持続可能な鶴岡ブログ

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9月12日ムッレ教室の下見など。


8月26日といえば、毎年出羽三山山伏修行「秋の峰」が行われる日。一週間、山に伏し、苦行がおこなわれる。一昨年で3度位を得た私、進佑は、今年は現世修行であります。
 朝つじ立ち、午後、9月12日開催のムッレ体験教室の下見を新潟ムッレ協会のお二人と鶴岡の先生方とでおこなう。開催場所はサンチュアパークから歩いて行けるとてもいいブナ林。「ムッレ教室」とは、五歳児向けに開発されたスウェーデンの環境教育。自然の中で遊びながらエコロジーを学ぶというものだ。予定時間を圧してしまい、鶴岡市経営改革推進会議傍聴が後半の少しできずちと残念。その後、29日にあるスポーツゴミ拾いの打ち合わせ。今回、全国初の海岸でのスポーツゴミ拾いとあって、アイテムの点数をどうするかでだいぶ議論しあった。
さて、当日どんな展開になるかはお楽しみ。

最上小国川ダム  治水と活性化懇談会 傍聴


第二回最上小国川ダムの治水と活性化の懇談会を傍聴す。ー県庁

舟形町長は、特に、内水被害対策として、常設型のポンプをつけて一定の解決をはかったケースを紹介した。これは毎回洪水時に浸水している映像に登場する赤倉温泉内の一部地域への対処方法の提示だったと考える。川沿いにある飲食店などの一角は、川の増水による浸水というよりも、背面の田んぼからの水による内水被害によるものだという事は次第に明らかになりつつある。
もう一枚のスライドは、これまで3つの治水方策の比較をしたものだ。

河川改修案と、放水路案、そして穴あきダム案の3つで県は「ダムありきではなく、他の治水プランも検討した」などと言い切ってきたが、この議論はとても丁寧におこなわれてきたとは言い難い。
河川改修案だが、多くの温泉宿が移転を余儀なくされる。流域の物件60件を移転する必要がある。という極端なかたちでしか議論されておらず、私たちはまだまだ、方策が考え得ると主張し続けてきた。
   また、河川改修案だと38年間も工事にかかるなどと主張し続けているが、これも果たしてどうなのかとも疑問をもつ。
国が提示した26の治水プランだが、今、とことんダムに依らない治水について、これまでの議論徹底して検討をすることが求めら得ていると考える。
議論の中で、
「ダムを受け入れつつ、清流を活かした地域づくりをする。親水空間を活用して交流人口を伸ばす」
などということを最上町長や観光分野の有識者が語っていたようだが、「穴あきダムとてダムはダムであり清流環境を破壊しかねない」。ということは、建設の見直しがおこなわれた川辺川ダムによる熊本県知事の姿勢から、僕らは多くを学ぶことができるはずだ。
 これまでのダム事業でも、数多くの地域で国土交通省は「清流環境は維持される」とか「あのヘドロのようなものはヘドロではなくシルトだ」とか、                                                                                                                                                放流量を調節して「魚の数は減っていない」、と言い続けてきたが、結局河川環境は大きく変化させられ続けてきていることは、アユ釣りや渓流釣りをする方々は感じ続けておられるだろう。

国の検証委員会の中間報告には、先日8月15日にパブリックコメントを提出している。コストの中に、今、営まれている流域経済が破壊されることの負のコストを計算の中にいれてもらいたいということだ。




検討委員会へのパブリックコメント


(8)検証に当たっては、各評価軸について的確な評価を行った上で、財政的、時間的な観点を加味して総合的に評価を行う。
(9)総合的な評価に当たって、一定の「安全度」を確保することを前提として、「コスト」を最も重視する。なお、これらの考え方によらずに、特に重視する評価軸により評価を行う場合等は、その理由を明示する。

