持続可能な鶴岡ブログ

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月別ア―カイブ: 1月 2009

ラムサールフェスティバル その2


昨日に引き続き、大崎市で開催されていたラムサールフェスティバル。午前5時半ホテルからピックアップしてくれたバスに乗って化女沼のラムサールサイトへ。雨まじりの中、ヒシクイ2000羽。マガン20000羽近くの飛び立ちを見る事ができた。圧巻だった。
  2日目は今後COP10名古屋会議までのロードマップからはじまり、韓国からいらしたIさんの「韓国での自治体でのラムサール登録湿地の活かし方」 また、小学生や中学生によるこどもラムサールシンポジウム、昼食を超えて、ふゆみずたんぼなどに取り組む若手農業者のパネルディスカッション。それぞれの発言もとても力がはいっており、本音が炸裂していて実に気持ちのいいシンポジウムだった。新潟、上越で農業に取り組むやよいフィールド の西條さんが取り組んでいるという「秋しろかき」農法。無施肥無農薬で8俵を下ったことがないという農法とうかがった。この農法、庄内ではおこなわれているのだろうか。
   有機農業とラムサール条約の水田決議の今後の展開。さて鶴岡でいかにこれを活かしていくか。実に刺激になったし、今後、情報をシェアしあいながら、持続可能な社会、持続可能な農業のために活かす方策を考えていきたいと思う。 
   ほぼ全体をビデオにおさめてきました。今後、この情報をシェアする機会をつくりたいと思います。ご覧になりたい方はご一報を。

47号線を使ってもどる。途中最上Oさんのお宅に立ち寄り多いに盛り上がる。11時戻り。



三市長の鼎談 水田会議の意義などについて貴重な意見が

大崎市 ラムサールフェスティバルへ。



本日は、宮城県大崎市のラムサールフェスティバルへ。
概要は以下。
http://www.city.osaki.miyagi.jp/day/v-event22.html
ひさびさに岩淵先生との再会、そしてあんまくどなるどさん。大崎市長、
環境省東北地方環境事務所長、農水大臣官房環境バイオマス政策課、
大崎のふゆみずたんぼに携わっている農業者の皆さんなどなど、また以前から諫早湾をはじめ、干潟のネットワークで取り組まれているアクティビスト。それから、バンドで参加のびっくりドンキーの社長さん、また、韓国の湿地保全に取り組むNGO、などなど多彩な皆さんと出会うことができた。
もちろん鶴岡のラムサールサイト登録は皆さん知ってらっしゃって、ようこそ、と歓迎された。
   その中で、貴重なお話がうかがえたと思うのは、「私は実はラムサール登録反対の急先鋒だった」とご自分でお話になられた農業者の方だった。今やその方は「かぶくり沼っこくらぶ」の理事長になっている。「Kさんと会い、はじめは???と思っていたのだけれど、話をしているうちに真摯な思いに打たれた」のだと語ってくださった。「今もあまり良く思っていない人はいるけれど、だんだん理解者は増えていると思うよ。」とお話してくださった。

 3名の市長の鼎談は、実に興味深かった。この中でも登米、大崎では、食害にあった米に対して補償する条例を組んでいる。しかしながら、実際はそれで補償したことはないのだとうかがった。伊豆沼、蕪栗、化女沼の3つの隣接する湿地がラムサール条約サイトになったこの地域、温度差もあるようだがこの地域の取り組みの層の厚さを実感させられた。

COP10 日韓からだされた水田決議案は、これまで欧米諸国のみの感があった国際会議にはじめてといっていいほどアジアの声が反映させた。地球環境論がやっと地球環境論になった。今まで欧米以外がとどかなかった。そしてその水田決議案は、宮城のコミュニティベースからたちあがり、韓国の市民とも結びついてドラフトがつくられ、実現した画期的な取り組みだったということをアンさんが強調した。
  この貴重な宝もののような動きの一端を鶴岡のラムサールサイトも担っている。せっかくのラムサール登録を活かすためにももっと僕らは学ぶべきだ。
  明日1日、貴重なプレゼンテーションが続く。早朝は5時半からエスカーションだ。
  

