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ワーキングプアⅢを見て。



ワーキングプア3。多くの方がご覧になったと思います。
池袋で雑誌集めで日銭を稼いでいた彼が、三鷹の道路掃除の仕事をするようになって、最後カメラの前でぐっと涙ぐみました。僕もひさびさにテレビに泣かされました。

 人間が人間でいられなくなっている状況が今、つくりだされている。ということ。
ネオリベラル循環。市場原理主義については、この内橋さんの「悪夢のサイクル」に明確に描かれていますが、小泉、竹中路線で日本は大きくこの方向に舵をとってしまいました。実質的な金よりも「マネー」を真ん中にグローバルな競争を推し進める社会。
格差社会を拡大し、最低辺層を確実なものとし、軍隊でリクルーティングする。
ホームレスも社会の犠牲者であれば、理不尽な戦争に追いやられる兵隊も、このマネー市場主義の犠牲者である.
金「マネー」真ん中の社会で人間が人間でいられなくなっている。内橋さんはその本の中で伝えています。
 このために、日本の自殺者の数は3万人になりました。格差社会がすすみ、地域経済の低迷、崩壊。富は実に一握りの勝ち組にあり、働いても働いても食ってけない構造。

その瀬戸際に僕らはいるのだということを感じなければなりません。
 福祉、教育、環境政策を、基本的に機会均衡をはかり、持続可能な社会形成へシフトしている北欧に比べて、日本は、米国追従政策になっている。

そんな政治でいいのか。ということです。後半。米国のノースカロライナ州のバイオによる地域再生の取り組みと、イギリスの社会企業を育んで雇用を獲得する取り組みがでていました。
 バイオによる地域再生は、鶴岡の政策のお手本のようにも思えますが、全体で一体どこまで投資が必要だったのか、吟味、検証が必要と思っています。僕は、むしろ後半の社会企業のほうに興味があります。

いずれにせよ。ネオリベラリスムの悪夢のサイクルを助長するかたちの政治でいいのか、僕らに突きつけられていると思います。