意見
(要旨)ダム事業の「コスト」には生物多様性や自然破壊による「損失」を加味し、流域全体の長期的な経済の持続可能性の比較で治水プランの評価すべき。

米国、欧州の治水対策としてのダム事業の見直しやダム撤去の背景には、河川流域の経済が、特に長期的な視点を持った場合、ダム建設による生物多様性の消滅、流域の環境汚染、流域漁獲高の減少などによるダメージを大きく受けたという点が挙げられている。
 日本のダム建設事業の問題は、河川流域の生態系を破壊し、河川が本来持つ生物多様性を失わせ、川漁師で生計をたてたり、釣り人の滞在宿泊などによる流域経済を破壊し続けてきた点にある。短期的な建設コストによる治水安全度の向上の「コスト」だけで判断し続けてきた結果として、多くの河川流域で、本来の自然資本が失われ、流域の経済の持続可能性が失われてきた。 今般の「検証」は、先ずこれまでの反省に立脚をすべきであるが、その姿勢が全く感じられない。
 山形県での検証対象事業である最上小国川は、天然アユが年間300万匹も遡上し、釣り具メーカー主催などの友アユ釣りの大会が年間8回も行われ、流域の最上町、舟形町の交流人口、周辺旅館への滞在人口を増やすことに貢献し、山形県の観光やまちづくりの面でも、河川の清流環境に基づく流域経済が重要な要素となっている。
 県は「穴あきダム」は環境に影響を与えないとして、「ダム建設による流域経済の損失」について答えを拒み続け、コストといえばダムとダムではない放水路、河川改修の安全度の「コスト」による比較でダムが最も安いなどと言い続けてきた。しかし、寿命のあるコンクリート巨大構造物を長期にわたって建設する建設期間の清流環境へのダメージ、建設後の構造物への水やヘドロの滞留などによる環境へのダメージは、既存事業などから容易に想像できる。

清流環境というかけがえのない自然資本の損失を、明確に建設の際の負のコストとしてとらえ、長期的な視点で、流域の持続可能性を叶える事業を検討するというスタンスで、治水方策を検討、検証しなおす姿勢を強く求める。
 ダム建設事業はこれまで日本固有の清流を破壊し続け、流域に自然生態的に、また社会経済的にも深刻なダメージを与え続け、更にダムの寿命をむかえたり堆砂で埋まった際には、莫大なコストが発生することがわかっている。撤去の費用も莫大である。そうした建造物ゆえに、ダムに依らない治水策を徹底的に検討することは当然である。今般発表された治水対策プランや検証の姿勢では、世界の河川政策の潮流に未だ逆行する河川政策を温存しかねない。
 検証の有識者会議の委員として、淀川水系流域委員会などで実績のある京大名誉教授今本博健先生、新潟大名誉教授 大熊孝先生らを任命し、これまでの河川政策の反省にたち、真に持続可能な流域の地域作りに貢献する、又、世界の河川政策潮流に合致する治水プランの検証が行われることを強く求める。


月山柴燈祭


毎年恒例で昨夕から今朝にかけて月山頂上午後7時からの柴燈祭、今朝6時からの例大祭に参加してもどってまいりました。今朝方からは大雨、と強風でしたが、昨晩は山形、新庄、庄内、遠くは古川まで、一円の町の灯りが見え、改めて月山が、山形の中心にあるのだとうことを再確認しましたし、昨晩の送り火を、今は電灯のあかりが迎えているのかなとも思いました。昔は精霊様といって、火をつけた棒をまわして迎えたと聞いております。

ミツバチ の羽音と地球の回転 鶴岡上映会迫る! 必見です。


映画、「ミツバチの羽音と地球の回転」は、原発の建設問題で揺れる山口県上関町、祝島に住む住民と
脱原発を1980年に国民投票で決め、2020年には、脱石油を果たそうと努力しているスウェーデンの持続可能な社会を映し出したドキュメンタリー作品です。
  環境問題、エネルギー問題、又、公共事業や原発問題で起こる住民の対立の問題。そして、今、ピークオイルという時代に迫られているエネルギーシフトについて、真っ正面からとらえた映画です。
予告編など、ホームページでご覧になれます。

http://888earth.net/index.html

ぜひとも、多くの皆さんにご覧頂きたいと思っています。

今、社会変革の時代、私たちが今使っている、エネルギーについても、地球温暖化、ピークオイル、持続可能性などから、見直しが迫られているのが現状です。実際にどうすればいいか? 
映画の中では、スウェーデン北部のオーバートーネオという小さな村が「持続可能なまちにする」と宣言をし、暖房を地域暖房、そしてバイオマス利用の暖房に変えていきます。電気は原発依存から風力発電へ。個人が、風力発電の電気か、原発の電気かを選べる電力自由化の話。豚舎からのメタンガスで、暖房の熱と電気を発生させるプラント。波力発電の話など、様々な事例も見れますし、持続可能な社会への導き役のトルビョーンさんは、そうしたエコシフトをおこなうための  鍵について伝えています。

祝島の映像では、漁師さんや島のびわや田んぼで生計をたてている、本当に豊かな自然とつながって地域を持続可能なものにしていきたいと願う人たち、特にUターンして祝島で生き続けたいという青年が、原発に反対をしつつ、有機栽培のびわに取り組んだり、漁協のお手伝いをしながら、これからの暮らしのあり方を模索しはじめています。

