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ゲートをあげろ! 長良川河口堰。


ゲートをあげろ! 長良川河口堰。

5月23日、朝日新聞に「変わるか ダムの国」と特集。そして社説に長良川河口堰運用から10年と特集されている。「結局、水を大量に使っていた60年代の計画にこだわりすぎたのだ。古びた計画を80年代に強行し、そのツケがいま回ってきている」

僕の公共事業の理不尽への戦いの原点はこの長良川河口堰だった。カヌーで下ったとき、空を飛んでいるような気分にさえなるあの清流。ダムがないおかげでできていたあの清流は僕の「美しき川」の原体験だった。河口堰の運用を止めたり、河口堰を開けるためのカヌーデモを僕らは相当続けてきたわけだけれど、なかなか埒があかなかった。社説にもふれられているが、まず、象徴として長良川のゲートをあげることだ。しじみ全滅。ヘドロ堆積。死の海となっている河口部の自然を少しでも回復させることが今、本当に必要だ。

 それと諫早湾干潟干拓事業だって、農地なんか作っても誰も利用しないというのに推進されている。あれは延長7kmものダム事業だ。有明海がどんどん死にかけている。「影響があるかどうか疑問」のような事をなんで高裁でいえるのか。佐賀地裁で、「環境問題に対して疑わしき場合は立ち止まれ」とし、多くの市民の評価を得たのに、また、ある種の力による理不尽を感じる結果となった。

鶴岡が抱える月山ダム事業は、まさに長良川河口堰問題と同種類の問題だ。つくってしまったから仕方ない。で済むのだろうか。総合治水の時代に、ダム治水の効果は疑われる。そして利水面でのダム水だが、なんで、持続性補給量25万トンもある地下水源をもっている鶴岡周辺で、わざわざ地下水を放棄しなければならないのか。この冬も異常に冷たい水は市民を苦しめた。そして、水がまずいので、今、浄水器メーカーとミネラルウォーターメーカーが市内での販売実績をどんどんのばしているし、ペットボトルの水も相当数売れまくっている。

 「使える井戸まで潰してダムの水を強要する行政体質」というのは現在の鶴岡の体質そのものだ。そして水源切り替えの責任を全く感じようともしていないのだから。

この問題は非常にむづかしい問題だ。でも目をつぶるわけにはいかない。

ーー今日は千葉行徳NPO ニュースタートのスタッフらと交流。その後鶴岡へもどる。電車の中よりーーー