スウェーデンのエコ自治体に学ぶ2パネルディスカッション 

 「環境と経済が両立した、持続可能なまちづくりとは?」
スウェーデンの持続可能な自治体(エココミューンに学ぶ)
 
第二部 パネルディスカッション
 
パネラー 
● 井山武司 太陽建築研究所 代表
● 斉藤安和 NPO 庄内エコプランニング 代表
● グンナルブルーンディーン 持続可能なスウェーデン協会 理事  ESAM社長
● レーナリンダル 通訳
●草島進一 コーディネーター
 

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更新日 2010-01-25 | 作成日 2008-01-15

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        第二部パネルディスカッション
 
 
 
 
パネラー 
● 井山武司 太陽建築研究所 代表
● 斉藤安和 NPO 庄内エコプランニング 代表
● グンナルブルーンディーン 持続可能なスウェーデン協会 理事  ESAM社長
● レーナリンダル 通訳
●草島進一 コーディネーター
 
太陽建築ビデオ説明から
 太陽のs.jpg 
■ 井山武司さん(以下、敬称略)
それでは 簡単な説明をいたします。
今日のフォーラムのメインのテーマは、環境と経済は両立するかというテーマだと思うわけですけれども、これに対する、私の提案をもうしあげれば、単純で明快な提案だと思いますけれども、生活に太陽の力を活用する。私は建築家ですので、建築にどうやって、太陽の力を活用するかということを30年にわたって、取り組んできました。そのきっかけとなったのは、先ほど、バスでみていただいたわけですけれども、私のこれに取り組むきかっけは、酒田大火だったのです。酒田大火の後のまちづくりに参加をしまして、その時の経験が元となっているわけですが、そうした際は、大勢で議論をしながら進めるわけですけれども、結果的には、建物の形を決める、まちのカタチを決めるというのは、お天道様(太陽)と北風が決めてくれるということがよくわかったわけです。それから1978年ぐらいからやっているのが太陽エネルギーを使った建物です。これをやってみると実に奥が深くて重要だということがわかってきたんですね。そうやって、この太陽建築にとりくんでいます。。
 
これはNHKで放映されたものですが、現在では、北風の強い、庄内地方でも暖房なしで生活できるというところまでようやくこぎ着けた。というところです。
冬に1月日照条件が大体一月で、50時間ぐらいなんです。東京だと170時間ですから、3文の1ですね。ここに太陽のエネルギーを使うって言う課題はかなりむづかしかったのですが、今、ようやく自給できるレベルまできました。
 
今、つくっているところです。今、どうやって、太陽の力を活用するかということ、案外に単純でして、この太陽なんですが、23.5度かたむいてまわっているんですね。冬は太陽が低いところをいって、南のほうに沈む。太陽の入射角をみて建物を決める。
また、作り方ですけれども、私の考え方ですが、私たちの体と同じようにつくる。という言葉で説明することにしております。 骨格があって、皮下脂肪があって、そして、外に皮膚がある。皮下脂肪はどんな役割をもっているかというと、これは実は非常に優秀な断熱材なのです。
 
それと同じように、誰もつくるときも、構造体があって、皮膚をはってしまうと、皮下脂肪。きちんとそれがはっていないとだめなんですね。そして外壁があるということにならないといけない。
 
1は、太陽の動きをしっかりとみてつくる。それに合わせたカタチでつくる。
2は、自分たちの体と同じようにつくる。
3は、今度は太陽エネルギーをどうやって使うかなんですけれども、今、どうも勘違いが増えているように思えるんですね。例えば、太陽電池の発電電力で全部できるような発想は、あまりうまいやりかたではなくて、できるところであれば、それぞれを適材適所で使う。例えば、建物に必要なエネルギーというのは、例えば、はじめは明るさですね。そして温かくする。夏は涼しくする。また、お風呂にはいるためのお湯をつくる。テレビをみたり、最後に料理をどうやるか。ということですけれども、最近は、電気があればたいていのものはできますけれども、採光、暖冷房、お湯、そして電力ということになりますが、それぞれを必要に応じて、分けて、お天道様から分けて得られるようにすると効率がいいんですね。システムは非常に単純です。
 
