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加茂水族館前館長 村上龍男様からの激励文


クラゲで世界一の鶴岡市加茂水族館、前館長村上龍男様から激励文を頂きました。過分なお言葉を頂き恐縮ながらも誠に光栄です。ありがとうございます。


村上龍男

草島君との付き合いは長い、多分20年以上になるだろう。もう記憶は定かではないのだが「ナホトカ号」とかいう外国の船が日本海で遭難して、燃料の重油が大量に流出した、あの時からだったと思う。

 私も少し前から自然保護、、特に身近な小さな流れに生息する淡水魚を甦らせたいと言う活動をしていた。そのような関係で時々同じ目的で国土交通省などに話に行ったりしていた。

 あの頃から彼は、何かに取りつかれたように、陸上だけではなく海の方にもひろく自然保護活動にのめりこんでいて、いつの間にか多くの仲間を作っていた。

 どこか私と似ているなと思ったのは、「直球一本やり」で、根回しや多少のごまかしなどは一切用いない、真っ直ぐにぶつかってゆき、押し倒すか跳ね返されるか、、、そんな勝負をしていた様に見えた。

 あの後で市議になり、市長選挙に挑戦もしたし、県議に当選もし活動した。多くの経験を積んできたので、難しい政治の世界で多少の手練手管も学んだものと思う。

 だれしも認める行動力、調査と発信力は天才的な才能と言っても良いものだろう、また議会などで当局を追及する姿とは違って、普段の彼は笑顔が似合う優しい男だ、その辺が人気の秘密だろう。

 彼には大きな借りがあると思っている、私が鶴岡市の方針と対立したのはまあ知られた事実だが、その中で売店とレストランを指定管理から外して市の直営とする、、、、その理由は法令に反しているからと言うものだった。

 これに反対して両方を水族館の経営にさせてくれと、いくら頼んでも法令違反だとの理由で駄目だった、この時県議だった草島君が県の担当部署に出向いて、確かめて知らせてくれた。

 法令違反は真っ赤な嘘で水族館が売店、レストランも経営してかまわないと言うものだった、お蔭で今、両方を水族館が経営してそこから上がる利益もみな水族館基金として市に積み立てられ、将来の増改築資金にあてられる。

 なぜレストランと、売店を指定管理から外そうとしたのかは謎だが、噂として流れてきたのは市の最高位にいる方が自分の取り巻きに便宜を図ろうとしたのだと、、、、、、。

 私にしてみれば難しい大きな出来事で草島君に助けて頂いた、との思いが残っている、何とか新しい市長が誕生して、そこを支える力として草島君に返り咲いてもらいたいものだ。

村上龍男

http://www.murakamitatsuo.com/


1997年、僕が当時32歳。日本海重油災害の時、福井県三国町、加賀市などで「神戸元気村」副代表としてSave the coast! ホームページの運営やボランティアコーディネートをしていました。当時、重油をたどりパトロールでずっと北上して鶴岡まで来た際、加茂水族館に立ち寄って村上館長から状況を伺った時がはじめでした。この文を頂いて当時の記憶がよみがえりました。福井では越前松島水族館のイルカのラボちゃんの救出劇もあり「越前の館長さよろしく伝えでな」と伝言も頂いて戻ったような憶えがあります。鶴岡に戻ってからも海の生態系の事、防波堤工事やダムの問題など、忌憚のないお話を諸々させていただいている人生の師の一人です。
 県議会で2年所属した産業労働委員会では「加茂水族館」タイムとして「県職の皆さん、もれなく行かれました?」駐車場対策、経済効果、等々、質問攻めは毎回の定番でありました。感謝。頑張ります。