往々にして、これまで古くから行われてきたダムや原発などの開発事業に対して、これまで、多くの方々が何も言わないまま、地域の自然資本が失われていきました。今を思えば、情報がかなり巧妙にコントロールされ続けており、それらを作る側の論理でどんどん事が展開されてきたのが常のように思えます。

 こうした社会が今、「持続不能」な状況に陥ろうとしています。
それをいかに「持続可能」といえる社会に変えるか。

この映画は、対立を越えて、真に持続可能な地域をつくるために、僕らは何を知り、何をしなければならないか、そして、これからの社会はどんな社会を目指すべきなのか、そのゴールの一コマを提示してくれていると思っています。

ぜひ、前売り券を購入して、映画と鎌仲さんのトークへ、どうぞお越し下さい。
環境問題、まちづくりを考える上で、今、必見の映画です。

http://888earth.net/index.html






夏祭り 。だだちゃ豆収穫。


昨晩は道田町町内会の夏祭り。だだちゃ豆収穫手伝い後に音響の仕込みからお手伝い。
町内の老若男女、いろんな役割を担っておこなう町内会の夏祭り。とても和やかな雰囲気。恒例のoyajiバンドの前座で
久々にブルースハープを披露させていただきました。
 今、白山や周辺の農家はだだちゃ豆の最盛期、私がお手伝いしている「くろうえもん農場」http://yamagatada.com/2/は「甘露」(かんろ)が良い時期を迎え、日量200Kgを越える量を出荷しています。炎天下、なかなか慣れない仕事は「農業」というか「農行」というか、、、。これも修行の内であります。




福島で水道にかび臭。


水ーダム関連のニュースから、以下のニュースがはいりました。
ダムからの水道水で時々起きることですね。月山ダムのダム湖は大丈夫なんでしょうか。
塩素といろんな有機物が反応してカルキ臭、カビ臭などが発生するのがダム原水の水道水。
くみ置きすると、塩素が飛んで、腐りやすいのも特徴です。
井戸水だったら塩素をいれなくても、腐りにくいんですね。そのため、地下水、井戸水が豊富に汲めた神戸港や、横浜港では、わざわざ外国船舶が寄港して水を汲んでいったと言う話をきいたことがあります。
こんな違いがあるんですね。だから、天然の土壌のバクテリアが浄化する地下水、井戸水は貴重なんだと思います。
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福島県いわき市で四時(しとき)ダムが原因で水道水のカビ臭が発生したという記事をお送りします。四時(しとき)ダムは総貯水容量一二一〇万m3の県営多目的ダムです。

福島民友ニュース2010年8月3日

いわきで水道水カビ臭に苦情177件

 いわき市山玉町の山玉浄水場から配水している同市勿来、小名浜、泉、鹿島、中央台を中心とする広い地域で、水道水にカビ臭が発生し、市水道局に苦情が寄せられていることが2日、分かった。苦情は7月30日から今月2日まで177件に上った。原因は、暑さのために大量発生した四時ダムの藻を含む原水と塩素が反応したため。水道局は「衛生上の問題はない」としている。健康被害の報告はないという。


 市水道局によると、カビ臭が発生したのは7月30日夕方から今月2日にかけて。原因は、同浄水場の取水源である四時ダムから、最近の暑さにより大量に発生した藻を含む原水が放流され、取水後、浄水処理の過程で使用する塩素と藻を含む原水が反応したため。通常、カビ臭を抑えるために活性炭を投入するが、予想以上に藻が多かったことから、においを抑えるには活性炭の量が足りなかったという。


 同浄水場は、年間平均で1日当たり約7万5000人分の水道水を供給している。担当職員が味やにおいなどを確認しているが、今回のにおいには気付かず、30日に市民からの指摘を受けて分かった。


 市水道局は、影響がある配水管からカビ臭のする水を排除したり、活性炭を追加投入したりして水質の改善を図り、2日にほぼ通常の状況に戻った。


http://www.minyu-net.com/news/news/0803/news8.html


即身成仏といったら、、、



「祖父は三十数年前に即身成仏するということで、部屋に閉じこもっていた」と同居する孫の女性(53)は同署に対し、説明。同署は28日、加藤さんとみられる一部ミイラ化した白骨遺体を発見、最終的な身元確認を急いでいる。
加藤さんには現在も妻の遺族年金計約1千万円が支給されており、同署は詐欺などの疑いで捜査している。

