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情報なくして 参加なし! 討論。


今回の12月議会への討論の原稿です。アップします。
ポイントとしては、審議会の「公開」「住民参加」です。審議会改革は諸々の自治体で行政改革上で結構重要視されていて「公開の原則の指針」などを設けて規定されいるのですが、鶴岡市で今般提案されていた審議会条例は旧態然としたままなのです。
 旧鶴岡市議会9月議会では、僕は「今や部長会議まで会議録をインターネット上にアップデートしている自治体もある」といいましたが、今、この役所の情報の扱いには大きな開きがでています。長野県や鳥取県のホームページを御覧頂きたいと思います。

新市のキャッチフレーズが「出羽庄内に多様性が生き」とうたわれているものの、このありさまではどうなんでしょうか?

鶴岡市も、一部都市計画のワークショップや、福祉関係の健康プランづくり、環境基本計画など、参加型のワークショップをやっているし努力は認めているだけに、なんで審議会条例が旧態然としたかたちで提案なるのだろうという「残念!」という気持ちをこめて反対しました。

また、この反対討論の日、夕方の報道になってヒューザー社長の証人喚問が了承されたとのこと。午前中までの段階では自民党は拒否姿勢だったので、一言述べました。

ぜひ皆様のご意見を。


●提案されている案件のうち、
議第31号 平成17年度鶴岡市一般会計予算 から
議第47号 平成17年度鶴岡市水道事業会計予算の予算案について、また、条例案、
議第49号 鶴岡市行財政改革推進委員会条例の制定について
議第50号 鶴岡市特別職報酬等審議会条例の制定について
議第53号 鶴岡市総合計画審議会条例の制定について
議第55号 鶴岡市住居表示審議会条例の制定について
議第56号 鶴岡市環境審議会条例の制定について
議第57号 鶴岡市廃棄物減量等推進審議会条例の制定について
議第58号 鶴岡市予防接種対策委員会条例の制定について
議第59号 鶴岡市障害者施策推進協議会条例の制定について
議第60号 鶴岡市児童福祉審議会条例の制定について
議第61号 鶴岡市スポーツ振興審議会条例の制定について
議第64号 鶴岡市農村地域工業等導入審議会条例の制定について
議第65号 鶴岡市都市計画審議会条例の制定について

の議案に対し、反対の立場で討論いたします。

今、日本全国を震撼させている耐震強度偽造問題は、構造計算書を偽造した建築士、施工を実施した建設会社や販売会社の責任追及、或いは建造物の再建を望むことはいうまでもありませんが、「官から民へ」の掛け声の下に、「経済市場主義といえるサッチャリズムの民営化路線を驀進(ばくしん)する小泉政権の姿勢を象徴する事象のひとつともとらえられ、事態の深刻さを思う物であります。

今、肝心要のその証人喚問を今以上におこなわず、真相究明を堂々と拒むかのような政府与党、自民党の姿勢は、言語同断であります。

また、我が国の財政状況は、この国をほぼ総額1000兆円と世界一の借金大国といったすでに国家的破産状態であるといっていい大変厳しい状況であります。これは、まさに、国、県市町村とも、これまで真の市民ニーズを把握せず、巨大公共事業を推し進めてきた、政府、官僚の密室政治のモラルハザードが原因だったと考えるものでありますが、それにもかかわらず今も、巨大公共事業の一部や軍事費は、温存されたまま、そのつけを、社会保障費の削減やまた、地方自治体に合併を促しながら交付税の削減に求めている政府の姿勢には大きな疑問をもつものであります。

交付税の削減や人口減少にいかに対応し、持続可能なまちをつくるか。
これがわが鶴岡市の今般の合併の趣旨のひとつでもありましたが、私はそのプロセスは、「住民に、長期財政見通しなど、肝心なことを知らせない」「住民に考えさせない」姿勢できており、住民投票もおこなわせない、といった、行政主導の強引な手法であったと考えます。

私は、前述の大きな財政的課題と、東北一の広大な面積になった、新鶴岡で、いままでのような行政主導の統治型行政では「住民が住んでいることが誇りに思える地域社会」は実現しないと考えます。
この統治行政を市民自治のまちづくりに転換するには、行政の政策策定への住民の参加から参画、そして、行政も、市民も自己革新をともなって新しい関係を結ぶといった意味である「協働」する社会をいかにつくれるか、にかかっているものと考えるものであります。

新市のまちづくりのビジョンには、一応、この「協働」がうたわれております。

実際その取り組みや意識付けはどうでしょうか。

私は、旧鶴岡市の17年度予算について、特に、土地を含めて60億もの投資事業といえるバイオ関連研究所の関連事業の将来的な見通しや説明責任が果たされていない点、又、広域水道の政策的失敗の根本解決をはかることなく、また水源切り換えを強要しながら、不味くて高いといった住民の苦情に真摯に耳を傾けることなく、住民の水道料金でつじつまあわせをし、運営されている水道事業を筆頭に、全般的な行政姿勢として、情報公開、説明責任、住民参加の点において、あまりに不十分であることから、予算に反対をしてまいりました。、
今般の予算案で示されているものは、その方向性や姿勢を踏襲しているものと考えます。

予算については、特に、藤沢周平文学資料調査事業として、記念館整備の基本構想の策定経費が計上されていますが、コンサルタントをいれ、7名の非公開の策定委員会で原案を作成するとのことであります。今まで同様の旧態然、縦割り然とした、役所内部の閉じられたシステムにもとずいて、つくられる姿勢を強く感じ、大いなる疑問をもつものです、私は、今、非常に感心の高いこうした事業こそ、広く住民に公開され、多くの市民の参加と感心をもつ人々の参加による事業策定のプロセスを組み、場所の選定やこの施設を含め、全体構想としてのフィールドミュージアムとしてのプロジェクトを庁内横断的、また、新しい町全域の市民参加で展開すべきものと考えるものであります。
私は、特にこうした公共事業について、策定委員会が非公開で、市民と十分な情報共有を伴わないで進められるプロセスについて、特に大いに疑問をもつものであります。
よって今般の予算に対し、反対をするものであります。

また、今回、提案されています、条例案の内、審議会条例案すべてと委員会条例案についてですが、まず、会議の公開の項目がないということ。また、公募委員について、総合