勝海舟 書 



某美術館 コレクションより。なにかとても心惹かれてぱしゃり。
天臨只是箇無我
王道只是箇愛人



からっぽの麻生 施政方針演説。


昨日、テレビで麻生氏の施政方針演説を聞いていた。
何か、とても空々しく聞こえた。       
   「何をしなければならないのか分からない、空疎でのんきな演説」と社民党の福嶋党首が指摘したとおり、実に空虚だった。僕の妻は、途中で「もうなんか嫌気がさしてきた」といって見るのをやめた。僕も環境 のところぐらいまでで「もういいや」とチャンネルを変えた。世紀の愚行。定額給付金をそのままごりおしし、この後に及んで、何をいったって心には全く刺さってこない。「安心」とかいっても交通事故者数が昭和45年よりも3分の一に減らせた。の次に自殺数3万人とはいったものの、その次が何もなく、ただ「誰もが生きやすい社会を作らなければなりません」というだけだった。この3万人という数の意味をどれだけこの人は感じているのだろう。
   現場で生じている国民の真の悩みがわからない。そしてこれまでの利権や癒着の構造にはメスをいれようとしない。あいかわらず官僚べったりの政治のままなのだ。
  ちまちまとした経済対策をやっていたってダメだ。旧来型の公共事業をやったってダメだ。
早く政権交代をして、カードを配り直す、真のニューディールをやらなければ、経済対策だって無理なのだ。国の政治も早くかえましょう。

困ったことにーーーふぐ中毒。


鶴岡でふぐ中毒のニュースが全国版で流れました。
うーむ。うちの事務所 兼カフェsolaiのご近所の料理屋さんでした。僕も一度、町内会関係の集まりで訪れたことがあり、結構、安くて美味しい料理店として評判を聞いてきたところだったのでびっくりしました。意識不明の方もいらっしゃったと聞いて心配していましたが、命は大丈夫だったとのこと。先ずは事故に遭われた方々の一日も早い回復をお祈りします。
  ふぐの白子といえば、今般アカデミー賞ノミネートの映画「おくりびと」に、ふぐの白子をふごふごと食べるシーンがありますね。「困ったことに」とかといって。
  あのふぐは毒がないトラフグの白子なんですね。僕は食べたことがありませんが、ネット販売でも200gで定額給付金一人分ぐらいの値段がする高級品のようです。今回はヒガンフグとのこと。きっとあんな感じのシーンの後に、、、悲劇が。という感じだったのかもしれませんね。
とにかく、回復を心からお祈り申し上げます。ふぐの調理について、意外と地域によって資格制度などに差があるということに差があることを今回初めて知りました。注意喚起は当たり前ですが、「ふぐ調理師」の資格制度は山口、東京にならって、山形でも早急に定めるべきだと思います。庄内でもトラフグがあがることもあり、結構流通があると以前鮮魚店でうかがったことがあるからです。「食の都」山形、鶴岡なのですから。

グリーンニューディール 考




isep の竹村 さんがいらっしゃるとの事で山形のフォーラムへ。自然エネルギーの実態。グリーン電力証書の事。大変興味深く拝聴。竹村さんは「神戸」の時、元社民党国会議員、現 広島市長の秋葉さんの政策秘書として現地入りされていたそうでなんだか意気投合。

最近、先般の経営品質賞の関係のフォーラムでも予期せず触れる機会をいただいたのだが、僕の最近の関心事はグリーンニューディールにある。持続可能な社会を育みつつ雇用問題の解決する新たなディール

そんな事をずっと考えながら記事や論文を最近は見ているのだが、

グリーンニューディールについて以下の貴重な論文に出会った。
http://allatanys.jp/B001/UGC020001820090123COK00217.html
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安井 至 前国際連合大学副学長、東京大学名誉教授
日本版グリーン・ニューディール(1/2)

 読売新聞の社説(1/26)をはじめとして、各紙がこの話題を取り上げている。環境省の第1次案を麻生首相が「シャビー」(みすぼらしい?)と一喝したらしいが、今後どうなるのか。 

 最大かつ本質的な問題は、何がグリーンなのか、また、ニューディールと単なる公共投資とはどこがどう違うのか、という定義が無いまま議論が進んでいることにある。

 一方、オバマ新大統領のグリーン・ニューディール政策は、かなり戦略性が高い。それは、エネルギー安全保障とビッグ3の復活による雇用回復という非常に大きな国家的要請に対して、もっとも有効な政策は何か、という戦略的検討に基づいているからである。逆に言えば、米国にとってこの2つの問題は、国家的危機なのである。

○「何が国家的危機か」の議論が出発点

 日本版を考えるにあたって、もっとも重要な出発点は、現在の日本における国家的な危機は何か、という議論であり、議論の結果生み出される合意である。私見だが、世界全体の状況と日本の状況を俯瞰的に見れば、グローバルレベルなら気候変動/エネルギー供給/鉱物資源限界の危機があり、国内では、地域における生活の未来像が見えないという危機がある。いずれも広義の環境問題+経済問題である。

 そして、このような状況の中で、日本という国は、何を目指してどのような国造りを行うか、ということが「グリーンの」根本的な課題である。

 公共投資とニューディールはどこが違うのか。キーワードは「目先の利益」である。ディールの語源はトランプゲームにあり、ニューディールとは、手持ちのカードをすべて捨てて、新たにカードを配り直すことである。すなわち、既存の利権構造を無視して、将来本当に必要な対象について、公共投資を行うことがニューディール政策である。


