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7月1日、商工労働観光常任委員会 「ダムをつくってダムのない川以上の清流って?」小国川流域の観光


皆様
草島です。商工労働観光委員会の質疑の一部。

「ダムをつくって、ダムのない川以上の清流なんて、どこにあるのか。そんな科学的にありえない事を政策目標にしていいんですか」とやり紛糾。
委員会が20分止まり、流会。本日商工労働観光部長が応えることに。
 
 

2014年7月1日

 

草島

今日は7月1日であります。地元では月山山開き。そして川は鮎の解禁日であります。本日は、ダムのない小国川目がけて行っていると思いますし本日夜のテレビはそうした映像が流れるのではないかと思います。

小国川流域の観光振興の関係でお伺いしたいと思います。

まず、内水面漁業振興ということと観光振興とは大変相まっているんじゃないかと思っています。

具体的にいいますと、だいたい3万人ぐらい方々が鮎釣りにくる。

瀬見温泉には、大体2500名ぐらいの鮎釣りの方々が宿泊する。

東北一の鮎釣りの河川ですので、毎週のようにこれから10ダイワシマノがまかつといった大手釣り具メーカーの大会があるそれはそれぞれ200名ぐらいの参加者が来る。9月はじめは、若鮎まつりがありまして、2万人の方々で賑わう。最上町の観光施設でも川の駅 梁があるところが38万人の入り込みがある。  そこに対して、県は知事が今、治水と内水面漁業の両立を目指してということで、「これまでのダムのない川以上の清流、最上小国川を目指して。という振興策を掲げて振興策をおこなおうとしております。これ、観光の施策としても、非常に大事なことだと思いますので、おうかがいしたいのですが。私は、ダムのない川以上の清流ってわかんないんですけど。まず、どのようにこれを把握していますか。伺います。

 

●  小野観光経済交流局長

 

草島委員の質問に直接お答えできる知見は私は今のところもちあわせてはいないんですけれども、まず小国川につきましては、大変すばらしい観光資源でありますことと、鮎釣り来てくださるお客様が非常に多いということにつきましては、強く認識しておりまして、今後、その流域におきます、鮎釣りにつきましても、大切な資源でありますので今後も観光の面からも一生懸命PRしていきたいと思います。先ほどお話ありました、舟形若鮎まつりにつきましても昨年でも25000人いらしているということで、なおいっそう地域振興、観光振興一体となってやっていきたいと思います。

 

草島 

質問に答えてください。今、ダムのない川だから、みんな鮎釣りに来たと言う方々がたくさんいる。釣り人はそうなんですよね。ダムありの川にしてダムのない川以上の清流と言う振興策になっているんですよ。これ観光サイドとしてどのように捕らえてます。?という質問です。

 

小野

同じ答弁で恐縮なんですが、観光振興にあたりましては、観光の質的な向上、質の面が非常に重要だと思っております。観光の質の向上、山形交流山形観光振興プランにおきましても、山形の観光におきましてはリピーターを確保すること、これが大きくなっておりまして、体験型観光、鮎釣りとかマラソン、登山、リピーターの確保としては、直接の答弁 大切な観光資源ということで、観光振興、地域振興と観光の資源、

平成23年の特別委員会の際にも同様の事を申し上げていて

小国川についての資源の継続性につきましては、他部局、及びきちんとした委員会、検討された結果をいただいているといったことで、それについてのコメントを聞かれても同じ事をいうしかないかな。と考えています。

歴史性、 

 

草島

もうひとつは、赤倉温泉についてどう考えるか。観光振興の面ですね。ということであります。中心にある旅館が倒産して1年たちます。建物にカビが生えてしまっている現状がある。そのとなりの旅館からは早く護岸を整備してくれと、そもそも護岸を直してくれと伝えていたのに、いつの間にかそれがダムになってそれが一人歩きしてしまっている。という声があがったり、また、再投資をかけたいという話まででている。また、先日科学者みんなあつまりまして、ダムではない治水をこういう風に実現すればですよ。公費を使って、公共投資が移転補償などを通じて赤倉温泉の河川沿いに行き渡ってそれを機会に、清流の里にふさわしい温泉街の再生ができるんではないか。と、そういう提言まで、科学的に論争された結果としてでているんですよ。

いままで、これは、こういうことについては、議論ができていない。私は、観光政策を担うところとして、赤倉温泉街、たとえば30年後も生き残っていけるためにどうするかが問われていると思うんですよ。

どういう風に考えています。?

