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産業建設常任委員会にて


午前10時から午後3時すぎまで産業建設常任委員会。農業、観光、また土木事業などなどについて質疑。
 
   転作作物での取り組みは旧市町村で取り組み品目などがかなり違うが、共通して目立っているはそばだった。「そば街道」の取り組みは内陸部では名が知られているが、踏襲するのも何だし、でもなんらかの連携での発信はあっていいのかなと感じた。櫛引の果樹栽培は観光農園も観光に一役かっているみたいだし、新たな梅の取り組みも期待したいものだ。
   先日、新聞にも掲載されていたが、産直あぐりの品物情報と生産者の携帯電話を結ぶ取り組みはなかなか良さそうだ。
   鶴羽橋は農業予算でつくられた橋だが、費用対効果という意味ではどうか、現状では随分遠回りしている感じがするし、車の現状の通過数も詳細につかめず疑問。
  他、アメシロ対策の農薬散布だが、現状、旧鶴岡市内と藤島でのみおこなっている。町内会の年中行事として「となりがやるからうちも」と予防にならないアメシロ駆除薬を散布している傾向にないか。今後、各家庭の回覧板記載文書まで気を使って、「予防効果はない」ことを市で積極的に伝えていくことを提案した。
   
   鶴岡公園に新しくできたトイレの件は、なぜ、随意契約で設計依頼がおこなわれえたのか?
従来600万円そこそこでトイレの地上部はできあがるのが普通と聞くが、このトイレは1400万円以上の建設費である。
   デザインはアートフォーラムの設計をおこなった元芸術工科大学 学長の小沢 明先生。
まちかどをアートする。幹線道路に面しているからグレードを高くする。
一定の理解はするものの、なぜ、この中心地域の景観策定委員会にも属している先生に随意契約ということは、手続き上正しいのだろうか。ということだ。
   地元業者の方々の中には「トイレも作らせてもらえないのか」という声もあるのだということをうかがっている。油戸にできた新しいトイレは(これはうわもの工事600万円ぐらい)設計は市役所の内部でおこなったとこのと。この油戸のトイレも木材を使ったなかなかいい建物だと感じている。
  建設部長は、アートフォーラムや大学施設などとともに統一感をもたせたかったので小沢先生に発注したと述べたが、僕は「そんなことだったら、今後つくられる藤沢周平記念館も、シビックコア事業で予定している建築物もみんな小沢先生に発注するということになるんですか」と、述べた。
    役所は「そういうことではない」と切り返したが、何か、以前指摘したモニュメントの問題のようになってしまいやしないか。と思うのだ。
  都市計画の住民参加のワークショップなどはやっていることはわかるが、実際に何か建物ができたり、モニュメントがにょきっとたってみたり、目新しい高価なトイレが完成したりすると、どうも疑問がわいてくることが多い。それは、形式的な住民参加は整えているかもしれなが、実質的な情報共有や、市民参画、恊働ということができていないからなのではないかと感じている。
   実際、今回の事例でも「なぜ、随意契約で某先生にデザイン発注しなければならなかったのか」きちんとした理由説明がなされていないし、どうも納得がいかないのだ。

   実際、トイレに行ってみれば、自然採光もありなかなかいい建物かもという感じはする。公園のまわりに観光バスでいらっしゃる方にとっては、公衆トイレ事情というのが非常に重要なのだということを以前、観光ガイドの方からおうかがいしたことがあり、この大きめの設定でこぎれいなトイレは悪くはないとは思う。

でも照明のまわりには虫がこびりつき、せっかくの建物を台無しにしていた。公衆トイレっていうのは、管理を徹底する事もとても大事なこと。これは市民の方からも指摘があった。
 
  しかし、要はつくるプロセスの問題だ。こうした公共事業を通して、役所内部の能力を高めたり、地元業者のデザイン、設能力のチャレンジを促進したり、といった事をやる意義というものもあるのではないだろうか。
   コンペやプロポーザルはは余計な日にちや金がかかる。と切り捨てず、意義のある公共事業をひとつひとつ積み上げていく事が地域の力になっていくのではないかと考えるだが、いかがだろう。

   ぜひみなさんのご意見をお寄せくださいませ。