アグロフォレストリー 生物多様性の価値。

写真:パル前にて本日の街頭演説。
テレビの特集でブラジル、アマゾンのアグロフォレストリーに取り組む日系人の方々のプロジェクトが紹介されていた。森林を皆伐し、単一プランテーションで胡椒を育てるところから歴史が始まるが、はじめは良かったものの、水害、根腐れ病 などによってほとんど全滅。そして先住民がおこなっている森の中で栽培する方法を学び、森の多様性の中で複数の種類の農業生産物をつくるアグロフォレストリーの技術を確立した。そうした歴史と現場を撮ったドキュメンタリー。生物多様性が保たれた森だからこそ、持続可能な農業が営める。そんな実例だった。
課題として、そうした技術を理解できず、未だに皆伐ー森林焼きープランテーションを繰り替えす人たちとの葛藤の姿などが映し出されていた。
僕らが飲んでいるコーヒーもそうした問題を抱えている農産物だ。ほとんどが皆伐された森でプランテーション農業によってつくられてきた。しかしながら、アグロフォレストリーで有機栽培でつくられているコーヒーが今、市民権を得始めている。実は、うちのカフェsolaiで使っているコーヒーは、エクアドルのインタグ地方でアグロフォレストリーでつくられているオーガニックコーヒーだ。福岡のウインドファームという、スロービジネス企業でつくられている。
代表の中村隆一さんは、辻信一さんと一緒にエクアドルのナマケモノにちなんでナマケモノクラブという環境文化NPOを立ち上げ、スタッフは果敢にフェアトレードやエコツーリズム、スローカフェの運営などに取り組んでいる。solaiのベースになった喫茶店を購入して間もない頃、お二人を招くイベントを開催した折に来て頂いたことがある。その時からなんとか中村さんのコーヒーをいつも味わえるカフェを鶴岡につくりたいと思っており、今ようやくそれが実現出きて1年になった。飲めば美味しいコーヒー。そのふくよかな味の向こうに、うっそうと繁った生物多様性の森がある。
アグロフォレストリーのコンセプトは、有機農業でつくられる田んぼと一緒だ。「トンボが地球を救う」というキャッチフレーズで「トンボがたくさん飛び立つ田んぼをつくるために無農薬でつくっている」という佐藤秀雄さんの田んぼにもつながる。そしてそれは、昨年末のラムサール条約締結国会議の中で決議された水田決議の際にとりあげられた、生物多様性を育む冬水田んぼ、有機農業の田んぼにつながる。
アグロフォレストリー 先住民に学んだ生物多様性の価値から始まる、古くて新しい農業のあり方。この動きはやはり持続可能な社会を実現する農業の方向性に違いない。
改めて「生物多様性」の価値を考えたい。
派遣村 の奮闘に拍手。
年越し派遣村へ続々、300人突破 厚労省が講堂を開放
2009年1月2日20時40分 朝日新聞webより
「派遣切り」などで仕事と住まいを失った人たちに食事と寝場所を提供する東京・日比谷公園の「年越し派遣村」には、新年になっても労働者らが続々と詰めかけ、2日に300人を超えた。労働組合や市民団体などでつくる実行委員会が用意したテントが足りなくなり、公園のそばに庁舎がある厚生労働省は省内の講堂を緊急に開放、約250人が移った。
大みそかの開村後、入村者数は増え続け、2日午後6時現在で304人に達した。実行委が用意した50余のテントに入れるのは150人ほど。多数が屋外のストーブで暖を取って夜を明かさなければならない事態になった。
実行委は、寒空の下に労働者が放り出されては命の危険があるとして、同日午後、厚労省に対し、省内の施設を緊急避難所として開放することなどを求める舛添厚労相あての緊急申入書を提出。厚労省は5日午前9時まで講堂を開放することにした。
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おおみそかの報道から気になっていた派遣村。もう300名を越えているとのこと。
社会のセーフティネットがこれほどまで崩壊しているのかと、思わせる。
2009年の年頭。この国をなんとかしなければならない。と思う象徴的な
出来事だと思う。
なんか、現場 の写真は、震災の時の「元気村」を彷彿とさせる。このアクションによって、今起きている日本のひずみの情景がどんどん世界に発信されるといい。これこそこの国の大問題なのだ。湯浅さんたちの貴重なアクションに拍手を送りたいし、この問題を問題ときちんととらえないできたこれまでの政府をとにかく変えるしかないのだという事だと思う。
がんばれ! 派遣村!
年越し派遣村情報: http://hakenmura.alt-server.org/

明日早朝探鳥会があります。
明日、ラムサール条約に登録された下池で、早朝探鳥会があります。午前6時から。尾浦探鳥館集合。尾浦の自然を守る会http://www17.plala.or.jp/TAKADATE/index.html主催。
議場でも紹介しましたが、オオヒシクイの飛び立つ姿は圧巻です。。
謹賀新年。

元旦。街頭演説

年頭あいさつ。ちょっと暗くなってしまいましたが。神社前。



大晦日。
あっという間に、今年も終わりですね。
鶴岡の大晦日といえば、羽黒山の松例祭。
11年前の帰郷から唯一、中越地震の際の2004年の大晦日を除けばいつも羽黒山に登っている。
今年は星野先達が国分け神事をおこなうようなので楽しみにしている。
午後10時には山頂にいないとな。いや、もっと早くだっけか。などとそわそわしはじめている。
神社境内で男たちが走るのは午後11時ぐらいだ。勇壮な炎の祭典でもある。
www.gassan.jpには、昨年の様子をアップデートしている。ご参考まで。
さて、それまで大掃除大掃除、、、。