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庄内の美しさを求め続けて。


難波次郎さんの急逝に。

大鳥川をよみがえらす会 会長で、俳人であり、庄内日報に優れた美術評論を書き続けていた難波次郎さんがお亡くなりになった。3日前にも電話をいただいた。「今日は祈りの絵の関係の講演にいくんだ。」とのことだった。実は、今日、事務所の中で祖父の書いたチューリップの絵が額縁ごと落ち、ガラスが割れた。花の好きだった難波さんが、最後の激励に現れたのかもしれないと思った。
最近アートフォーラムでおこなわれた斉藤眞成展で偶然、絵画と向き合う難波さんの姿に触れた。全身全霊で対峙し、その絵から何かを読み取り、文書にしていく作業。真剣で、そして何かとても楽しそうに、撮影をしながら向き合う姿が焼き付いている。今回掲載された評論も実に興味深いものだった。川の事といったら大鳥川。荒沢ダムや電力をつくるため取水のため、途中の水が無くなる大鳥川の状況を嘆き、子供の頃、そこで泳いだり遊んだりした川になんとかもどしたい。その話になると夢中で話してくださった。「美しさ」を求める中で、この地域にとってかけがえのないもの。とは何かを真正面に据えて考え続け、それをなんとかしたい。ずっと求め続けていた難波さん。幾分は国も動きましたね。まだまだこれからなのに残念です。安らかに。ご冥福をお祈りします。ぜひこれからも僕らの諸行を見守っていてください。葬儀は7月11日正午から鶴岡市 アクサンにて。