庄内地方でだいじにしなければいけないのはやはり、冬場、日照が少ないですから、どうやって快適に過ごすかということが非常に重要なんですが、これができまして、日照時間は統計的にわかっています。それをうまく使って、そのぐらいエネルギーが到達しなくても、断熱材や、窓をしっかりと考えて造ることによって、きびしい庄内でも、以外と快適な居住空間をつくることができます。冬をなくすことができるということです。
 今、自分の建物でエネルギーを自給して快適に暮らすということは、大体できるようになってきましたので、これをまずみなさんに知って頂いてですね、今後、庄内をスタートラインに、全国的に使っていただければと思います。 
 建物のエネルギーをセーブできる、調整できるということは、co2の排出の問題についてもコントロールできるということですから、100%のエネルギー自給というのは大変難しいけれども全く無理ではないところにきていて、80%90%ならば現在でもそれほど、とてつもなくむづかしいことではありません、今、6%、7%、C02削減が叫ばれていますけれども、これは建物からみれば、それほどむづかしいものではない。建物の使うエネルギーというのは日本の総エネルギーの40%といわれていますから、そこで、20%ぐらいの削減は可能だとい
 
●草島進一
ありがとうございます。太陽建築のことについては、あとで、グンナルさんらに感想を述べてきたいと思います。それでは、マイクをエコプランニングの斉藤さんにお渡ししたいと思います。斉藤さんは、庄内で、風力、バイオマスのプラントなどのコーディネートをおこなっており、今日は、スウェーデンから来られた方々もびっくりするぐらいの事業を展開されている方です。では斉藤さん、お願いします。
 
 
 
●庄内エコプランニング 斉藤安和さん(以下敬称略)バス.jpg
■まず最初にですね。私どものNPOは、地球環境の保全ということで設立したNPOです。平成14年につくりました。温暖化の問題については、いろいろな情報がありすぎるんですね。このあいだ、先日仙台の本屋で本を買ってきたのですけれども、なんと本やさんで地球はもう10年でおわるということがありました。そのわきに、地球温暖化は本当かという本が並んでいて、そのまたわきに、環境問題はなぜ嘘がまかりとおるか。という本が並べてあって、温暖化ってすてきていう本でもだそうかなというぐらい、とにかく情報が多すぎます。そして、何を信じたらいいか解らない状態になっているように思います。
で、政府間パネルなどをみていると大体、残された時間は、10年。ということが見えてくるんdすよ。 最悪のケースでは、10年で終わる。と言う話なんですよ、最悪は、最悪でないやつは、10年でなんらかの対策を講じれば、まだなんとかなるよと、そういう10年です。
この、10年というのが、キーワードなんですね。
私たちは、環境問題の中でも、環境教育をメインとしています。
その中で、省エネについて、随分とお話をしてきました。今、省エネについてもいろんな教育団体などが立ち上がってきていますけれども、
ところが、非常に残念なことにですね、2005年です。本来は地球温暖化、1990年の6%減だったものが、05年に13%削減しなければならないということになりました。で、山形県にいたっては、7%という全国の目標に対して、2006年に21%と増えまして、28%減らさないといけない。これだけ非常に厳しい 目標をつきつけられています。
これ、何がのびているかというと、民生が異常にのびているんです。家庭とか、事業所とか、そうしたところが伸びているんです。
 風風力.jpg←斉藤氏が手がけた風力発電プラントが並ぶ酒田沿岸部。
 
●斉藤
今まで省エネの話をやってきたのに、なんでこんなに伸びているのかな。と思いますが、我々としては、なんとかしてこれを減らしたい。と、と言う目標があって、それで、事業として風力発電とか、木質バイオマスとか、また、今とりかかっているのは、エタノールエネルギーについてとりかかっているのですけれども、そのような事をやっています。
具体的には、宮野浦というところに、エネルコンの600Kの風車を3基たてまして、全国にエネルコンの風車プラントが今増えているんですけれども、その中で一番成績がいいというプラントです。酒田の風はとてもいいのです。風がいいというのは、強ければいいということではありません。もっと風が強いところは全国いっぱいあるんです。ところが、強すぎて、マックスを超して、風車が止まっちゃうんですよ。酒田の風というのは一番風車がまわりやすいところにあるんです。非常に酒田の風は風車にむいている風です。例えば酒田に今、19000キロぐらい、総量にして風車があるんですが、これだけ風車をたてると、例えば、13000世帯の電力に相当するんですが、各家庭が仮に10%なんらかの節電をやったことと考えると、大体10万世帯分に相当するんです。それで考えると、およそ50万人ぐらいの人のエリアの節約、省エネ効果が、酒田の風車で今、得られているということなのです。省エネについては訴え続けますけれども酒田への風車の設置については今後も進めていきたいと思っています。
 今年、11月ぐらいには酒田の港の大浜というところで、もう一本、2000キロワットぐらいの風車の建設が予定されています。
 
