持続可能な鶴岡ブログ

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ありもの探しをはじめましょう。


「藤沢周平ブームみたいだけど、人のふんどしだけじゃなくて、自分で楽しまなきゃ。それが文化でしょう? 皆で楽しむ。皆楽こそ文化なり。補助金がつかなくなると、なくなるようなものは文化じゃないでしょう?」
「10円、20円のケチで、地域を破壊しているんじゃないですか?」

結城登美雄 さんに、はっぱをかけられて、僕らはうなづくばかりだった。
鶴岡市教育委員会主催のまなびすとセミナー

「スローイズビューティフル」の著者 辻 信一さんに以前、早くお会いするようにとお話をいただいていたこともあって、開催記事をみつけてスタッフの3人とともに講演を聴きに行きました。私が以前 議会報告紙パドルで触れた「ないものねだりではなく、あるもの探し」は、この結城さんが言い出しっぺです。

結城さんのお話は 「地域とは何か?」からはじまりました。

みなさんは何だと思いますか? マーケット?エリア?コミュニティ?
結城さんは「地域とは、家族の集まり」と定義しました。

東北を中心に全国600以上の農漁村を歩き、おじいさんやおばあさんとの会話から得た知恵の言葉は、どしっと心に響きました。
結城さんは、屋根の葺き替えをみんなでやっていた地域、道路づくりもみんなでやっていた地域の豊かさについてふれつつ、「よい地域とは」の7箇条を提言しました。

1、よい仕事の場    いきがいのための仕事。金だけじゃダメ
2、よい居住環境    よい社会資本 でもやりすぎたかも
3、よい文化      みんなで楽しむのが文化
4,よい学びの場    生かす力を身につけることが「学ぶ」ということ
5,いい仲間達     いっしょに作業する仲間
6,よい自然と風土   神なる水風光土を大事に 「鉄と石油」は神になれない
7,よい行政      無論!

また、沖縄のやんばるの取材などを通じて、心豊かに暮らす、長寿で元気な沖縄の暮らし次の大事な事5つをお伝えいただきました。

1、あたい  あたりふとり 自分の畑をもつ 
2,ゆんたく おしゃべり、お茶のみ おすそわけ
3,ゆいまーる 「おたがい様」「自分の畑の手伝い
4,共同店 「買う」ことをかえる。地域通貨の発祥。
5,てーげー いいかげん 60点、70点でOK!

3時間。ゆったりとした話し口調ながら、言葉がどし、どしっと響いてくる。
すごい講演会でした。会場人数少なめでちょっと残念でした。

結城さんから一言。「庄内、鶴岡は「みやび」な文化だけでなく、「ひな」の文化を育んでこそ 総合力を発揮できる。ひなの質の深い文化をもっと !」

ボクはうなづくばかりでした。


●まなびすとセミナー、実は、ボクも神戸で震災ボランティアで活動していたとき、講師として呼ばれたことがありました。そういえば。今回の3回シリーズ、教育委員会ではとてもいい講師をブッキングしています。役所のページをチェックしてみてください。

▼なんでビデオも撮っていないんだろう?

ボクは、以前産業文教委員会にいたとき、こうした講演記録をビデオにとって、DVDやビデオライブラリーとして図書館で見れるようにするサービスを提供する提案を再三にわたって、おこなっていた。講師の方の了解をとればできることなのだと思っています。まずいまどき、こうした講演会に時間を合わせて来れる人はひとにぎりだと思うのだ。
 たとえば長野県では、こうした講演会やフォーラムをビデオできちんと撮ってホームページで動画配信して、いつでも、だれでも、どこでも参画できるし、講演録も公開しています。これが今時の市民サービスだと私は思っています。
ボクは、ちなみに今回の公演中、結城さんがお触れになった神野直彦先生のお話をこの長野県のサイトから学びました。

「録画、撮影、写真撮影禁止」などとパンフでおこなっているんだったらなおさらです。
市域拡大にともなって、いや、今の生活習慣にふさわしい行政サービスを考えることが必要だと思うのです。NPOで交通費を払って講師を呼んだら、僕らはビデオと、写真、録音をして、ビデオライブラリーはもちろん、ブックレットにしたりして、ひとりでも多くの人にこの大事な教えを伝えようとがんばります。

 どうもまだ、こうした姿勢がないんですよね。今の鶴岡市行政には。

 今日、コピーの点検に来た、19歳の若き社会人から
「三瀬の水が切り替わるのはごめんだ。なんとかしてほしい。」
「会社が終わってから仲間と体育館で汗を流すのが楽しみになっているが、閉める時間が早すぎて、守衛さんにいつも怒られて欲求不満になっている。 深夜までやる日があったらいいかも」
「体育館のジム設備はいいけれど、高校生の時は、使用料金が高くて(毎回200円とのこと)使えなかった。年間いくらとかの制度にすればいいのに」


「何か我慢してなーい? これだけ高い税金納めて、その使い道、使い方にみんなで感心もっていこうよ!と「何かない?おかしな事?」と聞くと「議員さんにこんな事を聞かれたのははじめて」といいながら、次々と言葉がでてきた

彼が言ってくれた指摘に、なるほどと思ったが、これは図書館についてもいえる。公共図書館、致道ライブラリー の夜間の開館。
これも今まで再三にわたって1日でもやってみなさい とか、提言をし続けてきたが、致道ライブラリーの運営をしている企画調整課のいいぶんでは「そのような要望は受けていませんのでやりません」などと平気で委員会で答えた。

果たしてそうでしょうか?

講演会のライブラリー、夜間開館、すぐにでもやるべしと私は思っています。

賛同者の声を求みます。いかがでしょうか。

●ダンスグループの公演。
ご招待を受けていた藤島町体育館でおこなわれた ダンス公演に。この体育館はすごくいい施設。クライミングボードがあることで知っていたが、改めていい社会資本だと思った。ダンス公演は6時から9時まで見たが、ジャズ、ヒップホップ、バレエ系と、子供達から20代まで、大きな体育館のステージ一杯に次々と迫力の舞台が繰り広げられた。伊藤豊継さん、5年間のうちによくぞここまで、多くのダンサーを育て上げた。ありがとう!
こうした新しい、クリエイティブがどんどん花咲く鶴岡にしたいものだ。

その後、これも新鶴岡の新しい顔ともいえる以前、朝日村の「うめちゃん」キムチのうめちゃんの店で韓国ちじみを味わう。うめちゃんキム チは東京「成城石井」で絶賛され、卸販売しているのだとか。これもすばらしいですね。

憲法改正問題も新聞紙面をにぎわし、今日もテレビでいろいろやっています。
ボクは、あの戦渦の「狂った日本」を繰り返さぬよう、平和憲法をしっかりと守らなければいけないと思います。
 そして、憲法の本来の意味をもういちどかみしめることが私たちに必要なのではないかと思います。

今日は、環境フェアが小真木であります。