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漁業補償1人1000円!? それはないでしょ小国川の価値


最上小国川ダム問題。改めて読売新聞山形版の記事。
山形県が漁業補償案を提示。110万円!?

小国川漁協組合員は約1100人。一人あたり1000円!?
組合員の皆さん。これまで先祖代々、永々と受け継がれてきた豊かな清流でのアユ漁の環境を1000円で売るんですか?あまりにもバカバカしい話です。「川の力を失ったら漁業振興にならない」とダム反対を貫いてきた元沼沢組合長の志を思い出してください。

科学的に、赤倉温泉流域に県がつくった堰を取払い、土砂を取り除く等、河道改修による事業こそ、治水を内水被害、外水被害ともにかなえ、流域環境を守り、更に老朽化した赤倉温泉を再生する最後ともいえる絶好のチャンスなのです。
 
ダムをつくったら、全国の事例の中では穴が小さい穴あきダムの穴の閉塞の懸念があります。穴が詰まったらダムが機能しないことになります。これは県の新しいプランでも以下、懸念は残ったままです。
京都大学名誉教授 今本博健 先生より。

最上小国川ダムの常用洪水吐は1.7B×1.6Hと小さく、穴づまりの可能性が大きい。そのことを認識して多重的な対策案を実施するとしたのであろうが、その効果には疑問が多い。

 ①の砂防堰堤の活用については、すべての流木を完全に捕捉することが不可能なうえ、砂防堰堤の設計では上部に流木捕捉工を設置することを想定しておらず、流木を捕捉することにより砂防堰堤自体が破壊される恐れがある。

 ②の鋼製流木止めの設置については、流木止めより下流で発生する流木はそのままであり、上流からくる流木を完全に捕捉することは不可能である。

 ③の仮締切堤の活用については、巨礫の捕捉工としての効果は期待できても、浮遊して流下する流木の捕捉は期待できない。

 ④の鋼製スクリーンの設置については、他の穴あきダムでも採用されているが、スクリーンの前面に巨礫が堆積すれば穴が詰まったと同じ状態になる。スクリーンを設置することにより、それがなければ流下する土石まで捕捉されることになり、穴づまりの可能性を大きくしかねない。

 ⑤の可動式穴づまり防止装置(維持管理板)の設置については、自然放流の穴あきダムに流量調節ゲートをつけたことになり、どのように操作するかが問題になる。穴が閉塞した場合、ゲートを上げることで堆積物が流下するとは限らない。

 

 以上のように、ここに示された対策はいわば「思いつき」程度のもので、穴づまりの懸念を解消するものではない。

 


また環境の影響については川那部浩也先生はじめ4名の研究者によって、これまで「環境にやさしい」としてきた県の見解だが、その見解を導きだしたました。

最上小国川流域環境協議会資料の問題点
1)調査の目的や方法が吟味されていない
2)限定的な調査データから逸脱した結論が導かれている。
3)各調査に結びつきがない
4)アユそのものに関する調査や検討が全く存在しない。
が指摘されています。

これに対して県は無視したままで 何の反論もないままです。

更に老朽化して、今でも護岸の脆弱性が地元の旅館からも指摘されている赤倉温泉。

この地域の実態を述べます。

赤倉温泉流域は、県がつくった堰によって土砂堆積しています。
その堰を取り払って土砂を取り除けばダムで止めると同様の水が流せるようになるのです。
「温泉湯脈に影響するから河床を触れる工事はできない」と県は主張してきましたが温泉開発の専門家は、温泉に影響を与えないように工事をすることはいかようにも可能。メカニズムを解明しながら影響を回避しつつ工事を行う事は常套手段であり、県は調査といっているが、十分にメカニズムを解明することなく、表面的に「影響ある」というところだけで止めてしまっていたのではないか。これは実際に県の調査に携わった温泉開発、研究者、川辺孝幸先生が指摘していることです。

それに、中心の旅館(阿部旅館)は倒産し、1年間営業停止しカビがはえてきたような状態。周辺の旅館は老朽化している状況であり、河道改修を通じて、温泉旅館群のダウンサイジング、リノベーションをはかり、温泉街そのものを再生させる。それをやるには、最後の絶好の機会といえる。と、都市計画の専門家、国土交通省の元幹部からも指摘されています。


ダムよりも赤倉温泉の河道改修こそ、治水をかなえ、清流を守り、そして赤倉温泉を改修・再生する最後の絶好のチャンスなのです。


みなさん舟形、最上町のお知り合いにその真実を伝えてください。


 
 
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