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カテゴリー: スウェーデン

炭素税について



日本の問題。エネルギー政策ースウェーデンと比較して。


本日朝、鶴岡に到着しました。
さすがにグロッキー状態だったので「ゆぽか」のサウナに。6月1日から350円から380円になったとのことでした。その後、午前10時、6月議会の議案説明。
その後、代表者会議があり、市庁内の温暖化対策実施計画が発表されました。
Solaiについて、なんとお菓子に使うバターが、毎週3本(1本450g)ほしいのに、2週間に一本ようやく手に入る状況とか。スーパーにはほとんどバターが並んでいないとのこと。全国で、豆腐屋がやっていけなくなって、たとえば東京都で年間80件もの豆腐店が廃業になっているとのこと。大豆価格がほぼこの2年で2倍になっているとのこと。
そしてなんと、ガソリンは170円台ショック!
日本の社会ではなんか色々変な事が起きていますね。

変なことといえば、昨日朝のフジテレビの報道テレビで、エタノールやエネルギー政策について触れられておりました。舟山参議院議員と、加藤鉱一衆議院議員がちょうどでていましたが、加藤氏は「食糧とエネルギーを一緒くたにしたエタノール燃料については、大きな問題だ。それよりも原子力発電政策をもっと進め、それによる電気利用について考えるべきだ」などと発言をしました。舟山氏は、エタノール燃料について、木質のセルロース由来のエタノールの技術開発などについて触れました。

食糧とエネルギーの関係については、大きな問題がありますが、原発にはもっと更に、深刻な問題があることの認識が加藤氏には欠けていることをはっきりと認識しました。舟山氏が言った木質セルロース由来の「エタノール」プラントを僕は今回スウェーデンで取材をしてきました。脱化石燃料をミッションに、やれることはたくさんあるのです。
それに、日本では「オール電化住宅」が環境にやさしいなどと考えられているようですが、それを言うと「暖房に電気を使うなんてもったいない!そんなものは環境にやさしいなんていえないよ」とスウェーデンではいわれます。
 先ず太陽の光を最大限に活用し、バイオガスや植物由来のエタノール、木質ペレットなどをを効果的に使うことによって暖房の熱エネルギーを供給する。これが「真の持続可能社会の常識」だったのです。暖房を効率よくやるために高断熱、高気密が家の常識になっていて、窓ガラスは2重3重、最近はlow-Eは定番でした。

スウェーデンのエコ自治体で基本ベースとなっている「ナチュラルステップ」のシステム条件1には、「地殻から掘り起こした物質が増え続けない」2には「地上に人間がつくりだした物質が増え続けない」そして3、「自然が物理的な方法で劣化しない」4に、全ての人々の基本的なニーズを妨げる状況をつくりだしてはならない」という4つの条件があります。これで考えると原子力発電というのは、1,と、2と、4に抵触してしまう。つまり持続不能な施策だと容易に考えることができます。

エタノール燃料については、脱化石燃料としてのメリットがあり、システム条件でいえば1には抵触しません。しかし、これが大量につくられ食糧問題に発展してしまうと、システム4を犯すことになります。

スウェーデンの社会では、すでに脱原子力発電に向かっています。このナチュラルステップが生活者の、そして政治の判断規準として機能しているんだと思っています。

それに比べて日本は、「オール電化住宅」「電気自動車」でどんどん電気化して、その電気が何から造られるかを私たちはあんまり考えていません。
スウェーデンでは、電力が自由化され、市民は原子力からの電気、水力からの電気、風力からの電気。と、選択ができます。そしてエコロジカルな事を考えている人は当然のように、風力発電された電気を使っているのです。ストックホルムでホームステイさせていただいた高見さん(ナチュラルステップジャパン代表)も風力由来の電力だけを使っておられました。高見さんによれば、原子力からの電力は値段も高いし、風力からの電気は、安い。そして風車を建てるときにある程度の出資をし株主などになっていれば、儲かるシステムになっているとうかがいました。

高騰するガソリン。酪農家や豆腐屋さんの廃業、そしてエネルギーの問題。

全てが政治の責任です。今回、エコ自治体の会議に集まってきた世界中の市長や議員、ナチュラルステップの皆さんに「日本の社会はほぼ60年政権交代していないんだよ」と話したら 「OH! No!」とまず言われたのです。
 「改革」だとか「変革」だとか、言っていても肝心のことをやっていいません。環境というと、風力とか太陽光発電とか、その政策は色々でてくるけれども、ダムや原発は、作り続けています。持続可能な社会に向けて僕らは、包括的な思考と、ビジョンをもたなくてはならないと考えます。

 政治をまともにしなくては、税金を払っている市民の皆さんに申し訳ない。

スウェーデンで学び、パワーアップした「草島ーサスティナブル鶴岡1.0」本日より始動!です。











スウェーデンフォーラム動画・会議録を公開!


今年、3月3日におこなった「環境と経済が両立した、持続可能な産業・まちづくりとは」のグンナルブルーンディーンさんの動画をアップしています。
どうぞご覧ください。

●会議録もアップデートされました!
当日の会議録公開!(5.13火曜日)

グンナルさんの講演では、持続可能なまちづくり、ナチュラルステップの基本、そしてスウェーデンのエコ自治体での具体的な取り組みとそれを進める包括的な仕組みが紹介されています。
3の太陽建築研究所 井山武司 氏 庄内エコプランニング 斉藤安和 氏 を交えたパネルディスカッションでは、太陽建築、風力発電やバイオマス事業のコーディネートをされ、実績を上げている事例を紹介され、その後、環境施策や、実際にそれらを進めていくことの問題、自治体の役割、そして特にグンナルさんからは、政治の役割について、意見が提示されました。フロアの方々からも大変貴重なご意見や質問が飛び交い、とても白熱、充実した議論が展開されました。どうぞご覧あれ。

当日の会議録公開!(5.13火曜日)

1)エーサム社 持続可能なスウェーデン協会 グンナルブルンディーン講演 レーナリンダル通訳 約60分

2)グンナルブルンディーン講演つづき 約60分

3 パネルディスカッション 庄内のエコ先進施策とスウェーデンの自治体施策を比較して  太陽建築研究所 井山武司 庄内エコプランニング 斉藤安和 エーサム社 持続可能なスウェーデン協会 グンナルブルンディーン レーナリンダル 草島進一 約60分

スウェーデン・エコ自治体会議



スウェーデンでおこなわれた、第一回国際エコ自治体会議に参加。戻ってまいりました。
これから取材してきた60本のHDVを編集していきます。