今日、経済との両立というテーマでもありましたので、ちょっとその辺りをお話しようと思うのですが、まず風車ですが、確かに、風車は高いです。
酒田で、ある程度場所を選定して建てれば、大体利益はでます。ぜひ建ててみたい方は、積極的に建てて頂いてですね。ただ、東北電力の抽選会がありまして、そのくじが当たらないと建てれないのですけれども、そのくじをひくのがスタートなんですね。宮野浦の風車はたまたま私がひいたら、4番ということで、やったーっということで、建てれたのですけれども、それから、遊佐のも当たりました。今、遊佐にも計画中です。22年に造る予定です。今年は29番目になりました。
ちょっと、風車についてですけれども、これが、風車のパワーカーブ、出力曲線とうものです。13から15ぐらいで、2000キロのマックスのB値の範囲の値がでます。たちあがり部分がAということです。
もう一枚、これが庄内の風速出現率です。これは、高さ20メートルの風車のカーブなのですが、3メートル、5メートルなどのところまで、たちあがっていくところがどういう具合になるかが、そこがどれだけ利益になるかということを左右する重要なところなんです。
 
で青いところ、茶色のところに比べれば、遙かに高いですね。立ち上げ部分がどれだけ前面にくるのかを考えると、どの風車をたてれば利益につながるかがわかってきます。また、この地域は冬の落雷が多いですから、どの風車だったら落雷に耐えうるかを考えるのも一つの選択肢になります。
 
 風車の値段ですが、キロワットベースにして20万円から30万円。という計算です。今回のものは2000キロで6億円の風車です。この風車は雷対策も完璧です。これで、大体年間で7000万ぐらいの売り上げがあがります。利益は大体10%ちょっとで、700から800万円ぐらい。多くて1000万円ぐらいが、見通しとして、利益がでます。
 宮野浦の場合で、100万円ぐらいの利益はでるだろうなと、思って600キロの風車3本を建てましたが、現実、初年度のとき、利益は8ヶ月動かして利益は400万円でましたので、非常にうれしい誤算でしたね。この辺のところ風が非常にいいですからね。これは日本国内でも珍しいのですが、今回たてる風車は酒田の地元の企業が建てます。非常に少ないです。
 私たちは、この鶴岡、酒田のエネルギーを中央のところから中央の会社がどんときて、このエネルギーから得た利益を中央に全部もっていかれるようなことはちょっと勘弁してもらいたいな。とおもっており、なるだけ地元に落としたいとおもっていたのです。それでどこか地元に建てたいところはないかな。と色々プレゼンをやった結果、地元で「よしやりましょう」というところがでてきて、それじゃということになり今年はそこが建てることになっています。
 ぜひ、今、いろいろなシステムがあって、原資がなくても建てれるようなケースもあり、ぜひ風力発電などを考えてみるのもいいのではないかなと考えています。
 
ペレット.jpg渡会電気土木工業 ウッドペレット
プラントで、説明する斉藤氏。
舟山康江参議委員議員も熱心に聞き入る。
 
 
●草島
ありがとうございました。今日、お二人がやっている施策、太陽の家、風力などを、23人ぐらいで観てまわりました。グンナルさんもご一緒したわけですが、
まず、庄内でおこなわれている施策についてどう思いになっていたか先ずは感想をお願いします。
 
 
●グンナル
今日は、ずっと楽しく参加できたツアーなので、まず感謝を伝えたいと思います。
でよくわかったのは、この2人が説明された話は、現物をみましたのできちっとわかっているんですね。これを机上ではなく実現させる起業家精神があるということも今日、現場をみてよくわかりました。
 ですから、お二人はいい路線にのっている。これは正しいと思いますが、同じ路線にのっている人があまりにも少なくて残念です。
 でやはり必要だと感じるのは、こういう会合ですね。今日、一緒にバスにのってまわったわけですが、こうした人々の出会い、その上で、将来どうあるべきかを一緒に語り合うような機会、こうした機会は今、あまりにも少ないのではないかと思います。
 で、そういうことをしながら、もちろん、たとえばここの大学が、知識を伝えることに役割をもっていて、行政として、自治体がかかわって、その自治体を囲む市民団体、企業などが、広いネットワークをつくって、みんなが少しずつ動き出す、そうした運動が必要だと感じています。
 
