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小国川の真の治水を求めて


昨日のシンポジウム。「小国川の真の治水を求めて」には、200名以上の皆さんにお集まりいただきました。 おいで頂いた皆さん、本当にありがとうございました。

今朝の山形新聞に以下のように記事が掲載されました。
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民主・菅氏ら招き最上小国川の治水や公共事業考えるシンポ
公共事業の在り方などについて意見を交わしたシンポジウム=新庄市民プラザ 最上小国川の治水対策として県が最上町に建設を計画している穴あきダムに反対する市民団体「最上小国川の真の治水を考える会」主催のシンポジウムが28日、新庄市民プラザで開かれた。菅直人民主党代表代行らが公共事業の在り方などについて述べた。

 ダム建設に反対する小国川漁協の関係者など約200人が参加した。最初に今本博健京都大名誉教授と大熊孝新潟大教授、アウトドアライターの天野礼子氏が講演。引き続き天野氏をコーディネーターに、菅代表代行と五十嵐敬喜法政大教授が「本当に必要な公共事業を行うために」と題してパネルディスカッションを行った。

 菅代表代行は「役所は金を使えば使うほど権限が強くなり、『いい物を安く』という考え方はない。国は年間10兆円ほどの無駄遣いをしており、公共事業はその象徴。日本の財政再建のスタートはこの改善しかないと考えている。市民、県民が税金を何に使うべきかしっかり考え、声を出して行動することが大切。そうすれば大きく構造は変わる」と述べた。五十嵐教授は「安倍政権のスローガンは『美しい国へ』。穴あきダムを造るよりも赤倉温泉街の活性化に投資するのが美しい国の姿ではないか。ぜひ政策を転換してほしい」などと語った。

 最後に、河川掘削・拡幅などによる治水法を記した同会と今本名誉教授、大熊、五十嵐両教授、天野氏の連名による代替プラン「最上小国川真の治水案」を公表した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上山形新聞061029朝刊2面

今回、代替えプランとして発表したものは以下。
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「穴あきダム」に依らない
 最上小国川“真の治水”案 06.10.28
今本博健
大熊 孝
五十嵐敬喜
天野礼子
最上・小国川の真の治水を考える会
  
  これまでの「旧来型の治水」は、一定規模以下の洪水を対象とし、河道改修やダムによって洪水を河道に封じ込め、水害を発生させないことを目標にしてきた。
  私たちが21世紀にかなえたい“真の治水”は、「いかなる大洪水があろうとも少なくとも人命に及ぶような壊滅的な被害だけは避けるようにする」もので、しかも、河川環境に重大な影響を生じさせず、数十年に1度の洪水のときばかりでなく日常の生活にも役立つ治水方式である。

具体的には、河川対応と、流域対応による治水法を併用することとする。

1) 本来は河道であるところに建物が建ってしまっている。赤倉温泉地域の一 部を、河川掘削や拡幅、引き堤などで河道の流下能力を拡大させる。
2) 赤倉温泉下流域を「遊水地指定」し、洪水被害が生じたときには、「すべての被害」を補償する。
3)流域上流部の森林の、手入れがなされていない放置人工林等を間伐するなど、森林での保水能力を高める。
4)土地利用の規制・建物の耐水化・道路などの利用方法の2線堤化などによって、氾濫した場合の被害を少なくしていくことを考慮する。

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記者、会場からの質問の中で、田辺省二県議会議員から、これ案を承認する旨のご意見を頂戴したり、様々な質疑がおこなわれた。
  前の方にすわり、この提案に対して質問をして、菅直人氏らの対談の時に私語多数を天野氏に指摘されていた輩たちは、後に国土交通省の方々との事でした。マナーつうものを知らない輩でしたね。

いずれにしてもとても中身の濃いシンポジウムになりました。関係者各位、感謝申し上げます。また、私自身、凡ミスだらけの至らぬ事務局司会進行。大変失礼いたしました。

当日、うまく放映が叶わなかった最上小国川の映像は以下、アップデートしました。どうぞご覧ください。

http://homepage.mac.com/stern8/iMovieTheater21.html

とにかく、昨日のシンポを大きな布石とし、今後の運動に活かしていきましょう。

まだまだ、議論もこれからアクションもこれから、みんなで動き出しましょう。

山形に残る、一本の清流を救おう!   そこから真に美しい国づくりははじまる!