持続可能な鶴岡ブログ

持続可能な鶴岡ブログ
トップページ > 持続可能な鶴岡ブログ > 一般質問2、慶応大学先端研について

一般質問2、慶応大学先端研について



9月定例会 草島一般質問、要旨。(僕のメモから)
企画部長の、的を得ない答弁が続き、最後には市長が答弁。
「市税投入にはなじまない投資事業だということが明らかになった」
年間3億円。今までも、そして、これ以上、投資しても何も地域へは還元されない。




慶応大学研究所について

△草島

市の財政は、今般の決算資料で実質公債費比率19.2%ということが明らかにされました。 起債に県の許可が必要な、18%を突破し、とても厳しい状況であることは事実だと思います。起債の償還のピークは20年とうかがっておりますので、この指標はより悪化することは目に見えています。

当局は、厳しい厳しいといって、ほとんどの行政施策の予算組に対してマイナスシーリングをかけている現状であり、そして合併後、各地域で特色のあったサービスが切り捨てられている現状ではないでしょうか。

しかしながら、今回も取り上げる慶応大学の先端生命科学研究所に対しては、土地、建物の他に、市税から合併以前の5年間でソフト事業約25億円。そして合併後は、昨年度、特例債第一号を使って16億円で関連施設を建設し、更に18年度から、年間3億1千5百万円が丸々補助金として投入されているのであります。


さて質問ですが、
▽ 今般、蜘蛛の糸の人口合成の研究の起業化、また、寒河江市の日東ベストとの連携協力について報道されました。では、蜘蛛の糸の研究のベンチャー企業化は、この鶴岡の地でおこなわれるのでしょうか。また、日東ベストは寒河江市の企業であります。我々の鶴岡の地域へ何が還元されるのか。うかがいます。


▲企画部長

例をあげての地元還元というご質問でありましたけれども、
この蜘蛛糸タンパク質に関しましては、先端研に所属をして鶴岡で教育を受け、研究をおこなっている、学生さんたちが、人工的に合成した蜘蛛糸タンパク質の大量生産技術を開発しまして、蜘蛛糸を世界ではじめて実用化すべく、バイオベンチャー企業の起業を進めてきたものであります。この技術の革新性と実用化に向けた事業の取り組みが高く評価されまして、台湾で開催された若手起業家を表彰する世界的なイベントで最優秀を受賞したというもので、現在、この学生さんたちは
ベンチャー企業の設立にむけて、
慶応大学のSFCの中にあるようですが、SIVアントレプレナーラボラトリーという、起業家を支援していくための総合的なサポート機関、ここの支援をうけながら
企業化にむけた準備をおこなっていると、いうところで、今後の事業活動の詳細は決まっていない。と言う風にお聞きをしております。
で、こうしたバイオベンチャーにつきましては、先端研の基礎、応用研究の研究活動の進展にともないまして、今後様々に展開をしていくものという風に期待をしております。
 この起業そのものについては、すべて鶴岡で、とはなかなかならないわけでありますが、先端研究産業支援センターを受け皿としまして、地元への定着促進に市としても努めて参りたいとこのように思っております。

もう一点、日東ベストでございますけれども、先端研と、県内の食品企業、日東ベストとの連携協力に関しましては、山形大学農学部との連携も視野にいれながら、地元産のメロン、とか、庄内柿をはじめとして、地域の農産物に含まれる、人体に良い成分。いわゆる機能性成分をメタボローム解析技術で探索をいたしまして、地域農産物のブランド化とか、これらを利用した加工品の付加価値向上をはかる取り組みでございます。
これによりまして、地域農産物の価格の向上とか、生産量の増大に加えまして、間引きされた作物とか、あるいは未熟な作物など、これまで、なかなか市場に流通せずに廃棄をしてきた。そういった作物の新たな商品価値の創造などといったかたちで、この地域の農業を中心としまして、大きな成果の還元が見込まれるという風に考えております。
 一方、国立社会保障人口問題研究所が、平成15年12月に発表しました、鶴岡市の将来推計人口によりますと、平成17年、14万4千417人となっていました。
実際の国調では、平成17年14万2千384人となっています。予測を2000人あまり下回っていると、こういったことは、全国的な傾向ではありますけれども、本市においても、少子高齢化、人口減少は急速に進展をしており、若年層の定着と、活発な交流を促進するということは、本市にとっては重要な政策課題と考えております。

で、その実現のためには、グローバル化が進展するなかで、独創的な知識と、技術が国際的な競争力をもつという、これからの知識社会といわれるこれからの時代に対応しまして、知識集約型産業の集積をはかることが甚だ重要であるという風に考えております。でこの、先端研は、本市におけるバイオベンチャーなど、新産業の創出とか、地域産業を、知識とか技術をとりいれた、新しい産業に底上げをしていくと、そういった役割も大いに期待をしております。 

ただ、ここでご理解いただきたい。というのは、この地域集約型の産業の集積ということにつきましては(聞いていることに答えてくださいよ、あなた)
還元ということでご説明をさせていただいております。
先端研そのものが知識集約型産業のひとつであるということでございます。
このことに関してはご理解をいただきたいと思います。

本市にこの先端研が立地すること自体、新しい時代の産業集積と、いうことになります。事実、先端研が、これ産業分類上は大3次産業になりますけれども、産業連関表で、18年度の推計、約29億円の経済波及効果を生み出すと。こういった試算もありますように、本市の産業や経済の振興発展に、大きな効果を持っていると、いう風に考えております。ご理解をいただきたいと思います。

△草島

大学についてですけれども、あやふやな、答弁ありましたね。
すべて、鶴岡に集積するものではない。という事を発言なさいました。
私は、こんなんでいいのかな。という風に思う訳ですけれども、
例えば、この記事、ご覧なっていると思いますけれども、

先般、九月四日の朝日新聞では、このように記載されています。「バイオ起業に逆風」「資金難赤字拡大の一途、活路求めて海外移転のおそれ」とあります。 
まあ、以前のように投資家にとって、バイオのベンチャーがもてはやされた時代はトレンドを終えはじめているのではないでしょうか。

起業化するとして