ーーー部屋に閉じこもって即身成仏とは、、、即身仏のメッカ、湯殿山が在る地域に住む私たち庄内人としては、どうにも解せない感じがする。湯殿山で1,000日修行をした後、湯殿山 仙人岳界隈に土中入場した即身仏が庄内には6体も現存し、当時は相当数の即身成仏を遂げるための土中入場がおこなわれていたと聞く。
どんな信念で1000日(3年強ですぞ!)の行を行い、その後、五穀絶ち、十穀絶ちをし、絶食、最後には漆を飲んで土中入場したとのこと。どれほどの思いや願い、「成し遂げるための」意志とエネルギーがはたらいていたか。
  今回の事件で、即身成仏って何?と思った方々は、ぜひ湯殿山でそれを成し遂げた即身仏の文化に触れて頂きたいと思うのだ。この10年間、毎年のようにこの地を訪れていらっしゃる鎌田東二先生(京都大学こころの未来研究センター教授)は、芭蕉の「奥の細道」の奥を、現世と神界との境目のような場所。すなわちこの湯殿山のことではないか。といらっしゃる度にお話されていた。
  底知れない奥のある世界、湯殿山。やはり、私たち庄内人の宝物であり精神文化の拠点。ーー今年も8月15日の例大祭が迫ってきた。毎年恒例。私は、8月13日、午後7時からの柴燈祭に参加するために月山頂上に登る予定。。14日午前7時からの月山例大祭、15日11時からの湯殿山例大祭。
皆さん、柴燈祭は月山頂上でおこなわれる、とても幻想的なご神事。ご一緒しませんか




改めて、鶴岡の水問題を問う。その1、2007年の論文より。


暑い日が続きますね。こんな暑い日になると、蛇口からひんやり、おいしい水がでてきていた一昔前の水道を僕は思い出します。日曜日のパル、一昨日、昨日と街頭で、改めて水問題のお話をさせていただきました。私の政治に関わる大きな原点の一つであり、これこそ、これまでの政治が引き起こしてしまった、鶴岡の大問題だと考えています。
改めて、鶴岡の水問題ですが、まずは全体象を把握していただくために、長年、ダムと広域水道問題に取り組み、「水道がつぶれかかっている」築地書館 などの著者であるジャーナリスト保屋野初子さんと2,007年に、共著で発表した書籍に載った文章を掲載しておきたいと思います。
  この状況は、この時より3年を経過し、更に深刻さを増しているといっていいと思います。これは、八ッ場ダムの問題でも指摘されている「利水」面の問題です。鶴岡の水道問題を考える上での基本的な問題として、改めて共有したいと思います。

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ダムの化身、「広域水道」に呑み込まれた
山形県鶴岡市水道のいきさつとゆくえ
草島進一(鶴岡市議会議員)
保屋野初子(環境ジャーナリスト)

鶴岡市の水道事情・2007年

鶴岡市内の生協店舗や大手スーパーのほとんどに専用のボトルで水を購入できる水自販機が置いてある。混んでいる時は、空のボトルを2つ、3つ抱えた主婦が、自販機に列をなしている。一方、旧市街にある小料理屋の女将さんは、「毎日6缶の水を地下水の自販機から買って運んで来るのよ」と訴える。こちらの自販機とは、鶴岡市水道の水源が地下水からダム水に切り替わった翌年の2002年4月、市がそれまでくみ上げていた水源井戸の近くに「井戸水販売所」をつくり、10リットル100円で売り始めたものだ。女将は「鶴岡本来の食の美味しさを保つには、今の水道水では絶対にダメ。だから毎日通って水をもってくるしかない」と話す。
 
2001年10月1日は鶴岡市民にとって忘れることができない日だ。その日から、水をめぐる鶴岡市民の生活は一変した。朝日村に完成したばかりの月山ダムの水を受け入れた最初の冬、市民のほとんどがまず「氷のように冷たい水道水」に悩まされた。「風呂を沸かすのに倍ぐらい時間がかかるようになった」「朝、冷たくて顔も洗えない」といった声があちこちから届いた。実際に蛇口の水の水温を計ると2℃、3℃。地下水源だったときは年間ほぼ13℃で一定。冬はぬくく、夏はひんやり。その水とはまったく別物の水道に変わってしまったことを市民は実感した。
同時に市民は、水道料金の大幅値上げにも遭遇していた。地下水源の水道時代は、月20立方メートルで2037円。それが1998年の前倒し30パーセント値上げで2457円に、そして広域水道受水時の2001年に3439円となり、さらに2004年に3727円となった。5年間で約2倍(1.83倍)に水道料金がはね上がったのである。

