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うつ病100万人。認知行動療法の普及を。


NHKクローズアップ現代での特集。興味深く見た。認知行動療法。ストレス社会によりウツ病患者が100万人を超えているといわれている。その解決策として、これまではとにかく薬に依るところが大きかった。薬も進化していると聞く。しかし、薬依存が強すぎる傾向があると良く聞いていた。それに薬物療法だと44%と再発率も高いとのこと。これに対して、認知行動療法をあわせた場合は27%。対処療法の薬物療法ではなく、カウンセリングなどにより、悩みの根本に向き合い、悩みにしばられている状態から、それを解きほぐし、根本の悩みを解決していく、認知行動療法。去年から、健康保険の対象になっているそうだ。しかし、この認知行動療法をおこなっている医療機関は2.1%しかないのだそうだ。普及していない問題の一つが、診療報酬の問題。医療機関が経営的になりたたなくなる点数にしかなっていない。とのこと。また、もう一つが、カウンセリングができる精神科医を育ててこなかった。と言うこと。現在、臨床心理士は2万人いる。しかし、医師ではないので診療報酬が受けられず、ほぼ非常勤で、300万円以下の年収の方が3割とのこと。
山形県内、こうした療法を受診できるところはどのぐらいあるのだろう。ネットで調べても米沢で一件しかひっかからなかった。公的な精神病院などではどれだけ取り組まれているのか。
  日本の精神医療については、米国、英国などと大きく差があると聞いている。こうしたカウンセリング重視の精神医療をしっかりと広げていかねばならないと思う。

認知行動療法による、ウツ対策はまさに年に3万人以上という自殺対策そのものだ。