筑後川の治水作 | 前 山形県議会議員 草島進一

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筑後川の治水作



鶴岡市議会行政視察で、別府市の観光戦略、日田市の林業、農業政策、下関の景観条例、松本清張記念館などを視察。それぞれに有意義だった。
  さて、宿泊席の福岡で朝日新聞を購入してみると、この記事。

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朝日新聞 福岡版 11月16日 朝刊

先人の治水施設 脚光

筑後川中流域の「控堤」
国交省事務所 氾濫域狭める機能 報告書で保全提言

ダムと堤防主体の治水から、川があふれることを前提とした伝統的な治水技術の活用へと国土交通省が新たな方針を打ち出すなか、同省筑後川河川事務所(久留米市)は、筑後川中流域に残る歴史的治水施設を初めて実地調査し、報告書「今なお残る先人たちの知恵〜筑後川の控堤」にまとめた。九州一の大河による水害と戦い続けてきた人々の「遺産」が再び脚光を浴びている。 (奥村智司)

久留米市東部、筑後川支流の巨瀬川。左岸の近くを高さ5メートルの堤防道路が走る。かつての二線堤(控堤)だ。筑後川の堤防の決壊などで氾濫した水を受け止め、巨瀬川を通じて再び筑後川に戻すことで氾濫の拡大を防ぎ、住宅地を守る役目を果たす。

 現在も、筑後川からみて控堤の上流側には畑が広がるのに対し、下流側は住宅が密集している。
 「筑紫次郎」の異名を持つ筑後川は、昔から洪水の多い「暴れ川」として知られた。中流域には、九州の他の河川ではあまり見られない控堤ような治水施設が各地に残る。同事務所は「あくまで連続堤防の補完的役割」としながらも、今年7月に策定した筑後川の整備計画に「歴史的な治水施設の保全」を盛り込むとともに、報告書「今なお…」を作成した。
 同事務所は計画策定に際し、実地調査を始めて実施。担当した師岡文恵技官(28)は、「あの辺りに堤防があった」という話や標高のデータをもとに車でたどり、車が入れない所は歩いて調べたという。その結果、久留米市内で控堤7カ所や輪中提など計9カ所を確認。整備計画では「保全に努める施設」として具体名が挙げられた。
 報告書ではそれぞれの控堤の機能を検討。巨瀬川の控堤については、大水害が発生した1953(昭和28)年と同じ量の降雨があった場合、筑後川の堤防からあふれた流れを完全に遮断し、控堤を一部撤去した場合はさらに下流に5キロ氾濫が広がるというシミュレーションを紹介している。

 一方で、道路と交差するために高さが切り下げられて治水機能が低下したり、氾濫時に湧水地になる一帯が新興住宅地として開発され、被害が懸念される所も指摘した。
 
 各施設が造られた時期は正確にはわかっていないが、明治より前とみられる。報告書は「控堤は古くて新しい、筑後川が誇る治水施設。被害を抑える効果のある控堤を保全するための規則を作る必要がある」と提言する。
 国交省は公共事業費減を背景に、堤防整備が遅れている河川の流域で伝統的治水施設の「二線堤」や「輪中堤」を整備する新たな治水策を検討。来年度に制度の創設を予定している。
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伝統的治水施設 二線堤(控堤)は本堤の決壊などで氾濫した水を受け止めて再び河川に戻す事で氾濫域の拡大を防ぐ。本堤との間に遊水効果もある。輪中堤は住宅地や耕地を輪のように囲み、洪水から守る。
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→ 治水の考え方が変化している。金と期間がかかりすぎるダムに依らない治水。
筑後川水系の担当者に拍手を送りたい。
最上川水系もこうした考えを基本に、で河川整備をすすめるべきだ。