月山ダム計画と庄内南部の広域水道
庄内南部に月山ダム建設の動きが高まったのは、かれこれ40年前の1967年のこと。もともと治水目的のダムに、鶴岡市はじめ周辺町村の水道用水も貯める多目的ダム計画としてはっきりしたのは1977年だった。異例なことに、厚生省環境衛生局みずからが「山形県庄内地区広域水道計画調査」を行っている。これはちょうど水道法が改正され国の「広域水道」政策が制度化された誕生時期であり、庄内南部だけでなく山形県全体がそのモデルにされたものと推定できる。
この「調査計画」によって、現在の鶴岡市民を苦しませる水道問題を招くこととなった数字が固定化された。ダムからの「取水11万8000トン」「一日最大給水量10万9700トン」という計画値である。1市6町1村のダムからの給水対象のうち最大の鶴岡市は、ダムからの最終的な1日最大給水量は66.18%パーセントにあたる7万2602トンと割り振られた。この量は、今日に至るまで破られない過去最大記録、1997年の実績5万1000トンより2万トン以上も上回るものだった。
 当時、その過大な数値の根拠を厚生省と山形県は、目標達成年の2005年に鶴岡市の給水人口が11万5000人、1人1日あたりの最大水使用量はなんと716リットル(!)になる、という“予測”に置いたのだ。そのために鶴岡市だけで月山ダムから7万2602トンを取水する必要があると。ここで、その計画値がどれほどのものだったかを理解するため、客観的な実績数値を挙げておこう。2006年の旧鶴岡市域の人口は9万7664人、1日あたり水使用量実績3万6200トン、一人一日あたり370リットル。1日あたり最大水使用量は46865リットル。一人あたりで480リットルである。計画値は、開発したいダムのサイズから逆算したとしか考えられない。
  
 問題は、1980年に鶴岡市議会が、この過大計画値に対し、過大であることを心配しながらも満場一致で受け入れたことだ。今になって市財政に災禍を招いている財政負担が、最大の懸念材料だったのだ。1980年当時、国、県から提示されていたダム建設費用は780億円、その7.56パーセントにあたる58億円が水道にかかる1市6町村の負担分だった。さらに導水管や浄水場を含めた用水供給事業に230億円かかると見積もられた。結果的に、ダムが完成し広域水道がスタートする時点でダム建設費総額は1780億円に膨れ上がり、水道分も510億円となった。当初予定の2倍以上である。懸念は的中した。

市民による見直し運動の展開
 鶴岡市民は、ただ大人しくこの理不尽な水道計画を受け入れてきたわけではない。1999年3月の「どうなる?月山ダムの水道料金、水はおいしいの?」という国・県・市の担当者と反論者との5時間にもわたる討論会を起点に、何度も集会を開いて見直しを呼びかけたものの埒が明かないため、2000年には「鶴岡水道住民投票の会」が10月、「広域水道受水の是非を問う 住民投票」のための直接請求署名活動を展開した。月山ダム計画見直しを訴えて市議会議員になっていた筆者の一人(草島)も、この運動に中心的にかかわった。
署名期間中には、市の与党自民党議員が受任者名簿を情報公開させ受任者に圧力をかけて辞退させる事件や、「月山ダムの水はおいしい」「署名をするな」といった街宣活動をするといった執拗な妨害があったが、市民は1万4725通(有権者の14.4パーセント)の署名を集め、住民投票条例の設置の是非を問う議案が鶴岡市議会で審議するに至った。しかし、賛成7対反対28で否決され、住民投票にまでたどり着けなかった。この

アメリカでダム決壊のニュース


米国アイオア州でダムが裂け、
下流に激流が押し寄せて何百世帯もが避難。
8000人が影響を受けたのではないかとの報告。
築83年のダムが昼過ぎに決壊。
幅125フィート(38メートルぐらい)深さ40フィート(12メートルぐらい)の
土のか
たまりが崩れ、高波がダムの縁に押し寄せ、ダム上の道路が壊れた。
「8フィート(2.5メートル)が剥がれ落ちた」と目撃談
家屋6軒ほどが押し流された。

http://www.nytimes.com/2010/07/25/us/25dam.html?
_r=1&scp=1&sq=dam&st=cse

みつけた動画
http://edition.cnn.com/2010/US/07/24/iowa.dam.breach/index.html#fbid=aQikxBlsucV
 http://www.youtube.com/watch?v=REbgLPNpe8g