 

小野観光経済局長

赤倉温泉の治水振興策 そういうことにつきましては、内水面漁協さん、赤倉温泉さん、あるいは、町、県というところでの検討が重なって参ります。

そうした中で観光振興面に関しましても、鮎釣りの振興、あるいは舟形若鮎まつりをどういう風にPRしていくんだと、そうした全体の振興策、そうしたところにも入っていきながら、全体で検討がなされるといいう風なことで私たちも一緒にやっていきたいと考えております。

 

草島

これから、振興策を一緒にやられていくということでよろしいんですね。

公費をどういう風に投入していくか。上流にダムをつくっても、こういう投資(河川改修を図示)は不可能だと思います。で、ダムでない治水を目指したらこういう投資が可能である。ということを踏まえていただきながらやっていただきたいと言うことと、あとこの問題については、観光カリスマの山田さんからもご提言があって、今この人口が減っていく時代、最上町も大変厳しい現状があります。この10年で1600人減少ですか。平成12年から22年で1634人減っていて、観光指数で一人あたり124万円の消費額が減るという資産がありますが、10年で20億3千万円減るということ、試算の中では、60年後には町が消滅するというかゼロ人になるという推計まであってですね。こういう時代を見据えて、観光でできることはなんなのか。ということを教えていただきました。それは価値。その地域ならではの価値だと。その価値を今失うような事があってはいけないんじゃないか。とお伝えをいただきました。

 私もやはりそうだと思います。私の庄内は出羽三山が、どこにもない価値があるからそこに人が来るんだと思います。で小国川には、ダムがない清流があったからこそ、釣りにくる。赤倉温泉、瀬見温泉の事を考えればそういう方々が宿泊をする。そういうことを観光サイドはどういう風に踏まえて、今行われようとしている開発についてですね。とらえているか。そういう議論をきちんとおこなったのかと私は言いたくなるんですね。

 ちょっと前だったら、ダム観光なんていうものがあったかもしれません。ダムつくって、湖にボートを浮かべます。なんかこの小国川ダムも当初はそんなところからはじまったようにも聞いているんですが。今そんな時代じゃない。ダムを撤去して川を再生して、自然の豊かさを取り戻す。たとえば四万十川ではダムのない最後の清流ということを歌って、四万十ドラマとか、地域振興のモデルをつくるには、まさにその清流が醸し出す物語をつけていろんな商品に付加価値をかけていく。そういう時代だとおもうんですね。だから、かけがえのない価値、山形の優秀な観光資源を失うことになるんじゃないかと私は考えているんですよ。どういう風に考えています?

 

小野観光経済交流局長

その観光資源として、ダムのないところこそが唯一の資源性ということを草島委員は何度もおっしゃるわけですけれども。その点についてはいろいろな面から検証、あるいは議論なされ、我々観光交流といたしましては、方向性がでてきている中で、現在の素晴らしい観光資源をなお一層幅広くアピールをし、人に来ていただけるように、いろいろに情報発信、あるいは、最上町、地域の方々が考えていただいた方策。というものを支援していきたい。と考えているところです。

 

草島

あの「ダムのない川以上の清流」ということをこれ、高々と歌っているんですが、科学者の方に伺いました。55年鮎の研究をされている川那部浩哉先生という生態学者の方におうかがいしました。どこにもそんな川過去には有りませんよと言うことであります。四万十川だって、家路川ダムというダムが支流にあるじゃないかと言う方もいらっしゃるようですが、そのダムのために四万十川もどんどんダメな川になっている。今日、全然お応えにならなかったけれども、ありえもないことを、この振興プランなんかに書いていいんですか。これ、県の高々と掲げた振興プランに、ありえもしないことを書いていいんですか。科学的にあり得ないことなんですよ。私は、社会通念上ありえないことだと思う。そんなものを漁業振興プランだ、観光振興プランだといって掲げていいんですか。これ知事がつくったって言っているようですけれど。これは、私は大変な恥さらしだと思っているわけ。でそんな嘘つきのところ、誰も来ませんよ。観光客。そんな、ダムのない川以上の清流なんてどこにあるんだということを釣りする人だったらみんな言っています。

なんか、ここの中に、「それはここだ」という事を言える方がいるんですかね。いたら応えてほしいんだ。そんな県民を愚弄するようなプランないですよ。これ世界でどこにあるんだと今探していますけれど、どこにも今見あたりませんよ。いいんですか。こんなプランを漁業振興と観光振興プラン含めてですよ。それも東北一の清流といわれる川の次のプランをそんな、社会通念上ありえない、科学的にありえないようなプランを描いていいんですか。

お伺いします。これ、今日、いらしていただいている方に伺えないんだったらしかるべきに伺いたい。

 

委員長

観光振興プランに対しての事ですね。

 

草島

漁業振興プランとなってるんですが、2町と連携した観光振興プランとうたってあるんです。すべて総合的なかたちで、まさに町のビジョンのようにかかげてあるんですね。なのでそれを質問しております。

 

坂本

ちょっと休憩したらいいんじゃないかー以後、20分休憩の中で非公会協議 明日までに県土整備部や水産サイドに聞いてもらい、部長に応えていただくということで結論。

 
草島
 
●漁業振興策
 
県が提示した「最上小国川の漁業振興プラン」には、「ダムのない川以上の清流、最上小国川」とあります。これ自体がどんな川なのか。流域振興のビジョンとして掲げられているものですので、 どういう川を目指してくのか。私は実際に見たこともありませんし、科学者からもこんなあり得ないと伺っておりますが。こういう川はどういう川なのかということと、それ付随した観光振興策といのは、 ダムのない川から、「ダムがつくられてもダムのない川以上の清流」となるようですが、その中でどんな構想なのかを改めて伺いたいと思います。
 
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さて、本日10時からの委員会、どんな応えが戻ってくるか。持続可能な地域づくり、観光とまちづくりという軸でしっかりと議論し直さないといけない事だと考えています。