で、こういうときも、もっと時間があればみなさんの意見も聞きたいし、質問を聞きたいし、そういった参画が必要と思います。どのようにできるんでしょうか。
 
ーーマイクを会場に。ーーー
 
●質問
グリーンゾーンというお話がありましたが、このグリーンゾーンですが、どのくらいのサイズなのですか。
●グンナル
ここに誰かが住んでいるわけではなくて、3つの企業がつくっているところで、フォードの自動車販売、ガソリンスタンド、そしてマクドナルドがあるというところです。たとえば私はフォードのエタノール車をもっていて、よくこのグリーンゾーンにいきます。このグリーンゾーンに行くと、私の車専門のエンジニアがいて、まるでお医者さんにみてもらうように自分の車をダイレクトにみてもらっています。
 
●この2人への質問はないでしょうか。この地域で取り組みをよりよくするために彼らをどういう風に活用できるのでしょうか。
 
私は京都からきたわけですけれども、技術は庄内にあるわけですよね。さきほども、幼稚園の車を天ぷら油のBDFで走らせているということも聞きました。
しかしながら、残念ながら、こうした事がどれだけ地域で広がっているかというと、 環境に負荷をかけない取り組みというのが、経済的に特だということになっていないとなかなかそれに転換はできないのではないか。例えば、地域でできることってあると思うんですが、CO2の排出権取引などをやってみてはどうでしょうかか。実際に京都では、個人の家庭と企業を結んで排出権取引のようなことがはじまるんですね。例えばアメリカの国は京都議定書には参加していませんが、洲などでは、やっているところがある。よっぽど日本よりよっぽど積極的にすすんだようなことをやっている。日本でもこうしたやる気のある地方の自治体から、国を超えて、こうした枠組みをつくって、とりくんではどうか。こうした環境に配慮した行動のほうがもうかるぜというしくみをつくるのが、大事なのではないかと思います。モラルも大事だけど、お金も大事だと思うんですね。
 
●フロアからの質問。
先ほどのグンナルさんの話と、斉藤さんの話についてですが、
あと、10年でという議論があるということなんですね。スウェーデンは、世界の先端を走っていると観ていますけれども、日本を含め、中国、モンゴルも分権がない。いそがなければならないということだと思います。スピードを求めるシステムをつくっていかないと間に合わないのではないかと思うのですがいかがでしょうか。また、ひとつひとつの取り組みはすごいのですが、両方とも満たしているようなところがなかなかないようにも思えます。アル程度、市町村の議会でコンセンサスをつくっていくような活動をしていかない限り、それを
 
●斉藤
 
先ほどの排出権の話、コンセンサスの話。など、共通すると思いますが、先ほどのスウェーデンの話と比較するとですね、日本の場合は、民間主導でうごいていることんのほうが非常に多いんです。どちらかというと風車の場合もそうで、例えば酒田市さんの場合、風車はここにしか建てられないよというエリア指定のようになっています。その中私たちは、やっていくしかないという条件もありますし、民間の場合は、どこにいっても、風車を建てたいんですけれどというと、「まあ、いいねえ、いいねえ」とどこにいっても言われます。県でも自治体でもですね。でもそれを担当する部署にいくと、「え、うちが担当なの」と非常に毛嫌いされますし、ものすごく煩雑なんですね。これは、本当に、総論賛成、各論反対ということになる。これは目に見えています。それが さきほど言ったようなスピードをもとめていくためには、やっぱり私も、さきほどグンナルさんが言われたように、行政の方もふくんでのなんらかの組織があると、そこで議論をしたことが、そのまま、ストレートに行政の中にはいっていくと、そして行政の中でも話ができると、そうした、なんらかの民間、市民、行政がフラットに構成されたような会議、組織をつくれれば、スピードは、相当あがるんだろうと思います。
今、例えば、バイオエタノールもそうですし、今実際、やっているところでは、60% 以上のバイオエタノールウォーターをモーターのの燃焼実験に使うことに取り組んでいるのですが、これがですね、。60%以上を超えると、酒税法にひっかかる。ということになるといわれます。では、飲めないようにメチルアルコールをいれたらどうかというと、その前にできたものは飲めるだろうと、非常に、非常に話しのレベルが低いんですね。
監督官庁の部分の色合いが非常に強くて、ただし、総論になると、みんな賛成なんですよ。環境にいいことはみんな大賛成。しかし、自分のところになると監督官庁という立場になってしまって、ちょっとまてよ、となってしまうんですね。ですから、民間と肩を並べて、同じく意見をしあえるような組織というか、場があれば、非常それでスピードアップすると思うんですね。
 
