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スウェーデン 2)




草島です。
スウェーデン視察は、北部の4日間の後。そして、ストックホルム1日、また、今日は、ストックホルムからバスと電車で2時間ぐらいの、スウェーデン南部のJarnaのコミュニティセンターに行き、そこでおこなわれている有機農業というか、シュタイナー教育のアンソロポロソジーに基づいたバイオダイナミック農法、そこで営まれる経済を支えるECOBANKEN (http://www.ekobanken.se/)、そして、チリから今回のエコ自治体国際会議に参加のために来られたチリのマンフレッドマックスニーフの講演を聴き、ディスカッションしました。
昼食も、そこの地場産 オーガニック率100%のオーガニック、レストランで食べました。(これが最高でした!今回のこれまでのナンバー1かもしれません)

その後、アンソロポロソジーベースでパン作りをしている現場、ストックヤード、カフェ、売店、などなどを視察しました。今、スウェーデンでは、有機野菜がほとんどのCOOPなどに並び、中でもここのバイオダイナミック農法でつくられた製品は人気があるそうです。
 
なお、31日のフォーラムのからみで、メールをいただいておりましたので、以下のようにお返ししました。シェアしておきたいと思います。

確かに、地方分権が進み、権限や予算が自治体にあることは日本の社会と大きく違い、これは重要な違いではあると思います。しかし、分権したって、持続不能な社会を継続する社会に陥ってしまう自治体だってあるでしょう。エコ自治体を巡って感じるのは、分権のみが重要なのではなくて、持続可能な社会に向けて、きちんとディテールを創り出していることです。その判断基準として、ナチュラルステップの4つのシステム条件が機能しているということを感じています。

 北部のロベルトフォルシュはエコ自治体構想5.0がEUの支援も受けてはじまっており、鶴岡の講演でグンナルさんが紹介してくれたように、教育の分野では小学校では、持続可能な管理計画の元で、オーガニック率60%以上という、学校が運営されておりました。
 北部ツアーは、今度オリンピックが開催されるカナダのウィスラーの市長と北部はご一緒したのですが、カナダだって中央集権が進んでいるのに、ウィスラーは全ての政策の基本にこの4つのシステム条件を考えて機能させているということでした。
 
 「霞が関主導から市民と密着した自治体議員主体の環境政策決定のシステムへ」は確かにそのとおりなのですが、確実に持続可能な社会を形成するためにも、持続可能な社会を4つのシステム条件をベースとした包括的な計画のやり方を学び、それを実行することが必要だと感じています。
 科学的な原則に基づいた羅針盤があって、そして、「包括的」Holisticというところがとても重要かなと感じています。僕からいわせれば、「地方分権」だけではたちいかず、、、というフレーズが正しいとこちらで感じています。

 十分な予算を持ち、とことん議論をし、そこから新しい方策をつくりだす。その指針のベースがナチュラルステップの掲げるシステム条件なのだということです。

あと、自治体の現在の議員が、どれほど市民に密着できているかということも大事な課題だと思います。なんか、こちらの議員たちに会っていると、実にフランクでぶっちゃけ話ができるんですね。日本の場合よりも。悩んでいてもきちんと悩んでいるままの答えが返ってくるし、二枚舌の感じが全然ないんですよね。

とにかく、日々、ぴたりと心にタッチされる、希望の光を浴びている感じがしています。