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アートフォーラム完成 


27日 鶴岡アートフォーラムオープン。式典では4中の吹奏楽団がすばらしい演奏。あいさつの後、4中の吹奏楽「展覧会の絵・プロムナード」のファンファーレによるテープカット。鶴岡芸文協会長の山崎誠助先生は「感動こそ文化の原動力」とあいさつ。白甕社美術展を皮切りに活動をスタートさせた。オープンまで準備に大変だったろう学芸員のみなさんはじめ関係者のみなさんに拍手を送りたい。
 鶴岡は、実は美術家を多数生み出しているところとして知られるところである。鶴中(今の南高校)から一時は東京美術大学(今の東京芸術大学)に毎年2人、3人と入学していた。このことの大きな貢献者は、小貫博堂先生であった。小貫先生は、東京美術学校日本画科を再優秀で卒業、美術学校研究科に進んだ日本画の実力者である。庄内、鶴中に赴任の後、母校である東京美術大学に多くの教え子を進学させた。白甕社もその教え子のみなさんのご活躍によるものとおうかがいしている。

祖父の著書「小貫博堂と庄内の美術家」の前書きにはこうある。
ー現在、美術活動も盛んであるが、当地には総合展示場もなく、多くの優れた美術家が輩出しているが、その作品を常時展示して市民の鑑賞に供する美術館もない。当地美術文化に寄与し多くの画人を育てた偉大な教育者の小貫博堂先生の業績は忘却してはなるまい。美術館ができたら胸像でも作り顕彰碑も建てたいものである。ーー
 
今回のオープン、祖父もきっと天国から喜んでいるに違いないが、課題はこれからだ。この場で何をやるか、どれだけ市民のむすびつきや創造を生み出せるかだ。
金沢に芸術村という24時間市民の創作の場としてオープンしている公共施設がある。今年現場に行ったが、市民コーディネーターを育みながら運営しているその見事さに心打たれるおもいがした。
 本当に市民が育まれるアートフォーラムにむけて、多くの市民の皆さんの参画としくみづくりが必要だ。まずは、市民のみなさんの税金でつくられた施設。お一人でも多くの方にまず足をはこんでもらい、きづいた事やアイデアなどいろんな声を頂戴したい。