッシブソーラーハウスもある。光、風力、水力、バイオマス そもそもの太陽エネルギーの利用をもっと質の高いところから低いところまで、考え利活用を進めることだ。

このあたりは、今後の庄内のエネルギー開発論を展開するとき、しっかりと認識し直していただきたいと思うのだ。





co2 25%削減は? 可能にするためのアクションに意義がある。


公益文科大学でおこなわれた地球温暖化のフォーラムに参加、地球環境産業技術研究所の茅陽一氏の講演からはじまり午後のセッションまで。全体に貫かれているのが、鳩山政権の掲げる25%削減に対する疑問。転換するためのコストがかかりすぎるなどの問題を指摘していた。しかし、果たしてどうかた。

山五十川の玉杉




三瀬 YH付近でコシノコバイモ、オウレンを観察。あまりに天気が良かったので、しばし温海、そして清流五十川を川沿いに回ってみる。山五十川にいくと、玉杉の表示。うわさは聞いていたが、、、、早速行ってみることに。