●井山
僕の担当する建築分野は民生にはいると思います。他に交通、それから産業ですね。大きくわけて3つにわかれますが、それぞれが、それぞれの削減をがんばるべきだと思っていますが、民生が一番下げる量が少ない。ということです。
ほとんど、技術がみあたらない。日本で民生だけが、下がる要素が見あたらない。
やはりそういったところでもしっかりと下げられるよということを、まず皆さんにも知ってもらって、それを取り組んでいけば、ともかく、このCo2の排出量が、ここで下げられるわけですから、まずそれに取り組む。私は、民生、建築物の現場から排出するCo2量をとにかく減らそうという課題に取り組んでいきたいと思っています。
 
●斉藤
排出権の話になると、いわゆる設定量の問題になることですから、これこそ、民間だけではできない。これは行政がのりださないとできない。排出権というと私たちも数年前、まだ排出権のシミュレーションを「国でやる随分前にやったことがあるんですが、やはり、民間ベースではどんなにさわいでも無理です。アル会社におたくはいくらだと排出権設定を民間でやろうとしてもなかなか難しいんですね。そこに行政がはいって、そこに商工会議所などがあって、協働で話しあいの場があって、そういうことに取り組もうという話になっていけば、排出権は指定したエリアの中でやるということは可能だと思いますが、なかなかそこまでは、地方行政のほうは動かないということが正直な現状です。
 
それから、風車の場合は、庄内町さんには大変失礼なのですけれども、絶対に民間でやるべきなんですね、なぜかというと、固定資産税がはいってきますから。市町村にものすごく大きな固定資産税がはいってきますから、だから、風車については、地方自治体では、どうぞどうぞとやっていたほうがいいのかなと思って居るんですけれども、以上です。
 
●グンナル
あの2日間しか日本にいないんですけれども、日本にいて、いろんな議論をきいていますと、みなさん、政治家に対する姿勢、政治家というのが、地球上からではなくて、どうも別の惑星からきている人のような扱いされていることに気づかされます。
でも、彼らは、人ですね。「エイリアンこんにちは。」これは、難しいんですね。
そんなに難しいことではないと思います。やはり、そこに市民全員が一人一人責任をとることが必要なのです、そして考える必要性がある。
 自分でそうしなければいけないとわかったら、政治家のところへ行けばいいんです。ふつうの人なので話はできるはずですよ。
 私は企業の監督監査をやっているんですがそこで必ず言うことは、、これは企業が環境にいいから投資してみようかなと考えていたとき、私は、きちんとその投資が収入につながるようなものでなければ、辞めた方がいい。とアドバイスします。きちんと収入のあるかたちで投資をしなければいけないんです。で、もしそれが難しいのであれば、それは、逆にシステムの問題なんです。システムの問題であれば、そのシステムをつくるのは、政治家なので、政治家に持っていきなさい。とそういう風に言っています。それとも、政治家になってしまうというやり方もありますよね。
 
じゃエイリアンから一言。
まず、今回、スウェーデンの皆さんとお会いして感じることはですね。環境先進国、そして福祉の先進国であるスウェーデンは、民主主義の先進国であるということだと思います。日本の政治がこれだけぶっちゃけ話ができるでしょうか。そして、これはいい、これはいけない。とはっきりと言って、その政策が実現するでしょうか。今、いろんな政策がありますけれども私は、一つの観点でみなければ鳴らないと思っています。その政策がサスティナブルなものなのか、持続可能な社会をつくるものなのか、それとも、持続不能な社会をつくってしまうものなのか。今、この日本という国は、人口が減っていく社会へと転じてしまいました。
今、道路の議論をしていて、なんで、4全総の右肩あがりの時代の政策が冬柴さんから出されているのか僕はもう理解できませんけれども、もう人口が減っていく社会の中で何をすべきか、いかにこの地域が持続可能でいけるか。真剣に私たちは選択をしなければいけない時にきているんだと思います。
今日、聞いて頂いて私も本当に噛みしめたことは、この問題は環境課でやればいいという問題ではないということです。自治体政府にいる人、その地域にいる市民みんなが共有をして、持続可能な道にむけて、一歩を踏み出さねばならない。ということだということ、それがエココミューンということなのかなと改めて今、思っています。
 私は、去年、1年、ナチュラルステップというのを学んだのですが、この団体というのは、実はがんの小児科医の方がはじめた団体なんです。彼がいっているのは、細胞がきちんと持続可能であるということと、社会が持続可能だということを結びつけて考えており、4つのシステム条件をつくったということだったのです。私は感動しながら、ぜひ、鶴岡で実現したいもんだなと思いながら、今、おります。まだ、エイリアンですけどね。(笑い)_
 
