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3月議会一般質問2藤沢周平記念館について


藤澤周平記念館について

今般 建設予算 約3億円が計上され、着工まじかというところですが、後世にのこる建物として禍根を残したくないので、あえて質問します。私は、構想策定段階での情報公開を求めてきたのですが、当局はようやく昨年12月議会半ばにして、はじめてパース図をふくむ実施設計を示し、市の広報やマスコミには1月15日にはじめてパース図が示されました。
 私は情報公開をし、策定委員会の資料を入手しましたが、その議事録はとっていないので提出できないと断られました。

私は、一昨年おこなわれた、設計者を選ぶためのプロポーザル資料を目にし、採用された設計が、大正14年建造の旧図書館を移設するかたちで、サロンとして残すプランであることを確認しています。
採用された設計者の資料には次のようにありました。
●これからの人口減少社会においては、今、あるものをうまく活用し、付加したりしていくことで地域資源を再生していく知恵が求められていく。
また、その活動が魅力的、個性的な都市づくりにつながっていく。
●藤澤文学の世界を愛好する人が集う知的にぎわい、交流の場として、当時の周平さん、小菅少年が通い利用した旧図書館こそふさわしいものはない。と。←私は、旧図書館に対する大きな思いを感じ、これならいいだろうと期待して推移を見ていました。
●しかし、実際に発表された設計は1棟だての鉄筋コンクリートの建造物であり、その実行のため、先日、旧図書館は解体されました。
そこで質問します。
▽サロンとして旧図書館を使うプランを却下し、解体したのは、策定委員の誰の意見によるものですか。
▽総額10億円もの公共建築物を建てる設計の策定委員会が完全非公開、議事録もとらないでおこなわれているのはなぜですか。
この2点おうかがいします。

●藤沢周平記念館について、まず議事録について申し述べます。
記念館を藤沢先生、ならびに藤沢文学をありのままに紹介していく施設でございます。委員会では、作品だけでなく、藤沢先生ご自身や、ご遺族、ならびに関係の方々の私的なことに及ぶこともあることから、個別の議事録はつくらず、自由闊達な議論を通して、藤沢周平先生のご業績を的確にとらえながら、共通認識を積み上げ、これをもとに一つの基本構想、基本計画としてまとめるとともに、その内容を、計画に、設計に反映させてまいったところでございます。
○次にプロポーザル時の提案について申し上げます。

設計者の選定につきましては、プロポーザルによって選定をいたしました。プロポーザルはコンペとは違い、提案をそのまま採用することではなく人を選び、その方とともに設計をつくりあげていくものと認識しております。
市といたしましては、記念館として求められる機能の実現を、最優先とし、安全、安心な設備、環境を考慮しながら、設計をすすめたところでございます。
設計 協議のかていでは旧公園管理事務所を含め、複数案を検討しましたが、貴重な資料の保全をはかるためには、耐震、耐火など、安全性に可能な限り配慮することから、限られた敷地の中で、施設機能を確保することなどから、現在の構造、デザインとなっているものであります。以上です。

草島
はじめに藤沢周平記念館におうかがいします。この旧図書館ですけれども設計者は、そこに資料をおこうとして提案したのではない。サロンとして提案をしているのですね。今の説明だと、あたかも資料を置くから木造ではいけないみたいな話になっていますが、違うんじゃないんですか。それと、誰が、この旧図書館を解体する、とそういう意見を審議会の中でいったのですか。応えてください。

教育次長
サロンとおっしゃいましたけれども、一応、この計画の中では、施設が一体のものでありますので、あくまでも、先生の業績、資料に関するものが、そのサロンでも見られますので、そのことについて、旧公園管理所の建物につきましては、さきほど申し上げました通り、耐火耐震に耐えられるものではないということでございます、。それから、誰の発言によるものですか。というご発言でございますが、先ほども申し上げましたように、プロポーザルにおきましてはあくまでも設計者を選定するものであり、提案された設計を採用することを前提とするのではございません。設計者の提案につきましては、設計者を選定する上でその能力、判断をする一つとして提示していただきました。設計協議を進める中で、プロポーザルで出された案を含め、委員の皆様からご意見をいただきこれを参考として検討いたしました。
記念館の設置目的の一つである、藤澤先生の貴重な文学資料を後世に伝えることを実現するには、基本計画で前提条件とした、火災、地震などの非常時災害に十分に配慮した設備と環境を整えることが最優先課題であります。このためには、重要構造を鉄筋コンクリート造、あるいは鉄骨造とすること。記念館機能の充足をはかるための必要面積を確保する必要があることから、市では既存の建物は解体撤去して進めるものと判断をし、現在の設計となったものであります。
現在の設計は一連の作業として時間をかけて、段階的に進めてきた結果であり、特定の発言や意図によるものではないことを申し上げます。

草島
えっと、10億もの公共施設が、議事録もとられていない。そういうかたちで進められる。私は非常に残念です。私は、藤澤文学はまさに、鶴岡市民の志の文学。と考えています。その志の集積を理想とする記念館のはずが、当局の姿勢によって、住民のいろんな思いが無駄にされ、景観が破壊されている。泥が塗られているような思いがしてなりません。一つ提案をしますが、せめて、市民の中に関心をもっていろんなご意見がある方がいらっしゃいます。そうした市民とのかかわり合いが、開館後の運営のサポーター育成にもつながっていく。私はそれこそ宝ではないかと思うんですね。提案をしますが、この議会の最終日までに、住民説明会の開催を求めますがいかがですか。

教育次長
記念館につきましては、文化会館や鶴岡アートフォーラムのように、市民がみずからの主体的な活動の場所として使用する施設とは異なり、文学者の記念館という特性上、藤沢先生とその文学 特定の評論、評価によらず、ありのままに紹介することが最も重要と考えております。また藤澤ファンは本市に限らず、全国に広くいらっしゃいますので、藤沢文学記念館に対する思いもそれぞれお持ちの事であると思いますが、記念館は、藤澤文学をありの ままに紹介することが最も重要なことでありますので、広く、意見を求めながら進む事業とは異なるものと思っております。設計については、すでに今年1月に、市民の方々にお知らせしておりますので、説明会を開く予定はございません。

草島
残念ですね。