筑紫哲也さんに。 | 前 山形県議会議員 草島進一

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筑紫哲也さんに。


築紫哲也さんがお亡くなりになった。報道を聞きながら、その弔いのためにも、今般のシンポジウムをなんとしてもやり遂げようと思って10日、講師の皆さんをお送りするまでの間の時間を完全燃焼させた。

 昨日、特集番組の中で、築紫さんが、阪神淡路大震災の現場で被災者を励ましながら取材を重ねてきたところを見て当時を思いだした。僕自身は、築紫さんのニュース23には、2度ほど、大変お世話になっている。ひとつは日本海重油災害の時、そしてもうひとつは、デビッドブラウアー氏が来日し、シンポジウムを企画したときだ。

97年、日本海重油災害の時、ニュース23は、代表の山田バウ氏を徹底的に追っかけた。その山田の行動を20分おきごとにネットで更新し続けた僕のSave the coast! ウェブ も取材をうけたのだ。行政が機能しないときに、一人の震災ボランティアが、ひしゃくで油をすくいだし、全国から15万人ものボランティアを集め、人海戦術で青い海をとりもどしたのたあの奇跡的な活動の中で、コーディネーターという役割がどれだけ大事なものなのかを映し出してくれた、画期的なものだった。
あのとき、築紫さんはコメントした。「ボランティアは確実に教訓を学んでいる。しかし教訓を学んでいないのは行政だ と感じました」と。

もうひとつ。98年デビッドブラウアー氏来日の際は、帝国ホテルの一室に泊まるデビッド氏を取材していただき、環境多事争論としてとりあげられた。
環境省記者クラブ、ニュースステーション、NHK など諸々あたっても全然反応なしだったのに23は、違った。築紫哲哉さんは、「世界で最強の環境保護活動家」としてとりあげてくださった。

その2本。その姿勢にボランティアや環境NGOを新しい文化として受け入れて下さった度量のようなものを僕は感じ、とてもうれしかったし、今でも大変感謝している。

築紫さんの特集の中で、築紫さんが、メディアの役割としてWatch dog という役割の重要性を重視していたことを伝えていた。まさに僕らが運営しているWater watch network のwatchという意味はその意味なのだ。権力を監視する。そしてチェックアンドバランスをはかる。これこそが環境NGOの仕事だと思っていた僕はそのwatchという言葉を使っている。

 また、築紫さんは、最後の多事争論の中で、「日本という国は、過去に投資もせず、かといって未来へも投資をしていない。何をしているかといったら、国家のガンをつくってそれに投資しているようなものではないか。ここが最大の問題ではないか。」
と指摘された。

まさに。巨大公共事業然り、しがらみの中で市民、国民が知られることなくつくられていく税金の無駄遣い。そのために、日本では新しいシステムが構築することなく、今や「現金給付」とかと全くおかしなことをやろうとしている。

麻生政権も、もういいかげんにしてほしい。12000円国民に配る。これは、まさに、国民ひとりひとりに12000円差し上げますから、自民党にいれてください。といっているのに等しいのではないのか。

ばらまきとかなんとかを越えて、国家的収賄といわれてしょうがないのでは。と指摘してくれた人がいて、僕もそうだと思った。

こんなものに誤魔化されるような国民であってはならないと思うのだ。

いい社会システムをつくるために、僕らは税金をおさめ、そして政治はその付託をうけてより良い社会システムをつくるために法律をつくり、予算の公使をするものだと僕は信じている。

現金を配るんだったら、そもそも税金をもらわないほうがいい。麻生内閣の矛盾は、今、配っておいて、3年後には消費税値上げとかといっているところだ。

ああ、せっかく築紫さんの思い出を語っていたのに、汚された気分になった。

今般、シンポジウムにいらした天野さんが僕に語ってくれた「築紫さんは、今般、オバマの勝利を見届けて、天に召されたのだ」と。

築紫さんは、デビッドブラウアー、山下弘文さんと同様、よりよい社会をつくろうとしている僕らを、空の上からみまもっていただけるだろう。それを信じて、一歩一歩やっていきたいものだ。

心からご冥福をお祈りします。