●草島
だんだん、まとめないといけないんですけれども、今回、レーナさんは、日本にこの強行スケジュールの中、グンナルさんたちを呼んでくださいました。とうのは、この5月の末にこの庄内で、環境自治体会議というのが開催されるんですね。実はその時スウェーデンでは、世界中のエコ自治体の人たちが集まる、国際会議が開かれるんです。そのリンクをしたいということをレーナさんはかんがえていらしゃったのです。
 
●グンナル
ひとつ加えますと、スウェーデンの持続可能な社会づくりの中で、男女平等、男女共同参画も重要な一要素ですので、女性にもこういう場にどんどんきてもらったらいいと思っています。
 
●レーナ
そうですね。なぜ鶴岡に来たかということですが、私は、スウェーデンのエコ自治体会議のコンセプトを紹介したかったし、今度、遊佐会議があるんですね。そして、スウェーデンのエコ自治体会議は、遊佐会議を注目しているんですね。関係をもち学びあいをしたいという意志があるんですね。参加できるんなら、遊佐会議にスウェーデンから派遣すると、そしてそういうことがあって、スウェーデンのエコ自治体はその派遣の予算を組んじゃったんですね。
そして、エコ自治体の考え方の基本には、システム思考があるので、そのシステムをつくるのは政治家ですので、この考え方を日本の政治家を伝えたいと思っていたのです。
その中で、おそらく、日本の市議会議員 で、唯一このナチュラルステップの考え方をきちんと学んでいるのは、この草島さんだけではないかということで、そんな基調な人間がここにいるので、私は思いつきでなげかけたんですね。
しばらく、とてもとても静かだったのですけれども、突然ばあーっと動き出して、素晴らしい企画をつくってくれて、一日 こんな講演会もできて良かったと今、思っています。次は、スウェーデンからきますので、明日、遊佐町長さんにあいさつにいくのですけれども、どうぞ、よろしくお願いします。
 
● 草島
ちょうど、今、環境自治体会議のスタッフの増原さんもいらっしゃいますので、ぜひ、ご紹介をします。
 
●増原(環境自治体会議)
 環境自治体会議5月26日から28日まで、環境自治体会議の遊佐会議がおこなわれます。人がきてくれることもうれしいですけれども、受け入れ態勢ができなければ、インターネットで中継してインタラクティブなかたちで新しい会議をつくっていきたいと思っています。ちょっと少なめですがちらしがありますので、関心のある方は声をかけていただきたいと思います。
 
●草島
だんだん終わりに近づきましたので、一言ずつみなさんからコメントをいただいて終わりにしたいと思います。
 
●斉藤
大変、私も、今回、いい勉強になりましたし、ここにお集まりの方々は、大変素晴らしい方達がおおいので、また音頭をとっていただいて、なんらかの定期的な会議が開けたら、もう少し、環境についても進んでいくのではないかと思いますし、私一人悩んでいる場合ではないなと思いましたので、これから、声がかかりましたら、ぜひ参加していただいて、いろんな、アドバイスをいただきたいと思います。よろしくお願いします。
 
●井山
今日、お話しないでしまった事をお話をします。エネルギーのコストについてですけれども、オイルとかですね。これは大変お金がかかってしまうわけですが、太陽のエネルギーというのはお金がいらないんですね。 それを使って、経済活動をしっかりやればいいという 経済学者におります。2人いるんですが、、ドイツの国会議員にもなっていますが、ヘルマンシェアーというひとが「ソーラー地球経済」という本の中でいっていますけれども、太陽、バイオマス、も含めて、太陽がつくった経済の有効性を主張しています。NHKのテレビジョンで今年正月に放映されたテレビではニコラススターンが同じような事をいっていました。太陽の力を利用して経済活動をやれば、非常に円滑に経済が動くようになる。ということです。と言うことは私も実感として思います。
それを最後にお伝えしたいと思います。
 
