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どこまでも、官尊民卑な山形県土木部長の態度。


本日は8時15分発の山形行きバスに乗り、県庁。
最上小国川の真の治水を求める対策会議の皆さんと一緒に高村土木部長と意見交換である。10時と聞いて僕も駆けつけた。1時間の約束をしているという。最上町から、舟形町から、新庄市から、会のメンバーやその関係者が車で10時をめがけて中には30分も前について準備をしていた。
 10時。16階の会議室のようなところに通されたのはいいが、肝心の高村土木部長が来ない。県の土木部担当者が「来客のため遅れます」などと言う。
「県民の、ダムの案件で揺れている現場の住民が、何週間も前から時間を設定して、直前に県から9時半だ、10時だといわれて、10時ならば1時間時間がとれるということで来ているのに、、、、」と隣にいた代表格の方がつぶやいた。
「何分かかるのか?」と問うと、「少々お待ち下さい」などと5流レストランのような対応だ。
 どうなっているのか?とムラムラと怒りに満ちてくる。「官尊民卑」という4文字が浮かんでくる。今回、問題になっている漁協の情報のまさに人権侵害というべき取り扱いの内容に対して、あれだけ批判を浴びているというのに、更にこのような態度とは。

 そして10分も待たせて高村土木部長はやってきた。僕は「10分遅れたんだから11時10分までにしなさいよ」と言うと、意に介さずといった対応で、一言目に「用事があるので45分ぐらには失礼する」などといった対応だった。
 僕は冒頭から頭に来た。「まあ、会ってやろう」みたいな態度なのだ。
「官尊民卑=山形県」僕は心に刻んだ。
僕はスウェーデンの環境省の地球温暖化の説明をしてくれたいわば官僚の実に丁寧、はっきりとした対応を思い出して、なおさら頭にきた。こういう人たちが日本を醜くしているのだと思った。

申し入れは、高嶋代表によって理路整然におこなわれた。
 今回の会からの申し入れのポイントは、まず、治水策というが、赤倉で発生している洪水被害は、川からの水によるものではなく、田圃から来る排水被害のバックウォーターによるものだ。ということ。
 また、今般温泉の湯脈についてのメカニズムについて、県としてしっかりと調査をすることを申し入れた。
 これに対して高村氏は「検討する」と答えた。しかしながら、どんな調査をするのかはまだ未定だ。

言葉のはしばしに、肝心のダムの事については触れないような対応だった。


僕からも一つ、質問と意見を投げかけた。
「昨年末に申し入れをしているが、県は最上町住民に対して、「日本一環境にやさしい穴あきダム」などと、完全に情報操作といえる内容で情報提供をしている。
 県はあたかも穴あきダムならば、全く環境に影響がないような言い方をする。しかし、私は最新型の穴あきダムである益田川ダムを視察している。とてもあれが環境にやさしいなどといえるものではない。周辺の方々に聞けば、ダム工事中の10年間は水が濁り全く魚の姿はいなくなっていたと聞いている。そして出来た後も環境の影響ははかりしれない。この最上町には、まさに自然資本、ナチュラルキャピタルに富んだ場所と思う。このダムによって、この自然資本が破壊されるその損失について、県はどう考えているのか。」と問うた。「きちんとシミュレーションして示してください」と僕は更に問うた。
これに対して高村氏はほとんど答えらしい回答をしなかった。

県の担当が「湯脈の調査をするとき、漁協さんにもボーリング調査に応じてもらえるようにしてもらえますか」などと言った。そのとき、僕から念を押したが、「ボーリング調査というと県はダムのためのボーリング調査を平気でやろうとする可能性がある。認めるとしてもあくまで湯脈の調査のためだけのボーリング調査だ。その際は、調査者は誰で、専門家は誰で、ボーリング調査をするとしたら、ダム建設のためではなく、あくまで湯脈の調査をするボーリング調査なのだと情報共有をすべきだ」と念を押した。


立ち会った県の担当者の名前を記しておく。

山形県土木部 河川砂防課 河川砂防課長   野川 厚 023-630-2620
山形県土木部 河川砂防課 ダム整備管理主査 庄司尚三 023-630-2619
山形県土木部 河川砂防課 課長補佐     鈴木 崇 023-630-2686
山形県土木部 河川砂防課 河川調整主幹   古山穀彦 023-630-2686

疑問のある方は問い合わせしましょう!

なお、今般の模様は近日中に動画公開します。お楽しみにー。

その後、帰路につく車に便乗し、赤倉温泉にて打ち合わせ。新庄経由で帰路。
バス代2400円 電車代1110円。うむ。車を使うよりいいな。公共交通、公共交通!