 真の日本版ニューディール政策ができるかどうか、それは、省庁の壁、さらには、既存の産業構造、族議員の利権などを一旦頭から消し去って、真っ白な紙に新しい日本の未来像を描くこと、これが最初に求められるステップである。

 そして、その未来像の実現に向けて、現時点で何に投資をすべきか、が課題である。当然のことながら、非常に多くの投資の対象が出てくることになる。

○目先の利益に囚われず、「雇用」創出するアイディアを

 その中で、雇用の創出に特に効果的な課題を選択し実施することが、まさに日本版グリーン・ニューディール政策の中身になる。

 ところが、メディアの議論も、何か上滑りである。グリーンの意味はもともと「環境」だが、この政策が本当に目先の環境問題の解決につながるのか、といった程度の問題意識しかないように思える。

 日本版グリーン・ニューディール政策は、3月中に内容が固まるとのことである。2月16日まで、環境省は良いアイディアを募集している。
 http://www.env.go.jp/guide/info/gnd/

 オバマ新大統領は、米国国民に新たな「責任」を求めた。「責任」「義務」という言葉が、なぜか新鮮に聞こえる時代になってしまったことを実感した。日本国民の現時点の責任は、日本の未来像を考え、「目前の利益」に囚われない新しいアイディアを出すことである。他人のアイディアを批判するだけでは、責任を果たしたことには決してならない。

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グリーンニューディールを正しく理解する上でとてもわかりやすい論考であり、おおいに広めたいと思ってとりあげる。

この安井先生の論の「ニュー」の意味というところが実に明快だ。次世代への新しいシステム構築をいかにやっていくか。
それには「しがらみ」の政治ではだめなのだということだと強く感じる。

isepの日本の新エネルギー事情もしかり、既存勢力のしがらみ、抵抗勢力によって、日本の新エネルギー事情は世界と「逆行」しているのだとの指摘があった。

こうした問題も、ダム問題同様、正しい真実をみんなで知る事がはじまりなのだろう。



おめでとう! これからが勝負!



藤島地区、楽々で急遽おこなわれた祝勝会。僕も年末年始から、ほぼ毎日つじ立ちの甲斐がありました。これからが勝負です。今後、政策提言を諸々行って参りたいと思いますし、皆様からも鶴岡から、また、他、市民派目線で。県政に訴えたい事をぜひメールなりでお伝えください。今後ともよろしくお願いします。さあ、山形が変わります。

Che! オススメです。



朝、感謝のつじ立ち。朝日がまぶしかった。

このところ、ずっと休みをとれていなかったので、妻とひさびさのオフ。
Che! を観た。思いがけず、某町の副議長さんとも遭遇。お疲れ様でした。

キューバ革命の中心人物、 チェゲバラの自伝映画。カストロとともに、まさに義をもった闘いを繰り広げ、次第に住民の支持を獲得していくシーン。命がけの戦闘とともに、同志を増やしていく姿勢が描かれていたが、何か、僕は思いがけず、神戸のがれきの粉塵の中で、思いをもって集まってくれた、一日何百人もの人たちと握手をしつつ、最善の次を生み出していったあの頃の事を思いだしていた。
 なかには、方向の違った方にむかう者もでてくる。話が通じないときもある。そんな中でも突き進む信念。硬い握手。ボランティアで何かに立ち向かうときは往々にしてそうだ。そうだ。それは今回の知事選の闘いの時もそんな瞬間があった。

「闘いは終わったが、革命はこれから」というシーン。何か、今回の知事選とダブった感じもした。

いずれにしても、世の中を少しでも良くしたい。と確固とした信念をもって、突き進みつつ「革命でもっとも大事なものは愛だ」と淡々と語るCHE! の姿勢。実にぐっときた。
   別に僕は、、、主義ではないし、武力による革命は支持しないけれども、、、。

映画といえば、以前絶賛した「おくりびと」が米国アカデミー賞ノミネートとの事。すごい快挙!。
映画村もがんぱってますね。 拍手です。



山形が変わる。



写真はつじ立ち、最終日の図。妻と一緒にイオン前。通りすがりの車から結構手を振る姿が。
このほぼ1週間は毎朝暗いうちから八文字屋前に立ち、4,5人で懸命に手をふり、肉声で呼びかけ続けた。
僕らもやれることをめいっぱいやった感じ。そしてやったー! 

当日有権者数:966,786人 
投票率:65.51%
*
(01:00現在、開票率99.88%)
当吉村美栄子(57)無新320,324
 斎藤  弘(51)無現309,612

やっぱり、「動けば変わる。」   これから山形県政、希望の新しいステージの幕開けですね。