●グンナル
ここにいる2人のファイアーソウル(燃える魂)をもつ2人とエイリアン。ここにいる3人がとにかく居ます。話を聞いていてここから、私は、ここで、エコ自治体のためのネットワークがスタートできそうだという感じがしています。ここにいらっしゃる皆さん、ここにあるe-mailや連絡先を今日書いていって、ぜひ、このネットワークに参加してください。
 
●レーナ
せっかくスウェーデンからの市議会が一人、遊佐会議に参加してくれることになっています。私としてのお願いは、スウェーデンの会議に草島さんにきてもらえないかと思っています。お金がかかるので、ネットワークから応援して送り込んでくださいね。ということです。
 
●草島
このフォーラムがここでできたのは、実は、ここにいらっしゃる公益総合研究所の大島先生の出会いだったり、ここにいらっしゃる皆さんとの出会いがあって、
奇跡的にこのフォーラムを行うことができました。本当にありがとうございます。
 
●大島先生
ひとつだけ、都市デザイナーの高谷先生がいらっしゃいますので、コメントを、先生に一言お願いします。
 
● 高谷(東北公益文科大学院)
 私も小さな場所で、その場所に近いところで、エネルギーを完結させるということを日本は、とっていかなければいけないと思います。
ひとつ今日の話で、色々感銘を受けましたけれども、一つ私は違う観点から、感銘を受けたのは、スウェーデンの自治体というのが、プランニングオーソリティーであり、いろんなエルダリーの問題も扱っているし、日本よりもむしろ、人々に近い自治体が非常に権限をもっているということに、非常によい印象を持ちました。そういう近いところからの発想というのは、きっとエネルギーの問題もそうですが、非常にいいなあと思ったのですが、人間の基本的なニーズとは何かという問題に、こととかということに、直接的に答えれる自治体を成立させているんだろうと思うのです。そういったいみで すごく楽しかったです。せっかくですので、一つだけ聞いていいですか。少し気になるのは、人口などの問題で、スウェーデンの町のローデンシティーというのがエネルギーの問題に対して、マイナス要素に働くことはないのかなということを質問として、私の発言にします。
 
● グンナル。
それに対してコメントですけれども、あんなに広い面積にあんなに少ない人口なんです。それに比べて、日本はこんなにせまくて人がいっぱいいます。つまり密集しているのに、市民と政治家がなぜそんなに遠いのかということがわからないのですね。
 食料生産とか商品を考えると、地産地消のシステムを導入することが、非常に重要で、例えばヨーロッパでの議論では、おさらにのってくる食べ物は、10倍のエネルギーが生産のためにつかわれているので、おかしいということになっています。
 
地域で生産して地域で消費するということができると、ものすごいエネルギーの節約ができて、そして運ぶ問題がそれほど大きくなくて、それよりもたくさんの面積があってそこで生産できるというのが、特典に替わりますので、そんなにそうした社会づくりは問題ではないのではないか。と思います。
 ですから、短期的に考えれば、やはり人口の少ない地方では、エネルギー価格があがったりすると、そこが損をするように思えますが、しかし長期的に考えれば、将来は、そんなに食料の運搬ができなくなるので、やはり、近いところでいっぱい食料生産が出来る方が、得をするので、長期的には、人口密度が低い、地方が得をするのです。ディスカス.jpg
 
● 草島
時間がタイムアップになってしまいましたが、先ほど、メールをいただいたのを活用をして、庄内環境会議というのを今日、立ち上げたいと思います。ぶっちゃけ話ができる。いろんな情報を共有をする。そんなメーリングリストからはじめたいと思います。皆さん、参加してください。
 地球がなくなったら、全ての経済は成立しない。これは、私が1998年に米国でお会いしたデビッドブラウアーさんの言葉です。今、その言葉をもう一回、噛みしめねばならに時にきているのだと思います。そして、エイリアンといわれましたが、政治はやはり希望をつくってなんぼだと思います。せめて、希望をつくるためにも、せめて、次の選挙のための政治ではなくて、次の世代のための政治をやっていきたい。と思っています。エイリアンといわれない為にも。
 
というわけで、今日はどうもありがとうございました。
 
於:公益文科大学院ホール 2008.3.3 
文責 草島進一 鶴岡市議会議員 http://www.kusajima.org   ナチュラルステップジャパン