持続可能な鶴岡ブログ

持続可能な鶴岡ブログ
トップページ > 持続可能な鶴岡ブログ > 門前のボランティア。

門前のボランティア。


昨晩は、大型の避難所をまわった。
被災規模が大きい道下付近には、諸岡公民館と、門前西小学校がある。
諸岡公民館はかなりメディアで登場し、炊き出し隊も住民で結成している充実さ。
門前西小学校の方は、小学校の体育館に195名が雑魚寝状態だった。
夜は、鶴岡4名(巖見、村井、佐々木、草島)で夕飯。
その後 分かれて僕は門前に。
夜9時をまわっていたが、ちょっと失礼して中を静かに拝見。ほとんど就寝状態。たまたまそこにおいでになった女性に「着替えスペース」にテントはいかが?と尋ねる。「ちょうど今日、自衛隊のお風呂がはじまったんですけれど、なかなか着替えの場所がなくて大変でした」との事。
それはいいということになり、「明日やってみますか」ということに。

 27日。朝6時半。 門前西小学校に行く。白山市の給水車が来て、飲料水や水洗簡易トイレなどへの水の補給のバケツリレーがはじまって、その輪にはいる。
 地域の人たちが15人ぐらい輪をつくって20分ぐらいバケツリレーが続いた。
簡易水洗トイレも結構水を喰うもんだ。お父さん方がどんどんでてきてすばらしい連携プレイ。地区の力は強いと感じた。
 
 その後、8時からのボランティアセンターのミーティングへ。
ニーズ調査班のサポートをやることにして、その後3件のニーズ調査をおこなう。
その後、道下地区のニーズがあったので、その調査を含み、西小の体育館にテントをもって巖見さんと訪れ設営。「着替え中」の表示板を段ボールでつくって下げる。
 区長さんが初っぱなの着替えをし、「これはいいねえ。それにあたたかいもんだねえ」と一言。
 設営をしている途中に神戸の黒田さんがいらっしゃり再会。「これはいいわねえ」と一言。黒田さんのアドバイスもあってテントの入り口を「高齢者がつまづかないように」入り口の下の部分にテープを貼る。
 なかなかやはりいい。
 テントプロジェクトは神戸の「避難所のプライバシー確保やエコノミー症候群対策」で中越に僕らが展開したプロジェクト。中越では600張りのテントを集め、どんどん手渡していった。
 そろそろ「体育館に雑魚寝」という災害時の風景を変えたいという気持ちも込めたプロジェクトだった。今回はそのさわりといったところか。
 まず、快く受け止めてくれて喜んで頂いて良かった。

それから、近所のニーズ調査へ。大正時代の洋館を思わせる家。一見頑丈だが、中へはいってみると壁が落ちたりして部屋は荷物が散乱。
調査をしてボランティアセンターに戻って7名を要請。

 8名、金沢からバスできたボランティアが行けるということになり現地へ。現場にはいったのが午後1時。そこからわいわい作業をやりながら、ほぼ1時間でほとんど片づいた。目を丸くし、いかにもうれしそうなお母さんが、ポリタンクの水を使ってコーヒーをいれてくれた。
 休憩後1時間作業。水も近所の避難所にくみに行って提供。
 お母さんはなんべんもありがとうを連発。「いい仕事をした」と満面の8人。良かった。コーディネート冥利につきる一件。
 
 金沢からのバスの面々に混じって、輪島市の高校生が参加してくれていた。聞いてみると「自分の家はどうにもならない」からボランティアに来た。と言う。
「えっ」
そこにいるみんながびっくり。
被災した自分の家を放っておいてボランティアに来たという見上げた高校生は井戸君という。家族はお爺さんとひい爺さんとお母さんと、弟、妹、の6名。家は赤紙が張られ、避難所に避難していると聞く。

 その後、 N財団の黒沢さん、元神戸元気村の袖岡さんらと合流。
諸々コアなミーティングを輪島でおこなう。
 明日、足湯隊が避難所に入る予定。

ボランティアはこれからだ!